【民明書房】

Last-modified: 2009-02-18 (水) 00:01:24

【不愛成不安他事(ふぁいなるふぁんたじー)】
 
 春秋時代中期、諸子百家が鳴動していた頃。
須九衛阿(すくえあ)という人物は、己の思想を諸侯に説く際、
人々が過酷な運命の元に生きる「不愛成不安他事」をまず説き、
やがて最終的に世界は救われるという例え話をしたという。
だが、どの諸侯もその話を喜びながら聞くも、話が終わると
用済みとなった須九衛阿を宮殿から駆逐した。
 後世になり、人々は須九衛阿の説いた話を書物にまとめ、
これを後々まで語り継いだという。また、須九衛阿が宮殿から
駆逐されたことを「駆離阿」と呼び、物事が達成される事の
代名詞として用いたという。
 
(民明書房刊『究極幻想思想』より)