【タナトスハント】

Last-modified: 2024-03-23 (土) 18:31:51

概要

DQ9で初登場した特技。
【毒】【麻痺】に陥った相手へ追い討ちをかける技。
「タナトスハン『ド』」と間違えやすいので注意。
「タナトスの手」ではなく「タナトスの狩り」である。
 
タナトス(Thanatos)はギリシア神話に登場する、死そのものを神格化した神の名前。
眠りの神ヒュプノスとは兄弟。DQ10にモチーフとなっているボスが登場している。
2人は寿命を迎えた者の前に現れ、ヒュプノスが対象を眠らせた後、タナトスがその魂を冥界へと導く。
「眠らされた相手を死に至らしめる」というこの伝承から考えると、この名称の特技の効果はむしろ【ヒュプノスハント】での効果の方が合ってそうだが。
蒼天のソウラでは毒を再投了することによって肉体の免疫作用によるショックを起こす、つまりアナフィラキシーショックを狙う技と説明されている。
 
ちなみに、これの登場によって味方側が敵モンスターをただの毒状態にする意味が生じた形だが、この特技が登場する作品で敵を(戦闘中にダメージが無い)毒状態にする特技を味方側が覚えることはない。
味方側が使用する場合には【どくがのナイフ】やその上位武器の追加効果、同じ短剣スキルの【ポイズンダガー】(DQ10からは【ヴァイパーファング】)などと連携するといいだろう。

DQ9

【短剣スキル】を33ポイントまで上げると習得できる特技。消費MPは3。
毒・猛毒・マヒ状態の敵1体には通常攻撃の1.5倍のダメージを与えることができる。
それ以外の敵の場合は与えるダメージは通常攻撃と同等となる。
 
クエストNo.68【短剣奥義への挑戦】ではポイズンダガーとの連携を要求される。
 
ダメージを増加させる方法が面倒な割に倍率が低い。今作は猛毒のダメージもしょっぱいので、クエスト以外でわざわざ使う人もいないだろう。
敵では【ヘルヴィーナス】【妖女イシュダル】【魔女のまなざし】と連携して使用してくる。むしろイシュダルが序盤に繰り出してくる効果がよくわからない技といった印象が強い技である。

DQ10オフライン

【主人公】【ダストン】【短剣スキル】で習得(主人公はひみつパネル)。習得に必要なスキルポイントは9。
消費MPは3。
 
敵単体に通常攻撃の1.5倍の無属性物理ダメージ。相手が【毒】【麻痺】の場合はその270%+10のダメージとなる。
【スキルアップパネル】による補強で状態異常時のダメージ倍率が5%・10%・20%・30%と増加する。
【オネロスハント】などにも言えるがスキルアップパネルと状態異常へのダメージ増加は加算となるので、スキルアップパネルでレベル5にしても倍率は1.5×(2.7+0.3)=4.5倍なことには注意。

単発の倍率が高いため二刀流との相性が良く【もうどくブルース】もある【踊り子】のメイン火力となりうるが、やはり毒を入れつつ維持しないと火力が出ないのは難点で、耐性をある程度把握していない場合は火力や複数の敵への分散という弱点はあれど【おうぎのまい】【つるぎのまい】の方が使いやすいか。
Ver.2では強力な単発特技の多くの上限が上がった中で上限が1999のままのため少々使いにくくなってしまった。ある程度火力が見込める状況なら【ナイトメアファング】を使おう。

DQ10オンライン

短剣スキル100ポイントで習得する特技となった。消費MPは3。
毒・猛毒・マヒ状態の敵に通常攻撃の約4倍(通常状態の相手には1.5倍)のダメージを与える。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

【カミュ】【シルビア】【短剣スキル】で習得できる特技。消費MPは5。
毒・猛毒・マヒ状態の相手に通常攻撃の6.2倍(通常状態の相手には1.1倍)のダメージを与え、同時に相手の状態異常を解除する。
 
今作は毒に完全耐性を持つ敵が少なく、強敵やボス戦で活躍できる。
ダメージ倍率は上がったが、さすがに過去作の仕様では強過ぎるのか命中時に相手の毒・猛毒・マヒ状態が確実に解除されるようになってしまった。
そのためマヒ状態で発動するのは敵があと1回の大ダメージで倒せるタイミングでない限りお勧めできず、もっぱら敵を毒・猛毒にしてから攻撃するのが基本となる。
シルビアは基本的に補助メインで立ち回るか、攻撃するにしても【おとめ】スキル等の特技の方が火力が出るため、タナトスハントを覚えさせる人はあまりいない。
よって今作では、もっぱらカミュの必殺技として用いられる。
また、今作ではカミュの【ぶんしん】との併用で大ダメージを与えられるが、機種によりダメージ計算の処理に差異がある。
PS4版では攻撃が全て終わってから状態異常が切れる扱いのため合計18.6倍という法外な数値を出せるが、3DS版では1人目の攻撃で状態異常が切れるため合計8.4倍で止まってしまう残念仕様になっており、かなり弱体化している。(いずれも移植版含む。以下同様)
 
