【ゴリアテ】

Last-modified: 2024-03-18 (月) 13:45:32

DQ11

【ソルティコの町】の領主【ジエーゴ】の一人息子。英語版での名前はNorberto。
主人公がソルティコの町を初めて訪れた時点で「ジエーゴには息子がいたが、十数年前に旅に出たきり消息不明になっている」という情報を聞くことが出来、ジエーゴの屋敷の本棚の日記から名前が判明する。
 
因みに、名前の元ネタは旧約聖書の「サムエル記」に登場するペリシテ人の巨人兵士。粗暴で粗野な人物として描写されることが多く、イタリア語版DQ8の【ギガンツ】の名前にもなっている。
なお、英語読みすると【ゴライアス】になる。

世界に異変が起きた後

彼についての真相が判明するのは異変後の【プチャラオ村】である。
村での事件解決後、【バハトラ】【チェロン】の和解を見た【シルビア】は喧嘩別れしていた父親と向き合おうと決意し、父親がソルティコの町にいることを主人公たちに告げる。
すると、その発言に【グレイグ】が反応し、シルビアの正体がかつての修行仲間のゴリアテであることに気付く。
この時グレイグはゴリアテの変わりようにかなりショックを受けており、PS4版等では頭上に雷が落ちるエフェクトが発生すると共に片手を額に当てて軽く上半身をのけぞらせたまま硬直してしまう。(会話を終えたシルビアがその場から立ち去るまでそのまんま)。更にドアップの顔からグンとカメラが手前に引くと同時に雷のエフェクト→前述のポーズで硬直(欧米版、DQ11Sでは叫び声付き)……と、なんともオーバーさが際立つ演出となっており、爆笑必至。
その後、我に返ってあまりもの驚きに取り乱してしまったと主人公に告げるが、いくら久々に再会したかつての修行仲間がオネエ芸人と化していたとはいえ、さすがに驚き方がオーバーすぎだろとツッコまざるを得ない。
3DS版3Dモードだと集中線のエフェクトと共に「ガーン!」という効果音が鳴るが、2Dモードでは頭上に「!」の吹き出しが出るのみで少々味気ない。また、3DS版3Dモードでのリアクションもごく普通に後退って驚くのみで、PS4版のオーバーな演出に比べるとややインパクトに欠ける。
 
因みにグレイグは上記の場面の前から薄々勘づいていたようで、バハトラをプチャラオ村に送り届けた際に「あのシルビアという者、どこか引っかかる。ずっと昔に会ったことがあるような…」と呟いている他、その後の【ボンサック】との会話でのシルビアの「騎士に二言はない」という発言にも「騎士だと…?」と反応している。

過ぎ去りし時を求めた後

初めてソルティコの町を訪れた際、町の入口で離脱しようとするシルビアを見たグレイグが正体に気付いて引き止め、父親と和解するよう促すイベントが発生する。
海外版ではこの時に離脱する際の言い訳が異変前と異なっており、「化粧直し」(日本版の花摘み同様、お手洗いの隠語として使われる表現)になっている。

この世界線において正体が判明した時のグレイグの反応は、異変後のプチャラオ村の時のようなオーバーなリアクションではなく、やれやれと言いたげに額を抑えて首を振るという平凡なものになっている。こちらの世界線ではグレイグに限らず、他の仲間含めた人々の中に異変後の世界の記憶が微かに残っているため、グレイグは早い段階から気付いていたようだ。
実際、グレイグはシルビアを引き止める際に「前からずっと気になっていたのだが」と言っており、この後の仲間会話でも「俺の知るゴリアテとシルビアとは似ても似つかないというのに、よく気づいたと我ながら不思議に思う。」という台詞の後に、「言葉では説明しづらいのだが…なぜかシルビアのことをずっと前から知っていたような気がしたのだよ。」と語っている。

