【オラクルベリー】

Last-modified: 2021-08-08 (日) 23:41:09

DQ5

【サンタローズ】から南方の橋を渡った先にある町。
【修道院】から北へ行ったところにあり、青年時代前半にほとんどのプレイヤーが最初に訪れるであろう。また、後述の通り、クリアするためには必ず1度は訪問しなければならない。
SFC版の【公式ガイドブック】でのアルファベット表記はOracle Beryという綴りである。したがって、厳密には「オラクル・ベリー」と表記したほうが正しいのかもしれない。DS版以降での英語版での地名はFortuna。
「Oracle」には古代ギリシャにおける「神託」の意味があり、「Fortuna」はローマ神話における運命の神の名前である。なお関係があるか不明だが、オラクル・ベリーヌ(Oracle Belline)という占い用のカードが存在する。
 
幼年時代にこの町に来ようとしても、まだ橋ができていないので行くことはできない。町に住む老人の話によると、当時は小さな村だったが、橋ができて人が行き来するようになって大きな町に発展したらしい。店の数は本作で最も多い。
しかし、橋ができた頃には橋を渡った先のサンタローズの村は廃墟、【ラインハット】【ニセたいこう】による圧政の時代であり、まともな町は【アルカパ】ぐらいしか存在しないのに、なぜこんなに発展できたのかは謎である。ラインハット城下町の人々が圧政から逃れるために流れてきたのだとすれば、ここがなぜラインハットからの影響を受けずに独立を保てているのかも謎である。店が多い町なので、圧政中のラインハット側としても取引先などの理由で金儲けの拠点として放置しているのだろうか?
なお、入口の大男の台詞では「オラクルベリーの」を自称している。シリーズでも大都市という描写の町は数あるが、都と呼ばれるのは異例。特に町の代表者がいる様子もないが、町として強い政治力を持っている可能性はある。
 
武器屋や防具屋の他、【預かり所】(リメイク版では【ゴールド銀行】)、【カジノ】【モンスターじいさん】【オラクル屋】という様々な施設が揃っているため前半の拠点となる。
カジノと預かり所が1か所にある都合上、最後まで拠点として使える。
立ち位置として前作のエンドールに近い。
まずはこの町でモンスターじいさんに会い、夜にオラクル屋で【馬車】を手に入れれば、【仲間モンスター】と一緒に冒険できるようになる。
店にはモンスター専用の武具も揃っているので、仲間にしたら装備を整えておくと良い。
周辺で仲間にできるモンスターは【スライム】【ブラウニー】、わらいぶくろが呼ぶ【ホイミスライム】、さらにDS版では【プリズニャン】
なおモンスターを仲間にしない場合でも、のちのシナリオ進行フラグになっているため、馬車の入手は必須となっている。
 
その後、シナリオを進めてから再訪するとオラクル屋では、SFC版では【たびびとのちず】、リメイク版では【モンスターボックス】(DS版以降は【モンスターずかん】)と名産品の【オラクルやののれん】が買える。
 
カジノでは時間さえかければ、この時点では破格の攻撃力を持つ強力な武器を無制限に手に入れるチャンスがある。
特にPS2版では【コイン30万枚技】という、簡単に大量のコインを手に入れる手段があるので、即【メタルキングのけん】【グリンガムのムチ】を入手できてしまう。
序盤でこれらの武器を入手した場合のバランスブレイカーっぷりは凄まじく、己の行いを後悔するほどである。
ちなみに、カジノ内のバーでは、「伝説の勇者がいる方にコイン1000枚かけている」というマスターがいるが、青年時代後半に伝説の勇者を連れて行っても特に何も起きず、その不謹慎な発言に、会話システムで怒る仲間もいる。この手の「人類の希望の方に賭ける」というようなセリフはよくあるので怒るようなことでもない気がするが…。
 
