【ゴリウス兵士長】

Last-modified: 2023-11-13 (月) 13:13:36

人物

真の【アラハギーロ王国】で兵士長だった人物。
息子の【タジウス】から見ても非常にプライドの高い人だったようだ。
 
本人いわく「アラハギーロを守るためには 人に恨まれてもしかたない」との思いから【ピラミッド】を巡る【大魔王マデサゴーラ】軍との戦争にてベルムドの反対を押し切り【まもの使い】の魔物たちを盾とするも敗北。
【魔元帥ゼルドラド】の企みで【ムーニス王】や兵士達と共に魔物の姿に変えられ偽の世界に連れて行かれた。
 
その後【バッファロン】として格闘場のショーにて最初の犠牲者となった。
シメールから聞ける話によると「ベルムド王がズッタズタにした」とのことでベルムドからもっとも憎まれていたことは間違いないだろう。

砂漠の渇きを癒す者

怨霊となって偽りのアラハギーロ王国に出現。触れた者は悪寒に苦しむ流行病のような呪いにかかる。
これを利用しようとした【魔道士キルギル】の策略もあり怨念を暴走させて暴れまわった。
しかし駆け付けたセラフィと主人公の活躍によりキルギル共々倒され息子タジウスら兵士たちの説得により正気を取り戻し昇天した。
 
最終的に兵士長が魔物たちを盾としたのは王国を守るために仕方のなかったことだとされる。
魔物達を捨て駒にしておきながら結果としてはアラハギーロ側は敗北し魔物達を無駄死にさせられたと感じたであろうベルムド側と、国と民を守るために僅かでも勝てる可能性に賭けて最善を尽くそうとしたゴリウス側。どちらも100%間違っているとは言い切れず、両者の信念の違いが憎しみの連鎖となってしまった悲劇と言える。
実際に息子や部下たちも同じようなことを口にしている。
以前の回想シーンでの魔物達を蔑んだ発言や悪役風な顔になっていたこともあり判断が難しいところではある。

余談

【アスフェルド学園】の第4話にて11年前に王子の暗殺未遂事件を引き起こした【暗殺者】が当時のアラハギーロ王国の兵士長の活躍で暴かれ処罰されたことが判明した。
明言はされておらず不明だがゴリウス兵士長の手柄だったのかもしれない。
 
なお偽りのアラハギーロには「アラハギーロ軍の鉄則」という彼の著書があり、以下のように記されている。

その1 息をするヒマがあったら 剣を振れ。
その2 勝つためには 手段を選ぶな。
その3 死ぬときは 必ず 敵を道連れにしろ。

これらを新米兵士に教育するというスパルタ精神がうかがえる。
一方真のアラハギーロではゴリウスに代わってアブタルという兵士長が新たに就任したが彼の執筆した同タイトルの書には以下の記述がある。

その1 勝てそうな魔物なら 戦え。
その2 危なくなったら 逃げろ。
その3 死ぬな。とにかく 生きろ。

【いのちだいじに】のようなものだが兵士の心得として対極的といえる。
また【トーマの行方】で折角捕らえた【砂漠の土竜】を国外追放で済ませている。
まあ、厳しすぎて恨みなどを買われたり余計に犠牲を増やしてしまうよりはずっとマシだろう。