【イオナズン】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 03:13:32

イオ系呪文

【イオ】【イオラ】―【イオナズン】―【イオグランデ】

【イオマータ】

概要

DQ2以降で登場する呪文。DQ2では啓示を与える為に使われていたらしい(後述)。
【イオ系】最上位呪文で、大爆発を起こし敵全体に大ダメージを与える。なお、【イオ】【イオラ】の登場はDQ3以降であるため、DQ2では単品だった。
 
ちなみに初期は「空気を吸収して爆発を起こす」という設定だったが、最近は「一瞬閃光が走った直後に大爆発」といったエフェクトになっている。
ジョーカーシリーズやDQ9以降では更にこれを上回る呪文として【イオグランデ】がある。
 
威力や範囲では【デイン系】【マダンテ】のようにこれを凌ぐ呪文もあるが、それでもトップクラスの攻撃呪文といえるだろう。
もちろん面接で使っちゃダメ。
 
本編シリーズでは長らく【メラゾーマ】と並んで魔法使いの最強呪文という位置づけであり、敵サイドでも最高位の魔道士系モンスターなどが唱えることも恒例となっており、さらに主にラスボス級のボスモンスターが使用することが多い。
多くの場合、ラストダンジョンにイオナズン使いが現れるのもお約束。
DQ6以降に特技が大幅に増え、後にこれより強い攻撃呪文も登場しているが、攻撃範囲の広さと高い破壊力が追い風となり、黎明期から活躍する作品の多い恵まれた呪文といえる。
 
より威力の高い【しゃくねつ】【かがやくいき】はフバーハで軽減できる分、人によってはよっぽど脅威に感じるだろう。
使い手の敵との戦闘の際は、耐性を持つ仲間モンスターで対抗したり、【マホカンタ】で跳ね返す、【マジックバリア】で防ぐなどの対策をしよう。
 
名前の由来は後述のDQ2での設定などからすると、「イオン(ion)」ないし、「電離させる」という意味の「イオナイズ(ionize)」からだろうか?
また「○○○ズン」は、続くDQ3から登場した【ベホマズン】や、モンスターズシリーズの【マホイズン】【マホヤズン】といった上位呪文の接尾辞としても使われている。
 
海外版DRAGON QUESTでの表記は"Kaboom"。
「大きな爆発音」の表現として使われる英語で、アメコミの類でも何かが派手に爆発したときによく使われる。
また海外版の攻撃呪文表記は3、4段階目がいずれも"Ka"で始まっている。
"Ka"自体が強意を表す擬声語で他の攻撃呪文も1、2段階目の多くは実在の擬声語なので、3段階目も擬声語のルールとして間違ってはいないが、"Kaboom"ほど広く使われているものはないだろう。

DQ2

初登場のDQ2では、27~100のダメージを与える最強の攻撃呪文。
数字だけ見るとダメージのばらつきが大きいが、実際には65近くのダメージが出やすい傾向にある。
たまにムラが出ても45~85程度のダメージに収まることが多く、40未満や90以上のダメージを叩き出すことは稀。
この頃はまだイオ・イオラが存在せず、イオナズンだけ単品。
 
習得レベルは19。消費MPは8で、攻撃力が低い【ムーンブルクの王女】の切り札。
道中の雑魚散らしで大いに活躍する…と言いたいところだが、習得するのが遅いせいもあって序盤のバギほどの活躍は見込めない。
これは開発者の想定した適正レベルが実際のゲーム進行とかけ離れていることが一因であろう。
ムーンがイオナズンを覚えるLv19はローレシアの王子だとLv25程度に相当し、これはしっかりレベルを上げるスタイルでも【海底の洞窟】に突入するぐらいの時期。普通は【ロンダルキアへの洞窟】に到達する前後あたりでこの呪文を覚えることになる。
なお、公式ガイドブックでは【満月の塔】の到達レベルがこれぐらいに設定されているが、さすがにそんなに上げているプレイヤーはごく稀だろう。
というのも、裏技を使わずに地道にお金を稼いだとしてもLv23~24にもなればほぼ必要な武具は買い揃えられるので、それ以上はレベルを上げるだけのためにストーリー進行を止めることになるためである。
というわけで、海底の洞窟突入~ロンダルキアへの洞窟辺りで覚えるパターンが多いわけだが、そんな終盤にイオナズンを覚えたところで、直撃しても一撃で仕留められるような敵はほとんどおらず、あまり大活躍は見込めない。
しかもこの呪文に限らず、DQ4までの攻撃呪文は耐性が確率制になっており、威力自体が軽減されることはないが、どんなに大ダメージの呪文であってもわずかでも耐性がある敵には不発になってしまうことがある。
そして一番問題なのがDQ2では「攻撃呪文の耐性が一括」という仕様上、「ギラやバギでは通じないが上位のイオナズンは有効」という処理もできないため、攻撃呪文に耐性をつける必要がある(素通しではHP上限が255なので「ボスでもイオナズン4発で死ぬヌルゲー」になる)終盤の敵には1ターンとMP8を無駄にするケースがちょくちょくある。
消費MPが大きいこともあり、長いダンジョンでは気軽に連発できないのもつらい。
それでもベギラマよりは頼りになるので、敵の耐性を見極めてうまく活用したいところ。
また、【ドラゴン】【ブリザード】などの強敵は、打撃だけで倒すのは非常に難しいため、時には耐性があっても積極的に狙っていく必要がある。
 
