おばあちゃん (132-402)

Last-modified: 2010-09-09 (木) 15:51:33

概要

作品名作者発表日保管日
おばあちゃん132-402氏10/09/0410/09/04

 
※ちょっとだけオリ設定です

作品

 その日、キョンはなかなか姿を見せなかった。
 いつもならもう来ててもおかしくない時間なのに…どうしたんだろう。

 

 そう言えば昨夜は電話にも出なかったな…いつもなら何時に電話しようが「やれやれ」って言いながらも
出てくれるのに。
 そのせいで昨日はあたし、何かやらかしちゃったのかもって気になって全然眠れなかったのよ!?
 …だから今日は朝一でキョンに昨日の事を問い詰めようと思っていたの。

 

 なのにキョンはまだ来ない。

 

「きりーつ、礼。ちゃくせーき」
 岡部がやってきて日直が号令をかける。もうHRが始まるというのに、アイツは何で来ないの?
 休むなら休むで団長たるあたしに連絡の一つも寄越しなさいよ、まったく……心配するじゃない。
…ってこれは団長として、よ!?団長として団員を心配するのは当然というかむしろ義務?そう義務なの!
だから…………あー、頭の中で何を言い訳してるのよ。もう…ぜーんぶキョンが悪いのよ!

 

 けどあたしのそんな脳内モノローグは、あたしの人生において何の足しにもならないとわかってる岡部の
決まりきった連絡事項の終わり際に突如打ち切られた。

 

「あぁそうだ、キョンは身内に不幸があったらしくてな。しばらく休むことになった」

 

 岡部がそう告げると同時に、あたしは椅子を膝裏で蹴飛ばすくらいの勢いで立ち上がっていた。

 

「誰!? 不幸って誰に!!」
「す、涼宮? なんでお前が」
「いいから答えなさいよ!!」
「…あー…うん、…おばあさんだそうだ」

 

 …キョンのおばあちゃんが、亡くなった?

 
 

 あたしの脳裏に、この夏の思い出が蘇る。

 

 夏休み。あたしたちSOS団はキョンの田舎で合宿を行うことにした…キョンは大反対してたけど。
だって2週間もキョンと離れ…ゴホン!! と、とにかくキョンのご家族は二つ返事でOKしてくれたわ。

 

 キョンのおばあちゃんに逢ったのは、そのとき。
 急に押しかけたにも関わらず、キョンの友達のあたしたちを喜んで迎えてくれたおばあちゃん。
 両親以外に「血縁」と言える人のいないあたしに、田舎って…親戚ってこんなものなんだって教えてくれた。
「こんな孫がいたらよかったなぁ」と言ってくれた時は本当に嬉しかった。あたしもこんなおばあちゃんが欲しいなって心から思ったもの。
「またいつでもおいで」って言ってくれたおばあちゃん。あの時の暖かい気持ちは今でも鮮明に思い出せる。

 
 

 もう、いないんだ。

 

 もう、会えないんだ。

 
 
 

 その日の授業は全然頭に入らなかった。お昼を食べたかどうかもよく覚えてない。
 ほんの少ししか一緒に居なかったのに、おばあちゃんはあたしの中でとても大きな存在になっていた。
 …キョンも、妹ちゃんも、キョンの親戚の子たちも、みんなおばあちゃんのことが大好きみたいだったな。

 

≪うまいだろ? ばあちゃんの煮しめは世界一だ≫

 

 ふと、そう言った時のキョンの嬉しそうな顔が浮かんだ。

 

 おばあちゃんの料理はどれも物凄く美味しかった。なかでもキョンがイチオシしてた『煮しめ』、あれはホントビックリするくらい美味しかったわ。
 みくるちゃんも古泉くんも何回もお代わりしてたし、有希に関してはもう・・・手が何本もあるみたいに見えたわね。
 普通ちっちゃい子どもってああいう田舎料理みたいなのはあんまり好きじゃなかったりするでしょ?でも
そんなのお構いなしで、子どもたちもたくさん食べてた。

