Tactical Battle

Last-modified: 2013-03-27 (水) 15:41:22

Tactical Battle
ジャンル: ストラテジー
タイプ: 戦術級、ターンベース
種別: フリーソフト
作者: Ian Reed
最終バージョン: Ver.1.12.1
後述するマップパックの関係で、 Ver.1.09 も公開されている。
ゲーム内言語: 英語
動作確認済みOS: 日本語windows XP SP3、 日本語windows 7 64bit SP1
動作に必要な物: ダイレクトX9.0c以降、 ネットフレームワーク3.5、 SAPI 5、 メールアドレス確認時のみインターネット環境
公開場所:
「BlindAudioGames.com」
http://blindaudiogames.com/

概要
ターンベースストラテジーゲームである。
コンピュータと対戦できる。
行動ポイント消費システムにより、行動ポイントが残っていればそのターン内で何度でも行動することができる。
世界中のユーザーが作成したマップパックを追加するだけで新しいマップをプレイできる。
エンジンがとても柔軟にできており、ターンベースストラテジーということを残してマップやユニット、ストラクチャー(壁やアステロイド、巨大な岩石などそういった構造物)をそっくり作り直してしまうくらいのことができると言っても過言ではない。

 基本システム
音声読み上げでSAPI 5が必要。
キーボードのみで操作を完了できる。
ゲームプレイには事前に「BlindAudioGames.com」ホームページ上でメールアドレスを登録してある必要がある。インターネットに繋がっているPCでタクティカルバトルゲーム本体を起動後、登録済みのメールアドレスを所定の欄へ入力し、確認する作業が済むとプレイ可能となる。なお、メールアドレスの確認作業は初回の一度きりであり、以後のゲーム本体の起動やゲームプレイ時にはPCがインターネットに繋がっていなくてもかまわない。
移動や攻撃など各行動を行う際、各行動に見合ったポイントを消費する。消費するポイントが残っているうちはさらに次の行動を行える。
剣と魔法を扱ったマップでは、剣や弓矢など物理攻撃だけでなく魔法攻撃を行ったり、回復魔法や支援魔法を使用したりする。
マップやキャラクターを自作することも可能である。
勝利条件は敵ユニットを全滅すること、またはマップによっては特定のユニットをセーフゾーンへ連れてゆくことである。
マップは縦横整然とマスがならんでいる。縦横8かける8マスや、15かける15マス、40かける15マスなど、様々な広さのマップがある。
各マスには地形が設定されており、ユニットの移動やこうげきに影響を与えるものもある。

 操作関連
このキー操作説明は、Ver.1.12.1を参考に作成したものであるが、変更点などで述べたとおり、ファンクションキー以外の部分はマップパック作成者が自由にキーカスタマイズしているので、マップパックをプレイする場合は、そのマップパック ユーザーズガイドを参照してほしい。
なお、Ver.1.12.1のキー操作説明に続いて、Ver.1.09用のキー操作説明も記述しておいたので、そちらをプレイする場合に参考にしてほしい。
キー説明、ユーザーガイドのキー説明の意訳。
 「Ver.1.12.1版 キー操作説明」
Ctrl+l、メモ帳などテキストエディターで最新の50件のしゃべったメッセージを表示する。
F1、ユーザーガイドをウェブブラウザで表示する。
F2、現在のメニュー名や、攻撃時・魔法を使用する際などターゲットはどれか聞かれている際など、そういった対話文をしゃべる。
F3、現在のマス(タイル)やメニューアイテムをしゃべる。
F4、現在カーソルが当たっているマスにいるユニットのステータスをしゃべる。
Shift+F4、現在のカーソルが当たっているマスにいるユニットの詳細や、マスの情報も併せてしゃべる。
F5、アイテムやカーソル位置のマスの情報をしゃべる。
F8、マップイントロを再生する。
F11、ミュージックの音量を上げる。
Shift+F11、ミュージックの音量を下げる。
F12、ミュージックを消音する/しないのトグルスイッチ。
エンター/スペースバー、決定やユニットメニュー表示。
エスケープ、キャンセルやバトルメニュー表示。
上下左右矢印、カーソル移動や選択項目移動。
ホーム・エンド・ページアップ・ページダウン、マップ内でそれぞれカーソルを左端へ、右端へ、上端へ、下端へ移動させる。
タブ、次のユニットまたは構造物を選択する。サイクルする。
Shift+タブ、タブだけの機能の逆周り。の
Shift+矢印、カーソル位置のユニットを矢印の方向へ移動させる。
Shift+z、最後に行動を行ったユニットへカーソルを移動する。
Shift+x、最後にターゲットとなったユニットへカーソルを移動する。
Shift+p、行動消費ポイントが残っているユニットへカーソルを移動する。
Shift+r、カーソル位置のユニットの名前を変更する。
Ctrl+e、ターン終了する。
Ctrl+r、現在のラウンドをしゃべる。
Shift+t、?
Shift+a、?
.(ピリオド)、次のフレンドリーユニットへカーソルを移動する。
Shift+.(ピリオド)、前のフレンドリーユニットへカーソルを移動する。
/(スラッシュ)、次のエネミーユニットへカーソルを移動する。
Shift+/、前のエネミーユニットへカーソルを移動する。
;(セミコロン)、次のフレンドリーストラクチャーへカーソルを移動する。
Shift+;(セミコロン)、前のフレンドリーストラクチャーへカーソルを移動する。
アポストロフィー(')、次のエネミーストラクチャーへカーソルを移動する。日本語キーボードではこのキーは不明。
Shift+アポストロフィー(')、前のエネミーストラクチャーへカーソルを移動する。
]、しゃべる速さを早くする。
Shift+]、しゃべる速さを遅くする。
[、ズームアップ。
Shift+[、ズームダウン。
\(英語版ではバックスラッシュ)、スピーチログの次の1行をしゃべる。
Shift+\(英語版ではバックスラッシュ)、スピーチログの前の1行をしゃべる。
Ctrl+Shift+a、?。
Ctrl+a、コンピュータ操作ユニットの行動を早くする?。

