【ステテコパンツ】

概要

DQ5以降とリメイク版3、4に登場する防具。8までは鎧に、9では下半身防具に分類される。
白と水色のストライプ柄の木綿製男性用下着で、【トルネコ】曰く通気性があって蒸れないらしい。
独特な名前のダサさもあってよくネタにされる。
【主人公】やイケメンキャラは装備できないことが多く、装備できる者の大半がおっさんキャラである。
　
たかがパンツのくせに【しゅび力】が高く、金属製の鎧には敵わないものの、ほとんどすべての作品で町人の一般服である【ぬののふく】や、旅人用の丈夫な服である【たびびとのふく】より守備力が高いというとんでもないパンツ。ステキ！
下着以下の着衣で生活する人々の気持ちはいかばかりか。
男性版ビキニアーマーみたいなものだろうか……。

DQ3（リメイク版）

守備力+10。
【戦士】、【僧侶】、【商人】、【遊び人】、【盗賊】の男専用装備。
盗賊はイケメンだが穿いてくれる。【勇者】が装備できないのは、パンツ一丁の勇者ロトが誕生したり後世に伝えるわけにはいかないのだろう。父親もパンツマスクではなくなったし。
非売品で、敵ドロップもなく、【カザーブ】・【イシス】・【ラダトーム】で拾えるだけの3点もの。
　
時期的に役に立つのはカザーブで入手できるものぐらいだろう。
男盗賊はカザーブの時点での最強の防具が【かわのよろい】（守備力+12）のため、少しでもお金を節約したいのならばステテコパンツで充分である。
盗賊が装備できる次の鎧は【ノアニール】で買える【みかわしのふく】だが、ノアニールを復活させていない場合はモンスターがドロップする【ぬいぐるみ】か、【ポルトガ】で買える【くろしょうぞく】となる。
そのため盗賊は中盤の長期間でステテコパンツを穿き続けるハメになることも。
　
なにげに「僧侶が装備できて【賢者】が装備できない」アイテムだったりする（これ以外だと【せいどうのたて】のみ）。
　
なおSFC版では商人に鑑定させても、なぜか性別限定装備であることを意味するセリフが出ない。
3種類の水着を除けば、この防具と【マジカルスカート】のみの現象である。
……まぁ、名前からしてこれを女性に穿かせようと思うプレイヤーはそうそういないと思われるが。
GBC版以降ではちゃんと男性専用であることを明言するように修正された。

DQ4（リメイク版）

守備力+8。
7と同一の時期に作品が制作されたためか、7と性能は全く同じである。
【ライアン】、【ブライ】、【トルネコ】のおっさん集団が装備できる。男勇者・【クリフト】・【ピサロ】のイケメントリオは装備できない。
特にクリフトとピサロの場合それぞれの想い人も一緒にパーティーにいるので、彼女らの前ではこんな格好はしたくないのだろう。
各所のタンスなどや【ランプのまおう】のドロップでも入手できるほか、【エッグラ】＆【チキーラ】戦5勝目の景品にもなっている。
　
防具扱いなので3章【ボンモール北の村】で入手したものを【ボンモール】の爺に高値で売り付ける事が可能。
エッグラ＆チキーラの景品は絵の中の男から取っていくため、これを取られた彼は最終的には全裸になってしまう。

DQ5

本作で初登場。守備力+15。旅人の服はおろか【かわのよろい】よりも硬く、【うろこのよろい】に並ぶ謎の守備力を誇る。どんなパンツだ。
【サンチョ】の初期装備となっており、彼はこれに【おおかなづち】・【おなべのふた】・【シルクハット】を合わせるという凄まじいファッションセンスを見せつけてくれる。というかただの変態では…
【グランバニア】のサンチョの住む小屋のタンスにもスペアが1個入っている。
SFC版ではこの2着しか存在しないが、明らかにどちらもサンチョの私物扱いである。
　
サンチョ以外の人間キャラは誰も装備できない。
宝箱や店売りで新品も手に入る後続作品とは違い、今作ではサンチョの私物ということで、人間は誰も履きたがらないのかもしれない。
しかし【スライムナイト】等の戦士系の【装備グループ】がなぜか装備できる。
どうやって履くのかは不明だが、なぜかスライム系も装備可能。まさか頭に被るのではあるまいな…？
しかし非売品で、なおかつ敵からのドロップもないため入手個数が限られ、上記の2着しか手に入らない。
せめてもっと序盤に入手できていれば、仲間モンスター用の初期鎧として活躍の場があったと思われるのだが。
　
リメイク版では【すごろくの穴】のよろず屋マスで購入できるようになった。値段は（SFC版から存在した売値に準じて）驚異の10G。守備力上昇値より買値の方が低い。役に立つかどうかは別として、コストパフォーマンスという事だけで言えばシリーズでも史上最強クラスだろう。
さらに【暗黒のすごろく場】で何もないマスの地面を調べると拾えることもある。実際これの拾得率はかなり高めに設定されており、【まじんのかなづち】や【じごくのサーベル】を求めて地面を掘り返していたら、これと【ドレイのふく】が何着も貯まっていたなんて事態になっていたことも少なくないだろう。
無論、こんな時期に量産できてもどうしようもないのは言うまでもない。
　
サンチョの私物なので高値で売れる…わけではなく売値はたったの7G（リメイク版は5G）。金策にも使えない。まぁこんなのが高額で売れても困るが。
実用面では何の役にも立たないネタアイテムだが、サンチョの愛用品として大事に扱うか、売るのも面倒ということで投げ捨てるかはプレイスタイル次第。
　
一応、買い物縛り等のプレイをする場合、リメイク版ではピエール以外のスライム系が装備できる最初の鎧は【ポートセルミ】のタンスから手に入るコレが最初である。厳密にはそれより先に【くさったしたい】のドロップで【ただのぬのきれ】が手に入るが、入手できたところでほぼ裸も同然の守備力しかなく、盾は【おなべのふた】、兜も【かいがらぼうし】しかないので、それに比べたら守備力+15のコレはそれなりにまともな数値を持つ防具ではある。
　
なお、SFC版【公式ガイドブック】のアイテム大百科のページでは、【戦士のパジャマ】と同様に謎のメタボ青年が着用している。髭を剃った（或いは若い頃の）サンチョという説や【スライムナイト】の上部分の中身という説もあるが真相は不明。
同様の謎のキャラには他に、【きぬのローブ】を着ている金髪・金眼のロングヘアの女性がいる。
いずれも、正体については様々な憶測がなされている。