 

 キョンが一番の大好物だって言ってた、おばあちゃんの煮しめ。
 レシピは門外不出で、おばあちゃんが「この人!」って決めた人にしか教えないつもりだったらしい。
 現にキョンのお母さんも「まだ早い」って教えてもらってなかったみたい。あんなに料理上手なのに。

 

 あの煮しめも、もう食べられないんだ…

 
 
 

 放課後。 あたしは我がSOS団の本拠地である旧文芸部室に足を運んでいた。
 足取りがいつもより重いのが自分でもわかる…心は逆にぽっかりと穴が開いてるみたいに空虚だったけど。
 でもみんなに心配かけるわけにはいかないわ、団長として示しがつかないもの。しっかりしなさい、あたし!

 

「やっほーみんな! 遅れてごめんねー!」
「あ、涼宮さん。こんにちは」
「…」コクリ
「どうも。お疲れ様です」
 三人が順にあたしに挨拶する。けどすぐにそのまま言葉を続けてきた。
「あれ、涼宮さん…ど、どこか具合でも悪いんですか?」
「…平常時より眉が0.1ミリ、目尻が0.3ミリ、口角が0.2ミリ下降している」
「そういえば彼の姿が見えませんね…もしかしてお休みですか?」

 

 …あれー? もう見破られるなんて……流石はSOS団員というべきかしら。
……やっぱりみんなにも伝えたほうが…いい、よね。

 

「えーと、うん。キョンは休み。……おばあちゃんが、亡くなったんだって」
「えっ!?」
「!」
「! それは……そうだったんですか」

 

 …みんなもショックが大きいみたい。みんなおばあちゃんにはよくしてもらったもんね。

 

「うん。そんなわけで、キョンはしばらく休みだから」
「……承知しました。…彼とは、もうお話しに?」
「ううん、岡部が言うには昨日の夕方に急に倒れてそのまま…だったんだって。だからキョンも昨夜のうちに向かったみたいで、まだ連絡はとれてないわ」
「そう、ですか…」
「グスッ…お、おばあちゃんが…うぅ…」
「あーもう、みくるちゃん。そんな泣かないの!」
「す、すいませ…グスッ…」

 

 古泉くんは落ち着きながらも沈んだ顔で、みくるちゃんは涙を抑えきれないまま、おばあちゃんの死を悼んでいた。
 有希も無表情なんだけど、もう本は開いていない。あたしをじっと見つめる瞳には、どこか憂いが秘められているように感じた。

 

 と、そのとき。

 

Prrrr…

 

「! 電話……キョンから!」
ピッ
「キョン!?」
『ああ、ハルヒ。今大丈夫か?』
 電話口から聞こえる一日ぶりのキョンの声。なんだか凄く安心してしまった。

 

「ん、大丈夫。…キョン、あの…」
『…ああ、もう聞いてるだろうけど………ばあちゃんが、な。…逝っちまったよ』
「…うん」
『…連絡遅れてスマン。なんだかんだで少し忙しかったもんでな』
「ううん、いいわよ……キョン?」
『ん?』
「えと………その……」
『……ん、大丈夫だよ。……ありがとな、心配してくれて』
 こっちが気遣わせてどうするのよ…
…でも、言葉がでない。キョンの方がもっとツライはずなのに…
『っと、悪い。これから通夜でな、今準備中で…また明日にでも連絡するよ』
「あっ」
『皆にもよろしく言っといてくれ。…じゃあ』
プッ   ツ- ツ-

 

 切れちゃった…
「あ…キョンくんは、なんて?」
「…ん、これからお通夜なんだって。なんか準備があるみたい」
「そっか…グス」
「うん…皆によろしくって」

 

