全般
いわゆる鉄槌。戦闘用に作られたハンマー。
FFでは杖の一種のように扱われるケースもあるが、実態は極めて原始的かつ暴力的な凶器である。
ただし初心者でもそれなりに扱いやすいという意味では、戦闘技術の低い魔法使いの武器とするのも間違ってはいない。
……(刃物に比べれば)技術があまり要らないとは言っても、代わりに腕力が要求されるはずだけど。
- 現実の世界では、特に重装鎧で固めた相手に対して剣の斬撃より有効であるという理由から発展した。
メイスによる強打は鎧をへこませることで防御力を損なわせたり、衝撃力で骨や内臓へのダメージも期待できるからである。
後に戦場の主役が銃を装備した歩兵になったことで重装鎧は廃れ、同時にメイスも姿を消していった。
D&Dを初めとするファンタジー世界では「刃物を扱えない聖職者向きの武器」として扱われることが多い。
ただし、それらの影響が大きいFF1ではなぜかハンマーにポジションを奪われている。
- メイスよりハンマー……というか金槌の方が、アイコンを作りやすかったのかもしれない。
まあメイスもハンマーの一種ではある。 - 初登場のFF2では前作と違いハンマーが存在しない代わりに杖として登場していた。
その後は長らく登場せず、時を経て再び登場するFF11では片手棍という分類に。- FFTA等の各武器の系統が細かく分類されている一部の作品では、きちんと杖やロッドとは別系統のメイスとして分けられて存在している。
実は中近東発祥の武器。
最初にメイスを兵器として採用した最古の例は青銅器時代のエジプト、もしくは初期のメソポタミア文明を支えたシュメールといわれる。
革製品や金属器の加工技術が未熟だったため、製造法が簡単なメイスは斧や槍と並んで重宝された。
加工技術が上がると、斧にその座を奪われ権力の象徴として活用されるようになるが、中近東では金属製の全身鎧が早期に出現しため主要武器の座に返り咲いた。
- 中世ヨーロッパ、十字軍なんかでも神官兵たちが宗教上出血を伴う刃物が使えないという上記と似たゲームでもよく見られる理由で装備されていた。
しかし、ヘッドの部分に殺傷力を高めるために複数の刃や棘を施す事が多く、下手な刃物よりも複雑な傷を負わせ当然激しく出血する。
関連項目:武器/【槌矛】、武器/【鎚】、武器/【ハンマー】、武器/【杖】
FF2
FFシリーズ初出。杖系武器に分類されている。
パルム、ポフト、サラマンドで売られている。
メイスは同時期に売られている他の武器に比べて、攻撃力弱めで命中率高めという性能。
武器の性能としては悪くはないのだが、攻撃力が低い点と、中盤以降手に入る同系の武器のような付加価値がない点から、どうにも目立たない。
武器の詳細な性能は攻撃力9・命中率60・回避率1・魔法干渉20。
店ではパルム・ポフト・サラマンドの計3か所の町で購入可能で、FC版~PS版までの値段は1個500ギル。
- FC版~PS版までは斧のアクス(攻撃力10・命中率55・回避率1・魔法干渉50)や槍のスピア(攻撃力11・命中率55・回避率1・魔法干渉40)と同値段。
- 竜巻襲来後(ミシディアの塔クリア後)はこれを売っているパルムとポフトの2か所は壊滅してしまうが、サラマンドの町でのみは竜巻発生後でも全く変わらず購入可能なため、コレクターの場合でも買い逃しを気にする必要が全くない。
購入する以外にもデュアルヘッドからもドロップ入手可能。
- 宝箱からは一切入手できず、入手手段は上述の3つの町の店で購入するかデュアルヘッドが落とすものを入手するかのみ。
杖系統の武器は魔法干渉が高いものと低いものに分かれる。
これは高い方に属するので、魔法を使うキャラに持たせる場合は要注意。
何気にPSP版の追加ダンジョンである秘紋の迷宮内では宝箱からは入手できず、デュアルヘッドが落とすのを狙うしかない。
(デュアルヘッドは秘紋の迷宮内にも出現するがこのメイスの出る宝箱が存在しない)
もちろん欲しければ秘紋の迷宮の外で普通にこれを売っている町で購入すれば良いだけなので、縛りプレイでもない限り迷宮内であえてこいつから狙う意味は全くない。
FF2(GBA版以降)
GBA版以降追加されたゲーム内の説明文は「さきに きんぞくをつけた つえ」。
GBA版以降からは500ギル→150ギルと3/10の値段に大幅値下げされ購入しやすくなった。
- 一方でPS版まで同じ500ギルだったアクスは100ギルとこれより50ギル安く、スピアは200ギルとこれより50ギル高くなっている。
