《スタッフ》/【金子彰史】

Last-modified: 2023-05-02 (火) 03:38:34

ゲームクリエイター。元メディア・ビジョン常務取締役で、言わずと知れたWAシリーズの生みの親。
なお、シリーズ制作における肩書きは「トータルゲームデザイナー」。


略歴

九州出身。上京後、求人誌で見つけたゲーム会社の募集を見たのが縁で日本テレネットへ入社(氏曰く「ラクそうだったから」)

  • この入社時に持ち込んだ企画書の一つは、後にWA3rdとして世に出ることになる。

日本テレネット在籍当時は『天使の詩』シリーズの制作に携わる。

1993年3月、福島孝らと共に株式会社メディア・ビジョンを立ち上げ、SCEの下でプレイステーション用コンシューマーゲームの製作を行う。

その後メディア・ビジョンを退社し、2008年に株式会社ウィッチクラフトを設立、同社の代表取締役社長として活動。
2012年には『戦姫絶唱シンフォギア』にてシリーズ構成、脚本を担当する。


2015年10月にウィッチクラフト代表取締役社長から非常勤の取締役顧問へと異動した。
自分の時間を創作に集中するため、との言。

2016年4月より、株式会社アリア・エンターテインメントの執行役員、クロスメディア部チーフプロデューサーに就任。

2022年にワイルドバンチ・プロダクションとともに新作RPG「アームドファンタジア」をダブルキックスターター*1にて発表、開発資金を募る。
最終的に開発開始確定金額の3倍に達する快挙を成し遂げた。
公開された設定、用語、映像などからワイルドアームズの精神的続編と見られており、渡り鳥達の期待は否が応にも高まっている。

WAのデザイナーとして

様々な漫画や特撮、神話のパロディあるいはオマージュを盛り込むのがファンの間では伝統(おやくそく)
本人曰く「趣味」とのことで、そもそも氏が昔見て面白かったという漫画とかアニメの要素を詰め込んで作られたのがWAシリーズとも言える。
また、氏のもう一つの特徴として、かつて自身が手掛けたゲームから、後発の作品にも続くお決まりのセリフ、アイテムや地名などのネタを引っ張ってくる、セルフパロディ的要素を盛り込むというものがある。
WAシリーズの場合は『天使の詩』『クライムクラッカーズ』などから引っ張ってきたネタが随所に散見されており、同様にWAシリーズもまた『戦姫絶唱シンフォギア』『星葬ドラグニル』にそのネタが取り入れられている。

  • ちなみにこのセルフパロディは同じメディア・ビジョン制作の『RIZ-ZOAWD』にも継承されている。

敵サイドの設定はノリノリで行っているらしく、なんとFまでの全てのモンスターの名称は氏の考案によるもので、「こんなおいしい仕事は他の誰にも渡さない」*2とまで公言して憚らないほどである。

余談

小学生時代は漫画家を志したこともあったが、画力の低さゆえに断念。
なお、氏の画力がいかほどかについては4thのファミ通コンプリートガイドの開発者インタビューの項に詳しい。


氏のtwitter
https://twitter.com/akanekotwitte10


*1 PS2の名作RPG「シャドウハーツ」の精神的続編「ペニーブラッド」との共同名義であった
*2 「10thアニバーサリーファンブック」p211