【中鶴勝祥】

Last-modified: 2023-01-19 (木) 17:53:13

概要

【東映アニメーション】(彼の在籍当時は「東映動画」)出身のアニメーター。「なかつる かつよし」と読む。
【鳥山明】の絵を描ける人物」として【月刊Vジャンプ】で鳥山明作品のコミカライズを行ったほか、【ドラゴンボールGT】のキャラクターデザインを手掛けるにまで至ったことで有名である。
 
ドラゴンクエスト系の仕事ではDQ5、SFC版DQ1・2、DQ6、SFC版DQ3、DQ8の各【公式ガイドブック】で挿絵を担当しており、【ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート】ではキャラクターデザインを担当した。ドラクエ系の活動期間は1990年代半ば~2000年代前半くらいということになる。
一部作品のモンスターデザインやスラもりシリーズのCMアニメーションの作画監督も務めるなど、【村上ゆみ子】とともにDQシリーズには欠かせない存在であった。
DQ9からは【中津英一朗】をはじめとしたスクエニ社員が後継となっているが、2022年に発売されたドラゴンクエストトレジャーズでは【パッケージイラスト】を描いた。
 
ちなみに、DQ5の主人公【ビアンカ】【パパス】キラーパンサー以外の主要メンバーをデザインしたのは中鶴ではないかとも言われている。
根拠になるのは次の点。

  1. 上記以外の主要メンバーにはゲーム発売時、鳥山明によるイラストが存在しておらず、初出が【エニックス】出版の公式ガイドブック挿絵となっている。
    2016年に発売された【鳥山明 ドラゴンクエスト イラストレーションズ】でも、SFC時代に描いたメインイラストはその4名のみであり、【フローラ】【サンチョ】【男の子】【女の子】などは無い。
  2. 【集英社】以外の出版社から出る出版物に、鳥山明のイラストを載せてはならない。」
    鳥山は集英社の専属として、上記のような内容の契約を結んでいる。
    このことからエニックス出版の公式ガイドには中鶴や村上をはじめとしたコピードロワーが代々採用されており、鳥山本人のイラストは今も昔も、例え【パッケージイラスト】であろうと一枚も載っていないのである。

 
これらの情報からDQ5の双子や【ヘンリー】、フローラ、サンチョ、【ピピン】などは鳥山明のデザインではないという説が存在しており、誰がデザインをしたのかという予想の中で中鶴の名前が挙がることも多かった。
 
上記の推測は2020年にチュンソフト元社員「くりからはづき」のSNSより新たな手がかりが浮上して一部が明らかになった。
「ヘンリーやフローラの初期デザインはチュンソフト内部でデザインが行われた」という蔵出し情報が公開されたのである。
参考ツイート1
参考ツイート2
また、サンチョについては【堀井雄二】による開発資料内にラフイメージが描かれており(パーフェクトコレクション1993より)、これを元にしてグラフィックが作られたと見られる。
公式ガイドブックではこれらゲーム内のグラフィックを元にして、中鶴がイラストを起こしたという可能性が高い。
 
なお2004年のリメイクの際には鳥山の筆によりサンチョ、フローラ、男の子、女の子のイラストが起こされている。
一方でピピンについては公式ガイドブックで村上ゆみ子によってイラストが描かれ、DS版以降の顔アイコンにもそれが採用されている。