【聖域の巻物】

Last-modified: 2022-11-12 (土) 21:16:03

概要

不思議のダンジョンシリーズに登場する巻物。
読んでも効果はなく、原則として床に広げて使用する巻物である(MOBILEシリーズを除く)。
敵モンスターはこの巻物が敷かれたマスに侵入できず、巻物の上に乗っているキャラに直接攻撃することもできない。
一度敷くと貼り付いてしまい拾えなくなるが、未回収時でも効果は発揮される。拾う前に周辺のモンスターの挙動から見抜くか、あるいは【白紙の巻物】をあらかじめ床に敷いてこの巻物の名前を書き込むかして工夫すれば、二回分活用できる。
しかしあまりに便利過ぎたためか、作品によっては書き込んでから地面に置かないと発動しない仕様に変更されている。
 
【トルネコ】【ポポロ】【ヤンガス】がこの上に乗れば敵の直接攻撃を無効化できるものの、【リリパット】の矢や【ドラゴン】の炎、【爆弾岩】【キラースター】の爆風などは防げない。
【おおめだま】【にらみつけ】【サンダーラット】【まぶしいひかり】【きとうし】系の杖、【ブラッドハンド】の引き寄せ効果なども素通りしてしまうので決して万能では無い。
それでも大半のモンスターにはとことん有効なので、この巻物を一枚敷けばほとんどの【モンスターハウス】は比較的安全に攻略できるだろう。
ただし、モンスターの攻撃やアイテムによる爆風に巻き込まれて足元の巻物が消滅してしまうと、一転して危機的状況に陥る。爆弾岩には特に慎重に対処したい。

トルネコ1

【不思議のダンジョン】【もっと不思議のダンジョン】の両方で出現する。
しかし、もっと不思議での出現率は約0.2%と恐ろしく低く、識別の過程で読んでしまうケースも考えると、もはや最初から無いものとして戦術を組み立てたほうがいいレベルとなっている。
不思議では比較的よく見かけるが、そもそも難易度が低めで持ちこみ可能ダンジョンでもあるので、聖域が必要という場面もあまり多くない。 
この作品では、巻物の上に自然発生したモンスターが乗ったり、投げた巻物がモンスターの足元に張り付いたりといった光景を見られる。もっとも、巻物上のモンスターに無敵効果は発動しないため問題はない。

トルネコ2

店での価格は6000ゴールドで、同価格の他の巻物は存在しないため、6000ゴールドの巻物は必ず買おう。
ただし【キースドラゴン】【ダースドラゴン】など、聖域の巻物を無視した攻撃を仕掛けてくるモンスターが増えたので注意したい。
 
【へんげの杖】【魔法使い】【モシャス】でモンスターに変身中でもこの巻物に乗ることができる。
また、読むことではなく置くことによって効果を発揮する代物なので【戦士】でも使える。
他の巻物は戦士にとっては不要だが、これは必ず回収しよう。
 
巻物の上に乗ったモンスターは消滅するようになった。
【場所替えの杖】などでモンスターをこの巻物に移動させると見られる光景である。
聖域の巻物をモンスターに投げて外れれば足元に落ち、消滅させることができる。
が、今作では投げたアイテムを確実に外す方法が無いため、実用性はない。
一応、アイテムを敷き詰めれば狙った場所に聖域の巻物を落とすことはできるが、普通に足元に敷いて使うべきだろう。
【モンスター召喚】の隣に聖域の巻物を置いてワナを踏んだ場合、巻物の上に召喚されたモンスターはトルネコの次ターン終了時に消滅する。
モンスターが邪魔で聖域の巻物の上に逃げ込めない事態に陥るので、アイテムや経験値稼ぎに使うのは困難。

 
通常【白紙の巻物】に書き込めるのは一度読んだことのある巻物だけだが、聖域は例外としてゲーム開始時から書き込める。貴重な聖域を無駄に読む必要はない。

トルネコ3

この巻物に乗ったモンスターが問答無用で消滅する効果は据え置きだが、今回初登場するアイテムやシステム等の仕様変更により、応用の幅が広がった。
例えば【へた投げの指輪】を装備してモンスターに投げれば、足元に落ちるため敵を消滅させることが可能。
また、2ではモンスターに投げ当てた壺は中身ごと消滅してしまったが、今作では中のアイテムが一定の法則に従ってばらまかれるようになった。
よって、【保存の壺】等の壺の一番上に聖域の巻物を入れて投げつければ、ラスボスの【ヘルジャスティス】も瞬殺することができる。
ただし、壺自体が命中する確証はないので過信は禁物である。 
まあそんなことをしなくても、普通に聖域の巻物を敷いて戦うだけでヘルジャスティスは簡単に倒せるのだが(特にポポロでの2戦目)。
 
また、良いことばかりではなく、操作キャラが【変化の石像】【変身の巻物】【へんげの杖】でモンスターに変身した状態で乗ると即死してしまう。
特に変化の石像は見落としやすいので、乗る前に石像の有無をチェックしておいた方が良い。
 