PS4版では上記の通り最高で一撃18.6倍を叩き出せる。
猛毒→ぶんしん→タナトスハントと3ターンかかることを考慮すれば、1ターンでのダメージに換算すると実質的に通常攻撃の6倍以上のダメージとなり、ここに【二刀の極意】が加わることで1ターンにつき単純計算7倍以上となる。
分身無しだと猛毒→タナトスハントで1ターンにつき3.1倍(二刀の極意込だと3.6倍)。これでもそこそこの威力は出る。
しかし、短剣自体の攻撃力が低いので、威力を出すには【ルカニ】または【バイキルト】(できれば両方)での支援が必須。これをサボると通常攻撃のダメージが大幅に落ちてしまうので、小さいダメージを6倍しようが18倍しようがたかが知れている威力になってしまう。
その上猛毒を仕込むことを考えると、準備に時間がかかってしまうのがこの特技の難点。
他のメンバーが漫然と攻撃していると準備完了が遅くなり、カミュの攻撃のタイミングがなかなかやって来ない。結果、攻撃している他のキャラの方が火力がある、という状態になってしまう。
猛毒を仕込むのに失敗したり、カミュが状態異常に引っかかったりしてしまうと、準備が完了せずいつまで経っても攻撃できないこともある。
なので、この特技を生かすなら、カミュを支援する人員を多く割き、パーティが組織的に動く必要があるのだ。
毒は基本的に単体ずつにしか仕込めないこともあり、基本的に強敵やボス向けの特技。群れる雑魚敵には根本的に向かず、普通に戦っているとあまり強い特技でもない。
可能なら、他のキャラで毒の仕込みができると効率が上がる(シルビアで短剣装備時状態異常確率アップ付きのヴァイパーファングが筆頭)。とにかく組織的に動くことが大事だ。
 
スキルポイントを序盤から短剣につぎこめば前提技必修技共々早い時期から使用可能だが、パネル解放後は【心眼一閃】など、より手軽に火力を出せる手段が増えるので影が薄くなる。
3DS版では上記の通りぶんしんとの相性も悪いので、SPの関係上ぶんしんを習得できない序盤なら活躍できるが、世界に異変が起こった後はもうこの技の存在を忘れてもいい。
 
それでもPS4版では最高ダメージを叩き出す手段として用いられることが多く、ドーピング有りで使用した時の数値は破格。
 
敵側では、3DS版の【マスク・ザ・ハンサム邪】が使用する。

DQ11S(すべての敵が強い)

縛りプレイのすべての敵が強い状態だと敵の攻撃が激しいために、支援や回復に手数を多く割く必要が生じてくる。
冒険後半での多くのボス戦では、バイキルトを複数人に配る余裕も少ないので、攻撃役1・支援役3でパーティを組むことが多く、
「火力支援を1人に集中させ、その1人の攻撃役が一撃で大ダメージを与える」という戦法が中心になりやすい。
また、【ヴァイパーファング】による猛毒ダメージも、異変後はさすがに力不足になってくる。
 
そこで分身との相性が良い3Dモードでは、カミュを攻撃役に据えて、他の3人が支援役に回るようなパーティ構成にすると、自然とこの特技が生きてくる。
2~3人で集中してカミュを支援すれば、スムーズに準備が完了しやすくなるのだ。
敵の妨害にハマってしまっても、支援に人員をキチンと割いていればそれほど問題にならないことが多い。
通常プレイとは一転して、「1人が大ダメージを与える」戦法が中心になりやすい後半の戦闘において、影の薄さを払拭し主役となり得る特技となった。
ただ、猛毒では敵の行動を封じることはできない。【ラリホーマ】を覚えた後で眠りが効く相手なら、動きを封じた上で【ヒュプノスハント】の方が安全にダメージを与えられる。
 
2Dモードだと残念ながらそこまでの火力は出ないため、他の攻撃方法を採用しよう。

イルルカ

ヒュプノスハントともども【斬撃】の特技として登場。
こちらでは全体攻撃となり、通常時の威力は通常攻撃の半分だが、毒または麻痺がかかっている敵には通常攻撃の2倍となる。
【レンジャー】【御柱のとどろき】等のスキルで取得可能。

DQM3

今回は本編と同様に単体攻撃となった。消費MP4。
【ミステリアス】【闇の心】【ぬすっと】で習得できる。
 
上位特技として、全体版の【タナトスムーチョ】がある。

蒼天のソウラ

4巻で名前だけ登場。
【盗賊】である【トーラ】の短剣スキルの1つ。
【シュナ】に毒を使用した際にその術理を講釈した。
「そこに再度同種の毒を投与することによって作られた免疫が過剰に反応し肉体に大きなダメージを与える…」とのことで、シュナはアナフィラキシー・ショックの人為的再現だと理解した。
 
トーラはヒュプノス・ハント用とタナトス・ハント用の2種の毒素の配合と再投与タイミングを更に極めた暗殺者の奥義である「冥王の狩猟(ハデス・ハント)」という上位技を奥の手として使用する。