【泥棒】

Last-modified: 2024-03-24 (日) 19:10:05

概要

他人の所有物を窃盗する者や、その行為のこと。
徒党を組んでそのような行為を行う集団は【盗賊】と呼ばれる。
主人公らが民家等のタンスやツボを漁って中のものを取って行く行為もまさに泥棒だが、とがめられることは少ない。
本項目では、トルネコ2以降の不思議のダンジョンシリーズにおけるシステムについて解説する。
DQ4のトルネコが戦闘中に敵からアイテムを盗むシステムについては【トルネコの盗み】、種を投与したキャラに永久離脱される現象については【種泥棒】を参照されたし。
また、DQ9などに登場する敵のアイテムを盗む効果の特技は「泥棒」ではなく【ぬすむ】である。

不思議のダンジョンシリーズ

不思議のダンジョン内の【ガーゴイルの店】で代金を払わずに商品を持ち逃げすること。
元々はトルネコ1の後に発売された【風来のシレン】でダンジョン内の店と共に登場したシステムで、それがほぼそのままの形でトルネコ2でも導入されることとなり、以降の作品にも引き継がれている。
 
現実世界では言うまでもなく違法行為なのだが、このシリーズにおいては非常に有用なテクニックの一つであるため、【公式ガイドブック】などでも様々な泥棒の方法が紹介されている。
もはや不思議のダンジョンシリーズの恒例行事と化している節もあり、「お金がないから、どうしても欲しい物があるから、仕方なく泥棒にチャレンジする」というよりも、「お金に余裕があるけど、泥棒できる手段があるので泥棒する」ことのほうがむしろ多いくらいである。
ましてや【盗賊】の息子である【ヤンガス】が主人公の少年ヤンガスでは攻略本に「泥棒もできないようでは盗賊王など夢のまた夢」とそれっぽい事が書かれていたりする。
DQ4のときもそうだが、自ら商人である【トルネコ】が泥棒に手を出すとは如何なものか。

代金を払わずにガーゴイルの店を出ると、「ドロボー!!」の掛け声と共に音楽が泥棒のテーマに変わり、「泥棒状態」となる。
こうなるとフロアには大量の【ガーゴイル】が無限に出現するようになり、総出で不埒者の捜索・撃退を開始する。
ガーゴイルは1体1体が滅茶苦茶強いので、計画性のない泥棒はまず成功しないと思った方がいい。
アクシデント的に店の外に出てしまった場合でも、商品を持っていたならその時点でアウト。
【きめんどうし】にワープさせられた、【ワープゾーン】を踏んだ、【ぐんたいアリ】が掘った通路に誤って入った、【つうかの指輪】を装備中に店の外の水路に飛び出してしまったなども容赦なく泥棒扱いされる。弁解、言い訳の余地は一切ない。
それだけならまだしも、店の品物を購入する際に店の外で支払いを行おうとした時に、所持金が足りなかった場合も泥棒扱いされてしまう。理不尽である。
少年ヤンガスでは更に、ヤンガスが店の外にいる時に店の商品が無くなった場合も原因の如何を問わず泥棒扱いされるようになった。とんだ言いがかりである。
また、当然ではあるがこの状態になると【リレミトの巻物】【やりなおしの巻物】【だっしゅつ】は効果を発揮しなくなり、【倉庫の壺】にアイテムが入らなくなる。
 
だが、上手く逃げ切って【階段】を降りることができれば商品を持ち逃げすることができる。
どうせ泥棒するなら手持ちのアイテムをすべて売り払ってから拾い、ついでに金稼ぎもしてしまおう。
なお、トルネコ2と3では、「泥棒をした回数」と「泥棒に成功した回数」が【冒険の履歴】or【冒険の記録】に記録されるが、泥棒とみなされる前に落とし穴に落ちた場合は記録されない。
また、トルネコ3では泥棒状態で倒されると、ペナルティが通常時に比べて重いので注意しよう。
 
何度泥棒しても、以後の店で出禁になったり、入った途端に以前の罪を咎められることはない。まあシステム上当然だが。
階段を下りれば咎められない点も含めて、どうもガーゴイル社会には指名手配という概念はないらしい。
 
以下で紹介するのは基本的な泥棒の方法。無論ここで書いた以外にも泥棒の方法は多数存在する。

1…とうぞくの壺(トルネコ2)

名前の通り盗賊行為に利用できる【とうぞくの壺】を使用する。
普通に欲しい商品の前で使用すれば吸い込むことができ、代金も請求されない。
最もポピュラーかつ安全確実な泥棒方法の一つ。
ただし、壺の中に壺は入れられないため、この方法で直接壺を盗むことはできない。
 
なお、3には似たような効果の【すいこみの壺】が登場するが、こちらは吸い込むことはできてもちゃんと代金を支払わないと泥棒扱いとなる。

2…落とし穴(全共通)