また、【ハーゴンの神殿】のボスで完全耐性を持っているのはアトラスとシドーだけなので、ムーンブルクの王女は、回復の必要が無いターンであれば他のボスに対しては使ってみてもいい。
もっとも【ベホマ】用のMPを温存するのとどっちが得かを考えると判断に迷うところではあるが。
 
上記のように性能そのものは不安定であるが、終盤では実質【ローレシアの王子】の打撃以外で唯一のまともなダメージソースであるため、その意味で歴代でもイオナズンが重要な役どころとなる作品であると言える。というより、こんな性能でも使わざるを得ない作品であると言える。
 
なお取扱説明書では

 この呪文は、古い書物に『大爆発をおこせしもの』と記されています。本来は、神々が地上の人間たちに敬示(原文ママ)を与える呪文なのですが、いつか人間の中にも、この呪文を使えるものが現れたということです。
 この呪文をとなえると、空中のすべてのエネルギーが相手の頭上ではじけ、文字通り大爆発をおこすといわれています。この呪文の前に、もはや生きているものは、ほとんどいないでしょう。

とあり、【メガンテ】とともに神々の呪文であったという設定になっている。
もともとは神々が地上の人間たちに啓示を与える目的で使用された呪文だが、いつの間にか人間・そして魔物にも攻撃呪文として使う者が現れているという不思議な状況になっている。
公式ガイドブックには、

空中のあらゆる元素を一点に集めて核融合をおこし、敵の群れの中心で大爆発させる大技。
現れた敵のすべてに、約80ポイントものダメージを与えることのできる強大な攻撃呪文だ。

との記述がある。RPGの先輩『ウィザードリィ』シリーズの呪文「ティルトウェイト」を真似たのであろうか(あちらも核爆発で敵全体を攻撃する魔法使い系最強の攻撃呪文である)。
ただ、その後のイオナズンはイオ系の上位に位置付けられて単に爆発呪文というイメージが強くなり、必ずしも核のイメージが定着しているとは言いがたい面もある。例えば『ダイ大』では【黒の核晶】という「核」のイメージそのままな概念が登場する一方で、イオナズンの立場は【ベギラゴン】以下。現実の核攻撃はその爆発力もさることながら強烈な放射熱が大きなダメージ源であるため、DQで言うならむしろギラ系が近いのかもしれない。
 
ロンダルキア地方の数々の敵が使用してくる上、味方の場合と威力が同等のため、かなりの脅威になる。
【アークデーモン】【あくましんかん】【バズズ】【ベリアル】が使用する他、【ハーゴン】も使用する。

SFC版・GB版

リメイク版で68~92(80±12)と、【ベギラマ】ほどではないものの威力がパワーアップしている。
攻撃呪文に対する耐性も見直され、多くの敵に効くので大活躍できるようになった。
特に、完全無効だったシドーに対して真逆の必中になったのは大きい。ガンガンHPを削っていこう。
 
SFC版に限り、敵側のイオナズンは【ロトのよろい】【みずのはごろも】では軽減できなくなっており、【まほうのよろい】でしか軽減できないという特殊な仕様になっている。
そのため魔法の鎧を装備できないムーンブルクの王女には軽減不可能の呪文になっており、脅威となる。
 
SFC版ではドラゴンの角や大灯台にいるNPCを戦闘ウィンドウに被らないように表示させておくと、NPCをエフェクトに巻き込んで真っ黒にする事が出来る。
ベギラマでも同じ事が起きるので、詳細はそちらを参照。

スマホ版以降

習得レベルが21と遅くなったように見えるが、実際は必要経験値が大幅に下がった影響で、むしろかなり早くなっている。

小説版

ムーンブルクの王女が【ロンダルキア】で初使用し、【ブリザード】の群れを跡形もなく消し飛ばした。

DQ3

【魔法使い】【賢者】がLv38で習得。
本作では下位呪文のイオ・イオラが登場し、「イオ系」という括りができた。
ダメージは120~160(140±20)、消費MPも18と、現在のイオナズンの雛形が誕生した。
ただし本作においては、呪文の属性が細分化されておらず、メラ・ギラと同じ属性扱い。
このため効きにくい敵がやや多いが、威力、範囲で勝り【ベギラゴン】よりは使い勝手が良いので、やはりよく使われる。
 
敵では魔王【バラモス】が使用することで有名。
ダメージ範囲は味方側のちょうど半分で60~80だが、非常に強力なことは間違いない。
【アレフガルド】に行くと、雑魚敵の【アークマージ】がこれを唱える他、【バラモスブロス】は2回に1回はこれを唱えてくる。そして【格闘場】では、なぜか効果が単体になってしまう。この呪文の威力に期待してアークマージに賭けたときは大いに文句ブーブーだったことだろう。
中盤に【ベビーサタン】がこれを唱えてプレイヤーをビビらせてくるが、MP不足で必ず失敗する
以降、この「強力な呪文を唱えると見せかけて必ず失敗」というパターンは常連となる。
 
