Breed memorial
概要
「Breed memorial(ブリード・メモリアル)」は、諸熊氏作成のゲーム。ジャンルは育成シミュレーション。
「育成」を通じてモンスターとの交流を楽しむことがテーマとなっている。
スライムなどのモンスターを、トレーニングや食事などを通じて育成する。また、育成資金を確保するために、モンスターを大会に出場させたり、遺跡などでアイテムを発掘したりできる。
2000年前後に流行したテクモ株式会社の育成シミュレーション「モンスターファーム」を参考としており、育成においてもある程度の応用が可能となっている。
正式公開は2019年6月。諸熊氏によると、構想から公開までちょうど3年かかったとのこと。ただし、その間は他のゲームを開発したりしていた。
ストーリー (Readmeより引用)
はるか昔… 人々はモンスターと共存の道を歩んでいた。
しかし、モンスターは人のような高度な知恵は持っていなかった。
結果、その多くは化石となり、眠りに就いた…
人々は、彼らと再び共存できることを望んだ。
そして、その化石を宝石へと作り変えた…
我々は、その宝石を「モンスタージュエル」と呼んでいる…
今から30年前、そのジュエルから、モンスターを復元する方法が発見された。
人々とモンスターの共存が、再び始まったのだ。
ある者はペットとして… またある者は、共闘する友として…
モンスターは、私たちのコミュニケーションの在り方を変えていった…
もちろん、モンスターの中には人を襲う危険な物もいる。
そこで、正しくモンスターと接するための知識を学ぶ場が開講された。
それが、「モンスターブリーダー」だ。
ブリーダー試験を終えたあの日… 私の物語は幕を開けた…
ルール
このゲームの目的は、「育成を通じてモンスターとの交流を楽しむこと」である。従って、明確なゴールやルールは存在しない。
ただ、育成を繰り返すことになるため、「熟練ブリーダーを目指す」ことが一つのゴールと言える。そのための要件を以下に記す。
- 限られた期間内でモンスターを最大限に育成すること
- あらゆるモンスターに触れ、特徴を学ぶこと
- 競技大会を極めること
モンスターは、トレーニングなどを通じて育成することができる。しかし、モンスターには寿命があるため、無限に育てられるわけではない。
そこで、育成環境の整備や、モンスターのコンディション管理が必須となる。そして、その実現には多くの資金が必要となる。
特徴
パソコン内のファイルからモンスターを再生
今作に登場するモンスターは、「パソコンに存在するファイル」から再生させることができる。また同じ種のモンスターでも、ファイルの内容によって性格や能力が異なっている。
モンスターの再生自体は無償で、何度でもやり直すことができる。このため、育成するモンスターの幅が多彩である。
なお、登場するモンスターは300を超えているが、その半数ほどは、作中に存在する特定のイベントを消化しなければ再生できない。
競技大会
育成の資金源、且つ、上級ブリーダーになるための試練となっているのが競技大会である。
今作では、「コロシアム」、「マラソン」、「フラッグレース」、「コンテスト」といった4種の競技が用意されており、ブリーダーはモンスターの特徴に合わせて選択することができる。
モンスターとの生活
今作では、モンスターと一緒に散歩したり、雪合戦などのミニゲームで遊んだりすることができる。
また、モンスターには寿命があり、寿命が尽きたモンスターは死んでしまう。その限られた時間を楽しむことが、一つのテーマとなっているのである。
AudioStrikeの踏襲
作中の操作や英語対応などは、前作 AudioStrike を踏襲している。もちろん、ゲームパッドによる操作も可能である。
ただし、今回は画面描画は無いため、純粋にオーディオゲームとして楽しむ形となっている。
動作環境等
- OS:Windows 7以上
- メモリー:1GB以上
- スクリーンリーダー: SAPIで日本語が読み上げできる
- サウンド:ステレオ対応推奨
- 対応言語: 日本語/英語
- 対応ゲームパッド: DirectInput、及びXInput対応で、3ボタン以上の使用が可能なもの