 キョンの声…無理して普通に喋ってるのがバレバレよ。まったく…
……こんなときくらい、頼ってくれたっていいのに……頼ってほしいのに。

「何か……我々にできることは、無いものでしょうか…」
 古泉くんも同じ考えなのか、そう言って思案顔になる。
 何かがしたい。してあげたい。そうすることがあたしたちからの、おばあちゃんへの餞にもなると思うから。

 
 

 その日はそのまま解散することにした。 結局、何も思いつかないまま。

 
 
 

 沈んだ気持ちのまま食事と入浴を済ませ、ベッドに横になる。
「キョン…あたしに何かできることはない?」
 自作のキョン人形を抱きしめて話しかけた。答えが返ってくるわけないけど、そうせずにいられなかった。

 

 文句を言いながらも、絶対に着いて来てくれるキョン。あたしを見捨てないでいてくれるキョン。
 アンタにどれだけ助けられたと思う? アンタにどれだけ救われたと思う?
 今度は、あたしの番。あたしがアンタを助ける番。
…そうだよね? おばあちゃん…

 

 気づいたらあたしはまどろみの中に居て…キョンの笑顔、おばあちゃんの笑顔が浮かんでは消え、
浮かんでは消え……

 ……………………………………………………………………

 ……………………………………………………………………

 ……………………………………………………………………

 ……………………………………………………………………

 ……………………………………………………………………………………閃いた!!!

 
 
 

 翌日、あたしは学校を休んで作業に取り掛かった。一刻も無駄にできないもの。
 予備知識はほとんどない。頼りになるのは記憶だけ。
 あたしは必死に記憶を手繰り寄せ、作業を進める……

 

ピンポ-ン

 

 ? 誰よ、この忙しい時に!
「どちらさま?」
 できるだけ刺々しくインターホンに語りかける…でも返ってきたのは予想外の声だった。
「ひっ!? す、すいません~! あ、あの~」
「!? みくるちゃん!?」

 

 慌てて玄関に向かい扉を開けると、そこにはみくるちゃんだけでなく有希と古泉くんもいた。
「ど、どうしてみんなココにいるの? 学校は?」
「あ、あの、わたしたちもお手伝いしようと…」
「水臭いですよ、団長? 僕たち団員にも一口乗らせてください」
 そう言って山盛りの荷物を持ち上げる古泉くん。まだみんなには伝えてなかったのに、どうして?
「長門さんですよ。涼宮さんが欠席されたと聞いて瞬時にこの解答に辿りつき、伝えてくださったんです」
「…一人での再現は困難。同じ記憶を共有する私達も協力するべきと判断した」
「有希…」

 

「…彼に助けられているのは、僕たちも同じです」
「わたしたちも…キョンくんの助けに、なってあげたいんです」
「…許可を」

 

「みんな……うん!よぉーし、SOS団の総力を挙げてこのミッションを達成するわよ!着いてきなさい!!」
「は、はい!」
「了解です!」
「おー」

 

 みんな…ありがとう。

「…待ってなさいよ、キョン」

 
 
 
 
 

 四日後、あたしは一人で畦道を歩いていた。
 おっきい荷物を持って、おばあちゃんの家を目指して。
…こんな形でまたココを通ることになるなんて思わなかったな。

 

「あの…ごめんください」
「はい……あら? あなた、たしか…」
 おばあちゃんの家に着いたあたしを最初に迎えてくれたのは、この間会ったキョンの親戚のおばさん。
あたしのことを覚えてくれていたみたいだ。
「まぁまぁ…よく来てくれたわねぇ。ありがとうね」
「いえ、突然おじゃましてしまって…すいません」
「ううん、来てくれて嬉しいわ。おばあちゃんもきっと喜んでる。さ、あがって」

 

