概要
キャラクターのステータス画面もしくはプロフィール画面に表示される職業等の名称。いわゆる現実世界における「ステータス(地位)」のようなもの。
DQシリーズでは
- 【つよさ】コマンドのステータス画面に表示される、キャラクターの説明
- 通信要素のある作品などでプレイヤーのプロフィールとして設定できる項目
とがある。
両者は位置付けが全く異なるが、公式に「肩書き(かたがき)」という用語が先に登場したのは後者である。
ステータス画面における肩書き
【キャラクターメイキング】および【職業】【転職】のシステムが導入されたDQ3ではキャラクターのステータス画面に現在の職業が表示されるようになった。ただ、【主人公(DQ3)】に関してはクリア後のデータで「ゆうしゃロト」と表示されるようになり、これが実質的にシリーズ初の「肩書き」と言える。
次作のDQ4では仲間キャラの設定が固定となり転職システムもなくなったものの、引き続きステータス画面に職業が表示される仕様になっていた。この「職業」は【導かれし者たち】では特に違和感のないものであったが、いわゆるお助けキャラの中には【やどやのむすこ】だの【りゅうのこども】だのといった「それって職業?」と言いたくなる事実上の肩書きと言えるものが混じっていた。
DQ5ではほぼ職業としての意味は失われ、ストーリーの進行によって変化することもあるなど、キャラクターの境遇を表すようなものに変化。
後にリメイク版のDQ1・DQ2にも導入された。
公式書籍では、SFC時代のDQ5の【公式ガイドブック】では「職業」としていたが、【ドラゴンクエスト25thアニバーサリー 冒険の歴史書】では「肩書き」として取り上げている。
DQ6では仲間(人間)キャラは固定であるものの転職システムがリニューアルされて復活したことから、職業と肩書きが完全に分離されてステータス画面に別々に表示される形となった。
同様の転職システムのあるDQ7では、肩書きはあくまでも職業の亜種のような扱いで【無職】のときにしか表示されなくなった。
その後DQ8では廃止され、キャラクターメイキング制となったDQ9とDQ10のステータス画面では現在の職業が表示される(ただし、DQ9の【守護天使】については職業というより肩書きに近い)。
転職システムが無く仲間キャラが固定であるDQ11では、各キャラとも多様な肩書きが用意され、ステータス画面には常時表示される。
以上の事情から「職業」に類似するものではあるが本辞典ではこれとは区別し、独自の「肩書き」という呼称を用いて取り扱っている。
各作品における詳細は【職業】の項目を参照。一覧についてはこちらを参照されたい。
プレイヤーの「かたがき」
主に【すれちがい通信】や【マルチプレイ】を導入した作品で、他のプレイヤーにアピールする要素の一つとして「かたがき」がある。
DQ6(DS版)
【すれちがい夢告白】を設定する際にプロフィールの一つとして設定する。
スマホ版では通信要素が無いので登場しない。
かたがき一覧
ようちえんじ、しょうがくせい、ちゅうがくせい、こうこうせい、ろうにんせい、だいがくせい、サラリーマン、じえいぎょう、フリーター、アーティスト、スポーツマン、ミュージシャン、メイド、オフィスレディ、アイドル、ふしぎちゃん、おとうさん、おかあさん、【おじょうさま】、おぼっちゃま、おにいちゃん、おねえちゃん、おとうと、いもうと、おじいちゃん、おばあちゃん、おむこさん、およめさん、ピチピチギャル、イケメンおうじ、せいぎのみかた、あくのてさき、ようせい、ひきこもり、世界のしゃちょう、マネージャー、うちゅうヒーロー、なげきのヒロイン、そこそこセレブ、くみちょう、こぶん、まじょっこ、サービスぎょう、ガテン系、コレクター、かじてつだい、ヤンママ、もとじめ、なりあがり、さすらいにん、フードフアイター、かねのもうじゃ、さいばんいん、ソムリエ、チアリーダー、ひょうろんか、たいこもち、スイーツマニア、たかねのはな、れんあいサギし、コスプレイヤー、おつぼねさま、りょうりにん、ようじんぼう |
