FF8
アーヴァイン「あのさ…SeeDは任務に関して『なぜ』って質問しないって本当か?」
スコール「(知りたくなる時だってある。たとえば…今がそうだ。でも…)知ってどうする?」
アーヴァイン「例えばさ、敵がすっげえ悪い奴だとわかればバトルにも弾みがつくだろ?」
Disc1の魔女暗殺ミッション前の、アーヴァインのセリフ。
スコールの視点で見るだけだと、何気なくスコールに尋ねているだけのように見えるが、トラビア・ガーデンでのイベント後に見返してみると、育ての親を暗殺せねばならないアーヴァインの葛藤や迷いが見てとれる。
- 逆を言えば敵が恩人だとバトルなんてしたいとは思わないってことを言ってるようなもんだからな
本当に忘れてしまってるスコール達に何も言わないアーヴァインは本当に大人。
これに対しスコールはモノローグで
(善い奴と悪い奴がいるわけじゃない。敵と、敵じゃない奴がいるだけだ。)
と答えている。
この段階で暗殺対象がスコール達の育ての親だと知っている(覚えている)のはアーヴァインだけで、
スコールのモノローグも飽くまでアーヴァインの質問の上澄みに答えただけに留まっている。
- スコールのそれにも言えることであるが、これもアーヴァインの「甘さ」ですらある。
誰が見ても「悪」であろうと、アーヴァインにとって「理(ことわり)がある」と見なされれば狙撃対象に成り得ないのだ。イデアの覚悟を踏み躙る思慮であるとも言える。- だがいくらガルバディアガーデンNo.1の狙撃手とはいえ、アーヴァインとてまだ10代の少年である。身寄りの無くなった自分達を我が子のように育ててくれた恩人を、その頃の記憶を無くした友人達と共に暗殺しなければならないのだから、そのプレッシャーは相当なものだったろう。
デリングシティへ向かう列車ではふざけたお調子者を演じることで、どうにかそれを押し殺そうとしていた。だがいざ任務が始まり、自分の出番が近付くにつれてプレッシャーが極限に達した時、彼はついに本音を洩らすのだった。
- だがいくらガルバディアガーデンNo.1の狙撃手とはいえ、アーヴァインとてまだ10代の少年である。身寄りの無くなった自分達を我が子のように育ててくれた恩人を、その頃の記憶を無くした友人達と共に暗殺しなければならないのだから、そのプレッシャーは相当なものだったろう。
無味乾燥に理屈で考えるなら、任務目的は知っておくべきである。
少なくともリーダーであるスコールが任務目的を知っていないと、失敗したときに独自の判断で動くのに差し支える(実際、差し支えた)。
- とはいえ「下の人間は知らずとも良い」って場合もあるのがなんとも。
実際にその通りの場合や、上官が何かを隠蔽するための口実に使ったり。