【いれかえ】

Last-modified: 2024-04-28 (日) 16:30:03

概要

【戦闘】中の基本【コマンド】の一つ。【パーティ】人数が4人を超えるDQ4~DQ6、DQ8(3DS版)、DQ10オフライン、DQ11で登場している。
戦闘に参加しているメンバー(バトルメンバー)と、控えているメンバー(スタンバイ)を入れ替えることができる。
こうすることで、バトルメンバーが傷ついた場合に元気なスタンバイメンバーと交代して戦況の不利をカバーしたり、得意分野が大きく違う場合に適宜得意な戦法の取れる仲間を外に出して戦えたりする(もちろんスタンバイメンバーも含めてある程度ちゃんと鍛えてあることが前提)。
全員でかかってようやく倒せそうな強敵に出会っても、頑なに4人または3人で戦おうとする勇者たち。他のRPGにも言えることではあるが、突っ込んではいけないのだろう。たぶん。
なお移動中の入れ替えは【さくせん】コマンドで行う(【隊列】の頁を参照)。
 
各作品でそれぞれ細かい仕様が異なる。以下で詳述していく。

DQ4

スタンバイメンバーは【馬車】で待機しており、バトルメンバーと馬車のメンバーとを入れ替えるためのコマンド。したがって馬車がいない場面では使用できない。
【第五章 導かれし者たち】で仲間がいるときの全体コマンドに搭載されており、このコマンドを選ぶと、「いれかえをする」「せんとうにくわえる」「せんとうからはずす」の3種類の行動を取ることができる。
なお【トルネコ】の場合は【混乱時の特殊行動】として勝手に馬車に逃げ帰ることがあり、これは戦闘から外した場合と同じ扱いになる。

いれかえをする
馬車外の1人を指定して、馬車内の1人と入れ替える。
馬車から出るキャラの【隊列】は、必ず馬車に退避したキャラがいた位置となる。
行動順は、馬車から出てくるキャラの【すばやさ】で決まる。
せんとうにくわえる
馬車外の人数が3人以下のとき、馬車内の1人を馬車外に出す。
馬車から出すキャラの隊列は好きな場所を任意指定できる。
行動順は、馬車から出てくるキャラの素早さで決まる。
せんとうからはずす
馬車外の仲間が2人以上のとき、1人を馬車内へ退避させる。
行動順は、馬車に退避するキャラの素早さで決まる。

 
システムの仕様上、1ターンに1人ずつしか入れ替えることができず、2人以上入れ替える場合は最低でもその人数分のターンが必要になる(外す、加えるで隊列を調整する場合はそれ以上のターンが必要となる)。その場合、入れ替える順番が隊列に影響するので注意。
一方、馬車に退避する予定のキャラが敵にターゲッティングされた場合、敵が行動する前に退避すれば【行動空振り】させることができる。
もちろん、マニュアル入力の【勇者】が回復呪文などでターゲッティングしている場合も同様。
また勇者が【ミナデイン】を使う場合、事前の入替え操作は自動的に無効となる。
 
ここで重要になるのが行動順で、【アリーナ】のように素早いキャラを馬車内に退避させたい場合、「せんとうからはずす」ならば即馬車内に退避できるが、「いれかえをする」だと馬車内のキャラが出てくるまで馬車外のキャラは馬車内に退避できず、攻撃をくらう可能性がある。
逆に【ライアン】のような素早さの低いキャラを退避させる場合は、「せんとうからはずす」よりも素早いキャラと「いれかえをする」ことでスムーズに退避できる。
また、敵が全体対象の【呪文】【特技】を使った場合、入れ替えが敵の行動より早い時は馬車から出てきたキャラ、入れ替えが敵の行動より遅いときは馬車外のキャラが馬車内へ戻る前にくらうことになる。
 
よって、入れ替えをする場合は隊列や入れ替え発生のタイミング(誰がいつどこでダメージをくらうのか)をあらかじめ把握できていないと、想定外のダメージやパーティ全滅の危機を招くことすらあるため要注意。
特にトルネコが混乱していると計算が狂うことがある。
 
なお、死んでいるメンバーを入れ替える場合には

〇〇〇〇は
△△△△の ひつぎを ばしゃにおしこんだ!

