【英雄】

Last-modified: 2024-03-19 (火) 10:23:15

※この項目では主にVer.6のストーリー上で扱われる「英雄」について記述する。

概要

【アストルティア】の歴史の中で多大な功績を残し、【天使】によって選ばれ、死後かりそめの肉体を与えられて【天星郷】に招かれた者たちの総称。
以下の人物が英雄として天星郷に招かれている。

※は2022年版【アストルティア拾遺譚】より
 
このうち主人公のみ、例外的に生きたまま招かれた。
 
英雄たちが天星郷に招かれた目的とは、【女神ルティアナ】が消滅し、七柱の【種族神】も肉体を失うか永き眠りについている状況の中で、アストルティアの守護を担う新たな神とするためである。
【四天の星巡り】を行うことで魂を鍛えて高みに到達させ、禊で心身を清め、【神化の儀】をもって神とすることが目的であり、このために天使たちが長年をかけて準備してきたとされる。
 
英雄として選ばれるためには天使の倫理基準に照らしてふさわしいと認められる必要があり、そうでない者は候補から外されてしまう。
主人公が出会った中にも選考で落とされた人物はおり、【星導秘録】等でその内容を読める。
【巫女ヒメア】【勇者アルヴァン】【ラーディス王】など大義より個人の感情を優先したと見られた者や、【クオード】のように功績に対し罪が大きい者、【アリア】のように親族の方が功績が大きい者は英雄候補から外されている。
また【ギルガラン王子】は候補としては十分だったものの、本人がと共にいることを望んで辞退したため、一転して厳しく糾弾されている。
同様に【レトリウス】も候補としては十分だったものの、死んだばかりのはずの魂が何処にも見当たらなかったため、英雄選出を断念せざるを得なかったことが判明している。
なお、英雄候補は王族や建国者に偏っており、それらの身分を持たない者、例えば身を挺してオーグリード大陸を魔瘴から守った【ガミルゴ】や大賢者【シュトルケ】などは名前すら見当たらない。
しかしながら、実際は時の王者ではあるものの一介の戦士でしかないハクオウが選ばれ、王族であり魔王と刺し違えて撃退した【アジール】は候補者にすらなれていないため、身分は絶対必須の条件では無いものと思われる。
 
ただし、人選には以下のように正当性が疑われる箇所や一貫性に欠ける箇所があり、作中NPCからも指摘されている。

  • 実際に英雄に選ばれた者たちのほとんどは深い悔恨や憎悪を抱えており、後に【悪神】という形で精神面の問題が表面化してしまった。
    逆に候補外とされた人物の中には、実績、精神面で、選ばれた者達に匹敵、あるいはそれ以上と思われる人物も見受けられる。
  • カブ、ナンナ、ドルタムは3人揃って選ばれたのにリナーシェとアリアはどちらか片方で十分とされた。
    ただしここに関しては、前述のとおりアリアよりリナーシェの方が功績が大きいのに対し、三闘士の3人は功績が同等で優劣がつけがたいということでも説明はつくが。
  • アルヴァン落選について導きの天使ヒースフィムが「不当な印象操作を感じる」と述べている。

その時代ごとの天使長や星導課、担当者の意向(…という名の思想の偏り)など様々な要因が考えられるが、はっきりとした基準やルールは不明のままである。
また、【ジア・クト念晶体】の傀儡となった者の介入により選定基準が歪められた(悪神化を促すために精神面に問題がある者を敢えて選ぶなど)可能性も考えられるだろう。
 
【竜族】の英雄はいないが、推している天使はいた模様。ルティアナがいなくなったことにより神化の儀が前倒しされたため選出されなかったようだ。
誰が具体的に候補に挙げられていたのかは分かっていないが、竜族自体が殆どが各領界で罰を受けている状況であり、有力な権力者のナドラガ教団関係者は邪悪なる意志こと【ナドラガ】(ひいてはジャゴヌバ)によって操られており、候補とするには難しかっただろう。
そうなるとレグナード等と戦い続けた歴代の竜討士の誰か、あるいはルシュカを救うためにカシャルに命懸けで懇願し、結果的に水の領界の安息を確保した【フィナ】辺りが有力な候補だろうか? 
 