バトル鉛筆

ルドマンからのプレゼントネタのキャップの面の一つに登場。
内容は、「父からステテコパンツがとどいた　つかえなかった」（要はスカ）という代物。
なぜ娘に男性用下着を送りつけたのかは永遠の謎。婿へのプレゼントだろうか。

DQ6

守備力+15と据え置き。
【主人公】、【ハッサン】、【チャモロ】、【アモス】と仲間モンスターの半分以上が装備できる。
同じ男性キャラである【テリー】が装備できないのは、イメージへの配慮及び当人が履きたがらないからであろう…。
残念ながら？sfc版公式ガイドブックでは何故か装備者が一緒に描かれておらず、ステテコパンツ単独での出演である
　
その見た目からして仕方ないことかもしれないが、【かっこよさ】は－100ととんでもないことになっている。
【おなべのふた】（かっこよさ-20）とのコーディネートでかっこよさボーナス＋30となるが、焼け石に水である。(相殺してもかっこよさ-90)
このコーディで優勝すると、審査員からどのようなコメントがされるのだろうか？
今作は欠場した【シルクハット】もあわせてコーディネートしたらどういう評価がされたのか気になるところである。
　
イベントで戦う【ビッグ】と【スモック】が落とす。
店利用禁止プレイなどかなり極端なプレイでハッサンに鎧を買っていないのなら出番はある。
当然かっこよさは下がるが、【かわのこしまき】を装備していることもあり、この初期値がもともとゼロである彼なら問題ないだろう。
　
また、【ムドー】討伐後に再び開かれる【シエーナ】（DS版ではマルシェ）のバザーにて、最後の一品として1000Gで購入できるが、【おなべのふた】と違ってこちらはまるで利用価値がない。
　
その他に夢世界の【レイドック】城内の宝箱から手に入るが、ご丁寧に最後の鍵の扉の奥に安置され、さながら国宝の扱いである。前作で同じく下着を秘蔵していた某国へのリスペクトだろうか…。
現実世界のレイドックにも同じ場所に宝箱があるが、そちらでは【プラチナシールド】が手に入る。プラチナシールドがパンツになることを夢見ているのだろうか？謎である。
その後【メガボーグ】が落とすことで一応量産は可能。
　
ちなみにドレッサーコンテストにて、これを装備してコンテストに出たという強者がいるが、それに対して優勝経験のあるテリーは「どうせなら【うさみみバンド】もつけたらどうだ」とアドバイスを送っている。
しかし、テリーはこのどちらも装備できない。

DQ7

守備力が+8に下がり、皮の鎧よりかは弱くなった。それでも相変わらず旅人の服には優っているが。
【主人公】・【キーファ】・【ガボ】・【メルビン】の、パーティの男性陣全員が装備可能。
現代【エンゴウ】で拾えるので、主人公かキーファでそのとき装備に困窮している方に着せておくとよい。その後も全裸で加入するガボに着回せるので、なるべく売らずにとっておこう。
……が、このエンゴウでの入手ポイントは、井戸の中の温泉脇のタンス。ほぼ間違いなく入浴客の脱ぎたてホヤホヤの下着である。これはただの下着ドロでは……。
何の躊躇もなく掠め取っていく主人公たちに罪悪感と羞恥心はないのだろうか。
さらに言えば、拾ったら拾ったで上記のように仲間内でパンツを着まわすというシチュエーションになるため、プレイヤーによっては抵抗があるかもしれない。
　
何故か今までまともに市販されなかったが、【リートルード】の橋の上位ランカー専用ショップや【グレイトファーム】で売られるようになった。まあいるかいらないかで言えばいらないのだが…
相変わらずかっこよさは－100。おなべのふたとのコーディネートで無駄にボーナスがあるのも変わらない。