 そのやり取りが聞こえたのか、奥から何人か顔を出してきた。その中に…
「ハルヒ!? お前なんでここに!」
「なによ…来ちゃいけなかった?」
「い、いや、そんなことは無いが…」
 何も言わずに来ちゃったから、やっぱり驚いてる。まぁ当然の反応よね。
「…あたしも、おばあちゃんにお別れを言いたいの。SOS団の代表としても、ね」
「ん…………そう、だな。…わかった。ありがとな、来てくれて」
 そう言ってキョンは弱々しく微笑んだ。

 

 久々に目にするキョンの顔。少しだけやつれて見える。
 でも、見るだけで。それだけで、凄くホッとする。胸が暖かくなる。

 

 やっぱり、あたしは…ううん、今は置いておこう。

 

 通された仏間には、キョンの親戚がほとんど勢揃いしていた。
「あ…ハルにゃん」
「久しぶり、妹ちゃん」
 妹ちゃんはあたしを目にするなり駆け寄ってきて、あたしの服に顔を埋めた。優しく背中を撫でてあげる。
「ハルヒちゃん…わざわざ、ありがとうね」
「いえ、突然すいません。…この度は、御愁傷様でした」
 そう言って深く頭を下げる。みんなが返してくれる。
「ハルヒ。…こっち」
「うん」
 そして仏壇の…おばあちゃんの前に座り、手を合わせた。

 
 

 ひさしぶりだね、おばあちゃん。会いたかったよ。

 

 相変わらず、すごく優しい目してるね。キョンとそっくり…あ、キョンがおばあちゃんに似てるのか。

 

 うん、あたしは元気だよ。SOS団のみんなも変わらず元気。

 

 でも、キョンは………仕方ないよね。大好きなおばあちゃんと、もう…お話しできないんだから。

 

 …あたしも悲しい。おばあちゃんと、もうお話しできないなんて。

 

 またおいでって言ってくれたよね? すごく嬉しかったんだよ?

 

 また、会いたかった。お話ししたかった。 次に会えるのいつだろうって、すごく楽しみにしてた。

 

 だから…また、来たの。 おばあちゃんに会いにきたの。

 

 …感じるよ。 おばあちゃん、そこにいるんでしょ? だってすごく暖かいもの。

 

 心の中がホンワカして、まるでお日様の光の中にいるみたい。

 

 見守ってくれてるんだよね? ありがとう。

 

 支えてくれてるんだよね? ありがとう。

 

 うん、大丈夫。だって、あたしにはキョンがいるもの。

 

 いつも、あたしを見てくれる。あたしを支えてくれる。

 

 キョンの優しさは、おばあちゃん譲りなんだね。

 

 でも、そうね。今はちょっとだけ力を貸してくれる?

 

 いつもあたしを助けてくれるキョンを、今度はあたしが助けてあげたいの。

 

 あたしも、頑張ったんだ。SOS団のみんなと一緒に。 だからちょっとだけ、力を貸して。

 
 

「キョン、みなさんも…食べてほしいものがあるの」

 
 

「これ……煮しめ、か?」
 そう。あたしが考えた、キョンのためにできること。おばあちゃんへの餞になるもの。
「うん。おばあちゃんの、煮しめ」
 しっかり覚えてるのは具材だけだったから、かなり苦労したけど。
「みんなで協力して、できるだけおばあちゃんの味に近づけたつもり。……食べて、くれる?」
「……ああ。もちろん」

 

 キョンが箸を取り、しっかり味を染み込ませた山菜を口に運ぶ。
 あたしが固唾を飲んで見守るなかで、それを口に含み、味わう。
 ほんの数秒の出来事だろう。でも、あたしにはずっと長い時間に思えた。

 
 

 不意に…キョンが、泣いた。

 
 

 ボロボロと涙が零れ落ち、それでも口はしっかりと噛みしめて。
 キョンの泣くところなんて初めて見た。でもその顔は、涙は、すごく綺麗で。
 飲み込んで、キョンが言った。

 
 
 

「ばあちゃんの、味だ」

 
 
 

