【防御無視攻撃】

Last-modified: 2024-02-07 (水) 13:02:00

概要

【ぼうぎょ】状態を無視して、規定通りのダメージを与える攻撃のこと。
つまり「防御できない攻撃」であり、他のアクションゲームやRPGでも「ガード不能技」やら「ガードブレイク」やらそんな感じの名称で登場する。
一応確率で効果が判定される状態異常系も防御状態を無視するし、ダメージを与える呪文・特技でも確率系ならば「命中率」には防御状態は影響しないが、これらが防御無視攻撃と呼ばれることはあまりなく、もっぱら防御で「ダメージが軽減されない」技の用語となっている。
 
大抵の攻撃は防御すればダメージが半減されるので、ピンチの時には防御させればある程度凌ぐことができる。
防御は、まさにピンチ時の最後の砦である。
しかしこの防御無視攻撃は防御状態を無視して通常通りのダメージを与えてくるせいでこちらの計算を狂わせてくるのだ。
 
ちなみに数値上の守備力の大小に関わらず一定のダメージを与えてくる【守備力無視攻撃】(他のRPGでは専ら「防御『力』無視攻撃」と呼ばれる)、守備力無視攻撃の一種として【無属性規定ダメージ攻撃】というものも存在する。
どちらも本項と混同されがちだが、ダメージを与える原理はそれぞれ異なるので注意。
なお防御無視攻撃はそのほとんどが無属性規定ダメージ攻撃にも属しているので覚えておくといい。

DQ2(FC版)

「防御」の行動が誕生したFC版2から、防御無視攻撃が登場している。
当時、敵の吐いた炎は防御で軽減することができなかった。
無属性規定ダメージではないが、軽減する手段は【耐性】のみである。
このため、【みずのはごろも】を着せてもらえなかったメンバー(主に【サマルトリアの王子】)が、防御の軽減すらできず丸焼きにされて殺されるという事態が頻発する。
初登場ながらも歴代作品トップのインパクトを持つ防御無視攻撃といえるだろう。

DQ4(リメイク版)

リメイクに伴い追加された裏ボスの【エビルプリースト(進化後)】【巨大な足でふみつける】【たたきつけ】を使用してくる。
前者は最低でも50、後者は最低でも150ダメージ受けることになる。

DQ6

久々に防御無視攻撃が復活。
ラスボスの【デスタムーア】(と最終形態に付くオプション)が使ってくる【念じボール】【はげしく燃えさかる炎】【いてつく冷気】【たたきつけ】のダメージの一部に、防御無視分のダメージが含まれるようになった。
最低でも念じボールは67、はげしく燃えさかる炎は103、いてつく冷気は64、たたきつけは100のダメージを受けることになる。
第一形態は3つもの防御無視攻撃を繰り出してくる。
いずれも危険度が高いものの、これらで主力陣があっさり壊滅するようではこの先の形態とはまともに戦えないだろう。
たたきつけは両手が同時に放ってくることもあり、もし1人に集中すると防御無視分だけで200ダメージが確定する。
これに加え本体の強烈な全体攻撃が飛んで来ることから、最終形態の開幕は超激戦となる。
これらは初登場の新技だったのでその意味でのインパクトは大きかったが、これらに防御無視分のダメージが含まれていることはあまり知られていないようだ。
 
なお、DS版でははげしく燃えさかる炎といてつく冷気に関しては【はぐりん】【はぐれメタル】のマスター特性で無効化できるようになっている。
また、DQ7以降に合わせてたたきつけの最低ダメージが150に上がっている。

DQ7

引き続き念じボール・はげしく燃えさかる炎・いてつく冷気・たたきつけが防御無視攻撃として登場している。
基本的な性能はDQ6の物と同じだが、たたきつけのみ最低ダメージが150に上がっている。以降の作品でもたたきつけではこの最低ダメージが採用されている。
主な使い手は【オルゴ・デミーラ】【神さま】といった大ボス達だが、【アントリア】が中盤のボスにもかかわらず念じボールを使用してくることで有名。
 
また、味方側では【かいぞくたち】の使用する【援護砲撃】が防御無視攻撃となっている。

DQ8

念じボール・たたきつけが引き続き登場している。いずれも【暗黒神ラプソーン】【聖なる巨竜】といった大ボスが使用する。
また、【かまいたちLv?】【真空波Lv?】も防御無視攻撃である。Lv6のダメージはこの時点では威力が高く非常に危険。
裏ボスの【深緑の巨竜】が使ってくる【おぞましいおたけび】も防御無視攻撃となっている。
だが、その頃にはこちらも十分耐えられるようになっているのでインパクトはそれほど大きくなく、やはり防御無視攻撃であることはあまり知られていない。
 
3DS版DQ8では【ジャハガロス】が使ってくる【いなずま】も該当する。

DQM1・2

【きあいをためる】が防御無視攻撃となっている。
【だいぼうぎょ】も無視し、【ターン】の最後に安定したダメージを叩き込めるので、対戦では使いようによってはなかなか有用となっている。

DQMSL

「ぼうぎょ無視」というタグが付けられた特技が該当する。メジャーどころでは【JESTER】【ジェミニフレア】が有名。
防御することでラウンド数を稼いだり、攻撃を受けた際に発動する特性の発動回数を増やす等して逆転するスタイルの戦術に対抗するために生まれたフシがある。
なお、だいぼうぎょは本作では「ダメージを90%軽減するバリアを貼る」という仕様のため「軽減無視」でないと軽減される。

その他

PS2版DQ5では味方がこれを使用可能。ただしバグを利用したものなので詳細は【敵の防御行動が無効になるバグ】を参照。
3DS版DQ11では【ジバリア系】呪文や「○○陣」系の【れんけい技】は防御出来ない仕様になっているが、これはダメージを受けるタイミングに起因するものであり、技自体に防御無視の効果がある訳ではない。