【いなずま】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 05:04:13

概要

DQ5以降、リメイク版DQ4、モンスターズシリーズに登場する【とくぎ】
あたりから雷雲を呼び集め、激しい雷によって敵全体を感電させる攻撃技。
使用時のメッセージは
「○○○○は はげしいいなずまをよびよせた!
いなびかりが あたりをつつむ!」
 
稲妻ということから【デイン系】の特技だと思われがちだが、属性が整備されるまでは【イオ系】に属する特技であることが多かった。
DQ3で【いなずまのけん】を使うと【イオラ】の効果があったが、それを踏襲したのだろうか。
非常に紛らわしいため、DQ7では公式ガイドブックまでデイン系と勘違いしている記述がある他、ダークビショップ以外の雑魚モンスターの稲妻使いは全てデイン系完全耐性を持つことからスタッフですら勘違いしてる可能性がある。
 
本編シリーズでは登場する全作品で一貫して消費MPが0となっている。
また、DQ8とDQ9とDQ11、リメイク版4は敵専用となっている。

DQ4(リメイク版)

敵全体に35~45ポイントのイオ属性ダメージを与える。
敵専用で、【サンダーサタン】だけが使用する。
クリア後の隠しダンジョンの敵が使う攻撃としては、サービス行動に近い。ただし、サンダーサタンは恐怖の【たいあたり】を使ってくるため、決してこのモンスター自体が弱いわけではないので油断しないよう。

この作品では属性・ダメージ共に敵が使用するイオラと全く同じとなっている。
ただし、こちらはMPを消費しないため際限なく使い続けることができる。
と言っても、イオラを使うモンスターもそう簡単にMP不足に陥るようなことはないのだが。

DQ5

敵全体に50~70ポイントのデイン系ダメージを与える。
ダメージ的には【こごえるふぶき】より高く、【はげしいほのお】よりは低い。
呪文・特技問わず考えた場合、ライデインより弱いデイン系攻撃のひとつと言える(他には【らいじんのヤリ】による道具効果が挙げられる)。
 
【キラーパンサー】【ネーレウス】【ゴーレム】【メガザルロック】が修得可能。全体攻撃でイオラ程度の威力があるうえ耐性を持つ敵もそれ程多くなく、MPも消費しないため特技としての性能は優秀。
しかし、どの仲間モンスターも修得時期が非常に遅いという点が、この特技の利用価値を大きく下げてしまっている。
順当に進めていれば、最も習得の早いキラーパンサー(もしくは奇跡的にすんなり加入した場合はメガザルロックも同時期)ですら覚えるのは普通はクリア後。
さらにネーレウスに至っては、仲間にした途端にいなずまの使い方を忘れてしまっているという体たらく。
思い出すには実に100万以上もの膨大な経験値が必要で、「おじいちゃんボケるには早いですよ」と思わずにはいられない。
 
上述により、じっくりレベルを上げるスタイルで進めたとしても使えるのはだいたい魔界突入後であり、消費MP0という点を考えてもイオラ程度のダメージではお世辞にも強いとは言えない。
使える時期がもっと早い、あるいは威力がかがやくいき程度の火力があれば評価が大きく変わっていただろうに、非常に残念な特技である。
 
敵では【ネーレウス】【ガメゴンロード】、そして【ブオーン】が使用してくる。
単純に威力が大きいのも痛いが、系統が装備で耐性を得る事ができないデイン系であることが非常に厄介。
【ジェリーマン】【モシャス】以外では唯一の敵が使うデイン系である。
仲間モンスターが素で持つ耐性でしかダメージを軽減出来ず、かつ耐性持ちも少ないため、敵側が使用してくると一転して危険な特技となる。
強敵として知られるブオーンはもちろんの事、ネーレウスやガメゴンロードの集団に連発された場合も非常に危険。
特にネーレウスは、青年時代後半開始直後という早い段階で、つい先程ボスとして戦った【ジャミ】のこごえるふぶきやバギクロス以上の威力の全体攻撃として、集団で使ってくる。

リメイク版

リメイク版ではさらに【プオーン】も覚える。
DQ6やDQ7のものに合わせてか系統がイオ系へと変更されているが、DQ5のデイン系は威力の高いものこそ多い半面、属性としては特別に優秀な系統というわけでもないので、強化とも弱体化とも言えない変更。
仲間モンスターが若干軽減しやすくなっているという意味では多少プレイヤーに有利か。
ただ、ブオーンが2回行動になり、2回とも行動としてこれを選択すると人間キャラだと100ダメ以上確実に食らうので辛い。
軽減手段も相変わらず皆無に近いので尚更。
【ピエール】大先生などのイオと炎の両方に強いモンスターがいるなら是非とも相手をしてもらおう。