この町には南北両側に出入口のある防具屋があり、通る度に「お客さん以外通行禁止だよ!」などと言われて止められ、強制的に買い物画面へと移行する。買い物を普通にキャンセルして抜ければ何も買わなくて済むのだが、通る度に必ず止められる。
こちらからカウンターの前に行って話しかけなくても店の応対をしてくれると考えれば、何か売りたいものがある場合に便利。預かり所からの距離が近いので、一旦預けたものを引き出して売る、持ち物整理で預かり所と売却を兼ねたい場合などには利用できる。単に現在持っているものを売りたいだけなら、町入口すぐのところにある武器屋のほうが楽。
また、この店を乗り越えた先には【まほうのかぎ】【さいごのかぎ】の扉がある地下牢(ここにヘンリー誘拐事件の実行犯の1人が別件で囚われている!)くらいしか無く、何度も行き来するポイントでもない。どうしても通りたくなければ遠回りすることもできる。
この地下牢にはなぜか魔法の鍵だけで開けられる牢(?)が1部屋あり、ここに青年時代後半時点で10年以上入っているという男がいる。
彼に話しかけると「カジノのスロットは後列の右から2番目が当たりやすい」と教えてもらえる。
 
教会の向かいにも防具屋があり、この店主は最初はラインハットに行って大儲けしたいなどとのたまっていて、城の悪い噂を聞いて心配する妻に引き止められている。
しかし、いざラインハットが平和になった頃には、カジノ狂に変貌していて、カウンター裏から話しかけると、真昼間からカジノにダッシュするファンキーな親父である。
2階にいる妻にはすっかり呆れられている。
ここの親父の息子と、町の南東の家の息子は昼間は町の塀の外で遊んでおり、母親から心配されている。
彼らは青年時代前半に主人公に向かって「おじさん」と言ってくるので、嫌が応にも大人になってしまったことを実感させる役割を担っている。
…のだが、彼らはなぜか青年時代後半になっても子供のまま。同一人物ではない弟か何かかもしれないが、だとすると兄の行方は不明である。
 
また、町の北東には【占いババ】の家があり、夜になると街角で占いを行っている。
ちなみに青年時代前半では、昼に訪れても特別に占ってくれる(内容は異なる)。
 
リメイク版以降は、会話システムの導入により、この町に関する情報も多く語られることとなった。
修道院に在籍していた【フローラ】によると、猥雑な雰囲気の町ではあるが、修道院から近いため、物資が必要になった際には修道院の女性たちがこの町に買い出しにやってくる(もちろんカジノには近寄らない)とのことである。
ちなみに、リメイク版ではフローラは修道院に6年間在籍していたことになっており、おそらくオラクルベリーがめざましく発展する様子を見てきたはずだが、その内容については語られることはない。
 
また、フローラがもっと幼い頃、【ルドマン】に連れられてこの町を訪れたこともあるそうだが、当時は橋はまだ無く、まだ町が発展する前の時期に、どうやって、どのような理由で訪れたのかは不明。そのことから、リメイク以前からあるフローラの台詞に登場する、かつてフローラの運命を予言したという占い師は、この町に昔からいる占いババである可能性が高い。
先述のように「Oracle」という単語には、「神託」、「託宣」などの意味があるため、主人公一行の進むべき道を示してくれる占いババのいる町の名前としては相応しいといえる。

いたストSP

トーナメントモードの伝説の勇者ロトコースの第一ステージとして登場。
全エリアを回るとけっこう広いが、最短で16マスで銀行に戻ることもできる、比較的自由度の高いマップである。
マップ右側には空き地を含む6件エリアがあり、独占するとかなり強力だが、避けられやすいエリアでもある。
オラクルベリーなだけあってカジノが3軒もあるのも特徴。どこでもカードを引けば大幅なルート短縮ができるので狙ってみてもいいかもしれない。
BGMは通常時が【カジノ都市】、目標金額突破時が【戦火を交えて】

いたスト30th

【ダウンロードコンテンツ】追加マップとして登場。
DLCマップ共通の仕様として「背景が全て同じ」「固有のBGMがない」「イージーモード未対応」がある。
そのため、マスの配置とエリア名は同じであるものの、オラクルベリー感は薄い。