この他、【遊び人】【無駄行動】の1つに「イオナズンを唱えるが何も起こらない」というものがある。
FC版では他の【職業】から遊び人に【転職】することはできなかったため、「実際にイオナズンを覚えている遊び人」は存在し得なかった。
リメイク版では遊び人にも転職が可能になったため、イオナズンではなく「でたらめな名前の呪文を唱える」に差し替えられた。
その代わりにと言うか、別の無駄行動「しりとり」の最初の言葉の1つとして登場するようになった。

小説版

古代の魔術師が生み出した最強の攻撃呪文と呼ばれる。
【ネクロゴンド】で魔法使いのリザが【じごくのきし】の集団に初使用。
その直後に前作のムーンと同じようなセリフを言っているが、意図的にセリフを被せたのか単なる作者のミスなのかは不明。
また、原作では上級呪文の中で一番最後に覚えるはずなのだが、なぜか一番最初に使うことになる上級呪文である。

DQ4

【マーニャ】がLv36で習得する。
ダメージは120~160(140±20)、消費MPは15。
属性が【イオ系】【メラ系】【ギラ系】の3つに独立したため、【メラゾーマ】【ベギラゴン】が通用しない敵であってもこの呪文は有効という状況が発生するようになった(当然、その逆もある)。
しかし本作では、例えば「ギラ系が弱耐性で効き易く、イオ系が強耐性で効き難い敵」がいたとしても、AIが「イオ系は効き難いだけで有効、ならばベギラゴンより強力なイオナズンを使おう」と判断するため、耐性の強弱を考えた細かい属性の使い分けまではできない点については注意が必要。
さすがにイオ系に完全耐性を持ち、ギラ系が強耐性以下で有効な敵に対してはベギラゴンを使ってくれる。
ちなみに上記はいずれも最高ランクまで学習済みのAIの判断である。
 
マーニャの切り札的攻撃呪文だが、本作では勇者が【ギガデイン】をLv34という破格の早さで習得してしまう。
ダメージはギガデインに劣るうえ、耐性持ちもデイン系の方が少なく、よりによって本作では攻撃範囲と消費MPが完全に被ってしまっているため、残念ながらギガデインの下位互換的呪文になってしまった感がある。
しかし、マーニャは高い素早さに豊富なMPを併せ持ち、【しあわせのぼうし】によるMP回復の恩恵を受けられるため、勇者のMPを節約したいときやいち早く敵全体にダメージを与えたいとき、デイン系にピンポイントで耐性を持つ敵やギガデインだけでは仕留められない敵に対してはイオナズンの出番となる。
特に本作では敵への与ダメージが後続の仲間の行動判断にも影響するため、勇者よりも先にダメージを与えられるイオナズンは後続の仲間にも攻撃呪文を使わせるなど、呪文連携による速攻殲滅を狙う際に効果的である。
 
敵側ではやはり終盤ボスの【ヘルバトラー】がこれを唱える他、ボス級の雑魚モンスターである【だいまどう】が開幕でこれを唱えることでも有名。
ダメージは前作よりやや上がって72~88。
相変わらずベビーサタンがこれを唱えようとして失敗する。

リメイク版

各モンスターの呪文耐性が下げられており、【謎のダンジョン】に出現する追加モンスター達にも効き易いため、終盤以降で仲間と呪文連携を取るうえでは欠かせない呪文といえる。
また、【ピサロ】も加入時点で既に習得済みのため、マーニャと連携して唱えることが可能となっている。
敵の守備力、耐性、数、自身の攻撃力を見比べて、【ムーンサルト】と上手く使い分けていこう。
【エッグラ】【チキーラ】には打撃よりも呪文が効果的なので、ギガデイン共々お見舞いしてやるといいだろう。
 
敵では【エビルプリースト(6章)】も使ってくる。

モンスター物語

だいまどうが「原子の力で消し飛ぶがいい!イオナズン!」と発言しており、DQ2の時代から引き続き、核エネルギーの魔法という設定が引き継がれていることがわかる。
設定はともかく、口上が「魔法の力」では迫力に欠けるし、他の呪文も該当してしまうのでこのようになっているのだろう。

DQ5

人間キャラでは【女の子】がLv36で、【フローラ】がLv37で習得。
モンスターでは【はぐれメタル】Lv8、【ミニデーモン】Lv28、【ヘルバトラー】は初期レベルで習得済み。
強力な呪文ゆえのバランス調整なのか、これを覚える【仲間モンスター】は仲間になりにくさや最終パラメータの低さなど何かしらの欠点を抱えている。
ダメージは120~160(140±20)、消費MPは15と据え置き。
ラストダンジョンを【やまびこのぼうし】+イオナズンで突き進んでいく姿は爽快の一言。
魔法重視で嫁を選ぶ場合は、フローラの大きなアドバンテージだが、長期ブランクの後なのでかなりレベル上げをしてやる必要がある。しかもレベルアップ制限のある超・大器晩成型であるため、即戦力というわけにはいかない。
その分、一度覚えればその効力は絶大で、母娘での山彦イオナズンは弱耐性以下の敵なら480~640もの大ダメージを敵全員に与えることが出来る。
 
敵側が唱えた場合のダメージは前作と同じで、【イブール】【ミルドラース】【エスターク】といった名だたるボスの他、雑魚となったヘルバトラーが頻繁に使用する。
本作は防具の呪文耐性が細分化され、イオ系のダメージを軽減する防具がリメイク版の【ほのおのリング】を除くと存在しないので、耐性がないキャラにとってはかなり脅威となる。