DQ6

敵全体に40~50ポイントのイオ系ダメージを与える。
【スーパースター】★3で習得することができる他、仲間にした【レッサーデーモン】がレベル15で覚える。
誰でも習得できるようになったが、上級職という関係上習得にはやはり多少の時間がかかる。
また、今作では系統がイオ系に変更になり、威力も大分下がっている。
稲妻なのにデイン系でなくなった理由は公式には明らかにされていないが、本作の中盤で登場する【まおうのつかい】がデイン系以外に完全耐性を持つ仕様で、こいつに稲妻や【いなずまぎり】が効いてしまうとシナリオ演出上、問題だと判断されたのかもしれない。
以降の作品では基本的にイオ系で統一されている。
このイベントでは主人公が思い出す【ライデイン】を活躍させる演出になっている。
なお、【つなみ】【じひびき】【マグマ】の様に自然を操るタイプの特技に見えるが、1/3の確率で失敗するそれらの特技とは異なり、毎回確実に効果を発揮してくれるのが利点と言えば利点。
 
【踊り子】【遊び人】、そしてスーパースターは攻撃系の特技に乏しく、力の補正も低いため、多少威力は低いがこの特技が比較的安定したダメージ源となる。
感覚としては無消費の代わりにちょっと威力の落ちるイオラ。
覚えるのが中盤になるので、パーティの主力メンバーの職歴次第では使いどころがないでもない。
全体的に敵モンスターのHPも高く、強力な攻撃呪文を使いこなす賢者や【しんくうは】を覚えるパラディンが出揃うと威力不足が目立つようになる。
プレースタイルにもよるが、そもそも貧弱なスーパースターを雑魚戦の主力に据えることが少ないかもしれない。
 
また、主人公を最速で【勇者】にしたいならスーパースターを経由するのが一番だが、中盤にライデインをイベント習得できてしまうので概ねそっちの方が強い。
イベント習得を後回しにしたとしても、勇者に転職したあとははるかに強力な特技群を少ない戦闘回数で習得していくので、せいぜいそれまでの繋ぎといった役割になるだろう。
ちなみに、同じ職業★7で覚えるムーンサルトも無消費全体攻撃だが、あちらは敵の数が多いほど威力が下がるので1~2匹が相手ならまだしも多数の敵が相手ならさすがに稲妻の方が強い。
そもそもあちらは通常攻撃の与ダメージを基準とするため、比較的攻撃力の高い主人公ですらクリアレベル帯までの時期に無耐性の相手に稲妻を超えるダメージを出せることはほとんどない。
ムーンサルトが全体攻撃として活躍するのはクリア後のやり込みの話なので、ある意味棲み分けはできていると言える。
 
唯一自力で修得できるレッサーデーモンは【ダーマ神殿】で転職可能になった直後から勧誘できる上に修得も早いので、彼を早期に仲間にできた場合はそれなりに活用できる。
ただしSFC版限定なのが残念。
 
敵の場合は、ザコでは【ホラーウォーカー】【マッドロブスター】が、ボスでは【ムドー】【しれんその3】【なげきのきょじん】が使用してくる。
どちらかと言えば、DQ6では味方側よりも、【ムドーの城】で戦うムドー(3戦目)やしれんその3と、強敵が使うイメージが強い。
また、敵が使用する稲妻は基本的には味方のものとは若干仕様が異なり、与えるダメージが35~45ポイントと若干少なめ(敵が使用するイオラと同じ)に設定されている。
もっともムドー(3戦目)では、【こおりのいき】と同時に使ってくる鬼畜コンボが有名。
この威力減退がもしなかったら、ムドー攻略はさらに難易度が増したであろう。
後に【旅人の洞窟】で会うホラーウォーカーのいなずまも、【かくとうパンサー】との【しんくうは】コンボで再び猛威を振るう。
更にしれんその3が使用するものだけは話が別で、こちらは味方が使用するものと全く同じ性能となっている。
全体を通して、今作における「中盤の厄介な技の代表格」という立ち位置を不動のものにしている。

DQ7

味方が使用するものも敵が使用するものも、基本的な性能はDQ6のもとの同じ。
【サンダーラット(職業)】★8で習得することができる他、【魔法使い】【船乗り】【職歴技】にもなっている。
 
