【マチルダ】

Last-modified: 2024-04-24 (水) 08:39:47

DQ7

過去の【ウッドパルナ】の女戦士で、かつてウッドパルナを襲った魔物から村を守った英雄【パルナ】の妹。
英語版での名前はPS版ではMatilda、3DS版ではMaeve。
 
旅の扉がある【ふしぎな森】の墓の前で出会うが、彼女は何故か墓に雑草を供えていた。
マリベルが不思議がって尋ねると「花が咲かず添えられないから」と言う。
その後、ウッドパルナの村まで主人公たちを送ってくれる。
 
森を出てウッドパルナに着くまでのごく短い間だが、共に戦ってくれる。
とは言っても、森を出て目と鼻の先がウッドパルナなので、何も知らずにプレイすると1戦もせずウッドパルナに着いてしまう。
わざとウッドパルナに向かわずに戦闘すると、彼女は非常に強い。その時期に登場する全ての雑魚モンスターを一撃で倒してしまう攻撃力を持つ他、【いなずまぎり】【ドラゴンぎり】も使用する。
しかも、戦闘中に仲間が傷つくと【ホイミ】で回復してくれるし、万一こちらのパーティーに死人が出た場合は戦闘終了時に【ザオリク】で生き返らせてくれる。まるで【パパス】の再来だ。
こちらは全員レベル1なので、しばらくウッドパルナに行かず、フィールドでレベル4~5くらいまでマチルダを連れたまま鍛えても良いだろう。ただしDQ7ゆえにPS版の旧スロットだと【フリーズ】の危険と隣り合わせなことには留意したい。
 
ちなみにマチルダがパーティーにいる状態で【東の塔】やカラーストーン採掘場に入っても、「向かうべき村はここではありません。」などと言われ強制退場させられる。
 
いざウッドパルナの村に着くと、いつの間にか何も言わずに姿を消している。 
村の戦士【ハンク】を助けたことにより、その息子【パトリック】に慕われているのだが、村に寄り付く訳でもなく、主人公たちが緑色の宝玉を探しに【カラーストーン採掘場】を訪れた時も手伝いを断るなど、村の問題解決に積極的に関わろうとする意思を見せなかった。
しかし採掘場下層まで来ると急に態度を変え、宝玉のカットを手伝ってくれたり、兄の形見である【木の人形】まで譲られる。
 
このように何やら挙動がおかしい彼女だったが、その正体はウッドパルナの2度目の魔物襲撃の主謀者であった。
最初の襲撃の際、村の皆が【パルナ】に必ず助けに行くと約束したにも関わらず、結局誰も行くことはなく、ただ1人パルナを追って行ったところを魔王に囚われてしまう。
そして魔王に言いくるめられるうちに兄を見殺しにされた恨みに駆られ、その心の迷いはやがてマチルダの肉体そのものを魔物にしてしまったようだ。
それでもハンクや主人公達を助け、誰のものとも知らない墓に花を添えようとしたのは、兄を追って東の塔へ行ったかつての自分のように、父を追って来たパトリックに自らの境遇を重ね、人間であった頃の心を思い出したからである。
その事情を知ったハンクは「村の女を返せば命は助けてやる」と見逃す取引を持ちかけるが、封印を開放する鍵は自身の命であると明かされ、ハンクは心を鬼にしてマチルダを倒す事を決意する。
 
この時主人公が自らマチルダと戦う事を選ぶ事もできる。その際マチルダは「(斬られるのは)覚悟のうえ」と言うように、防御や【だいぼうぎょ】で身を守るそぶりを見せる以外は一切無抵抗であり、その姿にDQ5の【キラーパンサー】を思い出した人も多い事だろう。
恐らくマチルダの実力は相当に高いのだろうが、好き放題殴って倒せる。特に素早さは150もあり、この時点では群を抜いている。しかし攻撃力はたった20しかなく【チョッキンガー】【ゴーレム】よりも弱い。勿論これは単にそういうパラメータに設定されているというだけであり、実際はそれよりも強いのだろうが(実際味方時のマチルダはこの時より遥かに強く、弱っていたとはいえチョッキンガーを始末している)。
 
PS版の戦闘会話では彼女を倒すことにキーファもマリベルも抵抗を示す。倒すと20ポイントの経験値と30ゴールドを手に入れることができる。
また、戦闘にはなったものの倒したくないと言う人は戦闘を逃げて終わらせる事も可能(ボス戦なのに逃げる事ができるというのは非常に珍しい)。リメイク版では加えて木の人形を見せる事でも戦闘を終了させられる。
PS版よりリメイク版ではHPが大幅に減っているので、普通に戦闘してもそれほど時間はかからない。ハンクの出す会心の一撃が決まって1ターン目で吹っ飛ばしてしまう事もあるのでなおさら。
いずれの場合も、「(マチルダを殺すという)辛い役目を(主人公達に)押し付ける訳には…」と思い立ったハンクがマチルダにトドメを刺す。
ちなみにこれを止めた場合は彼女が自ら命を絶つ。
 