店内にある【落とし穴】【ワナ】を利用する。
手持ちのアイテムを全く消費することなく、落とし穴のダメージを受けるのみで安全確実に店内のアイテムを次のフロアへと持ち出すことができる。
店内にあるワナは色々な意味で危険が多いため、安全確認のためにもまっ先にワナチェックをするのは定石。
その過程で首尾良く落とし穴を見つけることができれば、泥棒成功はほぼ確定である。
手持ちのアイテムを換金し、持てるだけアイテムを持ったら、そのまま落とし穴からトンズラを図ろう。
ちなみに風来のシレンシリーズでは店内に落とし穴を強制的に作る方法が存在するが、トルネコではせいぜい【ワナの巻物】でランダムに増やすぐらいしかなく、確実に出すのは不可能。

少年ヤンガスでは、ワナを踏んでも確実に発動するとは限らず、何度か踏み直しているうちに一度も発動しないままワナが壊れて消滅することもあるので、泥棒時に落とし穴を利用して脱出を狙うのは危険度が高い。

3…大部屋の巻物+α(トルネコ2、少年ヤンガス)

【大部屋の巻物】を使うとフロア全体がガーゴイルの店扱いとなり、ガーゴイルは階段を塞ぐようになる。
そのため、階段上にいるガーゴイルさえ何とかできれば、「ドロボー!!」と叫ばれること無く安全に泥棒することができる。
何とかする方法としては、【場所替えの杖】【ふきとばしの杖】【バシルーラの杖】などで階段から退かす、あるいは【ザキの杖】【もろはの杖】+αなどで倒してしまうなどがある。
GBA版では、【杖】による場所替え効果とワープ効果を5ダメージに変換する能力を持っているため注意。

少年ヤンガスでは、あらかじめ仲間モンスターを階段の上に待機させておいて入れ替わってしまうのも手。
また、ガーゴイルは【秘密の通路】への階段を認識できないため、大部屋の巻物を使ってもこちらの方の階段を塞ぐことはない(2体いる場合でも同様)ので、仲間モンスターの操作も必要なくそのまま普通に降りることができる。

トルネコ3では店の形式が異なっている関係でこの方法は使えない。

4…ひきよせの巻物(トルネコ2、3)

フロアに落ちているアイテムを引き寄せる【ひきよせの巻物】は、店の商品も引き寄せることができる。
ただし、強引に店の商品を店外に持ち出したことになるため、その時点で「泥棒状態」になる。
そのため、すぐに逃げることができる階段の近くで読むのが鉄則。
もたもたしているとガーゴイルが来てしまうので、さっさと必要なアイテムを拾って階段を下りてしまおう。
あらかじめ部屋の入り口を【金縛り】状態にしたモンスターや【聖域の巻物】で塞いでおくと安全に回収できる。
ただし壁を掘るモンスターがいると危険なのでアリ系モンスターのいるフロアや【バーサーカー】がいるフロアではやめよう。

5…壁を掘る(共通)

【つるはし】【トンネルの杖】などで店と階段のある部屋とを繋ぐ逃走経路を掘り、そこから逃走する方法。
階段と店がかなり近い場合に使える方法で、【身代わりの杖】などのサポートアイテムがあるとなお心強い。
部屋の入口付近は通路を曲げ、ガーゴイルから発見されにくくするとさらに効果的。

6…(正真正銘の)強盗(共通)

【トルネコ】【ポポロ】【ヤンガス】やその仲間の【レベル】が相当に高い、あるいは【武器】が強い、もしくは排除用アイテムが充実していれば強敵ガーゴイルにも対抗できるようになり、真正面からガーゴイルを殴り殺し強行突破することも可能となる。
ギャンブル要素が強いが、【もろはの杖】を振って【HP】を1にしてしまえば、その後攻撃を当てさえすれば低レベルのうちでも一応可能ではある。
ポポロの場合、Lv73以上で【クロウアンドレア】装備なら、そのガーゴイルを仲間にする事さえも可能。
その他のサポートアイテムも併用して、強引に階段を目指してしまえばいい。

少年ヤンガスではガーゴイルがやや弱体化し、も多くなったのでさらにやり易くなった。
ただし、当然の事ながらどちらの場合も自らの力量を見誤ると悲惨なことになる。
しかしここまで来ると泥棒というよりもはや強盗殺人である。

バグ技の利用(トルネコ2(PS版のみ))

PS版のトルネコ2では、一定の手順を踏むことでノーリスクで好きなだけ商品を店外に持ち出すことができる。
詳しくは【泥棒技】を参照。
なお、GBA版ではこのバグは修正されているため、利用することはできない。

警告

言うまでもないが、現実世界での泥棒(窃盗)は犯罪行為である。
窃盗罪は10年以下の懲役、50万円以下の罰金という重い刑罰、そして社会的な信頼の失墜が待っている。
ゲームで上手くいったからといって、現実世界で泥棒をするのは絶対に止めましょう。
【風来のシレン】シリーズは犯罪アイコンが付いたCERO:B判定になっているが、これは人間相手に泥棒を行えることが原因の可能性がある。
実体こそないが、データの違法ダウンロード(参考【コピーガード】)も立派な泥棒である。