〇〇〇〇は
△△△△の ひつぎを ばしゃから ひきずりだした

という専用のメッセージが出る。
〇〇〇〇には先頭のキャラの名前、△△△△には入替対象(死亡状態)の名前が入る。
 
また、馬車外メンバーが1人を残して全滅という状況になった場合、死亡したキャラを1人ずつ控えメンバーと入れ替えると3ターンを要するが、唯一の生存キャラを「せんとうからはずす」で引っ込めると「馬車外全滅」扱いで4人が一気に飛び出してくるので1ターンで完了する。
ただし、並び順は馬車内で並んでいる順で固定されるので注意(詳細は【隊列】を参照)。
上記の仕様上、時間が止まった状態では入替を選択して実行しても何も起こらずにターンだけが経過する。ただし、時間が止まった状態で唯一動ける勇者を「戦闘からはずす」ことだけは実行可能。

リメイク版

DQ5と同じ仕様に合わせられ、コマンド入力時に即座に入れ替え可能になったほか、「そうがえ」も可能になった。
 
DS版ではPS2版DQ5と同様「みる」コマンドが無く「いれかえ」「そうがえ」で呪文などを確認可能。
スマホ版では「いれかえ」「そうがえ」でキャラを選ぶと「みる/えらぶ」のサブコマンドが現れ、「みる」で確認、「えらぶ」でキャラ指定となる。
これらはDQ5・DQ6も同様。

DQ5

前作と同じく馬車がいる場面でのみ使用できる。
サブコマンドが「いれかえ」「そうがえ」「みる」の3種類になった。ターンを消費せずに交代できることが前作からの大きな変化点。

いれかえ
1人を入れ替える。コマンドを指定した後、スタンバイに引っ込めるキャラ→スタンバイからバトルメンバーに出すキャラの順に指定する。
そうがえ
全メンバーから自由に編成することができる。コマンドを選んだ後、先頭から隊列順にバトルメンバーを3人(リメイク版や他作品では4人)指定する。「おわり」を選ぶと2人(3人)以下も可能。
【みる】
キャラの所持品と呪文・特技を確認する。

 
これにより、ターンを消費せずに2人以上のメンバー交代が可能になった。
馬車が使えない場面では「いれかえ」のコマンドが表示されないので、戦闘中の並び替えができなくなる。
 
リメイク版ではDQ6と同じ仕様だが、「みる」コマンドが無くなっている(PS2版の【取扱説明書】の写真にはあるが実製品では無い)。その代わりに「いれかえ」「そうがえ」でキャラにカーソルを合わせると呪文・特技を確認可能になった。

DQ6

「いれかえ」コマンドが、馬車が無い状態でも表示されるようになった。
これにより、馬車が無い状態でも「そうがえ」を選択することで、バトルメンバーのみで隊列の並び替えが可能になった。ただし馬車が無いとスタンバイとの入れ替えができないのはこれまでと同じ。

DQ8(3DS版)

仲間が2人増えて6人になったことで本作でも採用。【モリー】または【ゲルダ】の加入後から使用可能になる。
戦闘中の「いれかえ」コマンドはバトルメンバーとスタンバイメンバーを1人入れ替える仕様(DQ5以降の「いれかえ」に相当)。もちろんターンは消費しない。
ただし「そうがえ」は今作には登場せず、天空シリーズ同様に馬車が同伴できない場面でのいれかえもできない。
バトルメンバーを3人以下にすることはできず、さらに【主人公】をバトルメンバーから外すこともできない仕様のため、戦闘中に主人公の位置を変えることはできない。
【大ぼうぎょ】が使えることが戦略として重要になってくる【追憶の回廊】では特に隊列に注意したい。

