艦隊戦初心者指南~サポート編~

Last-modified: 2020-02-04 (火) 16:25:44

サポートの基本について

こちらの記事では、サポートプレイヤーの立ち回りについて説明をしていく。

サポートプレイヤーは、キャラクターのサポートスキルを駆使してレギュラープレイヤーの支援を行うのが役割である。
一見すると華々しいレギュラーメンバーと比べて地味であり、ともすればステータスの関係からレギュラーになれない二軍集団だと思っているプレイヤーもいるかもしれない。
しかしそれは大きな間違いである。
このゲームをプレイしていればわかってくることであるが、艦隊戦においてはこのサポートプレイヤーの優劣が勝敗を決するといっても過言ではない。
少々乱暴な言い方であるが、このゲームではレギュラープレイヤーはサポートプレイヤーの操り人形に近い側面がある。

このゲームの設定ではサポートスキルによって敵味方のステータス(HP・ATK)をすさまじい勢いで変動させることができるようになっている。
どれほど強力なスキルをレギュラーメンバーが持っていても、攻撃力を下げられてしまってはまともな威力は期待できない。逆に、レギュラーメンバーが多少貧弱でも、サポートメンバーによって相手レギュラーを無力化できれば容易に勝利できるのである。
バデバを無視できるギガント系のスキルも同じことが言える。相手側に軽減が存在したり衰弱系の効果を受けてしまえば本来の高火力を発揮できないし、逆に軽減の削除やHP上昇技の使用が出来れば強烈な一撃をお見舞いできる。
またVer4.0アップデート後に実装された魔導シールドの展開値を管理するのもサポートメンバーにしかできない重要な仕事だ。

育てあげられた味方レギュラーの強化・回復、相手レギュラーの弱体化を通じて、味方のレギュラーがいかんなく力を発揮できる状況を整えるのがサポートメンバーの仕事なのだ。

スキルについて

さて、前衛の補助を担うサポートプレイヤーであるが、スキルの方向性は大まかに5つに分類できる。

  1. 回復系
  2. 補助回復系
  3. バデバ系(攻撃力上昇・低下)
  4. 攻撃系
  5. 軽減系(被ダメ減少)

の5つである。
この5つの重要度に優劣をつけるならば
回復(復活系)>バデバ>軽減・補助回復>攻撃(チェイン)
となるだろう。これについては後程触れる。
さらにそれぞれの分類を具体的に見てみよう。

1、回復系

回復系とは文字通り味方のHPを回復するスキルである。
このゲームの回復には

  • 撃墜されていない味方を回復する
  • 撃墜されている味方を復活させる

の2種類がある。
前者の「回復」は以前ほどの重要性は無くなったが、後者の「復活」は今もほぼ変わらずサポートメンバーの最も大きな役割の一つである。
というのも、レギュラーメンバーが自前で復活した場合数秒間の行動不能時間ができてしまうため、復活して動けるようになるまでに再度撃墜ということも珍しくない。撃墜中のみ使用可能な復活&攻撃を一気に行えるスキルもあるがこれもTPの消費が大きく数を積めるものではない。
一方でサポートの「復活」スキルは前リカに比べ種類が多く、TP消費が少ない上にレギュラーはすぐ動けるので撃墜される前にワンアクション起こす事ができる可能性が非常に高くなる。
特にリカバーオール天上の光といった味方全体に復活効果を与えられるスキルはいわゆる「全体復活」と呼ばれ、レギュラーメンバーに攻撃参加の機会を与えつつ、拠点への攻撃を防ぐために非常に重要なスキルとなっている。
また、重要性は無くなったとは言え前者の生存者回復の考えも軽視してはならない。昨今の環境ではインフレが進んだため一撃で墜とされる場合もあり、全隻落ちてからでは遅すぎるからだ。
これら復活系に加えて後述する補助回復系スキルや軽減系スキルと合わせる事ですぐには撃墜されにくくなるので積極的に狙っていこう。