サンダーラットはともかく職歴技となったことでDQ6に比べて非常に早く習得できるようになり、少し腰を据えて稼げばダーマ編終了後すぐにでも習得することができる。
固定ダメージ技なので力の低いガボやマリベルでも問題なく使える、MPも消費しない、比較的安定してダメージが通りやすいイオ系、等々の利点を備えて優秀。
やはり他に有用な特技が揃ってくればお役御免になるのは変わっていないが、早めに習得できればダーマ編終了から中盤辺りまでは大活躍してくれる非常に便利な特技として大出世した。
更に職歴で習得した場合【メラミ】と同時習得も可能なので、単体複数どちらにも隙無く対応できる。
ただし、職歴技の仕様上、予備知識がないとまず習得できないのと上級職の組み合わせに全く関係がないのが欠点といえば欠点である。
魔法使いを板につくまで修めたなら、そのまま30回戦えばイオラを修得できてしまうのも微妙なところか。
多少MPを消費するものの、威力はこっちが上だし船乗りに行くよりも手っ取り早い。
雑魚戦での使い勝手はいなずまの方が上だが、この後に控える【山賊四人衆】対策を優先するならイオラまで一気に行った方がいいだろう。
 
敵では【プラズママウス】【フーガベッサム】【サンダーサタン】【ダークビショップ】【ホラーウォーカー】と、【魔空間の神殿】で戦う【オルゴ・デミーラ】の第一形態が使用する。
今回特に危険なのはプラズママウスで、小さい体を活かして集団で現れては稲妻を連発し、パーティを壊滅に追い込んでくる。
オルゴ・デミーラの場合は、他の行動パターンに完全上位互換のイオナズンやダメージで上回るマグマなど、より危険性の高い全体攻撃がゴロゴロしているので、この時点での味方の能力を考えてもサービス行動に近い。
異変後に出現する連中がやたら使ってくるが、当然魔空間の神殿オルゴ・デミーラ撃破後なので痛くも痒くもない。ぶっちゃけキャラクター付けぐらいの意味合いしかない。
ちなみに敵が使用するものはやはり味方のものより威力が低いタイプで、ダメージ範囲は35~45ポイントとなっている。
敵が使用するイオラとダメージも属性も同じという点も変わっていない。
なお、名前のイメージに反してサンダーラットは使用してこない。もっとも、【ガルシア】のお供として3匹組で登場してくる都合上、ここでいなずま3連発なんて放たれたら対策しようもなく全滅一直線なので、当然と言えば当然の調整である。
 

リメイク版

なんと船乗りをマスターするだけで習得できるようになった。
当然の代償と言うべきか、ダメージは30~50と下限値が下がったが気になるほどではない。
 
今作では引き継ぎ可能な基本職で習得できる唯一のノーコストで全体を攻撃する特技であり、さらに習得が簡単になった分価値はますます上昇した。
 
威力の低さも複数人で連発すれば補える。
すばやさの高いガボとマリベルに取らせてじゅもんつかうなを命じておけば、雑魚戦はボタン連打で片付いてしまう。
雑魚戦にストレスを感じたくないならまずは二人を船乗りに就かせてしまうといいだろう。
 
フーガベッサムとオルゴ・デミーラが使うものはDQ6のしれんその3と同じに若干ダメージが上がった。
オルゴ・デミーラの使用モーションはこちらに背を向け右手を高らかに上げたポーズでいなずまを落とすというもので、さながらサタデーナイトフィーバーを彷彿とさせるような構図になっている。

DQ8

敵専用の特技となった。
敵全体に28~36ポイントのイオ系ダメージを与える。
使用者は【ソードファントム】【サンダーサタン】【ホラーウォーカー】
威力はさらに下がっているが、やはり威力的にはイオラと同性能という点は変わっていない。
ホラーウォーカーの場合、攻撃力が300を越えているため通常攻撃の方が痛く、サービス行動である。
 
なお、今作で登場した【地を走るいかずち】はデイン系なのだが、稲妻は変わることなく上記の通りイオ系のままとなっている。

3DS版

味方にした【スカウトモンスター】【ドファン】【サンタン】【ウォーカ】も使用する。
さらに彼らで揃えると【必殺技】【滅びのいなずま】を使用する。
 
【ジャハガロス】も使用するが、彼が使うものだけ仕様が大きく異なる。
敵全体を対象にランダムで4回、100ポイント前後のデイン系の物理ダメージを与える。
同じ複数回攻撃の【神々の怒り】とは異なり、【防御無視攻撃】であるため防御できず、複数回当たると痛い。
なお、表示メッセージは通常のいなずまと同じとなっている。

DQ9

引き続き敵専用。
敵全体に17~26ポイントの雷・爆発属性ダメージを与える。
使用者は【くもの大王】【ガメゴンロード】【魔神ジャダーマ】
ここでも威力が下がり、敵が使用するイオと同程度の威力となった。
今作では初出のDQ5以来久々に名実共に雷系の特技となった。
イオ系と同じ属性なのは変わらないが、デイン系がなくなったDQ9ではジゴスパークなどもこの属性に属している。
 
