ハルヒ「ウッキー!」 (145-98)

Last-modified: 2011-08-09 (火) 03:06:42

概要

作品名作者発表日保管日
ハルヒ「ウッキー!」145-98氏11/07/3111/08/06

 

作品

◆◆ 第一幕 ハルヒ大地に立つ! ◆◆
 
 むかしむかし。
 東州傲来国花果山に仙石があり、これが日夜天地精妙の気を浴びているうちに、いつしか精を蔵し卵を産んだ。
 卵は風に吹かれているうちにやがて……
 
 ピキ、パキ、……ピシピシッ
ハルヒ「ウッキー!」パリーン
 
 中から一匹の石猿が孵った。名を孫“ハルヒ”悟空! 後の斉天大聖、SOS団団長爆誕の瞬間である。
 
 さてその後ハルヒはえらい美人に成長し、名だたる名士、地仙、妖怪共の求婚を退け、或る平凡な一般ピープルと結ばれ幸せに暮らしましたとさ──とは勿論ならなかった。
 
ハルヒ「ねえねえ、仙術教えてー」
喜緑「いいですよウフフフフ」ノホホーン
 
 西方の須菩提“喜緑”祖師に、不老の法、筋斗雲の術、七十二通りのコスプレ等々、怪しき仙術を学ぶや、
 
ハルヒ「よこせ」
コンピ研部長「うう、もってけ泥棒……」シクシク
 
 東海“部長”竜王から悪辣極まりない手段で如意棒と最新PCを強奪。
 六魔王と義兄弟の契りを結び、
 
ハルヒ「我こそは斉天大聖美猴王にしてSOS団団長、孫“ハルヒ”悟空なりぃ!」ウリィィィ
 
 てな訳で妖魔軍SOS団を率い天界連邦政府に独立戦争を挑んだのであった。
 老人や鳩にまで銃口を向け、無辜の人民に豆をぶつけ、コロニーを落とし、まさに冥府魔道を……
 
ハルヒ『ナレーターうっさい!』ゲシッ
 
 ……戦いは一カ月余りで膠着状態に陥り、疲弊した天界軍と玉帝は懐柔を試みたのであったが……
 
ハルヒ「ぼりぼりムシャムシャごっくん」
新川「おやおや」
 
 太上“新川”老君の仙丹と仙酒とハウスワインをがぶ飲みし、
 
ハルヒ「うんいける」
「あらあら」
 
 西王母“森”の仙桃とわらびもちを盗み食い、
 
ハルヒ「さあお着替えの時間よ~」ムッキッキ
みくる「ひょえぇぇ!」
 
 ついには天女のあられもない姿を撮り、全世界に曝そうとするに及んでは遂に堪忍袋の緒が切れ、
 
朝倉「うん、それ無理」ニコリ
 
 玉帝の姪、二郎“朝倉”真君を総大将に天兵十万を差し向け激闘の末、遂にこれを破ったのであった。
 
 
………
……

 
 
【あるド田舎】
 
ハルヒ「うう、負けてしまったわ。あたしは負けるのが大嫌いなのに……」
 
 だろうな。
 
ハルヒ「ぜったーいにリベンジしてやるからねー!」エイエイオー
 
 ハルヒ、後ろ後ろ。
 
鶴屋「やあハルにゃん」
 
 ハルヒの背後に立つのは誰あろう、そう! 西方天竺は大雷音寺に住まう、
 
鶴屋「はっはっはっ。そうっさ、このあたしがかの有名な釈迦如来様にょろー!」
ハルヒ「ニョロイさま」
 
 合体させんな。
 
ハルヒ「何の用かしら、鶴…おっと如来さま」
鶴屋「ふっふっふ。ハルにゃん、今回ばかりはちょーっとヤリ過ぎだったねぇ」
ハルヒ「フン! すぐにリベンジしてやるわよ」
鶴屋「どうだい、そろそろ反省して御仏の教えに帰依しちゃうってのは?」
ハルヒ「おことわりよ、あたしはまだまだ遊び足りないんだから」
鶴屋「……どうあっても止まる気はなさそうにょろね」
ハルヒ「何人たりともSOS団のゆくては阻めない!」
 
鶴屋「ならば!」ギラッ
ハルヒ「答えは一つ!」ギラン
 
 ゴゴゴゴゴ……!
 
ハルヒ「はぁ! 涼宮鳳凰拳奥義天翔十字鳳!」ダッ
鶴屋「にょろ! 鶴屋神拳奥義天破活殺!」バッ
 
 カッ!!
 