リメイク版

追加仲間モンスターでは【コロマージ】【プチマージ】が初期習得済み。
DS版以降では敵のアークデーモンが【封印の洞窟】というかなり早い段階で使用する。仲間にした後も最初から使用可能。
フローラのレベルアップ制限が撤廃されたため(長期離脱期間は同様に存在するが)、レベルを上げればより早い段階でのイオナズン習得が可能になっている。

DQ6

本作とDQ7ではダメージが130~150(140±10)に修正、消費MPは15で据え置きとなっている。
賢者★8で習得。魔法使いルートを進んできたキャラにとっては最大の攻撃手段。
転職直後から【はざまの世界】あたりでは重宝する。
【デスコッド】でやまびこのぼうしを入手すれば更に有用。
【デスタムーア】の両手に安定してダメージを与えられる手段の一つ。
特にリメイク版では両方の手に警戒が必要なので重要。
 
本作以降、敵が唱える(より正確には味方側が被弾する)イオナズンのダメージは基本的に95~115で固定と大幅に上方修正。
【ブースカ】【デーモンキング】、そしてデスタムーア第一形態と第三形態が使用。
【ダークドレアム】とのイベント戦でデスタムーアが唱えた際には全く効かず、笑われてしまう。

マンガ版

最終決戦で登場。【ミレーユ】【テリー】によるダブルイオラを夢の力で増幅させ、デスタムーア第二形態に瀕死の重傷を負わせた。
漫画版のイオナズンはアシスタント曰く「大地が半分すっとぶ」威力。発動後も【無の大地】の地表が大きくえぐれていた。

DQ7

DQ6に引き続き賢者★8で習得。他には【ヘルバトラー】★8、【ダークビショップ】★5で習得出来る。
DQ6以上に火力インフレが激しく、特技偏重ゲーとなった本作では、他にライバルとなる技能が多数存在するものの、やまびこの帽子を手に入れれば強力な特技とタメを張る活躍が可能である。
さらにやまびこの帽子が手に入る終盤はMPもかなりあるため、むしろやまびこの帽子とイオナズンの組み合わせは低燃費でダメージ効率が非常に良い攻撃手段と言える。
MP15で敵全体に安定して約250~300程度のダメージは強敵揃いの隠しダンジョンでも魅力的だろう。
さらには賢者・【天地雷鳴士】の熟練度をMAXの★8にすればMP消費量は前者は通常の60%になるためMP9で、後者は半分になるためMP8で敵全体に約250~300という破格の燃費が手に入る。
同じMP消費型の全体攻撃には他に【ビッグバン】などがあるが、属性の違いなどがある。
 

リメイク版

ヘルバトラーとダークビショップで覚えられるのは変わらないが、転職システムの仕様変更により賢者★7と習得時期が早くなった他、天地雷鳴士★2で覚えられる(覚え直す)ようになった。ただし、他の職業に引き継ぐにはヘルバトラーかダークビショップで覚える必要がある。

DQ8

【ゼシカ】がLv33で習得する。
プレイヤーによってはイベントで覚える【ベギラゴン】【マヒャド】よりも前に覚えた人もいるのではないだろうか。
初期の通常威力は無耐性の敵に104~120とかなり低くなっているが、これは無耐性の敵でも【ディバインスペル】をかけない限り呪文の威力が0.8倍されてしまうという仕様のためで、元威力は130~150と低くなってはいない。(詳細は【耐性貫通力】を参照)
 
【かしこさ】によって威力が上昇していき、かしこさ250から560の間まで威力が上昇する。
かしこさ250以下ではイオラと大差はないが、最終的には基本威力が230~250にまで上がるのだ。
しかし、かしこさが250に到達するのはドーピングなしではレベル40を超えてから。レベル40というのはラスボス戦の推奨レベルであるため、クリア前に使ってもMP消費がキツいだけであまり強さを感じられないかもしれない。特に杖スキルのMP自動回復を習得している場合、イオラならば回復量でほぼ相殺できるので余計燃費を悪く感じてしまいがち。
ただし、ダメージ上限は840でイオラの540と比較して高く設定されているため、テンションをためて攻撃する場合はこちらに利がある。
ちなみに、最大威力を出せるかしこさには、装備品や種なしだとレベル99でも4足りず、種で補強する場合【かしこさのたね】が最低でも2個必要となる。

3DS版

初期の基本威力が140~160(敵に112~128)と若干上昇した。
かしこさが620に達するまで威力が上がるようになり、最大基本威力が260~280にまで増加した。
3DS版ではモーション自体も短くなった上に、高速モードもあるのでエフェクトの長さでイライラすることは無くなった。
 
また、【追憶のゼシカ】が使う場合のみ、【ベギラゴン】のように爆発しながら横にカメラワークが一回転する演出がある。
エスタークが使うものは404~478という通常の約5倍の火力を持つ。
他の固有特技やしゃくねつよりは幾分かマシだがだが、それでも無防備で受けると半端無く痛い事には変わりないため【はぐれメタルよろい】等の割合軽減防具でしっかり対策しておこう。

DQ9

攻撃魔力250400600700800999
ダメージ(100%)130~150148~168171~191183~203195~215218~238
成長倍率(加算値)100%(+0)113%(+18)129%(+41)138%(+53)146%(+65)163%(+88)

