【ヌルスケ】

Last-modified: 2024-02-26 (月) 00:29:57

概要

DQ7、DQ4(PS版のみ)とDQ11に登場した旅人。なぜかどの作品でも【ちいさなメダル】関係の人物になっているものの、DQ4以外の世界ではすでに過去の人なので墓が立っている。
 
【トンヌラ】にも匹敵するなんともマヌケな響きのお名前が印象的だが、「ぬで始まるドラクエの言葉」のひとつなので、ドラクエ用語限定でしりとりする場合覚えておいて損はない。
他には【ぬかどこスライム】【ヌボーン】【ヌーデビル】【ヌーバ】【ぬけがらへい】【ぬいぐるみ】【ぬののふく】(あとは【ぬわーーっっ!!】)とか。
ちなみに「ん」で始まるのは【ン・ゴグス】だけ。あとは【ん! この ひつぎに はいっている おかたは?】のように感嘆・疑問から始まるセリフしかない。

DQ4(PS版)

【移民】として登場。本人は冒険者だと名乗っているが、移民カテゴリは【船乗り】
 
【メダル王】を何年も探しているが、生来の方向音痴のせいで道に迷ってばかりいるという。
メダル王がどこにいるのか叫んだ後、選択肢が出現するのだが、
 
この人に メダル王の城のことを 教えますか? >はい いいえ
 
…と、このように他の移民の選択肢とは違う形式になっている。
そして、メダル王の場所を教えると長年の夢が果たせると喜びながらメダル王の城に向かうのだが……方向音痴のせいでこの町に到着してしまったとか。
そのため自分の方向音痴が憎いと嘆いている。
 
ちなみに彼は出現地が決まっており、なんと【湖の塔】の最上階にしか出現しない。こういうときこそ【そらとぶくつ】の出番……なのだが、そんなのとっくに無いので気球で岸辺に着陸したら律儀に上っていかなければならず、最上階まで行くのは面倒。
唯一の救いは敵が弱いので戦闘がさっさと終わってくれることだけ。
辺鄙な場所にいるがグランドスラム要員としてはありがたい船乗りなので、最終的にグランドスラムを狙うつもりならこうしたプレイ方針も一考の価値はある。
それ以前にそらとぶくつも気球もないのに湖の塔に入り込める彼の方向音痴ぶりが凄いのだが、まさか湖を泳いで渡ったのだろうか。

DQ7

過去と現代の間の時期に世界中を旅して回った風来坊。とっくに死んだ昔人のため実際に出会うことはないが、旅先に残した「冒険家ヌルスケの日記」から彼のことを断片的に知ることができる。
 
この男は主人公たちと同じくメダルコレクターで、ある日偶然小さなメダルを発見したことが切っ掛けで、メダル収集に命をかけるようになった模様。
しかし極度の方向音痴で、最後まで【メダル王の城】を発見することはできず、旅先でその生涯を終えるのだった…。
 
そしてこいつが数十年かけて集めたメダルとは僅か5枚。
「この3枚のメダルでいったいどんな景品がもらえるのであろうか!?」やら、「たぶん3枚も同時にメダルを持っていくのは私が初めてであろう」やら妙にワクテカしているようだが、そもそも本作のメダル王からの褒美で最初にもらえる【どくばり】ですらメダルが45枚(こいつが集めたメダルの9倍)必要なので、「メダルが45枚になったら毒針を授けよう!」とか言われて愕然とするのがオチだろう。
 
とはいえ主人公ご一行はノルマが多い上に「石版を駆使して過去と現代を行き来しながら世界を廻る」という反則同然の芸当ができるから何十枚も収集できるようなものなので、同じ土俵でメダル集めをやる場合、たった数枚でワクテカしているヌルスケを鼻で笑える立場ではないのだろう。
そもそも主人公ご一行とヌルスケ達「一般的冒険者」のメダルの景品やノルマが同じだとは限らないし、彼らの場合はたった数枚でも何かしらの褒美はもらえるのかもしれない。
 
ちなみに彼の墓は現代の【レブレサック】にあるが、そこで彼の評価は一変する。
よそ者を歓迎しない土地柄の割には身元不明の怪しいメダルコレクターの墓はしっかり作ってある辺り、なんだか微妙に釈然としないものを感じる(特に魔王復活後の村人の反応を見ると)。
 
その旅路は各地の日記の記載から、ダーマ→クレージュ→リートルード→ハーメリア→プロビナ→レブレサックである模様。
また、日記の内容から【エンゴウ】に立ち寄ったり【ユバールの民】と旅をしたことが見受けられる。
ほとんど世界二周分ぐらいの距離を移動している。なんだかんだ言ってスゴイ冒険家だ。
なお、レブレサックからメダル王の城は世界地図単位で見ると相当な至近距離である。最後の最後に目的地間近までたどり着きながら、異邦の地で果てた彼の無念はいかほどか……。
……と思いきや、上記の移動経路にちゃっかりメダル王の城があるハーメリア地方が含まれているという情けなさ。目的地に到達していながら思いっきりスルーしているのである、彼は。流石にこの方向音痴ぶりは……。
擁護するなら、ハーメリアでの彼の日記は【アズモフ】の家にあるので、ひょっとするとこの日記はアズモフが研究対象として他の土地から持ってきたものである可能性もなくはないが…。
ちなみに、【あるきかたシリーズ】ではこいつの動向について詳しく考察されている。
 
しかし、いったいメダル王の城はこの時代どこにあったのだろうか。ずっと昔からこの周辺にあったという文献があるし、日記の内容からエンゴウの東であることは間違いないのだが、ハーメリア水没中に調べても城はおろか【世界一高い塔】も存在しない。
それに魔王との決戦より昔からある割にすぐ近くにある世界一高い塔の存在すら知らなかったそうだし、考えれば考えるほどわからなくなってくる。
ヌルスケがメダル王の城捜索中にちょうど引越し作業などをしていたとすれば、見つからなかったこともうなずけるのだが。

DQ11

こちらでもやっぱり昔の人らしく、【バンデルフォン地方】【ネルセンの宿屋】近くに墓がある。
【メダル女学園】で受けられるクエスト【ユウレイ少女の最後の願い】で墓を探し、ヌルスケの秘宝を探すことになる。
その秘宝とは、金色に輝くちいさなメダルと、それによく似た金色の小麦畑が広がる故郷バンデルフォンの景色。
秘宝とは必ずしも「山のような財宝」とか「大層な謂れのある物」ではないのだ。
彼はちいさなメダルを探して世界中を旅する中で己を見つめ、愛する故郷へと帰り、果てたのだった。
 
DQ7のように方向オンチだったのかは不明だが、故郷に帰ろうとしてちゃんと帰れてるので少なくともDQ4やDQ7のヌルヌケよりはマシだろう。世界中を旅して回ったとなればさぞ長い冒険人生を「歩んで」きたのだろうし、バンデルフォンに戻ったのは最晩年だったと考えられる。
ちいさなメダルが紡いだ、なんとも深いエピソードである。

ライバルズ

「冒険家ヌルスケ」として、フレーバーテキスト(カードそれぞれに設定された、雰囲気づくりのための文章)にのみ登場。
【リビングスタチュー】【バブルスライム】【エンタシスマン】(いずれもプレミアム版)に登場しており、冒険の途中でこれらのモンスターと出会ったという設定になっている。
なお、この作品ではちいさなメダルとの関連はない。