【神の国】

DQ9

この世界の全てを創造した【創造神グランゼニス】の住まう地。
【天使界】の真上、天使界よりはるかに高い天空に存在する。
英語版での名称はRealm of Almighty。
　
【天使】は、人々を助けることで生じた【星のオーラ】を【世界樹】に捧げ続け、それを糧に【女神の果実】が世界樹に実った時、【天の箱舟】によって神の国へと帰り、全ての任を解かれる。
天使たちはその伝承を信じて、数千年、数万年にわたり星のオーラを集めていた。
「神の国へ帰る」とは言うものの、神によって創造された初期の天使たちは既に命を落としており、長老【オムイ】を含めて神の国を見た天使は誰一人いなかったようである。
　
天使たちの長年の努力が実り、物語の冒頭でついに世界樹に女神の果実が実り、天の箱舟が天使界へとやってきた。
だが、地上からの謎の攻撃で女神の果実と天の箱舟が地上へと落下。
地上に散らばった女神の果実を集めるまで神の国への帰還は延期となってしまう。
神の国へ実際に訪れるのはすべての女神の果実を天使界へと取り戻した後、物語も終盤に差し掛かろうかという時（【カデスのろうごく】シナリオ後）になる。
　
そこは空中に島々が浮かんでおり、島から島へ渡ろうとすると空中に光の階段が現れる、神秘的な空間。
虹の上を歩行するなどの幻想的な光景が広がっているが、BGM【運命に導かれ】はどこまでも不安を掻き立てる不協和音を並べている。DQMJの【凍てつく世界】にも似た雰囲気である。
果たしてその不安は的中し、神の玉座は天使界が受けたものと同じ攻撃が直撃しており、主たる神の姿はどこにもなかった。
代わりに【女神セレシア】の声が聞こえ、天使界に戻された主人公たちは天使たちが生まれた経緯について知ることになる。
　
その後、復活を果たした【堕天使エルギオス】が乗っ取り、【絶望と憎悪の魔宮】へと変貌を遂げてしまう。
宮殿の下から下からニョキニョキとキモいモノが伸びてきて魔窟へと変わっていく。まさにエルキモス。
DQ7の【クリスタルパレス】→【ダークパレス】と同様、どうもDQの聖なる建物は乗っ取られるとキモくなるようだ。
同じくキモくなるラスダンである【ヨッドムア島】→災厄の島もBGMの嫌な予感が本当に的中するところが似ている。
番外作品にも聖地を乗っ取った結果ニョキニョキとキモいモノを生やしてキモい姿になった【ヒヒュドラード】という例がある。
エルギオス撃破後、【ラテーナ】と再会したエルギオスが絶望と憎悪から解き放たれた事で、元の神の国へと戻る。
　
クリア後は、【アギロホイッスル】を手に入れれば天の箱舟で自由に行き来可能になる。
絶望と憎悪の魔宮へも女神セレシアに頼めば「回想」という形で入ることができるほか、
追加ストーリークエスト【星のまたたき】でも訪れる必要がある。
　
神の国には2つ宝箱があり、それぞれ【せいきしの盾】と【ごうけつのうでわ】が入っているが、絶望と憎悪の魔宮に変化するとこれらは一時的に回収不能になってしまう。
先述の通りクリア後に神の国へ戻るので、もし取り逃がしてしまっても後で回収できる。安心しよう。