 
 
 バターン
ハルヒ「きゅう」
 
鶴屋「まだまだっさハルにゃん、しばらくその鶴屋山の下で反省するといいにょろ」
ハルヒ「うう……反省ってどのくらい?」
鶴屋「ざっと500年? ではバイビーベイビー♪」ビューン
ハルヒ「ご、500年ー!? ままま待ってぇー!」エーン
 
 かくしてワル猿ハルヒは山の下敷きになって、長い年月を過ごす事になった……
 
◆◆ 第二幕 鶴屋山脱出作戦 ◆◆
 
 ──さて、時は流れ500年後。
 
【鶴屋山】
 
ハルヒ「あー、たいくつー、あれからどのくらい経ったのかしら」
ハルヒ「なんにもやる事がないわー」
 
チョロチョロ
ハルヒ「お、カマキリさん、ちょっとこっちおいでー」
ハルヒ「にーらめっこしましょっアップップ!!」クワッ
 
 コテン
ハルヒ「あっはっは! これで3159連勝!」
ハルヒ「あはははははは……ははははは……はは」
 
ハルヒ「む な し い」
 
ハルヒ「誰か人間やってこないかな」
 
 てなことをやっていると、
 
長門「…………」テクテク
ハルヒ「お! わお! わぁお!」
長門「?」
ハルヒ「Hey! ちょっとそこのキュートガール! こっちに来なさいよ」
長門「何?」
ハルヒ「ちょっとお願いがあるんだけどな~」テヘッ
長門「わかった」コクリ
 
 ごそごそ、スチャッ
 
ハルヒ「…………えーと……何これ?」
長門「カチューシャ。貴女によく似合う」
ハルヒ「え///、……えーと、あー、ありがと///」
長門「じゃ」シュタ
ハルヒ「ち、違うー! 頼みたい事があるのよー!」
長門「……何?」
ハルヒ「この上の方にあるお札を剥がして欲しいの」
長門「この岩の上の?」
ハルヒ「そそそそそ」コクコクコク
長門「えい」ベリ
ハルヒ「うっしゃあ!」ドカーン
 
ハルヒ「ウッキッキー! やっと脱け出せたわー」
長門「……」
ハルヒ「見てなさいよー、天界の奴らもお釈迦さまもみんなまとめてヒイヒイいわせちゃうんだから!」
 
ハルヒ「ではいざ出陣!」
長門「待つがよい」
ハルヒ「? あら、まだいたの?」
長門「謝礼を要求する」
ハルヒ「え? ああ、うーん、何か欲しいの?」
長門「私は三蔵“長門”法師。取経の旅の途中」
ハルヒ「ふーん、お坊さんだったんだ」
長門「貴女には旅の供をしてもらう」
ハルヒ「えー。イヤよ、そんな地味なの」
長門「申請を却下。テクニクテクニカシャランラー」
 
 ギリギリギリ
ハルヒ「いたたたた!!」
長門「先ほどのカチューシャは呪いのカチューシャ」
ハルヒ「げ」
長門「呪文を唱えるとこうなる。ピピルマピピルマプリリンパ」
 
 ギリギリギリ
ハルヒ「あいてててて!! ついてく! ついて行くから!」
長門「そう」
ハルヒ「とほほ~」ショボーン
 
 かくしてハルヒは“長門”法師の弟子となり、天竺にありがたーいお経を取りに行く事になったのだった。
 
ハルヒ「うぇーん」
長門「泣くでない」
 
◆◆ 第三幕 戦場は荒野 ◆◆
 
 さて旅を続ける二人、いや一人と一匹であったが、
 
ハルヒ「うーん、二人だけってのもさみしくない?」
長門「別に」
ハルヒ「もうちょっと仲間を増やしてもOK?」
長門「?」
ハルヒ「こういう旅には萌えキャラとかクールなイケメンとかが必要だと思うのよ」
長門「そう」
ハルヒ「かくいうあたしもかってはSOS団って愉快痛快な仲間を率いて、それはもう摩訶不思議アドベンチャーを──」
長門「構わない」
ハルヒ「ホント!? じゃ早速一人心当たりがあるのよ。ちょっと待っててねー」バビューン
長門「……」
 
 
………
……

 
 
ハルヒ「ヘイお待ちっ!」
みくる「ななな何なんですかー? ここどこですか、いったい何を」
ハルヒ「黙りなさい」
みくる「」
ハルヒ「紹介するわ。猪“みくる”八戒ちゃんよ」
 
ハルヒ「見てごらんなさいよ、めちゃめちゃ可愛いでしょう。こういう萌えでロリっぽいキャラが旅には必要なのよ。以前天界で目をつけてたの」
みくる「うぅ」
 
長門「私も一人オススメしたい」
ハルヒ「へぇ」
長門「紹介する。即戦力の期待の新人、その名も」
古泉「沙“古泉”悟浄です。……よろしく」
ハルヒ「サワヤカ系のイケメンね。GJよ。どこでゲットしたの?」
長門「天竺より派遣された監視や「わー! わー! わー!!」」
ハルヒ「?」
古泉『ちょ! 長門さん頼みますよ!』ボソボソ
長門『うかつ』
 
 てな訳で、三蔵“長門”法師と孫“ハルヒ”悟空は、「当人の強い希望で自主参加した」心強い仲間を加え、旅を続けるのであった。
 
みくる「拉致誘拐ですぅ」グスン
ハルヒ「任意同行よ」ウッキッキー
 
 
………
……

 
 
 さて旅に危険はつきものである。
 一行の前に立ち塞がるのは過酷な自然ばかりではなかった……
 
 そう! 恐るべき力を持つ妖怪たちの襲撃である!
 