SORでは登場しない。
- ただし、これより強い力の杖がマハノンの町で普通に売っているため、コレクターはともかくゲーム攻略の上ではこれがなくとも困ることは全く無い。
- ちなみにこれより弱い杖も同様にマハノンに売っている。
- 本編からミンウにあえて持ち込ませる場合でも、ミシディア遠征で購入した強い武器や、このメイスと同じくSoR内には登場しない完全上位互換性能品のミスリルメイスを持ち込ませたほうが良く、わざわざ弱いこのメイスを選ぶ意味はない。
(ヨーゼフとリチャードはマサムネを2本ずつ持ち込ませられるため同様に候補に入らない)
FF11
詳細はこちら→メイス
片手棍の一種。ハンマーと同じく物理攻撃向けの性能。
ロッドなどと異なり戦士やナイトも装備可能なものが多い。
同名称の武器はがレベル19で装備可能。
店から買うには高いが、鍛冶職人が製作するにしても素材代が高くつく。
FF12
片手メイスという分類。
物理回避率4%、CT32、連撃値4。
魔力が通常攻撃の威力に影響する。
力が通常攻撃の威力に影響しない武器種は銃・計算尺系を除くとメイスだけ。
魔力系の武器の中では唯一の片手持ち武器であるため、盾と併用可能。
魔装備のキャラで前衛を張れるのがメリットで、魔法チャージでのMPの回復が追いつかない場合などに持ち替えて使えなくもない。
しかし、盾があるとはいえ、範囲攻撃などでダメージを受ける危険性が高い前衛へ魔導師を出すとHP満タン魔力UPを維持しにくいため、アタッカーとしても魔導師としても中途半端になる危険性が常に付きまとう。
裏を返せば、ヘイト管理や装備の属性無効化・吸収などを駆使して上記の問題を解決できれば、なかなか使い勝手の良い武器とも言える。
攻撃役が重装備の脳筋だと、回復力の乏しいパーティになりやすい。
回復力を補うために前衛にも魔装備を着せたときに、魔力補正でダメージが伸びるメイスの出番。
回復力が改善される代わりに攻撃力が弱くなるが、後手に回るような状況ならこの方が安定する。
また物理防御が弱くなるが、盾は持てるため弱すぎるということはない。
ただ純粋に魔法使いとして魔力特化させたいなら、杖やロッドを持たせるほうがいい。
メイスの攻撃力は最低限の水準なので、攻撃力を求めるなら脳筋にして力依存武器を使うほうがいい。
- つまりメイスは回復役兼物理アタッカーを作るときに使えるのか。
なかなか伝統的な僧侶っぽい武器だったんだな。
同名の武器としても登場。メイス系統の中では最弱。
攻撃力24、物理回避率4%
装備するには『メイス装備1』(LP20)のライセンス習得が必要。
リヴァイアサン脱出後のラバナスタで買える。価格は1800ギル。
アルラウネから盗める。
『片手メイス』一覧はこちら
FF12IZJS
赤魔戦士の専用武器となった。
序盤ではナルビナで販売している。
FF15
DLC「オンライン拡張パック:戦友」では武器カテゴリの一つにメイスがある。
攻撃頻度は低いが溜め攻撃ができ、部位破壊しやすい。
FFTA
セージと錬金術士のみが装備できる分類。
メイスはいずれも攻撃力が強めになっている。殴ると音が杖より痛々しい。
やはり片手装備なので盾も装備できる。
バトルメイス以外の全てのものに魔攻・魔防ボーナスが付いているのも特徴の1つ。
『メイス』一覧はこちら
FFTA2
セージと錬金術士に加え、緑魔道士も装備可能の分類。
とはいえ緑魔道士はハンマー系も装備できるため、打撃で括るならこれよりはそちらの方がよかったりする。
- 先述の3ジョブ(錬金術士・セージ・緑魔道士)に加えてチョコボ士も装備可能。
ただし、アビリティを覚えられるのは錬金術士・セージ・緑魔道士のみ。
前作と同様、バトルメイスを除き全て魔攻・魔防の両方にボーナスが付いている。
- ちなみに今作ではバトルメイスは魔攻・魔防ボーナスがないだけでなく攻撃力までもメイス最弱へと弱体化してしまった。
『メイス』一覧はこちら
FF零式
シンクの武器カテゴリ。
超重量級のメイスを振りまわして攻撃する。そのため破壊力は絶大だが攻撃速度は遅い。
重さに振り回されるような動作をするため隙が大きいが、攻撃にひるみ耐性がある特性持ち。
『メイス』一覧はこちら
FFRK
「メイス【XII】」。FF12共鳴のレア1のロッド。
DFFOO
シンクの専用初期装備。武器種カテゴリは「その他」。
ステータスは各種0で、CPのみ+1される。
所持品としては扱われず、装備強化も行えない。