【ヤナック】

Last-modified: 2024-05-06 (月) 16:23:58

勇者アベル伝説の主要人物
【アベル】 - 【ティアラ】 - 【モコモコ】 - 【ヤナック】 - 【デイジィ】

アベル伝説

CV:キートン山田
アニメ【ドラゴンクエスト~勇者アベル伝説~】に登場する人物。3人目のパーティキャラ。
34歳の自称「色男」。職業は【魔法使い】。しかし回復や補助呪文まで広く使えるため、DQ本編で言うなら【賢者】に近い。
頭には【ターバン】を巻いており、口にくわえたパイプとあわせてDQ3の商人をやせっぽちにしたような容姿である。正直34歳には見えない。
常に魔法で浮遊するザルに乗っている。
 
非常に女好きかつスケベであり、軽い性格。
口調も度々オネエ言葉を交ぜるなど剽軽で、魔物との戦闘中であってもなかなかそのふざけた態度は崩さない。
【デイジィ】のことは初対面時から気に入っており、冗談とも本気ともつかないようなアプローチを度々しかけたり、セクハラまがいの行き過ぎたちょっかいを出してはぶっ飛ばされるのがお約束。
しかし、豊富な知識と年長者としての冷静な判断力、そして他の仲間には一切扱うことのできない呪文の数々で幾度となく【アベル】たちの窮地を救うなど、胡散臭い見た目や言動に反して非常に頼りになる男である。
また、敵幹部の【ムーア】とは2度にわたる魔法のみの戦いを繰り広げており、この戦闘はファンの間でも名バトルと名高い。

旅路

初登場は3話。
アベルと【モコモコ】【アリアハン】の城の【旅の泉】に飛びこむ際、【アリアハン王】から「泉を抜けて最初に出会う人が仲間となる」と言われており、移動先の【レーベ】近くの温泉に浸かっていた酔っ払いこそが、その人すなわちヤナックであった。
以降アベルの一行に加わり、竜伝説の地図を【バラモス】軍に奪われた際にはそれを記憶したと発言したため、一行は彼の記憶を頼りに進んでいく。しかし【モーラ】の場所を覚えていないなど、その記憶は完璧ではなかった。
アベルが【浮遊要塞ガイム】に乗り込む際には「バラモスには決して手を出すな」と助言をする一方、【グリンラッド】に渡る際には【ふぶきのつるぎ】をアベル一人で取りに行かせるなど厳しい試練を課すような発言も行う。このことで、モコモコから「本当は敵なのではないか」と疑われたりもした。
 
【赤き珠の島】【水竜】が暴れ狂った際、アベルに対して【青き珠】の能力で竜を封じるをことを促すが、その結果アベルは瀕死状態に陥る。またしても仲間たちから責められてしまうが、ヤナックは「そうしなければ水竜に世界は飲み込まれてしまった」と正当な理由で反論し、仲間を説得した。
医者に頼ってもアベルの回復は絶望的だという現状を知ったヤナックは師匠の【ザナック】の元へ向かうことを決め、ここで自分の正体を明かす。彼の一族は四千年前に【伝説の竜】と二つの珠の存在を知り、以降青き珠の勇者と赤き珠の聖女を守るという使命を受け継いでいるのであった。
ザナックと再会したヤナックは二人で何とかアベルの命を繋ぎ止め、そしてティアラとデイジィの持ち帰った【パデキア】によってアベルは息を吹き返した。
 
この後ヤナックはザナックから実力不足とみなされ、アベルたちと別れて再修業することを命じられる。
本編ではギャルを追い回したり妄想したり、というシーンばかりだが、呪文の能力は着実に向上させていた。
そして強力な呪文の数々を引っ提げて、【レイアムランド】にて【ハーゴン】と戦うアベルとデイジィに合流する。
 