 「」Ver.1.09版のキー操作説明
キー説明、ユーザーガイドのキー説明の意訳。
エンター/スペースバー、決定やユニットメニュー表示。
エスケープ、キャンセルやバトルメニュー表示。
上下左右矢印、カーソル移動や選択項目移動。
ホーム・エンド・ページアップ・ページダウン、マップ内でそれぞれカーソルを左端へ、右端へ、上端へ、下端へ移動させる。
h、ユーザーガイドをウェブブラウザで表示する。
l、メモ帳などテキスト表示ソフトウェアで最新の50件のしゃべったメッセージを表示する。
F2、現在のメニュー名や対話文をしゃべる。
F12、BGMの消音のオン/オフ。
.(ピリオド)、しゃべったログの一行前をしゃべる。
/(スラッシュ)、しゃべったログの次の一行をしゃべる。
c、カーソル位置のユニット名、地形、座標をしゃべる。
u、プレイヤー側のAPが残っているユニット名と残AP数をしゃべる。
i、敵味方問わず、カーソル位置のユニット情報をしゃべる。
m、カーソル位置のユニットを移動選択状態で選択する。
a、カーソル位置のユニットをアタック選択状態で選択する。
d、カーソル位置のユニットをデフェンス体制にする(2AP消費)。
f、プレイヤーユニットの位置をしゃべる。
e、敵のユニットの位置をしゃべる。
t、特徴ある地形や効果が現れている位置をしゃべる。
r、カーソル位置のユニットの名前を再設定する。
j(Shift + j)、プレイヤーの次の(前の)ユニットへカーソル移動。
k(Shift + k)、敵の次の(前の)ユニットへカーソル移動。
Control + e、プレイヤーターンを終了する。
[、しゃべる速度を遅くする。
]、しゃべる速度を速くする。
;(セミコロン)、ズーム イン。
'(シングルクウォート、またはアポストロフィー)、ズーム アウト。

 その他特徴的なシステム
Ctrl+lキー(Ver.1.09では単にlキーを押すだけでいい)はSAPI5での英語読み上げがよく聞きとれなかった場合などで有効な操作である。この操作をすると、SAPI5が読み上げた最新の50件分がメモ帳などで開かれる。最新の読み上げは一番下に表示されており、カーソル操作で一文字一文字確認しながら確かめることができ、非常に便利である。
マップ上でカーソルをユニットへ合わせると、キャラクターに適した掛け声や泣き声などの効果音が聞こえる。
ユニット一つひとつに最初から名前が付けられているが、アルファベットや数字など半角文字しか使用できないが自由に名前を変更できる。
テキストエディターで自作マップや自作キャラクタを作ることができる。システムはそのままにオリジナルなストラテジーゲームを作ることも可能である。

 変更点
Ver.1.10 以降から頻繁にさまざまな追加事項やバグフィックスがなされており、現在もさまざまな改良・改善が続けられている。最新版はVer.1.12.1であるが、次期バージョンも開発が進んでおり、Ver.1.13が開発バージョンとして公開されている。
作者 Ian Reed が作成した「1 Getting started maps」に収められているマップは、Ver.1.09からその多くを引き継いでおり、ファンタジー要素を持つところや、ユニットのステータスの種類なども同じ剣と魔法を題材としたストラテジーゲーッムである。
しかしそれ以外の、他のユーザーが作成した複数マップをまとめた「マップパック」は剣と魔法だけではない、ゾンビから生存することを目的としたゾンビハウスや、SF世界の金字塔スターウォーズをモチーフとしたもの、同じSFでもオリジナルなシナリオのスターシップ、近未来の戦争を扱った90年代後半からパッケージ販売されてて大ヒットしたコマンドアンドコンカーレッドアラートなどが加わった。
「1 Getting started maps」でのユニットステータスはHP、Mana、APの3種類だけだったが、新マップパックでは扱う題材に応じて自由にステータスを変更できるようになった。
一例を挙げると、スターシップマップパックでは宇宙戦闘機を操作する。HP の代わりに Hull、AP の代わりにインパルス、攻撃はMana の変わりに torpedo へと変わっている。ステータスを新しく追加することもでき、同じマップパックでは、シールドやフェザー、などが追加されている。
マップにもよるが多くのマップでは索敵しながらユニットを進めてゆく索敵システムを導入している。
また、大きな変更が見られた点は、一つのマス(本来はタイルと呼んでいる)の中に複数ユニットが存在することができるようになった点と、キー操作をマップ作成時自由にカスタマイズできるようになった点がある。
一つのマスの中には味方のみならず敵ユニットとも同時に存在することができる。
マップ作成者の好みにより大胆なキーカスタマイズができるようになった。F1からF5およびF8、F11、F12などはそのままだが、アルファベットキーは多くのマップパックでカスタマイズしてある。そのためマップパック内をプレイする場合は最初にユーザーズガイドを読んでキー操作がどうなのか知ることができるようになっている。
Tactical Battleのサイトのホームページからマップパックダウンロードページへのリンクがあるので、そこからダウンロードできる。
Ver.1.09に含まれていたキングダムアットウォーなどのマップパックは最新版のエンジンでは動作しないため、それらをプレイできるようVer.1.09もTactical Battleのサイトのホームページからダウンロードできるようになっている。