【魔法使い】がLv47、【賢者】がLv48で覚える。同時に、消費MPが28と旧作の2倍弱にまで増加した。
ちなみに魔法使いはイオ系をここまでしか習得できない。賢者との差別化を図るためと思われる。
 
賢者の場合は、通常は装備効果などで限界まで上げても攻撃魔力716(魔法使いは最高で902)までしか上がらない。
魔法使いなら攻撃魔力800程度でイオグランデ並の火力を叩き出せるようになるので、高レベルの宝の地図でもかなりの活躍が見込める。
攻撃魔力250から威力が伸び始めるが、実は賢者の素の攻撃魔力では全く威力が伸びなかったりする。賢者はとにかく攻撃魔力を上げていこう。

DQ10オフライン

習得条件は【魔法使い】Lv68、【賢者】Lv65。仲間キャラは覚えない。
消費MPは23。
 
敵全員に【こうげき魔力】依存の【光属性】ダメージ。ダメージ量は(100~404)±6。

習得が遅すぎる割に威力も高くないためなんとも不遇。
特に魔法使いはレベル51でマヒャドを覚えるため使う機会は少ないか。

DQ10オンライン

魔法使いがLv68、賢者がLv69で覚えるほか、仲間モンスターが「イオの心得」のSP32で習得する。
消費MPは23。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

【ベロニカ】がレベル57で習得する。レベルの都合上陽の目が当たるのはクリア後になるか。
目覚めし【セーニャ】も同じレベルで習得できるが、彼女はレベルの上がりが遅いため覚える前にクリアしている人が大半だろう。
消費MPは24、攻撃範囲は敵全体、光属性、ダメージは164±8(156~172)。
攻撃魔力304から威力が上がり始め、攻撃魔力390になるとダメージは270±8(262~278)になる。
 
習得がとてつもなく遅いため、逆に言えば習得時点で装備も合わせればほぼ成長限界まで到達できるだろう。
それまでに使っていた【ベギラゴン】【マヒャド】よりも一回り~二回りほど上の威力を望める。
(素の威力も高いのだが、習得者がベロニカしかおらず、覚えた時点で成長限界に達してしまうことが多いため、素の威力について語るのは無意味だろう。)
【覇王斬】などと比較すると習得時期などで大幅に遅れる割に威力ではやや見劣りする点もあるが、【魔力かくせい】などで強化が可能な点で差別化されている。
 
ただし問題点なのは習得レベルの遅さ。
上記のように習得レベルがクリア後になることが多いため、威力的にはベギラゴン等には勝っていても、タイムリーな時期で活躍するかどうかで言えば微妙なところ。
よしんば目覚めしセーニャ時代でイオナズンを覚えたとしても、そこまでレベルを上げた頃には既に他の仲間が強力な全体攻撃を習得してるだろう。
またベロニカの場合は【イオグランデ】を先に覚える可能性があるという点がある。
あちらは消費MP60と重いのだが、威力が非常に高いためその火力に魅せられたプレイヤーも多い。
そのためイオナズンそのものの活躍期間は短いか、もしくは一度も使わずにゲームクリアに至る場合も。
長年にわたり攻撃呪文の花形存在であったイオナズンだが、今作に限っては歴代の中でも不遇と言わざるを得ない。
もっとも、戦闘をAIに任せている場合は、【ホロゴースト・強】あたりのイオグランデを使うまでもない敵に対して使ってくれるが。
 
敵の場合は【魔王ウルノーガ】の第二形態や【デスカイザー】などが使用する。
大体130前後のダメージとなっているが、暴走したり、【邪竜ウルナーガ】【ぶきみな閃光】で呪文耐性が下がっている状態で食らった場合は200を超えるダメージを受けてしまう。

DQM1・DQM2

イオラがLv29でこれに進化する。消費MPは15。
これと【しゃくねつ】【かがやくいき】を習得していると【ビッグバン】を、これと【メラゾーマ】【マヒャド】【バギクロス】【ベギラゴン】を習得していると【マダンテ】【思いつく】

キャラバンハート

習得できるレベルが32に上がっている。それ以外は同じ。
前作で猛威を振るった強力な特技が軒並み削除されてる今作ではとても有用な全体攻撃呪文である。

ジョーカーシリーズ、テリワン3D、イルルカ

【エース】【デスタムーア】【やみのばくえんSP】などのスキルで習得できる。
消費MPはJ2Pまでが15、テリワン3D以降が24。

トルネコ2

魔法使いで習得できる呪文の一種。
部屋全体に30~70程度のダメージを与える。消費HPは30。
ただし、他の全体呪文と同じく【爆弾岩】はダメージに関係なく、これが当たったら即刻爆発する。

トルネコ3

【コロマージ】がごく稀に使用してくる。
【魔法系】特技で、部屋内の全ての敵に70ダメージを与えるという効果。
基本的には1回のみだが、【万能の杖】を振るとまた使用してくる。
 
何気に魔法系特技では最大ダメージ量を誇る。
【魔封じの指輪】があれば防げるがコロマージ自体は弱い。
他に【バイキルト】【スクルト】【ピオリム】を唱えるが、こっちの方が怖い。
いずれも魔法効果なので【魔法無効】体質には無効、【2ダメージ化能力】は2ダメージ受ける。【潜ってかわす能力】のモンスターは地中に逃げてしまう。
【被ダメージ変換能力】のモンスターならイオナズンは2(1)ダメージに変換し、それ以外は効果を受けるがスクルトの防御力上昇は無意味。
イオナズン以外に関してはなぜかポポロは対象外である。
 
