マナモン厳選

Last-modified: 2024-01-28 (日) 08:04:24

ここでは、ポケモンでも用いられている育成法の一つである「厳選」について解説する。

1. 厳選とは?

厳選とは、希望のステータスのマナモンを確保するために行う行為である。

同じマナモンを同じように育てても、最終的なステータスは違ってくる。これは、マナモンのステータスを決める要素の1つ「個体値」による影響である。

個体値とは、そのマナモンの個性に当たるステータスである。マナモンに遭遇したり入手したりした地点で決定され、以降、変化することは無い。そして、個体値の高いマナモンほど、最終的なステータスは高くなる。

そこで、同じマナモンを大量に入手して比較し、理想的なステータスを持つマナモンを育てる、という手法が生まれた。それが厳選である。

なお、個体値は初代ポケモンから存在していたが、厳選が注目されるようになったのは、努力値(トレーニングポイント)の最大値が制限されるようになった第3世代(Ruby/Sapphire)の頃からである。

2. 厳選が必要な理由

2.1. 努力は才能に勝てない

マナモンにはステータスを水増しできる「トレーニングポイント」があるが、これで変動させられる値の最大値は約125。

一方、個体値により変動する値の最大値は240。このため、個体値が最低のマナモンは、全く努力していない個体値最大のマナモンに勝てない。

2.2. レベル制限による育成の穴を埋める

マナモンでは、相手とのレベル差が開き過ぎると経験値が減る仕様のため、レベルを上げて強行突破する戦略が使えない。
また、レベルの5倍までしかトレーニングポイントがもらえないため、トレーニングポイントによるステータスの水増しもあまり期待できない。
ついでに、マナモンの種族値合計は全体的に低い。600族に相当するドラゴンでさえ合計530、禁止伝説も合計600程度しかない。

そこで、同じレベルでもステータスを高くできるよう、厳選を用いることが有効な手段となる。

なお個体値によって変動するマナモンのステータスは、レベル10で4ポイント、レベル30で12ポイント、レベル100で40ポイント。厳選するだけで、マナモンの強さが30%ほど変わる。

2.3. 対戦を制する

バトルでは、しばしば同じマナモンと対峙することがある。
その場合、レベルや技構成が同じだとすると、ステータスの差が勝敗を分けることになる。

そこで、相手より高いステータスを確保して勝を得るために、厳選が用いられる。

3. 厳選方法

厳選は、以下の手順で実施する

1. 厳選対象のマナモンを入手する
2. Xスタジアムリーダーに話しかけ、ジャッジを受ける、または入手したマナモンのステータスから自己判定する
3. ジャッジの結果、望ましいステータスのマナモンがいたら決定。そうでなければマナモンの入手からやり直し。

Manamon1 では、ヘーゼルデールシティのマナホテル右奥、 Manamon2 では、アロッザ研究所1階の奥に、Xスタジアムリーダーがいる。

なお、厳選を素早く行ないたい場合は、入手したマナモンがパーティに直接加わるよう、手持ちを5匹以下にしておくと良い。

3.1. マナモンの確保手段

① 野生のマナモンを捕まえる

時間はかかるが、安価に実行できる。また伝説系はこれでやるしかない。

② ベビーマナモンを作ってもらう

1回5000ゴールドと資金が必要だが、効率が良い。
またマナモンでは資金が貯まりやすいので、5000ゴールドは大きな出費ではない。

Manamon1 では、ブライトウォーターシティ左奥の民家、 Manamon2 では、ブランデンバーグ頭部エリアの中央にある民家で、ベビーマナモンを作ってもらうことができる。

なお、ポケモンと同様、親にしたマナモンの個体値がランダムに遺伝する。遺伝する数は下表の通りである。

遺伝する数条件
1通常 (Manamon1/2共通)
3親となるマナモンに、アイテム「Family hart」を持たせる (Manamon2のみ)
4親となるマナモンに、アイテム「Gen emblem」を持たせる (Manamon2のみ)

3.2. ジャッジの見方

ジャッジは、各ステータス毎に以下の8段階で行われる。
なお、括弧内の数値は実際の値だが、推測値のためずれているかもしれない。

個体値表示されるメッセージ
1~5seems terribly under developed.
6~10seems not so good.
11~15seems reasonable, but a bit lacking.
16~20seems reasonable, as far as I'm concerned.
21~26seems Reasonable, I'd say it's closer to being great than not.
27~31seems well developed, one of マナモンの名前 strong points.
32~39seems remarkable, near perfect, and definitely one of マナモンの名前 strong points!
40seems perfect, as good as it is possible to get I'd say!

