【魔王】

Last-modified: 2024-02-28 (水) 05:21:46

概要

魔王とは、

  1. 仏道修行や善事を行おうとする気持ちを妨げる天魔の王。欲界の第六天の王。
  2. 人に災いを与えたり、悪の道に陥れたりする魔物。

と、国語辞典では定義されている(出典:デジタル大辞泉(小学館))。
DQをはじめとしたファンタジー系ゲームやマンガ・アニメ等では主に2の意味で用いられる。
中でも単なる魔物ではなく、「魔物あるいは魔族の王」である者を「魔王」と呼称することが多い。
RPGでは、魔物たちの頂点に立ち世界の支配を企む【ラスボス】として位置付けられていることが多く、「勇者と魔王の戦い」を描いた作品は、枚挙に暇がない。
今となってはゲームだけでなく、アニメでも漫画でも小説でも、ほとんどのファンタジー作品や異世界転生モノに「魔王」が当たり前のように存在するが、それもこのドラクエの影響が大きい。
 
DQシリーズにおいては、第一作は「ドラゴンクエスト(ドラゴンを探す旅)」の作品名のとおり、ラスボスは「竜王(ドラゴンの王)」であるが、三作目で魔王【バラモス】や大魔王【ゾーマ】が登場して以降、ドラゴンクエストのラスボスは魔王またはそれに準じた存在であることが多く、「ドラゴンクエスト」の名でありながら「ドラゴンを探すor打倒する」が最終目的である作品は極めて少なくなっている。
純粋に魔王と名乗るものはナンバリングでは【バラモス】【ムドー】【オルゴ・デミーラ】【魔王ウルノーガ】がいる。このうちラスボスを務めているのはオルゴ・デミーラとウルノーガ。
作品によっては「大魔王」を名乗るものも存在する。これらには上記の「魔王」よりさらに上に立つものと、単独で「大魔王」を名乗るものがある。ナンバリングでは【ゾーマ】【デスタムーア】【大魔王マデサゴーラ】が前者、【ミルドラース】が後者に該当し、前述のバラモスとムドーはそれぞれ大魔王の手下である。
また、【ピサロ】【魔族の王】という実質上「魔王」の肩書を持っているが、DQ4では魔族の王と同時に「地獄の帝王」というタイトルも出てくる。
この他にDQ6ではゲーム中で明確に魔王と呼ばれるムドーに加えて、デスタムーアの手下であり中盤に登場する【ジャミラス】【グラコス】【デュラン】も魔王と呼ばれることがあるが、DQ10では「諸侯」(日本における大名に近い)扱いとなっている(ムドーのかわりに【アクバー】が入っている)。
 
DQシリーズ全般では広義として、【勇者】という単語が勇者ではないキャラも含めたシリーズの【主人公】全般の総称として扱われることがあるのと同様、「魔王」もシリーズのラスボス(もしくはそれに準ずる大型ボス、および一部の悪玉系裏ボスも含めて)全般を指して使われることがある。
例としては【大魔王の地図】などがある。

DQ10オンライン

【魔界】に割拠する諸国の王が魔王であり、それらを統べる覇者が大魔王となる。Ver.2シナリオで当時の大魔王だったマデサゴーラを倒してしまったあとは大魔王不在の状態だったが、やがて意外な人物が就任することになる。
よって魔王の数も多いため、詳しくはこちらを参照。

DQMSL

モンスターの区分である「サブ系統」の一つとして登場。大まかな傾向は以下の通り。

  • メイン【系統】はすべて???系で、ガチャ限定。
  • ウェイトはSのものは23、SSは32で、通常のガチャ産はもちろん神獣や系統の王よりも大きい。
    基本的に変身前がS、変身後がSSランクとなっているが、変身を行わない場合は一部を発光させたり、オーラを纏わせるなどの方法でうまく差別化している。
  • (基本的に)強力な特技と高いステータス、耐性を併せ持つ。

ナンバリングタイトルのラスボスはすべてこの魔王に分類されている他、コラボキャラクターであるハドラー、バーン、ヴェルザー、異魔神も分類されている。
その他にエスタークやダークドレアム、バラモスなども分類されているが、何故かムドーは分類されていない。
【オムド・ロレス】はこのゲームオリジナルの進化系として【魔王オムド・レクス】が用意されたほか、
2021年11月には完全オリジナルの「【魔人レザーム】」とその転生先である「支配王レゾム・レザーム」が登場している。
前述の通り通常のガチャ産モンスターとは一線を画する高い戦闘能力で主戦力となり、定期的に上方修正が行われるなど優遇もされているが、???系であるため特効特技や装備で弱点を突かれやすい、対戦のルールで制限対象となりやすいなどの点には注意が必要。
尚、2019年7月より「超魔王」という、既存の魔王に二つ名をつけ(例:闇の覇者りゅうおう、狂神官ハーゴン)ポージングを変更したリメイクと言えるモンスターが実装されているが、彼らは【超魔王系】という独自のメイン系統に分類されており、魔王には分類されていない。

ライバルズ

第7弾「光と闇の異聞録」で【魔王系】が実装された。ナンバリングタイトルの魔王のほか、魔王の部下などがこの系統に属している。

ダイの大冒険

過去の【ハドラー】の肩書き。
物語開始の21年前に魔王を名乗って地上侵攻を開始、勇者【アバン】達と戦い15年前に破れ去る。
「大魔王」を名乗る【バーン】が現れて、その力で復活し配下となったハドラーの肩書きは魔軍司令となったが、地上征服の暁にはハドラーが地上を任されることになっていたことから、そのときにハドラーが再び「魔王」を名乗るものとされていた。
しかし実際はハドラーは捨て駒同然だったことが判明し決別、結果としては「魔王」に返り咲くことは無かった。
勇者【ダイ】達との戦いの中、精神や心境が変化していった彼が「魔王」の肩書きに固執するかはいささか疑問であり、紆余曲折を経たハドラーの生涯における象徴的なキーワードだったと言える。

クロスブレイド

本作オリジナルの魔王として超越魔王【ダムド】。その父親である超越大魔王【ロムドラド】が登場している。