【サマディー王】

Last-modified: 2021-10-21 (木) 21:21:39

DQ11

DQ11の登場人物。
【サマディー王国】を治める王で、【ファーリス】の父親。英語版での名前はSultan of Gallopolis。スルタン(Sultan)とはイスラーム世界の君主のことで、【デルカダール王】と異なり独自の固有名を与えられることはなかった。
DQシリーズの砂漠の国は女王が治めている例が多かったが、前作に引き続き男性の【王様】である。
ゲームでは王冠と服の襟に隠れていて分からないが、髪型は公式設定資料集によると後ろ髪が少しハネたオールバックである。
 
息子を甘やかし過度な期待をかけているため、それがファーリスにとって重圧となっている。
【ロウ】からはやるときはやる男だと評されているが、金遣いが荒く、何かあればすぐ国宝を売ろうとしたり、前述のように息子に対しては親バカだったりするため、プレイヤー視点ではどこら辺が評価されているのかがいまいちわからないまま。
いちおう若かりし頃は勇敢な騎士だったとか、身寄りのない孤児を王室に抱えたり等で一部の国民から良い評価を受けている部分はあるが。
少なくとも財政難にかこつけて国民に重税を課したりしないだけまだマシなのかもしれない。
 
世界に異変が起きた後には【四大国会議】の回想が見られるのだが、その時のサマディー王の振る舞いが、

  • 各国の王族が集結する前代未聞の会議だというのに楽観的で呑気な態度
  • 【アーウィン】をはじめとする他の王達が真剣に話し合う中で、一人だけ話についていけず右往左往
  • 二転三転する展開の会議が終わった後で「まあ私はこうなると思ってましたがね」と大笑い
  • 会議中に「勇者がいる限りこの世界の平和は約束されている」と自分で言っておきながら、襲撃時には「だ 誰だ 勇者がいれば大丈夫だなんて言ったヤツは!?」という手の平返し

と、他の国王達や先王のロウと比較すると、一国の王として何とも情けないものになっている。
会議の直前には、「我が国だけのけ者にはさせませんからな」とアーウィンに釘を刺すあたり、「お、サマディー王って意外と抜け目なくない?」と思わせておきながら、後が続かないおっさんである。
 
またサマディーを訪れると、勇者の星の調査をしようとするファーリスのお守りを依頼してくる。
調査で判明した星の表面に書かれていた「ニズゼルファ」という言葉を知らないかと問われるも、全く心当たりが無かった。(尤も、これについてはニズゼルファに心当たりのある存命の人間は当時の関係者しかいないので仕方ないのだが)
その後、少しでも勇者たちの力になりたいと王家に伝わるハンマーを主人公たちに譲ってくれる。…そのハンマーを売ろうとしていたあたり流石であるが。
 
過ぎ去りし時を求めた後は、【ネルセン】の試練で「最上位のレースに挑みたい」を選ぶと、ネルセンが彼の夢枕に立ちブラック杯を開催するように告げる。
 
そんなこんなで息子ともども一国の王族としてはなんとも頼りないが、息子であるファーリス王子が王族としての礼節や責任感を未熟なりに弁え、人格面でも【チャゴス】と比べれば月とスッポンくらいにまともに成長できたあたり、甘やかしが過ぎつつも、父として、王として息子を教育する務めはそれなりに果たせてはいたようだ。

DQ11S

CV:千葉繁(【ハッスルじじい・邪】と兼任)
シーンの変わるときに挟まるまめちしきによると、かつてはサマディー一の立派な騎士であったことや、金銭の管理が苦手で金に困るとすぐに国宝を売って金に換えてしまうクセがあるとのこと。
【ボイスドラマ】では息子とともに金策に奔走するコメディーリリーフを担っている。