料理・レシピ

Last-modified: 2011-11-20 (日) 23:21:46

料理

キャンプでの料理は、成るべく手間が掛からないものがいい。
クッカー、ストーブ各1つの場合なら、米を水に浸している間に食材の下ごしらえをし、
炊き上がり後蒸らし中に、おかずの調理を始めることで調理時間の短縮が出来る。

炊飯

炊飯に向くクッカーとして、アルミ製のものやテフロン加工してあるクッカーだと成功する確率が上がる。
キャンプに行く前に予行練習をしておきコツをつかんでおくと良い。
また、米は最低30分は水に浸し十分に吸水させておくことも重要。

一般的な方法

米を炊くときは水加減に気をつけて、沸騰するまでは強火でいい。
沸騰したかどうかがわからないなら、蓋も開けてていい。
沸騰したら蓋をして、火を細める。蓋の隙間から細く湯気が出る程度の火加減。
そしてそのまま約10分。米の量は関係ない。
この炊き方では、おこげは最低限しかできないので無駄が出ない。
「音でわかる」「匂いでわかる」「7対30」といろいろな方法があるが、10分と覚えておくのが一番簡単。
10分たったら10秒だけ強火にした後火を止め、そのまま15分蒸らせば出来上がり。

ちなみに、「音でわかる」というのは鍋底で焦げ始めた音を聞くというもの。
「匂いでわかる」も同様。
「7対30」とは土鍋炊きのときに、沸騰したら7分細火、その後30秒強火するというもの。
土鍋の温度上昇のゆるさと、保温効果の高さでこのようにするといいらしい。

「始めちょろちょろ中ぱっぱ赤子泣くとも蓋取るな」と昔から言うが、ここで言う「始め」とは、湯が沸いた時点をスタートとしている。
炊く米の量により、沸き上がる時間は変わってしまうので、沸騰するまではカウントしない。
ちょろちょろ=細火で10分、中ぱっぱ=蒸らしに入る前の、余分な水分を飛ばすための強火。
赤子泣くとも蓋取るな=蒸らし中はすでに火を落としており、蓋を開けると温度変化が激しいので触るな、と言うこと。
この、「始めちょろちょろ」を火にかけはじめ、と勘違いしている人は多い。
ちなみに、コッヘルで1合でも、羽釜で3升でも、加熱時間は変わらない。
おこげが好きな人は、中ぱっぱの時間で調整すること。ただし1分以内で。それ以上は黒く焦げる。

水量は、研いだ米を最低30分は水に浸し、ざるに開けて水を切った場合は、米と水の比率は1対1がちょうど良い。
量ることが難しいなら、米に対して吸水分を考慮して、水を1割増に。

湯切り式

環境には優しくないが湯切り式の炊き方もある

米が泳ぎ回るだけたっぷり水を入れて
吸水無しのいきなりでも構わないので
強火にかけ続ける。
米の表面が緩くなりやすいやり方なので
水の代りに熱湯を注ぎ込める状況ならば、出来れば推奨。
(最初に熱湯で表面の澱粉をがっちり固めてしまう。水分の滲透は悪くなるが米が泳ぐ程なのでこれで問題無い)

沸騰したら吹き零れない程度に調整し
時折米を摘み上げて喰ってみる。
喰える柔らかさの一歩手前程度で湯を捨てて
蓋を開けたまま火に戻し
焦げない程度に無駄な水分を一気に焚き干す。
適度に飛んだら蓋をして軽く蒸気で蒸らす。

決してウマい御飯の仕上がりではないが
喰えない飯に炊き上がる事が殆ど無いので
自信の無い向きはお試しあれ。

ただし廃水処理の無いキャンプ場や
小川や地面に直流ししなければならない場合には
普通の炊き干し式のやりかたで。

飯袋

その名の通り、使い捨ての袋
米を袋に詰めて水を張った鍋に入れ
沸騰させて蒸らすだけでご飯を作る事が出来る。
米を炊くというより茹でるという感じに近いので
味にこだわる人にはお勧めできないが、鍋を汚さないのでとても便利。
「不思議なめし袋」などの商品名で販売されている。