これに似た効果を持つアイテムには、【イオの巻物】という、部屋全体に30(GBA版は25)ダメージ与える巻物や、それに類似した部屋全体150ダメージの【黄金の紙切れ】がある。
これらも魔法として扱われる。

少年ヤンガス

部屋中の敵(通路では隣接している敵のみ)に50~60ダメージを与える。
結界の印や炎の印・金印で軽減可能。【ほのおむこう】で完全に防げる。
イオラの2倍以上の威力を誇るが非常に疲れが溜まりやすい。
 
使用者は【ゴールデンスライム】【デスカイザー】、ミルドラース。
また、バズズがレベル16で習得する。

不思議のダンジョンMOBILEシリーズ

敵専用の呪文で、アークデーモンやゴールデンスライムなどが使用。
射程は部屋中で50ダメージ前後を与えてくる。
強力な攻撃だが、【爆発よけのお守り】など爆発耐性のあるアイテムならダメージをゼロにできるので、ブレスに比べれば比較的対処しやすい。
またこの呪文の名がついた巻物、【イオナズンの巻物】が登場している。

バトルロードシリーズ

他の上級呪文が必殺技などの大技扱いなのに対し、アークデーモンはイオナズンを通常技として使用できる。
ベビーサタンも覚えているが、原作通り「MPが足りない!」となり、そのままフォークで串刺しにして攻撃する。
このベビーサタン版は特殊な仕様であり、爆発呪文だが単体攻撃となり、会心の一撃が出るが、回避されることもある。
(あくまでも呪文なため、SPカード【ステテコダンス】【魔神のかなづち】の効果は乗らない)
必殺技【真・イオナズン?】のキーでもある。
 
バトルロード2以降は【賢者の杖】(通常版)・【賢者のローブ】【聖女のたて】を装備、【きめんどうし】【きとうし】の第3ワザでイオラがパワーアップしてイオナズンになる。
アークデーモンは賢者または勇者と組むと、「真・イオナズン」にパワーアップ。本を読みながら威力の増したイオナズンを唱える。
 
ビクトリーの新規カードであるベリアルは賢者と組むと、イオナズンが「スーパーイオナズン」になる。
「より強力なイオナズン」だからスーパーイオナズンなのだが、そのネーミングは如何なものか。

スキャンバトラーズ

2020年1月18日から全国のゲーセンで無料配布された。
登場キャラはフローラで、消費SPは1。敵全体を攻撃する。

いたストSP、いたスポ、いたストDS

チャンスカードNo.44に「イオナズンをとなえた!」が登場。イメージイラストはアークデーモン。
その場に隣接するお店の価格が20%ダウンする。隣がお店でなかったら何も起きない。
 
また、SPではスフィアの一種としても登場。魔法使い、勇者の職で入手できる。
これが発動すると他プレイヤー全員から、株価の一番高いエリアの株を20株ずつ奪う。
奪われる対象の株が20枚なかったとしても、あるだけ持っていく。
株を1枚も持っていないプレイヤーに対しては効果がない。

ヒーローズ1

【フローラ】がスキルポイント16を消費して習得する。
消費MPは25。
発動すると、前方に大規模の爆発を起こす。
マジカルボール(△アクション)を事前にばら撒いていると誘爆する。
これらは全て、本作のイオ系共通事項である。

ヒーローズ2

前作に引き続き【フローラ】がスキルポイント15を消費して習得する。消費MPは28。
また主人公もスティックを装備すれば職業に関係なく熟練度LV13で習得できる。
発動すると、前方に大規模の爆発を起こす。
フローラやスティック主人公の場合(熟練度Lv4必要)は、マジカルボール(△アクション)を事前にばら撒いていると誘爆する。
【ツェザール】もLv24以上で習得することで使えるが彼はそもそものMPが少ないため乱発はできない。
溜め時間が短くなり魔力の高いフローラやスティック主人公なら、呪文最高クラスの1000ダメージ以上を見込める様になっている。

ビルダーズ1

呪文のイオナズンの使い手は存在しないが、【まほうの大砲】【イオナズンの弾丸】はイオナズンの魔力が込められている。

ビルダーズ2

【あくましんかん】【アークデーモン】【バズズ】の影が使用する。術者を中心として広範囲を爆発させる。【土】などの硬さが低いブロックを破壊する効果もある。術者より下にあるブロックは壊れないが横方向については結構広範囲が巻き込まれるので注意。
あくましんかんとの戦いでは周囲に壊れるものがなく、アークデーモンが出現するのは【ハーゴン教団バトル】?の時か、【チャポチャポ島】の強敵としてのみであり、前者であれば戦闘終了時に拠点を復旧してくれるし、後者であれば【そざい島】なので壊された時の被害は気にする必要はない。バズズは【ハーゴンの神殿】でその場から動かずひたすら連発しているが通りすぎると消える。

トレジャーズ

敵範囲に爆発属性の大ダメージを与える呪文。
Lv33以上の【ヒスイスライム】【ドラキーマ】【ビッグハット】【マジカルハット】【メタルキング】【イモータルパール】が覚えている可能性がある。
イオラを覚えているモンスターがLv33になると自動的にイオナズンに進化する。