DQ10オフライン

PS4版DQ11とほぼ同じ仕様。加えて、敵からの【怒り】や狙いを定める特技の対象になっているキャラもいれかえできない。

DQ11

PCが総勢8人となり入れ替えシステムが復活したが、馬車は不要となり、パーティが5人以上いればどこでも入れ替え可能となった。
ただし3DS版DQ8同様、パーティが4人以上の場合バトルメンバーは必ず4人。【主人公】をスタンバイに引っ込めることはできる。
 
戦闘システムの違いから、戦闘での入れ替えの仕様も機種により異なっている。
両機種共通で【1ターン休み】状態や【混乱】【魅了】、閉じ込め状態に陥っているキャラは入れ替えができない。【死亡】している仲間を引っ込めることはできるが、引っ込めてそのまま戦闘が終わった場合、その死んでいる仲間に【経験値】は入らない。

PS4版

戦闘開始時、および戦闘進行中に△ボタンでメニューを呼び出して「いれかえ」を選び、入れ替えるキャラをアイコンで指定する(移動時のメニューと同じ)。
戦闘開始時に出るメニューの「いれかえ」から入れ替えた場合はそのメンバーで最初から行動できる。
しかし、キャラ毎の行動選択コマンドの「さくせん」から入れ替えた場合は、そのターンの行動順が回ってこない(つまり、行動前のキャラを引っ込めると1ターン無駄になってしまう)ので注意。
特にいれかえタイミング次第では、一度に2~3人同時交代をするとロクに行動できず敵が再度攻撃してくることも多いため、戦闘中の大幅なメンバー交代にはリスクが伴う。
また、こちらの場合は各自の行動をその場その場で選択することができる仕様なので、よほどの事情でもない限りは先発メンバーのまま極力入れ替えを行わず戦った方がかえって安定することも多い。
そのため各々のプレイスタイルによって普段愛用するキャラやパーティが固定されやすく「○○はスタメンだけど××は控え」という認識が生まれやすい。

3DS版

DQ5・DQ6と同じく、ターン開始時の全体コマンドで「いれかえ」を選ぶと「いれかえ」「そうがえ」ができる。3人以下にできない仕様なので「そうがえ」の「おわり」コマンドは無い。
入れ替えたキャラはそのターンから行動できる。ターンを開始する前であれば何度でも入れ替えをやり直せるが、ターン途中での入れ替えはバトルメンバー全滅時を除いて不可能。
こちらは従来通りすばやさが影響する関係で、戦闘中の回復は負傷者を控えに送って全体回復をした方が都合が良いこともあって、戦闘中のそうがえが戦況を大きく変える一手になることが多々ある。
そのためよほど過剰にレベルを上げない限りは、ボス戦ではパーティメンバー総力戦を意識して、積極的に戦闘中のいれかえを行った方が良い。
これは各キャラごとに使える呪文・特技や得意分野が差別化されている今作の特徴とも相性が良く、こちらでは歴代で最もいれかえ・そうがえが効果を発揮すると言えるだろう。

DQ11S

3DモードではPS4版、2Dモードでは3DS版の仕様であり、モードを切り替えると戦法もそれに合わせて変える必要がある。【冒険の書の世界】では後者に統一される。

ライバルズ

「せんとうからはずす」が第5弾「勇気の英雄譚」に武闘家専用の特技カードとして収録。レアリティはノーマル。

コスト1
味方ユニット1体を手札に戻す

武闘家が得意とするバウンス(手札にカードを戻す)の効果を持つカード。【おたけび】と比べるとコストが1低く列を問わないが対象は味方ユニットのみとなっている。主に【神官クリフト】【ブライ】など召喚時の効果が強力なユニットを手札に戻して再利用するために使われた。
カード絵は【スライム】【馬車】に戻す【アリーナ】