また、今作では上位技として【はげしいいなずま】【あれくるういなずま】が登場した。
どちらかと言うと、「激しい稲妻」の方が従来の「いなずま」に近い性能となっている。

DQ10オフライン

【フウラ】【風乗り】スキルで習得し、必要なスキルポイントは7。消費MPは9。
 
敵全員に【こうげき魔力】依存の【雷属性】ダメージを与え、【麻痺】の追加効果。ダメージ量は(40~176)±8。
【スキルアップパネル】による補強でダメージが5%・10%・20%・30%と増加する。
 
敵モンスターでは【サンダーフロッグ】【ダークナイト】【ブルサベージ】【アビスソルジャー】、クエストボスでは【ぼうれい剣士】【みずたまドラゴン】【魔獣ビュブロス】【勇気のケモノ乙】が使用。

Ver.2

【クリムゾングレイブ】も使用する。

DQ10オンライン

サービス開始時は敵専用。周囲に【雷属性】のダメージだが、使用した敵によってダメージが異なる。
Ver.4からは味方も【天地雷鳴士】や仲間になったキラーパンサーが特技として使えるようになった。ダメージ等の仕様はそれぞれ異なる。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

敵専用の特技。全体に雷属性のダメージを与える。
使用者によって威力が異なり、【ゴールデンコーン】が放った際のダメージは約40。
【ネーレウス・強】【いなずまビリー】が使用した場合は100前後のダメージを受ける。

DQM1・DQM2・キャラバンハート

これらの作品では様々なモンスターが習得する。
モンスターズ1では敵全体に約50ポイントのデイン系ダメージを与える。
モンスターズ2とキャラバンハートでは、使用者のレベルに応じてダメージが上昇する。
いずれの作品でも属性はデイン系で、消費MPは3となっている。
 
レベルによって変動する作品では最終的に【ギガデイン】クラスの威力を発揮できるようになる。
もちろんその威力に達しても消費MPは3のままであり、ギガデインと異なり呪文封じなどによる影響も受けない。
ある程度のレベルでも威力とコストのバランスが良く、結果的に非常に優秀な特技となっている。
 
また、モンスターズ1と2ではいなずま+【ちからため】【いなずまぎり】を、いなずま+【ギガデイン】【ジゴスパーク】【思いつく】ことができる。

ジョーカー1

敵全体に100~120ポイントの雷属性ダメージを与える。
消費MPは10で、攻撃のタイプは体技。
【スペディオ】【スペディオ2】のスキルで習得することができる。
 
今作では【ほうでん】以上、ジゴスパーク以下という位置づけの雷属性特技となっている。
似たような立場にある他の属性の特技には【てっぽうみず】【おにび】【じひびき】が存在する。

ジョーカー2・2プロ、テリワン3D、イルルカ

敵全体にギラ・デインの複合属性のダメージを与える。効果上限は276。
消費MPは10で、攻撃のタイプは体技。
【スペディオ】【最強スペディオ】【さばきのせんこうSP】のスキルで習得することができる。
 
特技としての立ち位置は変わっていないが、似たような立場の特技に【しんくうは】が加わった。
鉄砲水・鬼火・地響き・真空波、そしてこの稲妻、すべてが2つの属性の複合属性特技となっている。
中級体技はシナリオ攻略で覚えられれば活用できるのだが、この特技は貴重なスキルでしか覚えられないため、残念ながら使いどころに乏しいと言わざるを得ない。
これを覚えられるころにはすぐにジゴスパークに進化してしまうだろう。

タクト

Bランクとくぎとして登場。周囲1・消費MP26。
範囲内の敵全てにデイン属性の体技中ダメージを与える。
最大強化で威力+50%まで強化可能。
【スライムボーグ】【ガメゴン】【しびれくらげ】【キングスライム】が使用可能な他、とくぎ書でも習得可能。
さらに亜種として、
【ゴールデンコーン】のデフォルトとくぎ、「しびれくらげ」の才能開花とくぎとしてマヒ効果を付与できる「ほとばしるいなずま」が登場。

蒼天のソウラ

仙闘士になる前の天地雷鳴士時代の紅天のシャクラが使う【しょうかん】スキル。
後に【狐火のアスキス】となる少女が暮らす【ゴズ渓谷】の聖地を守る呪術師の村を襲った【守護者ラズバーン】配下のレッサーデーモンを5匹まとめて焼き滅ぼした。