【青き珠の島】でアベルが【聖剣】を入手した後、後を追ってやって来たザナックと再会する。そして【エスターク】に島ごと突撃しバラモスを迎え撃つが【ザラキ】の呪文によりピンチに陥り、ザナックが命と引換えに放った【メガンテ】によってバラモスを撤退させたことで、命は救われた。
師を失うことになったヤナックだが、「おちこぼれだったが、教えたことを最も理解してくれた。お前を弟子にしたことを誇りに思う」という最後の言葉を受け取り、そして遺品である【けんじゃのつえ】を受け継ぐのであった。
 
そして皆とともに【伝説の竜】の眠る【アリアハン】へ赴き、対【ジキド】戦ではマホトーンで呪文を封じ込めることに成功。形勢逆転に持ち込み、勝利に貢献した。
その後のバラモスの戦いでも攻撃・回復・補助とあらゆる呪文を駆使してアベルたちを助けるが、やがてマジックパワーが尽き、攻撃をくらって岩に叩きつけられるも、命は救われた。その後は倒れたモコモコの弟であるメコメコを守りながらアベルの最後の戦いを見守った。
(なお打ち切りによる第一部最終回でのストーリー要約では、デイジィともども戦死する運命になっていた。)
 
アベルの勝利後、ヤナックはいつものようにデイジィに調子のいい発言を続けつつ、皆とともに平和な世界を駆け巡る旅に出ていった。

装備

初登場時はシンプルなデザインの杖を装備しており、中盤からは【闇のバザール】で偶然みつけた【いかずちのつえ】を長く愛用。
しかし、最終戦を前に【メガンテ】で力尽きたザナックから受け継いだ【けんじゃのつえ】を手にし、いかずちのつえは師の墓標となった。

戦力

パーティ唯一の呪文使いであるため、戦闘では数々の呪文で仲間を援護。
一族では落ちこぼれの劣等生で、それを示すかのように登場時は【バギ】すら正確に扱えず、使う呪文も【メラ】【ギラ】【イオ】と初歩的な呪文ばかりで、中級以上の攻撃呪文ともなるとコントロールができずに狙いを外してしまうような事もよくある。一方で回復魔法は【ベホイミ】【ベホマ】などの上級魔法も使いこなしていた。
修行後は【メラゾーマ】を筆頭に最上級呪文を軽々と使いこなせるほど腕を上げ、さらに頼れる男になった。ザナックの死後は【けんじゃのつえ】を継承し、あらゆる呪文を扱えるようになった。
 
使った呪文は非常に多く、ほとんどの攻撃魔法を使いこなす他、【ピオリム】【スクルト】などの補助呪文、果ては【ベホマズン】や、ゲームでは勇者専用のイメージが強い【ギガデイン】も使いこなした。
さらに本作オリジナル呪文としてセナハ(24話、自白させる。『話せ』のもじり)、レロハ(13話、マヌーサの霧を晴らす。『晴れろ』のもじり)、ヒリカ(6話、明かりをつける。『光』のもじり)を使うことができる。当時未登場だった【マヌーハ】はともかく、【レミーラ】の立場が無い。
 
魔法の使い方は手から直接放ったり、杖から放ったりと色々である。
また肉弾戦が全くできないわけではないようで、魔法が使えない【青き珠の神殿】では【ルドルフ将軍】と杖で打ちあうシーンなどもある。

余談

第一部時代の終了時にはゲームを模したステータス画面が表示されていたが、ヤナックのLV26の時の最大MPはたった25であった。
このMPでは【ベギラゴン】2発でガス欠してしまうが…そのくせ力は戦士である【デイジィ】に匹敵しており、本当に呪文使いなのか疑われていた。
なおその後表示された時はLV32になっていたがその時の最大MPはなんと218
6レベル上がった彼にどんな成長があったのだろうか? もはや修行より転職したと言った方が腑に落ちる程の成長である。
 
ドラクエ関連作品におけるスケベな呪文使いの代表格とも言えるキャラで、特にDQ3CDシアターの男僧侶ライド(スケベオヤジ)には多大な影響を与えていると思われる。
ダイの大冒険のポップやDQ11のロウにも影響があるかは不明だが…。