【ジエーゴ】

Last-modified: 2024-03-01 (金) 09:12:15

DQ11

【ソルティコの町】の領主で、「怒れる剣神」という異名を持つ。
ジエーゴとは聞き慣れない名前だが、スペイン語ではポピュラーな男性名「ディエゴ」がブラジルポルトガル語形では「ジエゴ」になるので、そこからの連想であろう。断じてジェーゴではない。さらに言うと、「ディエゴ」「ジエゴ」はヘブライ語の「ヤコブ」から来ている名前である。
英語版での名前はDon Rodrigo。偶然にも、英語版DQ5の【ルドマン】の名前もRodrigoである。が、こちらのドン・ロドリーゴは、スペインでは伝説にもなった騎士「エル・シッド」の本名とされ、海外版ソルティコは全体的にスペインがモチーフなのでそこから名づけられた可能性がある。
 
先祖はデルカダール王国の名門騎士であり、ソルティコの建物の中でジエーゴの屋敷のみPS4版・DQ11S3Dモードの【デルカダール城下町】上層の豪邸と同じ建築様式になっている。と言うか、その上層の豪邸の中にはジエーゴの屋敷の外観や内部マップが流用されているものが存在する。
【グレイグ】らデルカダールの兵士たちの師にあたり、デルカダールの紋章に百合の紋章を組み合わせたようなマークが描かれた衣服を着ている。また、【ロウ】とも親交があるが、ユグノア前王であることは知らない(面倒事を避けるためにロウが隠している)。
妻は【バンデルフォン王国】出身のスーパースター【ガーベラ】で、故人。息子は【ゴリアテ】。執事に【セザール】がいる。
息子とはかつてある理由から屋敷が壊れるほどの大喧嘩をしてそのまま疎遠になっている。

キャラクタープロフィール

職業ソルティコの領主
しゅっしんソルティコの町
しんちょう190cmくらい
たいじゅう80Kgくらい
すきな食べ物黒コショウを使ったステーキ
たいせつなアイテム愛用の剣
好みのタイプ「愛するのは亡き妻だけだ」
座右の銘一意専心

DQ11開発・広報チーム監修のキャラクターブックより引用。

性格

荒々しい、というよりDQシリーズ内では珍しい江戸っ子気質なべらんめえ口調の頑固おやじで、息子には「怒るととってもおっかない」と形容され恐れられているが、根は騎士道精神を重んじる漢である。
「騎士に二言はない」は本人の弁であり口癖。自らの思いとは違う形での騎士道のあり方を目指した息子にも、その言葉と心意義はしっかりと受け継がれている。ちなみに、豆知識によると、シルビアの意志の強さと下まつ毛の長さは父親譲りだとか。
 
ちなみに後述のイベントでは「騎士に二言はない」とジエーゴが言ってしまったために色々と取り返しのつかない事態になるのだが、ジエーゴが「騎士に二言はない」を重視する理由は屋敷内の本『騎士の精神論』というものに書かれている。
それによると、騎士にとって何よりも大事な信条は「一度 その胸にかかげた こころざしは 何があっても 決して曲げてはならぬ」というものであり、「騎士に二言はない」という教えに背くことは騎士の命がついえる時と同義であるとのこと。
それ自体は立派な志ではあるものの、ジエーゴの場合は常日頃口癖のように乱発してしまっているため、頼まれごとを安請け合いした結果自分の想定外の事態に発展したとしても、自らの口癖と信条が言質になってしまうため渋々ながら従わざるを得ないという事態をよく起こしているようで、和解後の息子とのやり取りを見るに、ある意味、この言葉が彼にとってある種の弱みにもなってしまっているようだ。
 
なお異変前にソルティコを訪れた際は【デルカダール城】へ剣術の指導に出掛けており、留守にしているため会えない。

世界に異変が起きた後

強モンスターから町の子供を庇って負傷している。
大樹崩壊後の【プチャラオ村】の事件を経て、ゴリアテこと【シルビア】はようやく彼と向き合おうと決心するものの、
怒った時の父の恐ろしさを思い出し、主人公の後ろにびくつきながら隠れる。
そんな息子に対し「どのツラ下げて帰ってきやがった!」と勘当息子に対するお決まりの怒声を浴びせるものの、
怯えながら謝るシルビアに対し、ジエーゴは「テメーの騎士道も極めずのこのこ帰ってきやがって」(要約)と激しく叱咤する。
旅芸人になることに反対こそしていたものの、彼は息子の抱く彼なりの騎士道を既に認めてくれていたのであった。
そのことを知ったシルビアは、魔王を倒し世界中の人々を笑顔にすることこそが己の騎士道であることを改めて宣言してナカマたちの保護を父に願い、ジエーゴもその願いを快く受け入れる。……かくして親子は和解を果たしたのであった。
 