ポポロでも使える数少ない巻物の一つだが、注意点がいくつかある。
まず、仲間モンスターがこの巻物の上に乗ると消滅してしまう。入れ替え移動で即死させないように注意。
その場合、【メガザルロック】【ポムポムボム】【メガザル】は適用されない。
また、ポポロが聖域の巻物に乗っている状態でモンスターを倒した場合、基本的に仲間にならない点には注意。
(『モンスターが攻撃できない方向(聖域、水晶等)を向いている時に倒すと仲間にならない』という仕様のため。例えば混乱したモンスターが移動して他の方向を向いた時に倒すと仲間になる可能性はある。)
それでも【異世界の迷宮】では利用価値が高いので、余裕があれば識別にチャレンジしたい。
「床に貼りつかない巻物はポポロにとってほぼゴミだから目印として名前を付けておく」というテクニックを行うプレイヤーもいるが、「呪われていて貼りつかないだけで本来は貼り付けて使う巻物」と紛れる危険性があるため、やるだけ無駄と考えるプレイヤーもいる。
しかし、異世界の迷宮では聖域の巻物を1枚確保すれば生死が変わるケースが少なくないため、試す価値はあると言える。
 
フロアの初期配置で、偶然床に落ちている聖域の巻物の上に仲間モンスターが配置されると消滅する事故が発生する。
理不尽極まりない事故だが、防ぐことは出来ないので潔く諦めよう。
聖域の巻物がレアなこともあり、発生率はそれほど高くないのが救い。
 
また、【ガーゴイルの店】に聖域の巻物が売られており、さらにその上に【ガーゴイル】が配置されると消滅してしまい、【無人店】ができあがる。
当然ながら、アイテムを持ち出すと即【泥棒】になる。買い物が出来なくなるが、一応アイテムの売値のチェックだけはできる。
 
この巻物の効果も魔法の加護によるものなので、【マホトーンの石像】の影響下では無効化されてしまう。
【ひとくいばこ】がこのアイテムに化けていた時は、読むか床に貼り付こうとした瞬間、その周囲8マスのどこかにひとくいばこが姿を現す。
貼り付く巻物のサガとして、祝福された物が貼り付いた状態で読めば、巻物の貼り付き状態が解除されて再利用が可能となるが、呪われてる場合だと読む事も貼り付ける事も不可能。
なお、今作には【聖城の巻物】という似て非なる巻物があるので気を付けたい。

少年ヤンガス

本作でも依然として強力で、これを広げておくだけで大半のボスを楽々倒せてしまう。
【秘密の通路】【ゲルダ】から貰えることもある。状況によっては【ゲルダの焼き立てパン】ではなく、こちらを手に入れるのも良い。
 
トルネコ3とは一部仕様が異なる。
前作までは、敵モンスターや仲間モンスターがこの巻物の上に乗ると消滅しても【経験値】は貰えない仕様だったが、敵モンスターがこの巻物の上に乗った場合、問答無用で即死し、経験値が貰える。【ザキの杖】【黄金の杖】【まじんの矢】と同じ効果を持っている。
また【仲間モンスター】がこの巻物の上に乗っても消滅しなくなった。もしかすると【モリーの壷】のお陰なのかもしれない。
稀にこの巻物の上に敵モンスターが発生するバグがある。巻物の上に発生した敵モンスターは即死しないが、移動も攻撃もしてこない。
 
床に置くと黄色いバリアのような光が出るようになった。また今作では床に貼り付くと読む事ができない。
これは『祝福状態』で床に貼り付いた場合も、この巻物をわざと読んで貼り付き状態を解除して再利用する事はできないので注意が必要。
その性質上【へんげの壷】の中に入れた不必要なアイテムが変化して壷の中からこの巻物が出現すると、一番取り扱いに困るアイテムでもある。
なお床に貼り付いた状態でも【仲間モンスター】にプレゼントとしてあげる事はできる。
勿論効果は消滅してしまうが、そのまま捨てずに最後まで無駄にせず有効活用しよう。

不思議のダンジョンMOBILEシリーズ

MOBILEシリーズにも登場するが、携帯アプリの容量の問題なのか他のシリーズとは異なり、巻物を「読む」ことで足元に敵をシャットアウトする魔法陣を作るという仕様になっている。
うっかり落としても勝手に発動することはないので、その点では従来の置くタイプよりも優れていると言える。
 
……が、MOBILE独自の仕様として、なんと防げるのが通常攻撃のみだったりする。
ブレスや呪文だけでなく物理扱いの特殊攻撃も防げないので、魔法陣の上でのんびりしていると、
ぶちかましで弾き飛ばされたり眠り攻撃を喰らい続けてハメ殺されることになる。
モンハウでは【マホトーンの巻物】とセットで使うようにしよう。

余談

【風来のシレン】にはこの巻物自体は登場していなかったが、白紙の巻物に「せいいき」と書いて置くと同じ効果を発揮できた。
データ内には【時の砂の巻物】【パルプンテの巻物】相当の巻物もあるが、これらは白紙に書き込めない。
よって、聖域に限っては前作(トルネコ1)プレイヤー向けに意図的な裏技として用意したものと思われる(風来のシレンの【公式ガイドブック】にもヒントが掲載されている)。
なお、風来のシレン2以降では正式にアイテムとして実装されている。
ちなみに初代シレンでは、特定の条件を満たすことで(同様にアイテム自体が存在しない)「ぜんめつ」の巻物を白紙に書いて使用可能になる。