その他器具での炊飯

なんちゃってマッタケ御飯

  • 作り方
    飯炊きの段取りをする。
    エリンギを裂いて入れる。
    永谷園のアレ(w)を入れて炊飯開始。

    ウマー

麺類

パスタ

パスタ類は収納性が高く、食事としても栄養価が高い。
しかし欠点としては、茹でるのに大量のお湯と燃料を必要とすることがあげられる。
長ければ最初から折って、500mlのペットボトルなどに入れてしまえばよい。
スパゲッティではなくペンネを使えば小さいコッフェルで茹でるのも楽。ペンネのペペロンもおいしい。

※水が貴重なキャンプ場の場合、ひたひたの水から煮て沸騰したら余分な湯を捨ててしばらく蒸らすと、食感は劣るが食える物にはなるよ。

  • サラスパ
    はごろもフーズから販売されているサラダ用パスタ。短いパスタは各社から出ているが、
    古くからの代表的存在で入手しやすい。
    細めんで12.5cmと短く、茹で時間4分のため梱包・調理ともに経済的。
    • ペペロンチーノ
       1)サラダ油(可能ならばオリーブ油がよい)を熱する。
       2)戻しておいた乾燥スライスにんにくと刻んだ鷹の爪を炒めて香りと風味を出す。
       3)ゆでたパスタを投入する。このとき茹で汁を多少加えるのがポイント。
       4)塩・胡椒で味を調えて出来上がり → ウモァー(゚Д゚)
  • ペペロンチーノ(1バーナーでの調理手順)
     1)パスタを茹でるためのお湯を沸かす(塩も入れる)。沸騰したらいったん火からおろす。
     2)フライパンなどにオリーブオイル、にんにく、鷹のつめを入れて、オイルが冷たい常態から火にかける。
     3)香りが出てきたらにんにくが焦げる前に沸かしておいたお湯をちょっと投入してちょっと加熱後火からおろす。これでソースの出来上がり。
     4)沸かしたお湯を火にかけて沸騰させ、沸騰したらパスタ投入し茹でる。
     5)茹でたパスタをフライパンに投入し3)のソースと絡め、塩で味を調える。
     6)黒胡椒をたっぷりとふりかけて食す。粉チーズがあればなお良し。

焼き物、炒め物

キャンプの夜といえばBBQが定番だがソロだとBBQグリルを持っていなかったり
炭を熾こすのが面倒くさかったりするのでトースターがあると便利。
ただし、トースターでのBBQはストーブが油で汚れることを覚悟しておこう。
炒め物はクッカーの蓋を利用することが多いが、本格的に料理を楽しむのなら
フライパンを持って行きたい。

鮭のホイル焼き

  • 材料
    「鮭の切り身」「しめじ」「バター」
  • 作り方
    アルミホイルに材料をのせしっかりと包む。
    トースターにのせ弱火で蒸し焼きにする(もちろん炭火で焼いてもOK)。

    ウマー
    味付けは塩やしょうゆだけで。素材の味を楽しもう。
    そのほか「もやし」や「えのき」も火が通りやすいのでおすすめ。
    「さつまいも」や「ジャガイモ」の輪切りなどもウマー。
     

簡単ローストビーフ

  • 材料
    「生食できる牛モモのブロック」「塩コショウ」「にんにく」
  • 作り方
    食べたいだけの牛肉ブロックに塩コショウ、にんにくをこすり付ける。
    直火でも、フライパンでも良いから、表面に焦げ目をつける。
    ビニル袋、ジップロック等に肉を入れ、空気を抜いて口を縛る。水を張った鍋に入れ、沸騰しないように(70℃程度)気をつけながら加熱する。
     
    肉の芯まで火が通り過ぎないように注意。断面がなまめかしいピンク色がベスト。わさび醤油や醤油とレモンなどがおすすめ。

スープ、鍋類

クッカー一つで調理できて暖も取れるのでお勧め。
材料や味付け、つけダレを変えることで様々なバリエーションが生まれる。
〆にはうどんを投入したり雑炊にするのもウマー。
翌朝までスープを取っておき、朝飯にするのもウマー。

