【レトリウス】

Last-modified: 2023-01-10 (火) 19:57:07

概要

【エテーネ王国】の初代国王。【主人公】【メレアーデ】【クオード】【ドミネウス王】【パドレ】の祖先。
マデ氏族の出身で、友人である【キュレクス】【ユマテル】とともにエテーネ王国を建てた。
Ver.4.5の700年前、現代から数えて5700年前に生きた人物で、Ver.4.5後期のクエスト【英雄の真実を追って】で女王であったことが判明する。

彼女の偉業については【王都キィンベル】の周りにある石碑で確認できる。
クエスト【英雄の武勲を探して】では、その石碑の内容を確認することがミッションとなる。
 
後述のエピソードを見るに、誰に何を言われても一直線に突っ走る気質と、それでいて人を引き付けるカリスマ性の持ち主であった模様。
良い方向に進むか悪い方向に進むかはキャラによって両極端だが、こうしたキャラクター性は彼女の子孫たちにも遺伝しているように見える。
ちなみに、Ver.4.5後期のクエスト【時の書と罪の書】では、とある人物も子孫であることが明かされる。
 
この手の人物としてありがちな、回想による姿が出ることは一切ない(パドレや【ファラス】は、後から変更されたとはいえ【失われた時を探して】で姿が出た)。
一応キュレクスとの会話でレトリウスらしき後姿は確認できる。…が、鎧でまとわれ当然顔などが見られなくなっている。
これについてはちゃんと理由がある。

活躍

マデ氏族の族長の娘として生まれる。
 
彼女は成人の儀で獣の牙折りに挑むにあたり、獣の王ムザーグに戦いを挑んだ。
ムザーグは岩山のごとき巨大な魔獣であり、誰もが無謀な試みだと嘲笑ったが、己の知恵と勇気を信じ、1月後にはムザーグを討ち果たし、その牙を持ち帰った。
 
その後無二の親友となるキュレクスと出会い、マデ氏族の族長となった彼女は、【ティプローネ高地】に住む毒竜ガズダハムを討つことを決めた。
ティプローネ高地を得れば、汲めど尽きぬ水源と豊かな狩場を得られるからだ。
キュレクスの進言により、ガズダハムの討伐は大雨の日に行われた。
目論み通り、ガズダハムの毒の霧は大雨により流され、彼女自らの槍でガズダハムの心臓を貫いて討伐を果たした。
こうしてマデ氏族は大エテーネ島に覇を唱える一歩を踏み出した。
 
あるときケミル氏族という錬金術を操る氏族を旗下に取り込んだレトリウスは、族長の息子で大錬金術師のユマテルと出会う。
彼の術はマデ氏族の生活を格段に向上させ、キュレクスとユマテルはレトリウスの双翼と呼ばれるようになる。
 
やがて大エテーネ島の諸氏族をことごとく旗下に取り込んだレトリウスは国を建てる。
国の名はキュレクスの提言により、「永遠」という意味をこめエテーネと名付けられた。

その後

クエスト【英雄の真実を追って】ではレトリウスが女王である事とともにエテーネ建国から彼女の最期についてのストーリーが明かされる。
 
エテーネを建国したレトリウスだったが、それまでの疲労がたたって病を患ってしまう。
死病に冒された彼女を救うべく、キュレクスは彼女の身体の時間を巻き戻す術を施したが、うまく効果を発揮せず病が治ることはなかった。
しかしこのとき時渡りのチカラが宿り、死を目前にして彼女が産んだ息子(【オルクス】)にも受け継がれたという。
それから2年後に彼女はこの世を去った。享年30歳。
この事実はレトリウスの最後の石碑に刻まれていたが、王家の意向により隠されることとなった。
 
レトリウスが女性であったことはクエスト【えにし紡いで……】でも言及され、当時もレトリウス女性説が上がっていたことがわかる。
その際の目撃情報によると大きなアイスブルーの瞳が印象的な美人らしいが、これはレトリウスの時代から700年後の自由人の集落での出来事であり、前述のキュレクスの施術後に現れた時渡りの力の影響による時間移動の結果だとすると、病に冒された身体には相当きつかったのではないだろうか。
4.5前期のメインストーリーでキュレクスがメレアーデから最も強くレトリウスの血を感じるとも言っていたことも踏まえて考えると、外見的にはメレアーデと似ていたのかもしれない。
 
ちなみにそのキュレクスとの会話で回想した後ろ姿、プレイヤーの人間姿と比べよく確認すると、腕の細さや向きが人間大人女性と同一であり、その結果この話が真実であることが分かった。

Ver.6.2

転生の園のD-6にある『【星導秘録】』においても極めて高い評価が下されている。
「智勇を兼ねそなえ 人格は高潔」等と絶賛され、【英雄】として迎え入れる事に誰も異存は無かったとされるも、死んだばかりのはずの魂が何処にも見当たらなかった事で、天星郷へ迎えることは断念された。
 
一説によればレトリウスのそばにいた異界生命体がいずこかに隠したとささやかれているとのこと。

その他の子孫について

ドミネウスは49代目の王であるが、前述のとおりレトリウス自身はその約700年前の人物である。
700年で49代目だと結構入れ替わりが激しい気がする*1が、レトリウスも無茶をやり過ぎた故30歳という若さで亡くなっているため、エテーネ王族は短命な家系なのかもしれない。
「アストルティア秘聞録」で明らかになったところによると歴代王の享年の平均は約44で、やはり長生きとはいえない。5年の間に4度代替わりするなどの混乱期もあった模様。
また大半の王は死をもって代替わりしているようだが、稀に若いうちに次代に引き継いでいるケースも見られる。
 
以下、青字の内容は「アストルティア秘聞録」の歴史資料にのみ記載。

  • 第2代国王 オルクス(統治王)
    レトリウスの息子。
    前述のように彼が生まれたのは母が病死する直前であったため、即位時はわずか3歳。しかしその後42年に渡り在位し、45歳で死去。
    ユマテルが後見人として彼を支えた。
    父親は不明。
  • 第10代国王 【ホルネウス】(律法王)
    【時獄の迷宮】・第1刻(エテーネ王宮のドミネウスの執務室)の本棚にある『エテーネ王国法令全書』に記されている人物。
    同書は彼の治世から現在に至るまで歴代に制定された法律や条約、軍への訓令が記されている本であり、その中に【黄金刑】のことも記されている。
  • 第15代国王 【ギリウス】(遷都王)
    キュレクスから【時見の源泉】を奪い取って【時見の箱】を作りだした張本人。
    その後マデ神殿から水源の豊かな土地(王都キィンベル)に遷都し、【転送の門】を作らせた。
  • 第25代国王 【ルテス】(黄金王)
    上記の『エテーネ王国法令全書』に記されている人物。
    彼の治世には財政が不安定で、黄金刑が相当数執行されていたという。
  • 第48代国王 【ルザイオス】(懊悩王)
    ドミネウスとパドレの父で主人公、メレアーデ、クオードの祖父。
    Ver.4.0の半年前に亡くなっている(享年72)ため、本人は登場しない。
    Ver.4シリーズの諸々に関する元凶の一角。詳しくは本人の項を参照。


*1 現実世界でいうと、西暦1320年~2020年の700年間で日本の天皇が31代、英国の国王が37代。同じく紀元前37年~西暦668年で705年続いた朝鮮半島の高句麗は歴代国王が28代。