概要
読みは「ガーディアン」(XFのみ「しゅごじゅう」)。
ファルガイア、延いては宇宙全ての万物、果ては事象、概念にまで宿るとされる「意思ある力」。
全ての万物、果ては事象、概念にまで宿るとされる「意思ある力」で「世界を支える力」とも称される全盛期は全能の力を持つ超越存在であった。ファルガイアという星、そして宇宙そのものを守護する神と言える存在であり時間軸に囚われず存在し平行世界の転移も可能。各々がただ持つ力だけでもグレートウォールなどの巨大構造体を破壊する程の力を内包しており、人間やエルゥと交信する事でその力を更に増大する事ができる。*1
かつては血肉を備えた存在であったが、(1~3とFでは)様々な事情により現在は肉体を失い、全盛期とは比べ物にならない程に力は低下し、意志の顕現やミーディアム(後述)となっている。
基本的に不死の存在であるため死ぬことは無いが、力が減退すれば様々な形で現世にも悪影響が出てしまう(海の守護獣ルカ―ディアが力を失うと、海の魔獣が狂暴化したり船舶の航行に支障が出るほど海が荒れる、など)
守護獣そのものがミーディアム(パワープレート)化したものを装備(守護獣を纏うと表現されている)する事で守護獣の助力を得る事が出来、自身の力が上昇する。
またエネルギーなどをミーディアム化した模造品の物もある。
特に強大な力を持つ地水火風の四大元素を司る“四大守護獣”、そして人々の心に根差した力を持つ“貴種守護獣”は別格の扱いを受ける。
力を失った現在、通常は意志の顕現でしかないが、特別な資質を持つ者や媒介となる亜精霊ないしは祭器等を通じてその権能のわずかな一端を“具現化”、解放する事が可能。
- 3rd以降、4thや5thでは上記の設定が存在せず扱い自体がまったく異なる。4th以前のそういった守護獣や世界観を含めた設定はインフレを起こしており、以降のシリーズとはかなりの隔たりがある。
- 四大守護獣は1と2では入手が早い分能力上昇やマテリアルの技定数が小さいなど、ゲームシステム上さほど強力ではなかった。
3では「能力値上昇が単一のみだが大きく、基本故に使い勝手の良いアルカナ・パーソナルスキルを持ち、後半でも通用する技定数を持つ(弱点属性を突けばゼファー以上の威力)」など、その名に恥じない頼もしい存在となった。
災厄獣
読みは「ディザスター」(XFはそのまま「さいやくじゅう」)。
守護獣が反転した存在。あるいは、守護獣と対になる破壊の権化。
司る権能はそのままに、ファルガイアを守護する為ではなく、逆に破滅に追いやる為にその力を無差別に撒き散らす。“暴走した守護獣”とも呼ばれるモノ。かつて守護獣がエルゥと共に構築した霊的ネットワーク“秩序の輪”から転げ落ちた存在。
明確に敵として登場しているのは2ndのロードブレイザーと3rdのナイトメアキャッスルを守護する各ディザスター、そしてXFの“恐怖の災厄獣”のみだが、1stにも似たような存在は居ると推測される。
1st
シリーズ最多の21柱(パワープレートが手に入らないルシエドを含めると22柱)が登場。フォースアビリティのマテリアルまたはハイ・マテリアルで、装備中のパワープレートに対応した守護獣を召喚する。このうちマテリアルは全員が使用可能だが、ハイ・マテリアルはセシリア専用。
登場する守護獣とその権能およびパワープレート名称
司る対象 | 守護獣名称 | パワープレート名称 | 司る対象 | 守護獣名称 | パワープレート名称 | |
---|---|---|---|---|---|---|
地 | グルジエフ | 大地の唸り | 雪 | アルスレート | 雪の結晶 | |
水 | シトゥルダーク | 水のささやき | 星 | リグドブライト | 星の輝き | |
火 | ムア・ガルト | 烈火の怒り | 生命 | オードリューク | 生命の炎 | |