DQ7の作品らしいというか、かなり可哀想な人物であった。
最初のストーリーかつ、悲劇的な最期を遂げるため印象に残るのだが、例によって断末魔はぐふっ……!である。だが魔物から人間の姿に戻りつつ成仏するので少しは救われたのかもしれない。
リメイク版では戦闘が終わった瞬間から人間の姿に戻っており、「ぐふっ……!」もカットされた。演出的にシュール極まりない為、当然の措置と言える。
 
なおPS版では人間状態のグラがモブ女戦士と同じなのはともかくとして、魔物状態のグラも【ナイトリッチ】と同一のものだった。
そのためモンスターズ2でのナイトリッチの強さを知っていた人をビビらせたり、説明書にはキーファがナイトリッチと戦っている絵があるのに、キーファが存在するうちに出てくるナイトリッチ系がこの人だけだったり、悲しい経歴とは裏腹に話題には事欠かなかったりする。
リメイク版では人間状態・魔物状態ともに、微妙に異なる専用グラが与えられた(ナイトリッチ系統である事に変わりはないが)。

漫画版

漫画【ドラゴンクエスト エデンの戦士たち】でもふしぎな森の墓の前で登場。
カラーストーン採掘場等で活躍する場面も多く、強い女性としてマリベルが憧れていた。
 
彼女がモンスターになった姿はナイトリッチ形態の骸骨顔ではなく、肉がついていて「痩せて頬骨の出ている白眼の怪人」といった顔で、骸骨の馬に乗って現れている。
また、魔王に唆されて恨み骨髄に染まってしまったものの、パトリックのおかげで人間の心を取り戻し、村人が協力し合って人間の強さを見せてくれることを待ち望んでいた。
最後は人の強さを確かめることができたことに満足して、人の姿に戻りながら昇天した。
マチルダの死はアルス達に影響を与えており、後に【デス・アミーゴ】が人間の心を取り戻すきっかけも与えている。

DQ11

【メダル女学園】にある「愛羅武勇が止まらない」という小説に同名の人物が登場しているが、これは恐らく作中の別人だろう。
ちなみに本の場所はPS4版等だとスケバンの【ハンナ】の部屋、3DS版等だと図書館と地味に場所が違う。

3DS版・DQ11S

【冒険の書の世界】にて、DQ7の方のマチルダが、クエスト【カラーストーン危機一髪】でまさかの再登場を果たす。
カラーストーン採掘場で何者かによって憎しみを暴走させられ、【クイーンマチルダ】として襲い掛かってくる。この時のマチルダのグラフィックは【がいこつけんし】系統のモデルでありナイトリッチ系統ではない。倒すと元に戻る。
 
冒険の書の世界に登場する多くのボスと違い、彼女は自らが持つ破壊の衝動を暴走させられている。しかし本編より前の時系列であり、採掘場で最も希少な【緑色の宝玉】に手を出さなかったことからもまだ人間としての良心が残っているようだ。無事に戻れて何よりとはいえ、彼女の出自とDQ7本編でのその後を考えると少々切ない。

テリワンSP

お見合い所に登場するナイトリッチがよりにもよってこの名前。

バトルロードビクトリー

【レジェンドクエストVII】の第二章「悲しき死闘」の中で登場する。使う技はナイトリッチと全く同じ。
レジェンドの時はナイトリッチとして登場したが、ビクトリーではそのままマチルダとして登場する。

ウォーク

2021年3月12日開始のDQ7コラボイベントの1章で登場。
ウッドパルナ編は1章1話から4話までであるが、このうちカラーストーンを取りに行くくだりが丸々カットされており、
ウッドパルナに着いた後ハンクと共に東の塔にすぐに向かうことになる。
このため彼女とは2話で出会い、3話で正体を現して戦う流れとなる。
魔物状態のグラフィックはPS版と同様にナイトリッチと同一のもの。
原作同様に攻撃はしてこず、「マチルダは じっと こちらを見つめている。」というメッセージが出るのみだが、通常のイベントバトル同様に逃げることはできない。2話で木の人形ももらえるのだが、こちらも残念ながら道具としての利用はできない。
名前こそマチルダだが内部的にはナイトリッチとして扱われており、クリア後はナイトリッチの討伐数にカウントされる。同時に追加される強敵もナイトリッチ。

ドラけし!

DQ7イベント「時を超える戦士たち」のウッドパルナ周辺のボス及び最初の強敵ボス。
ドラ消しは同イベントで手に入る黄の石版の右と左を錬金して完成させた石版のステージをクリアすると入手できる。
属性は緑で、星は3つ。スキルは縦長六角形を攻撃するヒャダルコ。

彼女の登場外見が同じナイトリッチの登場は絶望的になったと言える。