與喜天満神社
住所:奈良県桜井市初瀬14
主祭神:菅原道眞
社格:郷社
主な祭礼:10月第3日曜日(初瀬まつり)
webサイト:與喜天満神社
↑参道・鳥居↑
このお山が現在、国の天然記念物に指定されている與喜山で、その中腹に鎮座されているのが、
学問の神として知られる菅原道真公をご祭神とする與喜天満神社です。
菅原道真公のご先祖・野見宿禰は、ここ初瀬の出雲のご出身で、初めは土師氏と称しました。
道真公にとって初瀬は遠祖からのふるさとだったのです。
一朝廷から学者として信任され、道真公は右大臣まで累進しましたが、太宰府に左遷されて亡くなりました。
しかし、道真公が現世では不幸な人生を閉じられましたが、
生前のご功績とその至誠のこころから人々に敬われ、ついに神となりました。
このような光栄なことがありましょうか。当社はわが国最古の天神信仰のお宮です。
ことに入試合格・学業成就・子育てには霊験あらたかといわれています。
↑中門・拝殿↑
↑境内地図(クリックで拡大)↑
↑鍋倉神社 奉納石灯籠↑
↑與喜寺跡↑
↑長谷寺遠景↑
(以下、余談)
牡丹などで知られる古刹・長谷寺は『枕草子』『源氏物語』『更級日記』など多くの古典に登場します。
門前町の石畳は途中で二股に分かれていて、寺院に進まずに橋を渡ると当社につきます。
連休ということもあり、門前町は溢れんばかりの人だかりでしたが、橋を渡り與喜山に入ると別世界でした。
菅原道真公の先祖・野見宿禰は初瀬の出雲とされていまして、初めは土師氏と称しました。
奈良市の菅原天満宮では菅原邑が発祥でしたが、新しい説が登場しました。
参道の石段の途中に與喜寺跡がありました。かつては神仏習合の霊場だったのでしょうか。
長谷寺蔵「大和長谷寺真景図」には與喜天神や與喜寺が描かれています。
この作は寛永15年(1638)ですので、少なくとも江戸時代初期には存在したようです。