こうして息子の「ナカマ」たちの面倒を引き受けることとなったジエーゴだが、ハイテンションなオネエ達に囲まれてしどろもどろ。
シルビアからの願いを二つ返事で引き受けたものの、彼の言う「ナカマ」の正体を全く知らなかった上に、「騎士に二言はない」の口癖を盾にされてしまい、半ばヤケクソ気味にパレードのボス代理を引き受けるのだった。
この時【パレードの服】を着せられるが、【エンディング】では元の服装に着替えている。
そして魔王討伐後は息子のためにダンスを覚えて出迎えてやろうとしていたことが発覚。
さすがに療養中に体がなまっていたせいか「ダンスというものがこんなに体力を使うモノだったとは…」と苦労している様子だが、一方で才能もあるようでメキメキ上達しているらしい。きっと【つるぎのまい】を修得するのも間近だろう。
そのまま乗せられて結局パレード服で「ナカマ」たちとダンスを極めることに。その後は庭でダンスの猛特訓をする姿を見ることもできる。
厳格な頑固おやじとはいえノリが良いところはやはりシルビアの父であった。
ジエーゴがこの時に披露するダンスは、3DS版では扇子を振ったややゆったりとした舞(シルビアがパレードのお立ち台の上で踊るダンスと同じもの)であるのに対し、PS4版ではパラパラのようなリズミカルなダンスになっている。
余談だが、3DS版2Dモードではジエーゴの着るパレードの服の白い部分の色がシルビアのものより暗い色になっている。色数の都合だろうか?
 
尚、騎士道にうるさい父だがシルビアがおネエであることには特に言及はしていない。できた父親である。
DQ11Sの【ボイスドラマ】「オーレ!シルビア!」では父親と喧嘩になる直前と思われる場面(ラストの旅芸人になることを決意するシーン)からオネエ口調で話しているので、オネエ化しているのを元々知っていたのかもしれない。
 
前述の通りロウとは親交がある筈なのだが、ロウ加入を後回しに出来る都合上、シルビアと和解する場面でのロウとの絡みが一切ない(そもそもロウのグラフィックが表示されない)。
仲間会話では一応「わしも古い友人じゃしジエーゴ殿と語らいたかったんじゃが、ここはグレイグに役をゆずるとするかのう」と言っているので、完全に忘れられている訳ではないようだ。

過ぎ去りし時を求めた後

前述の通りデルカダール城に行っているはずなのだが、冒頭のデルカダール城での宴のシーンではどこにも姿が見えず、【魔道士ウルノーガ】が正体を現したタイミングで抜け出してソルティコへ行っても帰って来ていない。
【邪神ニズゼルファ】復活後はソルティコに帰っており、ニズゼルファ復活の影響で現れた邪モンスターたちによって負傷している。
こちらの世界でも無事息子と和解したあとは邪神に対抗するための特別な試練を息子と弟子に課す。
内容は、【デルカダール神殿】【試練その1】【試練その2】を連携技【大まじん斬り】でとどめを刺すこと。
少々厄介な条件だが、シルビアとグレイグの新スキル【きしどう】【はくあい】が解放されるため早いうちにクリアしておきたいところ。
試練を終えると仲間同士協力し合うことこそが邪神に打ち勝つ最強の武器だと教え、更に連携技【師匠よび】が解放される。
なおこちらの師匠呼びもシルビアに言質を取られて、ほぼ無理やり強制参加させられる形となっている。詳しくは該当ページにて。
 
残念ながらダンスの件は歴史から消えてしまった。
また、イベントでロウとの絡みが一切ないのも相変わらず。

DQ11S

声優は大塚明夫(【リアル脱出ゲーム】やライバルズで【ゾーマ】を担当)。
台詞が一部変更されており、江戸っ子口調がより強くなっている。
声がついたため、「師匠呼び」で登場した際にも喋るようになっている。
 
余談だが、フールフール討伐直後の会話イベントにおけるシルビアのセリフ「他人の物を欲しがるクズ野郎には~」が、なぜか歌舞伎の見栄のような芝居がかった口調になっている(拍子木と鼓の音まで追加されている)。父親の口調を意識した変更なのだろうか。
 
シルビアの新規【おしゃれ装備】として追加された【シュバリエスーツ】は、若かりし頃のジエーゴが結婚式の際に着用していたものだという。