セリフ/【罪って、許されるのか?】

Last-modified: 2024-02-06 (火) 01:49:19

関連項目:【勝てば……俺は許されるのか…?】(DFF)


FF7AC

概要

いつまでも罪の意識を引きずっている姿を、ティファやエアリスに「ずるずる、ずるずる」と非難されているクラウドが、
よりにもよってヴィンセントに訊いてはならない事を訊いてしまったシーン。
ヴィンセントは答えに困ったらしく、「試してみたことは無い」とごまかしている。
決着つけて親友の死も乗り越え逞しく生きてるバレットあたりに聞く方が良かったと思われる。
とはいえ、それがきっかけで「罪が許されるのかどうか」を試してみる気になったわけなので結果オーライ…なのかもしれない。

考察

罪とは、エアリスザックスに対する贖罪感のこと。


「お前の分まで生きよう、そう決めたんだけどな。」というセリフから、
前向きに生きようとしたのだろうが元々の性格もあり、
またどう生きればいいのか分からずACでの内向的な描写になったのだろう。
ある意味彼の責任を背負いこんでしまう面を描写しているとも言える。


言った相手がヴィンセントというのは、
クラウドと似た境遇だったからだろう(バレットにはマリンもいるし)。
罪を背負いこむという点ではバレットもヴィンセントも同様だが、
彼(ヴィンセント)の場合ハナから許しを求めていないから
「試した事はない」という返答だったと思われる。

  • エアリス・ザックス両名がクラウドを恨んでいる筈はなく、
    「クラウドを許していない」のも、これから「許す」ことができるのも、クラウド自身のみである。
    おそらくヴィンセントは、このようなクラウドの現状を正確に見抜いていたのであろう。
    さすが大先輩である。自分で勝手に背負う罪という意味で、この二人の罪悪感は同質なのだ。
    強いて言うなら、自分を許すつもりの無いヴィンセントと違って
    クラウドは解放を望んでいたし、またクラウドには自らを解放した上で
    帰らねばならない場所も、寄り添うべき人々も居たので、
    「試したことはない」
    =「私にその気は無いが、私やお前の罪は自分で好きで背負っているだけだから、許すのもお前自身だ」
    という言葉を返したのではないだろうか。

ある意味クラウドらしいけどな。寧ろ「背負ってく」とか
抽象的な言葉で誤魔化さないあたり好感が持てる。
ちなみにティファが批難してるのは女としても面白くない、という感情もあるんだろうね。


過去の作品で心ならずも悪事に加担したセシル、セリス、ティナ達は過去を吹っ切っているのに、
罪の意識に悩むクラウドは実は人一倍繊細なのかもしれない。

  • 元恋人を自分のミスで亡くしたロックも忘れてはなるまい。
  • 兄を見捨てて城から逃走したゴードンもそうかも。
    シャドウは相棒を見捨てた過去に苛まれ続け、瓦礫の塔と運命を共にする最期を遂げた。
    • シャドウの場合は一度は失敗した世界を救うという大仕事を成し遂げ、一人吹っ切れてしまったという点がエンディングに繋がったのかもしれない。彼の方は仲間に心根を打ち明けることも、戻るべき場所も(少なくとも本人にとっては)無かった。
  • 悪事に加担した罪と、大切な人を見殺し(あるいは間接的に死なせた)にしたというのは、
    また違う部分もあるんじゃなかろうか。
    免罪符というわけじゃないが、悪事に加担した者は、その悪事を止めるために戦うということが,
    贖罪に繋がると考えてくれる人もいるし(全員がそうではないが)。
    • 全ての人に許してもらえずとも罪を贖うことのできるかもしれない手段があるのと、
      それすらもないのとでは…。
      周りが責めてくれないから、自分で自分を責めるしかない、ということもあるかもしれない。
  • これに対しエアリスは「悪く思ったこと、一度もないよ。来てくれたでしょ?それだけで充分」と携帯を通してメッセージとして伝えている。
    クラウドの「許されたいんだと思う」はエアリスから「誰に?」と聞かれている。
    許しなんて乞わなくていい、クラウドのせいじゃない。とエアリスはそう思っているのかな…。
  • たぶん、クラウドが許されたいのはエアリスではなく、見殺しにしてしまった自分自身。それが分かってるからエアリスは「誰に?」と言ってるんだと思う。
  • クラウドが「だって、見殺しにしたんだぞ?」というセリフの後に、
    「ほんと、ズルズルズルズル、ねえ…もう許してあげたら?」とエアリスが言ってた。
    エアリスが罪悪感に苦しむクラウドを支えてあげようとしたのは確かだね…。
    • 本編ではクラウドの心を軽くしようと、冗談めかして「思いっきり気にしちゃえば?」と言っていたエアリスだが、まさかここまで気にするとは思ってなかっただろう。この後あんな事になるとは誰も思ってなかったのだから仕方ないが…
  • 実はかつて共闘したラムザが目の前でティータを失った事を「僕が殺したようなもの」と己の罪として受け取っており、この点ではクラウドと境遇が結構似ていたりする。
    ただ、ラムザはティータの死を己の罪と認めたところで迷いが晴れており、許されたいと思っているわけではなさそうだが。
  • 比べるようなものではないが、心情としてはカイエンが近いかもしれない。本人に過失や罪は一切無いが、力及ばず手の届くところにいた妻子や同胞を奪われ、仇を目の前にしながら世界崩壊を防ぐ事ができなかった。繊細なクラウドに比べ強靭な精神を持っていそうな彼だが、それが原因でモンスターに取り殺されそうになるほど自分を責めていた。一度は世界を救うため再び立ち上がった後でも、やはり自責の念に苦しんでいた点、最後には罪の意識の相手から暖かい言葉を貰えた点も似ている。

良くも悪くも『罪』と『迷い』辺りの要素はクラウドが外部作へ出演する際の中核を担う事が多い。

余談

「罪って、食べれるのか?」

  • まずいアルね。
    • 吹いたww
    • どういう状況だw
    • 「ズルズルズルズル」…罪は蕎麦に違いない
    • いや、ラーメンかも知れない
    • 待て待て、焼きそばを忘れるな
  • おまえらwww
  • 世界のどこかには、クラウド(食らうど)という名のク族がいるのかもしれない

クラウド「罪が許されないなら俺はどうすれば…」
カオス「断罪してやろう