現実の職業・身分関係からフィクション的なものまで幅広い。
開発当時に制度が始まって間もなかった「裁判員」があるのも時代を感じさせるが、実際に自分が裁判員であることを公にすることは禁じられているので注意すること。
DQ7(リメイク版)
3DS版では【すれちがい石版】をすれちがい通信または【インターネット酒場】で送る際、キャラクターの姿などとともにプロフィールの一つとして設定する。
インターネット酒場のみ継承されたスマホ版でも、モンスター石版を送る際に同様の設定ができる。
かたがき一覧
ようちえんじ、しょうがくせい、ちゅうがくせい、こうこうせい、だいがくせい、ろうにんせい、サラリーマン、じえいぎょう、フリーター、アーティスト、アイドル、プロデューサー、ディレクター、ゲームプランナー、デザイナー、プログラマー、じむしょく、ライター、オフィスレディ、スポーツせんしゅ、サービスぎょう、まんがか、しょうせつか、マネージャー、ミュージシャン、メイド、りょうりにん、ようじんぼう、ひょうろんか、ソムリエ、おとうさん、おかあさん、【おじょうさま】、おぼっちゃま、おにいちゃん、おねえちゃん、おとうと、いもうと、おじいちゃん、おばあちゃん、おむこさん、およめさん、せいぎのみかた、あくのてさき、ようせい、チアリーダー、ガテンけい、もとじめ、くみちょう、こぶん、まじょっこ、コレクター、さすらいにん、フードファイター、そこそこセレブ、せかいのしゃちょう、スイーツマニア、たかねのはな、コスプレイヤー、転職マスター、石版レンジャー、パークの主、【ドラクエマスター】 |
一部、特定の条件を満たさないと出現しない称号もある。
DQ9
主に通信時に使用する【プロフィールせってい】の画面で設定できる。表示は平仮名で「かたがき」。
この肩書きは実際にゲーム中で使用できる職業から選べるが、その他に初期設定の段階で下記から選択できるシステムになっている。
かたがき選択リスト
1 | 2 | 3 |
---|---|---|
(今の職業) ようちえんじ 小学生 中学生 高校生 浪人生 大学生 会社員 自営業 フリーター | アーティスト スポーツマン 詩人 ミュージシャン カメラマン ナース メイド しつじ 研究家 探検家 | 王さま 女王さま プリンス プリンセス おやぶん こぶん アイドル イケメン まじめくん ふしぎちゃん |
4 | 5 | 6 |
お父さん お母さん おじょうさま おぼっちゃま お兄ちゃん お姉ちゃん おとうと いもうと おじいちゃん おばあちゃん | ボディビルダー 家事手伝い ギャル ギャル男 カリスマ せいぎの味方 悪の手先 ようせい 天使 悪魔 | ゲームデザイナー まんが家 作曲家 プロデューサー ディレクター かんとく 社長 部長 大統領 魔王 |
様々ある実在の職業の中でリストの6ページ目の冒頭にゲームデザイナー、漫画家、作曲家が並んでいるのは明らかに御三家(【堀井雄二】、【鳥山明】、【すぎやまこういち】)を意識したものだろう。
上記以外に、シナリオを進めることで獲得できる各種の【称号】を設定できるようになっていく。
DQ10オフライン
【戦歴】画面にてかたがきを設定して表示できる。かたがきは獲得済みの【称号】から選ぶ。
「オフライン」というタイトルの通りゲーム内での通信要素は無い今作だが、今日のゲーム機にはスクリーンショット機能で残した画像をSNSでシェアする機能もあるので、そのためのものとも言える。
DQ10オンライン
概ねDQ9のシステムを踏襲しているが、称号と職業を組み合わせて使用することができる。
詳細はこちらを参照。