リメイク版

守備力が5に下がり、旅人の服以下に。
まぁこれが当然の数値……と言いたいところだが、それでもまだ【布の服】よりは強い。
　
性能の変化により主人公とキーファに穿かせる価値はなくなってしまった。
精々ガボ用に取っておくぐらいしか使い道はないだろう。

DQ8

開始直後に【トラペッタ地方】の宝箱から入手できる。【ヤンガス】専用装備。
【ククール】が装備できないのはまだわかるが、【主人公】の場合は王族である【トロデ】や【ミーティア】の前で不格好な姿を見せたくないからだろうか。
【パルミド】の民家の袋の中にもあり、これは場の雰囲気の演出効果にも繋がっている。
非売品で売値は50G。
敵では【グリゴンダンス】が通常枠（1/16）、【びっくりサタン】がレア枠（1/64）でドロップする。
【ステテコダンス】を踊らないびっくりサタンは落として、ステテコダンスの踊り手であるはずの【タップデビル】が落とさないというのもおかしな話だが。
　
【トラペッタ】で買える旅人の服より守備力が高く、しかもタダで入手できるので【リーザス村】に着くまでヤンガスの主力防具として使える。
彼にとっては【ザバン】戦前に入手可能な鎧の中では最高の品。
見た目はこんなでも、意外と使えるので、【滝の洞窟】に挑む前のレベル上げがてら拾いにいくとよい。
ただし、町からそれなりの距離があるので夜に行くのは控えたい。
　
錬金では【とうぞくのこしみの】＋【バンダナ】の組み合わせで作ることも可能。
そして以下の錬金にも使える。

特にやすらぎのローブのレシピのヒントでこれが「くつろげる物」といわれると納得できるかもしれないが、意外な盲点である。
後々パルミドの【闇商人の店】の交換アイテムになるので、一着は忘れずに作っておきたい。
かわのこしまきについては、時期的に実用性がない＋まじゅうの皮が勿体無いに尽きる。
　
ヤンガスのステテコダンスはこれらしきものを両手に持って踊っている。
ステテコパンツが最も輝いた作品ではないだろうか。

3DS版

グリゴンダンスの通常枠ドロップが【鉄のおうぎ】に変更され、落とさなくなった。
なお、おっさんキャラである【モリー】は装備できない。プライドが許さないのだろうか。
また配信限定アイテムである【ホイミンのTシャツ】を手に入れられたのであれば序盤装備としての御役目も降ろされる。
配信が終了した現在では引き続きヤンガスの序盤装備となる。シンボルエンカウントになったので、レベル1でもある程度安全に取りに行ける。

DQ9

概要の通り今作より下半身防具となっている。男性全員が装備可能で守備力は＋2。
案の定と言うべきか、隠しステータスの【おしゃれさ】は下がるが、過去作ほど極端なマイナスでもない。
【ウォルロ村】で30Gで売ってるほか、【ドロザラー】から入手できることもある。
　
皮のこしまき、【ブーメランパンツ】の錬金素材にもなっているが、必要性や資金の損得を考えるとわざわざ作るまでもない。
作るとしたらせいぜいレシピ埋めが目的だろう。

DQ10オフライン・オンライン

アイテムとしては存在しないが、【鉄の金庫】に関わるクエスト【伝説の防具を求めて】で「伝説の大商人が装備していたステテコパンツ」が出てくる。

DQ11

【シルビア】以外のパーティ男性陣が装備可能な服。
テリーやククール等の歴代イケメンキャラが頑なに着用を拒んできた当装備であるが、【カミュ】は普通に穿いてくれる。うち直しに必要な宝珠は2個。

【デルカダール城下町】の下層にある宝箱で一着手に入り、後に【ナプガーナ密林】（キャンプ）にて100Gで売っている。
びっくりサタンのほか、【ごろつき】もドロップする。
またモンスターカジノ50万枚の景品。
3DS版では【ホムラの里】の蒸し風呂で入手できるが、入浴客の私物だろう。
PS4版・DQ11S3Dモードでは【サマディー城】の王夫妻の寝室にあり、入っているタンスを物色すると近くにいるメイドが反応する。
ちなみに隣には【あみタイツ】が納まっている。
その他、過ぎ去りし時を求めた後に【グレイグ】の部屋のタンスから入手できる。いずれも下着ドロであることは変わりない。
防具としての価値よりも配置されているシチュエーションを楽しむという地位が確固たるものになっている。
　
もっともデルカダール城下町でタダで手に入る一着は時期的に有用な防具であり、主人公には鍛冶で【うろこのよろい】が作れるものの、カミュにとってはステテコパンツより強い防具はコスパの悪い【皮のよろい】しかない。
ということで、同じ職業のヤンガスと同様、カミュも【騎士団の服】が手に入るまでの間の愛用品となるだろう。

クロスブレイド

【マイ勇者】のアクセとして登場。 性別不問。
HPが50%以上の間は攻撃と防御が1段階上がる。
事実上HPが常時満タンで、速攻が求められる【時空のダンジョン】?にいいかもしれない。