ライバルズ

魔法使い専用のベーシックカードとして初期より実装。

コスト7
全ての敵ユニットに3ダメージ

単純にして強力な全体除去。弱いユニットの大量展開の切り返しに最適。
ただしコスト7とかなり重いので一発で全滅できないとテンポロスになって逆に不利に陥りやすい。
 
一枚で完結したカードではあるが全体3ダメージというそこまで高くもない火力、こすコ7という重さが足を引っ張り、採用されるケースはほとんどない。
特技ダメージ強化を持つカードが増加し、それと絡めたイオであれば3点どころか4点5点と出すことも現実的になってきたことからこのカードの採用率の低さに拍車をかけた。

ライバルズエース

一人用モード「ソロバトルアドベンチャー」ではアークマージやはぐれメタル、ベビーサタン等のデッキに採用されている。
こいつらは総じて特技ダメージが大きく底上げされているため、展開しているユニットを一発で殲滅されやすい厄介な切り札となっている。
7MP貯まった直後に高確率で使用してくるのでそれを見越した展開を心掛けよう。

星ドラ

味方側では「メタスラの杖」のメインスキルとして初登場。Aランクの攻撃呪文で、最速CTは27秒。

ウォーク

味方側では「ラーミアの杖」のスキルとして初登場。後に【いかずちのつえ】のスキルとしても登場する。
敵全体にイオ属性大ダメージを与える。消費MPは38。

タクト

Aランクとくぎとして登場。射程2・十字・消費MP95
「範囲内の敵全てにイオ属性呪文の大ダメージを与える」
最大強化で威力+50%まで強化可能。
【アークデーモン】・才能開花【ベビーサタン】が使用可能な他、
リアルタイム対戦の交換所で手に入るとくぎ書でも習得可能。
さらに亜種として、
【バラモス】が使用できる単体イオナズン「圧縮イオナズン」
【バラモス】が使用できる射程3イオナズン「ネクロ・イオナズン」
【プリン】が使用できるしゅび力下げイオナズン「爆砕イオナズン」
【ハーゴン】・才能開花【シルバーデビル】が使用できる呪い付与イオナズン「カース・イオナズン」
才能開花【アークデーモン】が使用できる遠距離広範囲イオナズン「アークイオナズン」
【ベロニカ】が使用できる2連発イオナズン「デュアルイオナズン」
などが登場。

スマブラSP

【勇者(スマッシュブラザーズ)】の下必殺で出る技の一つ。
イオ同様前方に直進する光弾を放ち、一定距離を進むか地形やファイターに当たると大爆発を起こす。
爆発は二段構えになっている。
一段目の静かな爆発は威力はほとんどないが周囲の相手を1キャラ分ほど引き寄せる効果がある。
二段目の本命の爆発は最大クラスのファイターもすっぽり包むほどの巨大サイズで、しかもダメージ、吹っ飛ばし力もかなり高くバースト向き。
弾速もイオより早く、吸引効果に大きな攻撃範囲とかなり当てやすく、乱戦に放り込めばまとめて一網打尽にすることもできる強力な呪文と言える。
ただし、使いやすさの代償として原作同様消費MPは37とかなり重い。濫用は自重すべし。

ダイの大冒険

直接的な使い手は主に【ハドラー】。漢字表記は「極大爆裂呪文」。
左右の掌にスパークしたエネルギーをしばし溜めた後、体の前で手を合わせ一気に巨大なエネルギー波として放出、着弾すると大爆発を起こす呪文となっている。
 
本作では「極大」を冠する呪文は両手を使わないと発動できない仕組みになっており、イオナズンもその例に漏れず両手を必要とする。
回想編では【アバン】に手こずるハドラーが使用しようとするが、発射前にロカに片腕を切り落とされたため、不発に終わっている。
シグマの必殺技である【ライトニングバスター】はイオナズン級の威力とされているが、あくまで「イオ系のエネルギーをチャージして直接相手に押し当てることによってイオナズン級の威力を出せる必殺技」であって、イオナズンという呪文そのものではないため、この技は片手で発動できる(というか、そもそも砲口が片方の手首にしか付いていない)。シグマがイオナズンそのものを習得しているかは不明。
 
他には、【真バーン】との最終決戦の時に【天地魔闘の構え】打破にあたり、【ポップ】がイオナズン級の威力がある(かもしれない)イオ系呪文を、残りの全魔法力を込めた【ブラックロッド】と併用で使用する場面があった。
極大呪文の原則として使用には両手が必要だが、この場合は片手での使用であり明らかにイオナズンではない。バーンがポップに無駄だと分からせる説明のために「それがイオナズン級だったとして」と最大限の上方修正の仮定していただけに過ぎず、イオナズンそのものでない事はもちろん、本当にイオナズン級の威力であったかどうかも不明。
ここでポップが使用したのは片手でも使用できるイオラと考えられるが、本作では呪文の威力が「使用者の魔力によっては遥かに高まる」という設定のため、その威力がイオナズン級にまでなっていたというのはありえないことではなく、設定違反というわけではない。
なお「イオナズン級の威力があるイオラ」は、当のバーン本人が以前に使用している。(しかもそれを「イオラの嵐」と形容されるほどの勢いで連発できる。)
 