風 | フェンガロン | 疾風の爪 | 魔 | ドラス・ドラム | 魔界の呼び声 | |
山 | ディノギノス | 山の響き | 剣 | エクイテス | 剣の舞 | |
聖 | イオニ・パウアー | 聖者の悲しみ | 城 | ゼルテュークス | 城砦の守り | |
死 | ギィ・ラムトス | 死の接吻 | 時空 | ダン・ダイラム | 時の歯車 | |
雷 | ヌァ・シャックス | 雷鳴の牙 | 愛 | ラフティーナ | 愛の奇蹟 | |
光 | ステア・ロウ | 閃光の一撃 | 勇気 | ジャスティーン | 勇気の紋章 | |
海 | ルカーディア | 海津神の心 | 欲望 | ルシエド | (None) | |
天 | ソラス・エムス | 天の裁き | 希望 | ゼファー | 希望のかけら |
装備としては《データ》/装備品一覧/1stのパワープレートを参照。
2nd
全16柱がミーディアムとして入手できるほか、ルシエドがプレイヤーキャラとして僅かな期間だが参戦する(後にアシュレーのアビリティ)という形で力を貸してくれる)
1st同様にフォースアビリティのコンバインまたはハイ・コンバインで、装備中のミーディアムに対応したガーディアンを召喚する。また、本作では装備したミーディアムごとに対応したカスタムコマンドが存在しており、上手く使えばバトルが楽に進む。
コンバインはアシュレー、ブラッド、リルカ、ティムが使用でき、またハイ・コンバインはティムのみが使用可能。ただし、発動させるにはフォワードにティムがいることが条件。これはティムに同行する亜精霊プーカがミーディアムの情報を読み込んで一時的に守護獣の力の一部を解放(変身)する設定のため。
- 厳密に言えばプーカがフォワードにいさえすれば発動できる。よってティムが戦闘不能になっていたとしても他のキャラクターはマテリアルを通常通り行使できる。
- カスタムコマンドはルシエドを除く全PCが使用可能(あまり意味はないが一応アナスタシアもミーディアムを装備させれば使用可)。ただしアシュレーはアクセス中は使用できない。
また、ティムはミーディアムを装備して一定数の敵を倒すことで、装備中のミーディアムに対応したガーディアンロアを習得できる。
なお、本作では守護獣の名称がそのままミーディアムの名称となっている。
登場する守護獣とその権能(2)
司る対象 | 守護獣名称 | 司る対象 | 守護獣名称 | |
---|---|---|---|---|
地 | グルジエフ | 死 | ギィ・ラムトス | |
水 | シトゥルダーク | 星 | リグドブライト | |
火 | ムア・ガルト | 幸運 | チャパパンガ | |
風 | フェンガロン | 時空 | ダン・ダイラム | |
生命 | オードリューク | 愛 | ラフティーナ | |
雷 | ヌァ・シャックス | 勇気 | ジャスティーン | |
雪 | アルスレート | 欲望 | ルシエド | |
光 | ステア・ロウ | 希望 | ゼファー | |
闇 | レイテア・ソーク? |
装備としては《データ》/装備品一覧/2ndのミーディアムを参照。
3rd
全12柱が登場。本作からルシエドもミーディアムとしてその力を借りられるようになった。装備すれば1枚につき4つのアルカナ、及びパーソナルスキルが使用可能になる。
フォースアビリティのマテリアルで、装備中のミーディアムに対応した守護獣を召喚する。全員が使用可能。秘宝アークセプターの力で守護獣を具現化させている。
1st、2ndと違いFPが1以上あればマテリアルを行使できるが、その効果は発動時のFP量に依存するため高い効果を得たければなるべくFPも貯めておく必要がある。また使用回数に制限が設けられていること、FP量が行使できるアルカナの手数に直結している上マテリアルを行使するとFPを全て消費してしまうので、戦術に組み込むにはそれなりに頭を使う必要がある。