代表的なスキル

2、補助回復系

補助回復系とは予めプレイヤーがかけておき、条件が満たされたときに復活したり、HPを1だけ残して撃墜しないようにするスキルのことである。
大まかに

  • 自動復活
  • 緊急回復
  • 即死回避

の3種類がある。
予め掛けておくことにより、拠点を暴き出すのに必要な船の撃墜回数が増え、リカバーやそれに回すTPの節約、および手数に余裕が出てくる。
最近では上記復活系と同時に発動するものが主流となりつつあり、氷魔の夢ブライトリカバーのような緊急回復と自動復活のハイブリッド型も増えている。
注意点としてこの系統は同じ効果をもったスキルを2枚以上重ねがけできず上書きになってしまう(例:保護付きの自動復活が掛かっているときに通常の自動復活をかけると通常の方に上書きされてしまう)のでTPやスキルの無駄遣いにならないように気をつけよう。

代表的なスキル

3、バデバ系

バデバとはバフ・デバフの略である。
バフ系スキルはレギュラーメンバーの攻撃力を上昇させるスキル、対してデバフ系スキルは相手レギュラーメンバーの攻撃力を下げるスキルである。
昔はレギュラーの自己バフが強かったため、デバフが優先されることが多かったが相次ぐアップデートやインフレによって自己バフが使われることがなくなったため同じ頁で書かせてもらう。
昨今ではレギュラースキルでこのバデバ系の効果を持つものも主流となっているが、これらはサポートのスキルより上昇・減少量や範囲(またはその両方)が狭いこと、また消費TPが高めに設定されているものが多く、おいそれと連発ができないため、サポのほうが管理するのに適している。
味方の攻撃が高くなれば相手の撃墜は増え、相手の攻撃力が低くなれば味方の撃墜も減ることから、リカバーやそれに回すTPの節約、および手数に余裕が出てくるので艦隊戦全体を通してこのバデバスキルによってどれだけ味方を強化し相手を弱体化できるかが極めて重要なカギとなる。
ただし、バフ系スキルは味方の攻撃力が低いほど増加量が増え、デバフ系スキルは相手の攻撃力が高いほど減少量が増える。この補正は極端に効くため無闇に連発するとTPの無駄遣いになってしまい後々手痛い反撃をくらうことになる。またバフ系スキルの上昇効果は魔導シールドの展開値による上限以上貯めることができない点にも注意したい。
さらに支援軽減の登場によって相手の使用するバデバの効果を弱めたり、逆にこちらの使用する効果が弱体化されるようになった。発動すると表示が相手側に出る事以外はその他の軽減と扱いは同じなので削除効果のあるスキルや無視スキルなどを使って早急に対策を講じよう。

代表的なスキル

4、攻撃系

他の記事にも書いてあるが、相手艦隊を殲滅し、拠点を撃破するのはレギュラーメンバーの仕事であってサポートメンバーには求められていない。したがって基本的には攻撃系スキルに採用の余地はない。
ただ、一部トリプルスローなどのチェイン増加に役立つスキルのために、余裕があれば入れてみてもいいかもしれない。
また、サポートメンバーの攻撃力はレギュラーメンバーの攻撃力より低めに設定されていることから、今や主流となった全体属性対象の回数制ダメージ軽減スキルを相手に使われた場合に、サポートメンバーが軽減スキルをはがすことができれば、レギュラーメンバーのTP節約やダメージの向上にもつながり船団火力の底上げにもつながることになる。
相手軽減の可視化によって敷居は低くなったので積極的に狙っていきたいが、ここ最近の普及率からかなり多めに用意している船団もいるのでTP配分が感覚でわかるようになるまではあまり気にせずに回復やバデバ、魔導シールド関連を優先してもらえればと思う。

5、軽減系

軽減系とは予め掛けておくことによって相手の船から受けたダメージを回数分抑える効果を持つスキルである。
登場から数年はスキル1つにつき1種類のみで数も1~2枚程度が限界だったため、上位船団等ある程度サポートが揃っていないと運用することが難しかったがシックスストックの登場に代表されるインフレの進行によって少数の船団でも身近な存在となり、現在の艦隊戦を進行する上でとても重要な要素となっている。
ギガントが登場してからはこの技を弱体化できる数少ないスキルの一つである。
シックスストックなどのように独立したものからリカやバデバについてくるものまで種類が多いのも特徴だ。
前半にまとめて出して削除技を陽動するのも良し、後半に小出しして船団防御も良しの万能スキルなので持っていたら採用しよう。