最終決戦直前(30巻)でのポップのパラメータ表ではレベル51。
ゲーム本編での習得可能レベルを超え、さらに大魔道士として覚醒しながらも習得(契約が有効化)出来ていない。
アバンも、ハドラーとの初戦の際には彼が世界の支配を狙う魔王であるということを認識していたにもかかわらず、イオナズンを使えることに「そんなにも強力な呪文が使えるとは」と驚き戦慄している。
本当に限られた存在しか使えない、特別な呪文なのだろう。

アベル伝説

海峡の門の戦いでアークデーモンがアベルとの対決に使い大地を大きくえぐったが、狙った対象であるアベルにはすばやさのたねを食べていたためにかわされた。
しかしこの段階での最上級呪文というインパクトは強く、ヤナックも「素早さの種を使ったとはいえ、イオナズンをかわすとは…」とアベルの成長に舌を巻いたため、当時最強クラスの攻撃呪文としての格は充分に表現されている。
この際の、胸の前で両腕を交差させて力を込め、その交差点に強大な爆発球を発生させてそのまま発射する(ダイの大冒険の終盤でヒムが使用したグランドクルスのモーションに近い)という、原作を知らない視聴者にも一目で何かヤバげな攻撃だとわかるモーションが印象深い。
だがこのモーションはここ一回限りである。
また、ジキド将軍がアベルたちをまとめて消すために使用しようとしたが、ヤナックがマホトーンをかけたため不発に終わった。
しかし青き珠の神殿での【ムーア】との魔法対決で【ヤナック】がイオナズンを使用。
【ヒャダイン】で動きを止めたムーアに放ち、ムーアのバリアを破壊するという絶大な威力を発揮した。
バラモス軍のバリアが破壊および損傷することは滅多になく、いかにこの呪文が強力であるかを見事に演出した。
このときは光の球を相手に放ち、命中した瞬間大爆発を起こすという比較的イメージに近い演出となっている。
なお、この魔法対決の際【ヤナック】はイオラも使っている。

ロトの紋章

ベギラゴンと合体させたイオラゴン、バギクロスと合体させたイオナロスという【合体魔法】が登場している。

蒼天のソウラ

ダンが使用。
 
使い方は2通りで、1つは切り札である破城榴弾(キャッスル・ノッカー)という技。
この技は複層直列型暴走魔法陣(デモリッション・サークル)という数珠繋ぎになった【暴走魔法陣】を経由して「百発百中の杖(マークスマンズワンド)」から撃ち出すイオナズン弾で、その威力は範囲呪文ではなく単体呪文に収束された結果、【イオグランデ】級の威力を持ち、ウルベアン・ドール魔法吸収障壁を貫通する威力を持つ。
本来は砦に立て篭もった相手を燻り出すのに使う技。ただし、ダンは愛杖を痛める為あまり使いたがらない。
 
その他、隠匿した魔法陣という形で地面に設置して地雷のように使う事もできる。

DQ1(ゲームブック版)

オリジナルのボスモンスター「魔術師」が使う。相手は死ぬ。
比喩や冗談などではなく、使われると本当に問答無用で死亡してしまうのである。
その前に逃げるか、【ようせいのふえ】で眠らせるかすることで回避できるが、逆に言うとイオナズンそのものに対する対抗手段は一切存在しない。
 
だがゲームブック版のイオナズンがDQ2での設定を踏襲しているなら、この呪文は「核融合による大爆発を起こして攻撃する技」ということになる。
そんな大技を食らおうものならダメージどころか跡形もなく消滅(=死亡)しても何一つおかしくはないし、対抗手段なしというのもある意味当然なのだ。

特技はイオナズンです

「何か特技はありますか?」と質問された際に返答するフレーズ。
 
元ネタは2ch(現5ch)で2003年に「イオナズンのガイドライン」というスレッドにて投稿された以下の書き込み。

1 水先案名無い人 03/02/10 21:52 ID:tGtJAG+R
面接官「特技はイオナズンとありますが?」
学生 「はい。イオナズンです。」
面接官「イオナズンとは何のことですか?」
学生 「魔法です。」
面接官「え、魔法?」
学生 「はい。魔法です。敵全員に大ダメージを与えます。」
面接官「・・・で、そのイオナズンは当社において働くうえで何のメリットがあるとお考えですか?」
学生 「はい。敵が襲って来ても守れます。」
面接官「いや、当社には襲ってくるような輩はいません。それに人に危害を加えるのは犯罪ですよね。」
学生 「でも、警察にも勝てますよ。」
面接官「いや、勝つとかそういう問題じゃなくてですね・・・」
学生 「敵全員に100以上与えるんですよ。」
面接官「ふざけないでください。それに100って何ですか。だいたい・・・」
学生 「100ヒットポイントです。HPとも書きます。ヒットポイントというのは・・・」
面接官「聞いてません。帰って下さい。」
学生 「あれあれ?怒らせていいんですか?使いますよ。イオナズン。」
面接官「いいですよ。使って下さい。イオナズンとやらを。それで満足したら帰って下さい。」
学生 「運がよかったな。今日はMPが足りないみたいだ。」
面接官「帰れよ。」

イオナズンの説明をする秀逸なコピペとして一時流行。
様々な改変コピペを生むに至った他、「イオナズンを使えるのに内定が出ない」などのネタスレにも用いられた。