ちゃんこ鍋

  • 材料
    「ちゃんこ鍋の素(パウチ)」「豚バラ肉」「野菜炒めセット」
  • 作り方
    ちゃんこ鍋の素をコッヘルに空けて温める。肉、野菜を入れる

    ウマー

水餃子

  • 材料
    「中華スープ(顆粒)」「餃子(市販品)」
  • 作り方
    コッヘルの湯に中華スープ入れる。餃子入れる。

    ウマー

湯豆腐

  • 材料
    豆腐 長ネギ 昆布だしの素 好みのタレ
  • 作り方
    鍋にだしの素と水を入れて温める。
    豆腐と長ネギを入れる。

    ウマー
  • 注意点
    シンプルな料理だけに、ポイントを誤ると仕上がりに差が出る。
    鍋汁は沸騰させず、豆腐は煮ないこと。出汁のうまみ成分や豆腐が熱変成してうまみが消える。
    特に豆腐は食感も悪くなる。感覚的には「豆腐が風呂を浴びてる」ぐらいで。

しゃぶしゃぶ

  • 材料
    薄切りの肉(なんでもよい) 昆布だしの素 好みのタレ
    水菜 ネギ 白菜 なんでもよい
  • 作り方
    鍋に水を張って昆布だしを溶かす。
    沸騰したらシャブる。
    全部ブチこんで水炊きとしてもよい。

    ウモァー

その他

植村味噌

  • 材料
    「みそ」「本ダシ」「冷蔵庫に余っている野菜」
  • 作り方
    野菜をみじん切りにし、みそ、本ダシと混ぜ合わせ半日ほど寝かせる。
    出来たものを御飯にのせたり、お湯で溶いて味噌汁にする。

    ウマー
  • トリビア
    偉大なる登山家、植村直己氏が極地へ赴く際に、
    この味噌を持参していていたと言う事からこの名前が付いた。
    ちなみに氏が造っていた「植村味噌」の材料は、味噌は赤味噌、本ダシが基本。
    野菜はニンニク、生姜、長ネギ、玉葱、人参、シソの葉、鷹の爪など
    香味野菜と水分の少ない野菜の組み合わせだと保存も利いてウマー。
     
     

じゃがりこのマッシュポテト

  • 材料
    じゃがりこ
  • 作り方
    沸騰しているお湯2カップにじゃがりこ2個を入れる。
    加熱したままじゃがりこをかき混ぜてつぶす。

    ウマー
    好みで乾燥ネギやハム、ベーコンなどを入れても良い。
    出来上がったものをフライパンで焼いてもウマイ。
    ドーナツ型にして真ん中に卵を落として焼くとこれだけで立派な料理になる。
     
     

簡単トマトソース

2人以上で食べるときにベストの量が簡単に作れる。

  • 材料:玉葱みじん切り/半個 カットトマトの缶詰/1缶 コンソメキューブ/1個 にんにく(カーリックパウダーでも可)/適宜
     好みで挽肉、ソーセージ等の肉類、チーズ、バジルなど
  • 作り方
    玉葱のみじん切りを鍋で炒める。
    コンソメキューブを砕き、その他の材料と一緒に鍋に入れる。
    コンソメキューブが溶ければ出来上がり。(溶ける程度の時間、煮るということ)
    茹でたてのパスタにかけるほか、トーストしたパンに乗せてチーズを振るとピザトーストにもなる。
    焼いた肉を絡めたり、タバスコを振って新鮮な生牡蠣のソースにしたり、お湯で薄めて、火を通したジャガイモ、にんじん、セロリ、余ったパスタなどを入れると、ミネストローネスープになる。
    挽肉をたくさん入れて、カレー粉で調味するとトマト味のキーマカレーにもなる。

缶詰

炊飯中のコッヘルの重しとして使い、一緒に温める。
ご飯が炊けたら、白飯に缶汁ごとのっけてワシワシかき込む。

ウマー

  • さんま蒲焼缶 マルハ
    脂の乗ったさんまの開きと蒲焼の甘辛いタレと香りが絶妙な缶詰の定番。
    山椒をかけたり卵とじにするとさらにウマー
  • やきとり缶(たれ 塩 カレー 辛口 ガーリックペッパー各味) ホテイフーズ
    つまみ缶の代表。やきとりを缶詰にしてしまった発想には脱帽。
    入手しやすい燻製の香りと甘辛いタレのたれ味、塩ダレの利いた塩味のほか、レアな3種類の味がある。
    たれ味はご飯に混ぜると炊き込み御飯風の鶏飯に、
    塩味はシンプルな味付けなので料理の素材としても優秀。
    軽く温めて食べるのが定番だが、冷やして缶汁が煮こごり風になったのも絶妙な味わいである。
  • 味一番 ホテイフーズ
    かつお・大豆・こんぶのしょうゆ煮の缶詰。
    缶詰くささが少なく、普通にうまい。おふくろの味が恋しいときにあたためよう。
    安売りで100円と安い。
  • フルーツ缶詰
    清流沿いのキャンプ場なら缶詰を前日に沈めておく。
    翌朝にはよ~く冷えてます。朝食にどうぞ