代表的なスキル

秘奥義について

秘奥義はレベルに応じて発動までの準備時間が短くなるという特徴がある。また、船団内の誰かが発動した秘奥義の準備中に他のメンバーが秘奥義を使用することはできない。
例えば、船団内の誰かが天(火、水、風)陣を発動した場合、レベル1であれば60秒間、レベル5であれば20秒間は他のメンバーは秘奥義を発動させることができなくなる。
また効果は基本的に上書きなので獄陣系や強化陣などで陣を強化した後に通常の陣を入れると弱体化してしまうなどのデメリットも存在する。予め効果や挙動もよく確認した上で使用すること。

秘奥義を持っているのは一部の高レア船員に限られるが、運よくそのような船員を手に入れた場合、序盤はレベル上げが困難なため低レベルで編成せざるを得ないこともあると思うが、上記の理由から、使用の際はなるべく他のメンバーの使用タイミングを乱さないように使用したい。

魔導シールドについて

前述の通り魔導シールドの展開値増減もサポにしかできない仕事である。
展開値を上げることにより、レギュラーに掛かるバフの上限値が上がって敵を倒しやすくなり、ダメージ軽減率が上がることによって相手に倒されにくくなる。
自陣・敵陣共に400の耐久値が設定されており、攻撃することで減少する。この耐久値が0になるとシールドが破壊され、一定の割合展開値が減少する。耐久値はレギュでも削ることができるが前半特化の編成でもない限りTPなどの都合上、サポの方が動きやすいことを頭に入れておこう。それと耐久値は拠点を落とすまで回復することはないため船団内で破壊するタイミングを決めておくこと。
バデバと似たような補正があり、多く貯めているほど減少スキルを使った時の効果が大きく、その逆もある。
以下のブーストタイムを利用することで増減の幅が大きくなる。

ブーストタイム一覧

25:00~24:00
20:00~19:00(2倍)
15:00~14:00
5:00~4:00
3:00~終わりまで(2倍)

特に15~14の時間帯での優劣によって戦局が決まる場合が多いのでここで差をつけておきたい。
もしここを相手に取られてしまったとしてもバデバをしっかりやって拠点を落とせば充分逆転ができるので、当分は優位を取れれば勝ちやすいシステム位の認識でいい。

実際の編成にあたって

では、以上の知識を踏まえて実際の編成を考えてみよう。
上に書いたようにサポートスキルには5つの類型がある。
サポートをするにあたっては、

  • 上のどれか一つに特化する
  • 上のうち複数または全部を幅広く採用する

ことになると思われる。

 

このうち「どれか一つに特化する」のはよほど船員がそろっていて、かつ船団内で明確な役割分担ができるほどの人員を抱えている必要がある。
前後調整機能が追加された現在において必ずしもサポートメンバーだけが不足しているとは限らないが、人数の少ない船団ではこういった運用は難しいと思われる。
役割分担ができるような船団はかなり少数の上位船団に限られるだろう。
そしてそのような船団に所属している人は、もはやここでの解説などなくともこのゲームを楽しめていると思われる。

 

したがって、この記事を読んでいるプレイヤーの多くは必然的に「複数または全部を幅広く採用する」ことになるはずだ(それでも特化を選ぶというのもプレイヤーの自由ではあるが……)。
では実際にどのような編成をしていけばいいか。
先ほども書いた通り優先順位は
回復(復活系)>バデバ>軽減・補助回復>攻撃(チェイン)
である。
まず最も優先されるのが全体復活スキルだろう。
続いて、範囲・全体バデバ系スキル。
さらに補助回復系、軽減と続く。
スキルが揃っていたらさらに踏み込んで相手の軽減を消しに行くのか、敵・味方のどちらか若しくは双方の展開値を管理しに行くのかも決めるといいだろう。
それぞれの具体的なスキルについては、上の例に挙げたものに近い効果を持っていればそれを採用すれば基本間違いはない。

ただし季節限定などで入手が極めて難しいものもあり、例に挙がっているようなスキルを組み込むのが難しい場合もある。
そこで、次の章では比較的手に入れやすい基本的なサポートスキルを紹介していく。

おすすめサポートスキル一覧

ここでは、原則として☆4以下の定常船員が所持するスキルのみを紹介していく。
☆5以上の船員が持つスキルで有用なものは上に例として紹介しているのでそちらを参照してほしい。

全体復活

リカバーオール

所持者:メイク(☆4)、ウラヌス(☆5)
全体復活スキルのうち、唯一☆4船員も所持しているスキル。基本的にはメイクを入手して使うことになるだろう。

範囲回復

エリアリカバリー

所持者:ダフネシャンリーリゼット(☆4)
撃墜中を含む味方5体を回復するスキル。
回復するメンバーを指定できないため、全体復活スキルであるリカバーオールに比べてやや使う場所を選ぶが、あちらより若干ではあるものの入手がしやすく、また回復量が大きいため、復活スキルがそろわないうちは採用するのも悪くはない。