伏線

プレイヤーがゴリアテの正体を推測することが出来る伏線が複数存在する。
具体的には以下の通り。

  • 【サマディー城下町】の一連のイベントで、シルビアが何故か騎士道や馬術に精通していることが分かる
  • ソルティコの町に入ろうとすると「花摘みに行く」(海外版では「人に会いに行く」)と言い訳して離脱してしまう。また、【ロウ】が「ジエーゴに【水門】を開けてもらおう」という話をした際に嫌そうな顔をする
  • 水門を開けてもらうイベントの後、フィールドに出てから船に乗るまでにシルビアに話し掛けると、「どうだった?セザールに水門を開けてもらえた?」と言う。その場に居合わせていなかったにも関わらず【セザール】が水門を開けてくれた(=ジエーゴが剣術の講義で留守にしている)という事を知っている上、セザールを呼び捨てにしている
    (ロウは事前にセザールの名前を出しておらず、ジエーゴが留守にしていることも知らなかった)
  • 初めて水門を通過するときのムービーで、シルビアはセザールに見つからないように隠れようとし、それを見たセザールも何かに気付いたような表情をする。
    その後再びジエーゴの屋敷を訪れると、セザールは「あの時見えたお方はもしや」という独り言をつぶやいている。
  • 屋敷1Fのゴリアテの自室と思われる部屋に何故かドレッサーと【うつくしそう】の入った宝箱が置いてある(3DS版の3Dモードのみ)
    因みに、3DS版ではマップ上で何も操作せず放置しているとシルビアが手鏡を取り出して眺めるモーション(DQ10のしぐさ「身支度」と同じもの)をする。
  • 【旅芸人】なのにHPや身の守りが高めで重装備が可能、片手剣も装備できる(DQ9、10の旅芸人は軽装備メイン)
  • 英語版ではソルティコがスペインモチーフになっており、住民の台詞に時折スペイン語の単語が混じるのだが、シルビアのボイスに若干のスペイン語訛りがあり、仲間会話の台詞にもスペイン語の単語が混じる場面が稀にある他、【アクロバットスター】のムービーの最後や【スペクタクルショー】失敗時にスペイン語の間投詞を発する。Norbertoもスペイン語の人名である。

かなり露骨に伏線が張られているので、ゴリアテの正体がシルビアであることに早期に気付いたプレイヤーも多いだろう。
 
仲間会話でも、船入手後に【デルカダール城下町】に寄ってシルビアに話し掛けると「ここってアタシにとっても少なからず縁のある所なのよね」と言ったり、初めて【グロッタの町】を訪れた際にグレイグについて好意的なコメントをしたり(この時点では主人公一行はグレイグと敵対しており、【カミュ】はグレイグ像を見て「胸糞悪い」と言っている)と、伏線じみた台詞が幾つか存在している。

DQ11S

上記の伏線に加えて、

  • 3Dモードで【レディ・マッシブ】として戦う際の【名乗り】【ハンサムブレイカー】発動時に「これがアタシの騎士道よ!」と高らかに宣言する
  • 追加ストーリー【希望の旅芸人】のサマディー城下町のイベントで、サーカス団長が子供の頃に見た女旅芸人(シルビアの母親)の話をするのだが、その中に「その女旅芸人は名門騎士と恋に落ちたとも若い命を散らしたとも言われています」「私はシルビアさんにあの日の女旅芸人の面影を見ました」という内容の台詞があり、3Dモードでは話が終わった後にシルビアが驚いた表情をする
  • 英語版で【縛りプレイ】【超はずかしい呪い】を設定している場合、上記の追加ストーリー中に見られる移動中の呪いの「何故かこの人を間違えてパパと呼びそうになってしまった」というテキストの「パパ」の部分が「Papi(スペイン語)」になっている

という更に露骨な伏線が追加されている。
また、意図的な伏線ではないと思われるが、異変後のプチャラオ村のイベント中に

  • NPCとして戦闘に参加するシルビアがグレイグに対して【リベホイミ】を掛ける際に何故か呼び捨てにする(リベホイミに限らず、シルビアがグレイグを回復する際には呼び捨てで呼ぶ事があり、その仕様がNPC時にも適応されている)
  • 縛りプレイの【町の人にウソをつかれる】を設定した状態で【ナカマ】に話し掛けると、プチャラオ村で話し掛けた場合であってもソルティコの町限定のウソを言われることがある

という不審な点があり、無印版よりもシルビアの正体を推測しやすくなっている。
 
【ボイスドラマ】「オーレ!シルビア!」での担当声優は花江夏樹。
当初は、今のシルビアのようにオネエ言葉で話しておらず、途中から「シルビア」を名乗るようにはなるが、字幕での名前表記は終始「ゴリアテ」になっている。
ボイスドラマの背景では終始シルエットで描かれているが、髪だけは細かく描き込まれていて髪型が分かるようになっており、後ろ髪がやや短くカールしていないのを除けば現在と全く同じ髪型をしている。

トルネコ3

【体重じまん大会】出場者の一人。体重は軽いほうから数えて2番目の「506」。
偶然にも、本作の王妃の名は「シルビア」である(無論こちらの方がDQ11よりもずっと前に出ているが)。