FF零式
本作のキーワードの一つ。
オリエンスに平和と救済をもたらす者とされており、長らく戦争が続いているオリエンスでは「オリエンス統一を成し得たものこそがアギトではないか」という漠然とした認識が一般的に広まっている。
そのため各国は、自国からアギトとなるものを現出させるために尽力している。
朱雀国においては、アギト候補生を育成する魔導院がその役割を担っている。
- 簡潔に言えば、この世界の救世主伝説。
もっとも、各国がその存在を本当に出現させよう、と考えている点が現実と違う。
無名の書には、アギトに関する事柄が記載されている。
アギトの塔という建造物も、この塔を登りつめたものはアギトになれるという言い伝えからそう呼ばれている。
人々と神々では、アギトの考え方に違いがある。
オリエンスの人々は、世界に平和と救済をもたらす者が【アギト】だと考えているが、
神々(特に彼女)からすれば、【アギト】とは「不可視世界への扉を開くための、強い煌きをもった人の魂」に他ならない。
彼女はそのためにアギトになりうる魂を自らの手で育て、オリエンスに訪れる最後の審判の刻に彼らを立ち向かわせて、アギトとなるように仕向けている。
成功すればそれでよし、失敗すれば世界全てを滅ぼしたあと、また最初から歴史を繰り返すようにしていた。
……6億を超える輪廻を繰り返しても、アギトとなる魂は未だ生まれていない。
以上より、自分たちの目的のために必要な存在を「アギト」と呼んでいる点が同じなだけで、両者の見解は根本的に違っている。
勿論、アギトとなる者が生まれれば世界が救われると同義ではあるのだが、神々からすればこの世界は「実験場」に過ぎず、アギトの魂が得られればその他のことはさほど問題ではないと思われる。
ラテン語で、Agito=覚醒、挑戦などの意味を持つ。
本編での意味は、0組の子ども達の覚醒した魂を指していて、
作品的な意味では、新たなファイナルファンタジーシリーズとしての挑戦、という意味だろうか。
- 次代のために消えていく零組のことを考えると、感慨深いものがある。