 あとはもう、言葉にならなかった。
 他のみんなも『おばあちゃんの煮しめ』を食べて、泣いている。
 あたしも、一口。
 味見は何度もした。だけどその時にはなかった暖かさを、優しさを感じられて…思い出が止まらなくなった。
 ほんの短い間だけれど、おばあちゃんと過ごした日々があふれて、流れて、満ちて。
 あたしたちは、おばあちゃんのぬくもりに包まれた。あたしの眼からも、涙が溢れ出て…

 

「ハルヒ」
 キョンの声。あたしがこの世で一番好きな声。今は少し、涙で震えてるけれど。
「ありがとう」
 …初めて抱きしめられた。 キョンの胸は、腕の中はとても暖かくて、優しくて。
「ありがとうな、ハルヒ」
 こっちのセリフだよ、キョン…いつもありがとう。
 あたしも、キョンを抱きしめる。おっきな背中に手を回し、精一杯強く、優しく。
 キョンの助けに、なれたかな。…ううん、なれたよね?

 

 ありがとう、キョン。 これからもよろしくね。

 ありがとう、おばあちゃん。 また会いに来るからね。

 
 
 
 
 
 
 

 それから数日。今日でキョンの忌引きは明け、学校に来るはず。

 

「よーう、キョン!久しぶりだな!」

 

 谷口の声が響き、クラス中の目が扉へと向けられた。
ってゆうか声デカイ。喪に服してたってこと理解してんのかしらあのアホは。

 

「おう。やれやれ、ちょっと休んでたくらいじゃ全然成長が見てとれないなお前は」
「そうでもないよ。キョンがいない間に振られた人数が500人を超えたんだから」
「国木田!? 何でお前がそれを!!」
「ああ…俺が悪かった。お詫びに『ミスター・リジェクション』の称号を贈ろう」
「おお? なんかカッコイイじゃねえか。さんきゅーキョン!」
「無知とは幸せなり、だね」
 どっと教室が笑いに包まれた。なんだかんだ言って、結構キョンってクラスの中心なのよね。
 ああ、あれはキョンの意を汲むなら『拒絶され男』ってところかしら。受け身になってないわよバカキョン。

 

 そんな詰めの甘いキョンがあたしの方へやってくる。
「よう。おはよう」
「おはよ」
 簡単な挨拶を交わして、あたしの前に座る。入学してからずっと変わらないあたしたちの定位置。

 

「いきなりで何だが」
 不意に話し始めるキョン。何かしら?
「俺はあんまり不思議なことが起きて、生活が乱されるのは遠慮したいクチでな」
「はあ?アンタ、SOS団の団員ともあろう者が何言ってんのよ!」
 キョンらしいと言えばそうだけど!
「まあ聞け」
 そう言って懐から何かを取りだした。これ…写真?

 

「あの日の写真だ。あの宴会の時のな」
 そう、あのあと仏間は宴会場へと変貌し、あたしも是非って乞われるもんだから参加したのよ。
 おばあちゃんも湿っぽいのは嫌いだったから…ということだったんだけど、仮にも喪中じゃなかったのかと
思わず疑いたくなるほどのあの騒ぎっぷりには、流石のあたしも驚かされたわ。
「まあ、全部お前の…SOS団のみんなのお陰だしな。俺たちがあんなに早く元気になれたのは」
「ん…そういうことならあたしも吝かじゃないけどさ」
 とにかく、その時の写真ってことね。

 

「ああ。んで、さっきの続きだけどさ」
 …キョンはすごく優しい顔になって、続けた。

 
 

「…こんな不思議なら、俺も大歓迎だなって話」
「え…………あ!」

 
 
 
 

 キョンに渡された写真。それは仏壇の前に全員が集合して撮ったもの。
 みんな、すごくいい顔で笑ってた。あたしも、キョンも、妹ちゃんも、御両親も、親戚のみんなも、

 
 

 遺影の中の、おばあちゃんも。