    ウマー

レトルト

・テリヤキハンバーグ
温めてタレごとご飯に掛ける。

ウマー。
味が濃い目でご飯に合うし、缶詰と違ってゴミが少ないのも良い。
朝や移動時等、調理するのが面倒な時は温めずにそのままパンに挟んで食ってもウマー。
行動食にもなる。

 

・おでん
スーパーorコンビニで買う。

あたため直して日本酒片手にウママー

インスタント食品

  • カップ麺類
     普段からお世話になっており、その手軽さはご存知のとおりだが、バイクでのキャンプツーリングでは
     かさばるという最大の欠点が露呈する。
     寒い日にコンビニで買ってその場でお湯いれてすする、というのが良いと思います。
  • 袋ラーメン
     カップ麺のデメリットを解消するのが袋ラーメン。
     しかしこれも意外とかさばる。1~2食程度の携行が現実的。
  • マルタイ棒ラーメン
     袋ラーメンの類だが、かさばるというデメリットを解消した製品。
     麺はパスタのようにまっすぐで、1食分が束ねられ、2食セットになっている。
     容積は袋ラーメンの3分の2程度とであり、容積率は高い。
     それもあって登山系の食事の定番の一つとなっている。
     かつては一部地域では販売されていないなど、入手性に難があったが、昨今ではインターネットで
     購入も可能であり、問題は解消されつつある。
  • インスタントスープ類
     コンパクトで携行性にすぐれ、種類も多いのでお好みのものを。
     朝あたたかいスープを一杯飲むと、体の目覚めがちがうものです。
     また本来のスープとしてだけでなく、調味料として利用する方法もあるので、工夫次第では
     キャンプの食事を豊かにしてくれる心強い味方になります。
     ネットカフェのフリードリンクコーナーに分封であったりするので、ちょっと多めに失敬し
     ておくとお得。
      (応用例)
      卵スープ類:クッパ・チャーハン
      おすいもの:雑煮・パスタ
      和風だしの素:応用範囲広し
      中華スープの素:応用範囲広し
      コンソメ:そのままでも全然OK
      お茶漬けの素:ふりかけ(おにぎり)・パスタ

野菜をどう摂取するか

 葉もの野菜は基本的に日持ちしない。その日のうちに買い出しすることになる。
 

  • 野菜ジュース
     ビタミンの補給に。
  • お店でカット生野菜を購入
     大きなスーパーで小分けのカット野菜を購入。
     ローソンのバリュープライスミニ野菜パック(100円)など。
     野菜炒めセットは、炒め物でもいいがスープの具材としても優秀。
     コンソメと塩胡椒で煮れば(゚д゚)ウマー
  • ミニトマト
     通常のトマトより小さく持ち運びにも便利である。
     1-2日は大丈夫。
  • キューリ
     葉もの野菜に比べて比較的日持ちするし潰れないのでキャンプで定番の野菜。
     キューリにマヨネーズをつけて食べる。
  • 刺身のツマ
     パック刺身についている刺身のツマは貴重な大根。
     味噌汁の具や短く刻んで納豆に入れる。
     
  • 乾燥野菜
     大きなスーパーで袋入りの乾燥ネギが売っている。 
  • 漬け物
     キューリの漬け物やキムチなど。ただし塩分の取り過ぎに要注意。
  • 漬け物:残った野菜で作る
     野菜は余り気味になるので、余った分をスライス + 漬物の素と一緒にジップロックに放り込んでもみもみ。
     翌朝のおかずになります。
  • 山菜採り 
     沢沿いなど水辺のキャンプ場なら山菜採りの方法も。
     ミツバ(細い茎がシュッと伸びて3枚の葉をつける)は大変わかりやすい。
     不安な場合は少しかじってみるとセロリの香りがするので容易に区別できる。
     大きな葉よりも、その根元から伸びている小さな葉が柔らかくて美味しい。
     よく洗ってそのままちぎってラーメンなどにどうぞ。