登場する守護獣とその権能およびミーディアム名称(3)
司る対象 | 守護獣名称 | ミーディアム名称 | 司る対象 | 守護獣名称 | ミーディアム名称 | |
---|---|---|---|---|---|---|
地 | グルジエフ | 大地の唸り | 幸運 | チャパパンガ | 幸運の手札 | |
水 | シトゥルダーク | 水のささやき | 時空 | ダン・ダイラム | 時空の歯車 | |
火 | ムア・ガルト | 烈火の怒り | 愛 | ラフティーナ | 愛の奇跡 | |
風 | フェンガロン | 疾風の爪 | 勇気 | ジャスティーン | 勇気の紋章 | |
月 | セレスドゥ | 月の幻惑 | 欲望 | ルシエド | 欲望の顎 | |
光 | ステア・ロウ | 閃光の一撃 | 希望 | ゼファー | 希望のかけら |
装備としては《データ》/装備品一覧/3rdのミーディアムを参照。
ちなみに本作では氷属性と雷属性に相当する守護獣が存在せず、アーメンガード曰く「冷凍キッパー冷蔵庫を動かすのに命を懸けているので召喚できない」そうだが…ボツにでもされてしまったのだろうか。
また、作中世界では聖ガーディアンシリーズなるおもちゃ(全12体)なるものが存在するようで、全部集めるとグラブ・ル・ガブルのおもちゃがもらえたそうな…どんな形なのだろうか。
4th
本作では従来の設定とはまったく異なり守護獣は存在せず、信仰や伝承にのみ名前や姿を残すものだけであり、マテリアルやハイ・マテリアルで現れるのは守護獣そのものではない。
獣の姿を取って具現化するのはユウリィがバスカーの血統であり、彼女が幼少時に伝え聞いた話の守護獣をイメージソースとしているためである。
5th
本作でも4th同様に設定が従来とは全く異なり守護獣は、ミーディアムを媒介にしてファルガイアという星そのものが持つ潜在的な力の一端を物理的エネルギーとして具象化した存在という扱い。具現化にはミーディアムを所持していることも勿論、星との強い繋がりが重要であるため、長い宇宙の放浪によってファルガイアとの繋がりが薄れてしまったベルーニ族は、たとえオリジナルミーディアムを所持していようとも守護獣を具現化することはできない。
剣、天、海、山、運、月の六柱のミーディアムが登場し、それぞれ装備することによって得られるスキルや行使できるオリジナル、パラメータ補正が異なる。
今作の守護獣の外観は神獣・マスコット型が多かった従来とは異なり、共通して人間・亜人型にリデザインされている。エクイテスとチャパパンガはその最たるもの。
登場する守護獣とその権能(5)
F
全19柱が登場するが、このうちルカーディアだけはミーディアムを入手できない。その代わりというわけではないが、1stと違い条件を満たせばルシエドのミーディアムを入手できる。また、本作ではマテリアルはセシリア専用となっている。
数こそ減ったものの効果のバリエーションは1stよりも豊富になり、攻撃に援護にと多彩な戦術を展開する大きな原動力となってくれるのは間違いない。
押し並べて消費FP量が多いというネックはあるが、FPアドバンテージなどをセットすればその問題もいくらか解消できる。レベルが上がった終盤では雑魚散らしにも使える。歴代マテリアルの中ではもっとも使いやすいと言えるだろう。
登場する守護獣とその権能およびミーディアム名称(F)
司る対象 | 守護獣名称 | ミーディアム名称 | 司る対象 | 守護獣名称 | ミーディアム名称 | |
---|---|---|---|---|---|---|
地 | グルジエフ | 大地の唸り | 星 | リグドブライト | 星の輝き | |
