【ドドンガ】

Last-modified: 2022-09-27 (火) 13:54:13

アベル伝説

CV:郷里大輔
アニメ【ドラゴンクエスト~勇者アベル伝説~】に登場するキャラクター。
【バラモス】が生み出した【宝石モンスター】であるが、他のモンスターとは違い非常に気弱で臆病な性格の為、捕らえた【ティアラ】の世話係を命じられる。
種族についての言及はされていないが、おそらくは【リカント】族だと思われる。
本作のマスコット的存在であり、また本作屈指の萌えキャラである。
 
【浮遊要塞ガイム】でティアラの世話をしているうちに彼女に好意を持つようになる。
月食の際にティアラが一度脱走した時には、それを逃がした責任を取らされバラモスに処刑されかけていたが、ティアラが「アンタたちも寝てたくせに!」と文句を言ったことで「好きにするがよい」と処刑を免れ、ティアラはドドンガにとって命の恩人となった。
その後ティアラに言われるままに、同志であった【オーク】のボロンガ、【リザードマン】のガガンボとともに道具作りの材料集めを手伝うが、それは彼女が自由の身になるための「風の翼」の材料であった。
やがてティアラは風の翼を完成させて脱出を実行に移すが、それに気づいたドドンガは彼女を追って飛び降り、結局彼女に救われて共に【ストークの神殿】へ落下。以降はずっと付き添っていく。
 
【赤き珠の島】では神殿内にいた【ソフィア】からも邪悪なモンスターとは看做されず、外で待っているように告げられ、そこで【アベル】たち4人と対面。彼らを警戒していたが、【ヤナック】の「セナハ」の呪文により自分の正体とこれまでの経緯を話した。
その後【水竜】が出現した際にティアラとともにソフィアに守られてホーン山脈に飛ばされる。
 
アベルが水竜封印後の瀕死状態から回復した後は、【アリアハン】まで彼らとともに旅をする。【モコモコ】とは性格が合うのか、対立もめだつが次第に良いコンビとなっていき、最終的にはティアラの次ぐらいにモコモコになついてしまった。
とはいえ種族としては依然として宝石モンスター、すなわちバラモスの配下であることに変わりはなかった。
そのためアリアハン到着前にバラモスに操られて凶暴化してアベルたちに襲い掛かり、彼らを窮地に追い込むが、ティアラの【赤き珠】のチカラで生きたまま体内の宝石を摘出され、土着モンスターと同じ「清浄な水に触れられる体質」に。これでバラモスの呪縛からは完全に開放された。
 
もともと鎧を着ていたが凶暴化した際に壊れてしまい、正気に戻った後はティアラから貰ったピンク色のサスペンダーズボンを着用。
ティアラの父【イワン】からも信頼されるようになった彼は、アリアハンから二手に別れる際も当然ティアラに同行。彼女の手に入れた【聖杯】を弁当とともに箱の中に大事に保管し、それを騙し取ろうとしていた【アドニス】の助言を頑なに拒否した。
 
しかし【リムルダール】を目指す途中、【ムーア】の計にはまりドドンガはティアラ一行共々【エスターク】城に連行されてしまう。
バラモスの卑怯なやり方に抗議したティアラが失神させられた時、ドドンガはバラモスを無言で睨みつけ激しい怒りを見せた。このときアドニスは「臆病者のドドンガをここまで強くしたのは何なんだ?」と疑問を感じていたが、それは長いこと一緒にいることで築き上げてきたティアラへの「愛」に他ならないだろう。
その後ティアラたちとともに投獄されるが、ボロンガとガガンボの決死の協力(彼らはムーアの足止めを買って出て死亡した)で脱獄に成功。だが安心したのも束の間、【ジキド】と正体を明かしたアドニス(トビー)によりティアラを攫われる。
ドドンガはトビーに斬られたモコモコを背負い、ティアラを救出すべくジキドの足下の高台をモコモコの【おおかなづち】で破壊。その際にティアラ救出はならなかったが、ジキドに奪われていたアベルの【青き珠】を取り返し、お手柄と褒められた。
 
【伝説の竜】の眠るアリアハンに連れて行かれたティアラを助けるために【ラーミア】でアベルたちとともに後を追い、ジキドとの戦闘に加わったドドンガだが、ジキドの放った【ベギラゴン】からティアラをかばう。アベルがジキドを倒した後、ヤナックによる回復呪文も効かない致命傷を負っていた彼は、「ティアラに会えてよかった」と最期の言葉を遺し、仲間から看取られる形で息を引き取った。
その散り様にモコモコも「おめえは、モンスターのくせに立派な【勇者】だったぞ」と惜しみない哀悼を送った。
 
なお第一部の打ち切り最終回ではティアラ以外の仲間全員の戦死が言及されており、第二部ではその大半が改変されたもののドドンガの死は覆らなかった。

戦力

気弱で臆病な性格の為、争いごとは苦手で戦闘が始まるとただ怯えるばかり。
だがバラモスに操られてモンスターの本性を現した際にはヨダレをたらした猛獣のような顔と化し、素手で大岩を砕き、大木を引き抜くなどの怪力を見せた。
この形態では人間の言葉を話さなかったが「ドンガー!」という叫び声は健在だった。
 
気が弱いにもかかわらず、ティアラのことになると我を忘れ奮起し、ガーゴイルの大群を素手で跳ね除け、ジキド将軍の足下にモコモコの大金槌で殴りかかるなどの蛮勇も見せた。

矛盾点

終盤にエスタークからジキドを追ってアリアハンに向かう際に、ドドンガの台詞の一部に矛盾した点が見られる。
ラーミアの上でアベルに青き珠を返す際に「ジキドに体当たりした時に…」と発言しているのだが、実際その前のエピソードでは、ドドンガはジキドの本体に体当たりしたのではなく、上述のとおり大金槌で足下の高台を殴って破壊しているのであり、青き珠はその際に高台から落ちたものと見られる(赤き珠はジキドから直接ティアラに返されたようだが)。
他にも当該エピソードではラーミアの上でモコモコとともにドドンガも重傷を負っていたような描写がされていたが、前エピソードでドドンガはトビーから剣で脅されたのみであり重症は負っていないはずで(落下時に怪我をした可能性はあるが)、ラーミアで飛び立つ時も普通に座っていた。
本作の第二部制作時には一部のストーリーが当初の構想から変更されていると見られており、この矛盾はその変更箇所に関連した台詞や演出を修正し忘れたことが原因なのかもしれない。