結論から言うと、欲しいステータスが「seems reasonable, as far as I'm concerned.」以下の場合、リセットが確定する。なぜなら、「中央値より下」だからである。

なお、全ステータスの個体値が最大値40のマナモンが入手できる確率は、約41億分の1。ポケモンシリーズの約3.9倍である。また個体値の遺伝についてもポケモンより厳しい。
このため、「普通以上」や「最低が出ない」程度で妥協した方が、精神衛生上良い。

3.3. おすすめの厳選手段

1. パーティメンバーを、厳選対象のマナモン一匹だけにする
2. ベビーマナモン入手直前にセーブ
3. ベビーマナモンを作ってもらう(費用に余裕があるなら一度に2匹以上作ると効率的)
4. Xスタジアムリーダーにジャッジをしてもらう
5. 理想的なマナモンが得られたらセーブ、得られなければリセット(Shift+F12)
6. 理想的な能力が3つ以上あり、より高みを目指したい場合は、生まれてきた子を親として、「Family hart」などを持たせて厳選する。

上記の手順なら、15分も粘ればそこそこ、30分も粘れば理想に近いマナモンは得られる。

3.4. 一般的な厳選の基準

HP
ニャネコやターバのようにHPが極端に高い場合を除くと、高い方が良い
攻撃
物理攻撃をメインに使う場合、高い方が良い。
防御
高い方が良い
特殊攻撃
特殊攻撃をメインに使う場合、高い方が良い。
特殊防御
高い方が良い
素早さ
極端に遅いマナモンを除くと、高い方が良い。

4. おまけ

ダメージ計算式について

Manamon1のダメージ計算式

ダメージ = 技威力 * 使用者攻撃力 / 使用者防御力 * 技相性 * タイプ一致 * rounddown(レベル / 5, 0) / 20 * 0.8 * 乱数

タイプ愛称
倍率は、 0, 0.125, 0.25, 0.5, 1, 2.0, 4.0, 8.0 のいずれか
タイプ一致
使用者と同じタイプなら 1.5 それ以外なら 1
乱数
0.9 ~ 1.0 の間

例えば、レベル50、攻撃力100のミテロジアーが、特防100のモータレックスにホワイトランスを使用した時のダメージは、

 110 * 100 / 100 * 4.0 * 1.5 * round(50 / 5, 0) / 20 * 0.8 * 乱数 = 238 ~ 264

Manamon2のダメージ計算式

Manamon2では、「タイプ愛称」による補正が、 3分の1 ~ 3倍 に制限された。このため、複合タイプの技で4倍以上の弱点を突いても、3倍に丸められる。

タイプ愛称
倍率は、 0, 0.33.., 0.5, 1, 2.0, 3.0 のいずれか

例えば、レベル50、攻撃力150のペンギュラムが、特防100のジュナンチュルにチリーウィンドを使用した時と、フリーズレイを使用した時のダメージは以下の通りとなる。

:チリーウィンド: 60 * 150 / 100 * 3.0 * 1.5 * round(50 / 5, 0) / 20 * 0.8 * 乱数 = 146 ~ 168
:フリーズレイ: 90 * 150 / 100 * 2.0 * 1.5 * round(50 / 5, 0) / 20 * 0.8 * 乱数 = 146 ~ 168

その他の情報

  • 素早さを上げるアイテムはマナモンにも存在する。ただし、持ち物枠を消費するので、厳選した上で、抜きたい相手に合わせて調整する方が好ましい
  • ポケモンでは、個体値が最大の状態を「V」、最低の場合を「逆V」と呼ぶ。全てのステータスが最大個体値の場合「6V」と呼ばれている。
  • どうしても高個体値の相手に勝ちたい場合は、素早さにトレーニングポイントを振り、先手を取ることが有効。相手より1回多く行動できれば、何とかなる可能性がある。ただし、相手も素早さに振っているとどうしようもない。
  • 作中に登場するマナモンテイマーのほとんどは、トレーニングポイント0の代わりに 6V らしい。このため、素早さに振っておらず、レベルが同値だと先手を取られる。