水 | シトゥルダーク | 水のささやき | 生命 | オードリューク | 生命の炎 | |
火 | ムア・ガルト | 烈火の怒り | 魔 | ドラス・ドラム | 魔界の呼び声 | |
風 | フェンガロン | 疾風の爪 | 城 | ゼルテュークス | 城砦の守り | |
聖 | イオニ・パウアー | 聖者の悲しみ | 時空 | ダン・ダイラム | 時の歯車 | |
雷 | ヌァ・シャックス | 雷鳴の牙 | 愛 | ラフティーナ | 愛の奇蹟 | |
光 | ステア・ロウ | 閃光の一撃 | 勇気 | ジャスティーン | 勇気の紋章 | |
剣 | エクイテス | 剣の舞 | 欲望 | ルシエド | 欲望の顎 | |
海 | ルカーディア | (None) | 希望 | ゼファー | 希望のかけら | |
雪 | アルスレート | 雪の結晶 |
XF
上述通り、本作のみ「しゅごじゅう」という本来の読みとなっている。
本作では守護獣と交信可能なキャラクターがPC勢には不在であるため(厳密にはクラリッサが守護獣との交感能力を持つが)、過去作に登場した守護獣のほとんどは設定で名前が登場するのみとなっている。
唯一、ストーリーに直接関わる守護獣として、「恐怖」を司る守護獣エノス・ハースが新規に登場。
本来は守護獣としてエレシウスの姫巫女たるカティナの身に降臨するはずであったが、ブランクイーゼルによる「柩の牙の儀」の妨害を恐れた修道院長エグララグが儀式に必要な過程を幾つか省略したために反転し災厄獣としてカティナと一体化、彼女を「災厄の聖母」と化してファルガイアの民から恐怖を糧として取り込み、文字通り世界を恐怖のどん底に叩き落すこととなる。
- 「恐怖」という生きる者の心を司る存在でありながら、エノス・ハースは貴種守護獣扱いではない模様。
その他
司る対象 | 守護獣名称 |
---|---|
泥 | グラブ・ル・ガブル |
ファルガイア | 人間 |
未来 | アガートラーム |
負の感情 | ロードブレイザー |
全て | ガイア |
グラブ・ル・ガブルは全てのガーディアン、世界、多次元宇宙、時空、次元、因果あらゆる全てを作り出した特殊な存在で、ガイアとは表裏的な位置づけともされており、実際に存在が確認されいるのは2のみで1(及びF)と3は設定のみ存在しているが全て創り出しというため3作全てが同じという特殊な存在。*2
圧倒的な力を持つが白痴の存在であり、意志ある力とされる守護獣と違い、意志が存在しない。
2においてはファルガイア中心の蒼く輝く泥の海として存在しており、上位存在のエルゥによる楔によりわずかながら力をコントロールされている。*3
人間はファルガイアの守護獣と呼ばれている。そのため人間の心が疲弊すると他のガーディアンにも影響を及ぼす。シリーズによっては『奇跡』を司っていると言われている。ガーディアンとしてはかなり特殊で現在となっては不死では無くなり、ガーディアンとしての役割を完全に忘れている
アガートラームはロディの左腕であることが示唆されている
ロードブレイザーは元々はムァ・ガルトの翼の一対であったが破壊の相を強く受け継いだため、破壊の権化のような存在になってしまった。デミ・ガーディアン(災厄獣)と呼ばれる守護獣のまったく反対の存在で、その究極系*4とされており、貴種守護獣の力さえ軽々と超える。*5
ガイアは全てを超越し全知全能*6の存在だが、【柱】の命を生贄する事でしか力を貸してくれない。その力は幾多もの宇宙を崩壊させた侵食異世界なんぞ目でもないほど。
その他、カカオ豆を司るバンアレンが、スマートフォンゲームであるミリオンメモリーズの期間限定バレンタインイベントにて言及されている。冗談半分な存在ではあるがバンアレン祭が開催されるなどしており、信仰が力となるファルガイア世界では実際に産まれている可能性がある。