エリアヒール

所持者:ソフィア(☆4)、ユカリトトリ(いずれも☆3)
生存中の味方5体を回復するスキル。
範囲回復の中では最も基本的でありながら使いやすいスキル。
人によっては上位互換のヒールオールより便利とも。
☆3船員2人を含む複数の船員が所持しており、入手は容易な方。

エリアブースト

所持者:ルキノアバル (ジャクリー【浴衣】ペルラン)
撃墜中を含む味方3体を回復するスキル。必要CPに目を瞑ればかなり優秀なスキル。

範囲デバフ

ミスチーフ

所持者:ルータサラレータシクル(いずれも☆3)
3~5体を対象とする範囲デバフスキル。ただし生存者ではなく撃墜者に効果が及ぶ。
消費TPの割に効率はいい。レベル1から2回使えるため強化しきらなくても機能する。
効果対象が撃墜者のみのため、多少のコツが要求される。
所持者は☆3船員のみであり、かつ3人いるので比較的入手しやすい。

マルチフォール

所持者:シラユキヨーレイ(いずれも☆3)
1~3体を対象にするデバフスキル。
☆3以下では貴重な複数に効果の及ぶデバフ。
ただし対象数はランダムなため安定性には欠ける。
シラユキはイベント限定のため、それ以後に始めたプレイヤーにとっては所持者はヨーレイのみ。
よって入手難度はそこそこ高い。

単体デバフ

ダブルブレイク

所持者:カナ【水着】フォンティンコアナ(いずれも☆3)
2回連続で敵1体の攻撃力を大きく下げるデバフスキル。
ただし、フォンティンは過去のイベントMIRACLE BOMBER~ミラクルボマー~でのみ入手可能、他の二人も期間限定船員のため、現時点で所持していない場合の入手はかなり難しい。

ダブルフォール

所持者:ペルシラ琴音(いずれも☆3)
2回連続で敵1体の攻撃力を下げるデバフスキル。
上記ダブルブレイクに比べるとやはり見劣りはするが役に立つ場面は多い。
琴音は期間限定船員だが、ペルシラは通常排出されるので入手できたならば編成に組み込む価値はある。

ブレイク

所持者:イーリアスカガリミシュニルシリアほか(すべて☆3)
敵1体のATKを大幅に下げるスキル。
最もオーソドックスなデバフスキルであり、かつ非常に強力。
優先度は非常に高い。
サポートを目指すならまずこのスキルを複数揃えてレベルを上げていこう。
複数の☆3船員が所持しており、入手は容易。

フォール

所持者:クリスラファリアコヨイほか(すべて☆3)
敵1体のATKを下げるスキル。
威力と効率はブレイクに及ばないが、回数が多い。
また、レベル上げがブレイクに比べて非常に楽。
サポートを始めたばかりでブレイクのレベル上げがキツイ、という人は、とりあえずコイツを一つレベルマックスにして組み込んでみよう。
さらに支援軽減が登場してからは数の多さを生かしてこれをひたすら消し続ける事も出来る。相手のログに「敵全体次から○回支援効果ダウン」という文章が書いてあったら即座に撃って味方のサポを支援してあげよう。
複数の☆3船員が所持しており、入手は容易。

範囲バフ&デバフ

パワーディビジョン

所持者:ルビナスミリア (ホン・タオ)
敵味方3体ずつATKを変動させるスキル。
威力と効果はマルチエールマルチフォールを合わせただけだが、効率がいい。
しかし、一人あたりの変動値がフォールと同じため、削り程度に使う事になるだろう。
また、必要CPが52万と非常に多い点にも注意。

全体バフ

進撃の号令

所持者:ミランダチェーン(いずれも☆5)、ダミアンセレスティ(いずれも☆4)
味方全体の攻撃力を上げるスキル。
消費TPに比べて効率が良く、船団全体に貢献できる。
生存者にしか効果がない点には注意。
また、レベル上げには莫大なCPを食う上、その割にはあまり強くならないので強化は後回しでよい。
☆4と☆5船員のみの所持だが、数が多いので1つくらい引けるかもしれない。