魔族にいたっては、アストルティアの種族である(ルティアナ自身が【魔界】に住むアストルティアの子と認めている)が、経緯が経緯であり、アストルティア=ルティアナに敵対する者と認識されていると思われるため、特例である主人公を除いては選ばれることはなかったと思われる。
事実ユーライザも【ユーライザの思い出】にて、主人公が魔界に赴くまで魔界には全く目を向けてこなかったと語っている。
もっとも、歴代【大魔王】の多くは(ジャゴヌバの影響で半ば強要されたとはいえ)【アストルティア侵攻】を引き起こした側という面を持ち、【魔仙卿】にも彼らの任命責任がある。
よって、こうした地位に就いた魔界の著名人(例えばその中でも比較的人格者寄りに描かれた【大魔王ゴダ】【大魔王ヴァルザード】【ジャディン】達)について仮にまともな選考が行われれば、魔界での功績を考えて候補に挙がる可能性はあると思われる。しかし前述のクオードのように正の功績があっても負の功績も大きすぎるとして選考落ちになっていたことだろう。
また、大魔王でも人格面に大いに問題があることが作中で描かれた【大魔王マデサゴーラ】【不死の魔王ネロドス】や、魔術を極めるために多くの魔物や下等魔族を犠牲にした【バルメシュケ】【万魔の塔】を作るなど【魔王】であるにもかかわらずろくに政治もせずに遊びまくった【グジャラード】、黄金を湯水のように浪費しまくって国の枯渇を招き、結果国を滅亡させたゴル・ジャムール、善政を敷いてはいたがあまりにも独断専行的であり、最終的に王としての責務を放棄してアストルティアへ逃げた【イーヴ】あたりは論外であろう。
そうなれば生前にアストルティア侵攻を計画したかは不明だが結果として実行していない【建国王ワラキウス】、そのワラキウスに優るとも劣らない器量でワラキウスの再来と呼ばれた【ジグネール】あたりが候補として有力だと思われる。
 
なお、英雄の魂からかりそめの肉体を作って天星郷に復活させるのは簡単ではない模様で、【天使長ミトラー】が主人公に敗北して弱ったラダ・ガートを魂に戻す際には天使の【カンティス】が「あんなに苦労して復活させたのに」と発言している。
またVer.6.1では死亡してすぐに回収した魂でなければ復活をさせることが難しいことも判明する。理由は年月が経つにつれて本人の生きていたころの顔や姿が分からなくなってしまうからだと思われる。
ただ死亡したときの年齢ではなく、本人が望んだ年齢で肉体が復元されている模様(2022年版アストルティア拾遺譚より)。
 
Ver.6.3ストーリー進行中に「英雄の間」を訪れるとラダ・ガートの肉体が回復しつつあるのが確認出来る。
 
そして、ストーリー後半ではアシュレイが復活して一緒に戦ってくれるほか、【ジア・クト念晶体】本隊の大軍勢が襲来した際には復活したラダ・ガート、三闘士、ハクオウ、リナーシェらが救援に駆けつけ、大軍勢を撃退してくれる。
神化の儀自体は有効だったらしく、復活した彼ら7人には神のチカラが宿っている。天星郷を出て救援に来れたのも、またフォステイルだけが来ていないのもそのため。
 
その後は、神化の儀の直前にいた神都フォーリオンの回生堂で待機している。
 
なお、かつての英雄が新たな神として顕現しているという事実は、天使や天星郷の存在ほど地上に対して重要な機密事項ではない模様。
やむを得ず英雄と接触してしまったヴェリナード王族【勇者姫アンルシア】に対しては、記憶改竄どころか何とかして正体を取り繕うといった対応もされていない。
それどころか、後に自分から再度ヴェリナード王族に会いに行き謝罪をしたリナーシェなどがその行いを咎められた様子もない。
無闇に大衆に正体を明かして混乱を招くといった真似をしなければ、英雄が個人的な目的で下界に降りて人々と接触しても問題ないということだろう。
 
しかし、Ver.6.5前期にてアシュレイが戦死、Ver.6.5後期に至っては主人公とフォステイルを除く全員が戦死してしまい、プクリポ以外の新たな種族神は選定しなおさなければならなくなってしまった。
全員がそれぞれに死亡フラグを立てていた上、一度死んだ存在というのがそもそも盛大な死亡フラグであった為、この展開を予想していたプレイヤーも多く、最後の最後で盛大に回収されてしまったというところか。
フォステイルだけ生き残ったのはまあフォステイルだし、で納得できてしまうのがなんとも…
 
【魔眼の月】内部で三手に別れた際には、操作キャラ及びサポート仲間としてのパラメータを見ることができる。戦闘に参加しないキャラにも設定されている。

名前職業
表記
最大
HP
最大
MP
攻撃力守備力攻撃
魔力
回復
魔力
素早さ器用さおしゃ
れさ
重さ
ラダ・ガート闘士1350412138890000615656668400
フォステイル詩人107131296585414611070616656901350
カブ閃光1313312133891100515555568450
ナンナ震天1221406123880000515556568350
ドルタム賢哲138476310151225401225638790696230
ハクオウ剣士118086311151100501325738890796330
リナーシェ歌姫130031280380812021365515683887410

その他の英雄

上記の天使に選ばれた者以外で「英雄」と呼ばれるキャラクターには【ザンクローネ】【プクラス】【レトリウス】などがいる。
この内レトリウスは【星導秘録】においても英雄にふさわしいことが記述されている。他の英雄候補については当該項目を参照。
なお、ザンクローネはユーライザ曰く「物語の登場人物でなければ英雄候補になり得た」とのことなので対象外のようだ。
 
また、称号・肩書き【クエスト】名などに「英雄」が含まれるものは多数存在する。

アストルティア拾遺譚

2023年に開催された冬物語では「遠い約束」にてアシュレイとレオーネが勇者として覚醒したきっかけが語られる。
「天に煌く星のごとく」ではそれぞれの英雄から主人公に激励の言葉が贈られた。



*1 Ver.6.2に登場