 
 金魚の化身! 霊感大王“谷口”の攻撃!
 
ハルヒ「どりゃー!」
 どっぼん
谷口「がぼがぼチクショー! 俺また水落ちかよがぼっ!」
 
 
 妖しき魔獣! 青獅子“国木田”との死闘!
 
国木田「ねぇ……この妖怪、去勢されてるって設定なんだけど……まさか」
ハルヒ「おや、こんなところにセーラー服が」
みくる「おや、こんなところに花が」
長門「おや、こんなところにカメラが」
 
国・古「「」」
 
 
 薔薇の棘にはご用心! 毒蠍女怪“阪中”の誘惑!
 
阪中「焼きたてシュークリームあげちゃうのね」
長門「あなたにどこまでもついて行く」
ハルヒ「こら!」
 
 
 ニセハルヒ現る! 六耳彌猴“わたぁし”の罠!
 
ヤスミ「お久しぶりですっ! ヤスミ復活でs」
みくる「ぎゃぼーーー///! ヤスミ~~ン!///」ッピョーン
ヤスミ「きゃあ」
ハルヒ「おお、みくるちゃんのルパンダイブ」
 
古・長「」
 
 しかしハルヒをはじめとする腕利きのお伴の活躍によって、旅は順調に進む──
 
古泉「どこが順調なんですか……」
 
 ──かに思えた。
 
 そう、ここ火焔山において、彼女らの前に立ち塞がる影があったのである……。
 西遊記、最強の敵。我らが孫“ハルヒ”悟空、最大のライバル。
 ──あの妖怪が彼らの行く手を阻む。
 
???「くっくっ」
 
◆◆ 第四幕 恐怖!機動牛魔王 ◆◆
 
【火焔山】
 
ハルヒ「うぅ、あっついわねー」
長門「同意」
みくる「山が燃えてます……」
古泉「早く抜けないと、日干しになってしまいますよ」
 
 旅の天王山、南米ジャ○ロー……もとい火焔山を進む一行。
 
 そこに立ち塞がる影が一つ。
 
???「くっくっ」
 
古泉「む、何者?!」
みくる「え? えっ?」
ハルヒ「あ、あんたは!」
 
 そう、そこにいたのは翠雲山芭蕉洞の主! 二つ名を平天大聖大力王!
 
古泉「ま、まさか」
ハルヒ「……そう。かって義兄と呼んだ男!」
古泉「牛魔王!」
 
 
 
キョン「久しぶりだな! ハルヒ!」
ハルヒ「キョン魔王」
キョン「合体させんな」
 
長門(てっきり今回ナレーター役かと思っていたが……)
みくる(ラスボスですか……)
古泉(ちぃ、今回は僕がハーレム設定かと思ってたのに」
長・み「「おい」」
 
 
………
……

 
 
キョン「よ、ハルヒ」
ハルヒ「何の用よ」
キョン「何の用とは御挨拶じゃねえか。かつての仲間だろ」
みくる「仲間?」
ハルヒ「こいつはね、昔あたしが結成したSOS団の一員なの」
キョン「くっくっく」
ハルヒ「キョン、あんたも有希を狙ってるってわけね」
キョン「ほう」
ハルヒ「いいわよ、あんたがこの子に手を出そうっていうのならまずその幻想を……」チャキ
 
キョン「おっと待ちな」
 
ハルヒ「?」
キョン「誰がお前に敵対すると言ったんだ?」
ハルヒ「え」
 
キョン「……俺はお前を迎えに来たんだ」キリッ
ハルヒ「えっ///」ポッ
 
長門「」
みくる「」
古泉「」
 
◆◆ 第五幕 再会 キョンよ… ◆◆
 
ハルヒ「キキキキョン、いったい何を」
キョン「お前を失って500年……長かったぜ」
ハルヒ「は、はぁ?!///」ドキドキ
キョン「──SOS団は楽しかったなぁ、ハルヒ」
ハルヒ「う、うん」
キョン「お前と一緒に雲に乗って……世界中で暴れまくった」シンミリ
ハルヒ「……キョンはSOS団……嫌がってるって思ってた……」
キョン「はは」
 
キョン「ま、最初は変なヤツに変な団体に入れられちまった、なんて思ったこともあったさ」
キョン「だがな」
キョン「朝倉の奴に破れ、散り散りになり、お前が行方知れずになっちまった後──」
キョン「俺は気付いたんだ。お前と遊び倒した日々が素晴らしく輝いていた事に!」
ハルヒ「キョ、キョン///」ポー
 
古泉「あ、それポンです」
長門「頭ハネ、ロン、満貫」
みくる「あう」ジャラジャラ
 
キョン「お前を求め、俺は世界を探し回った……」
ハルヒ「うん」キュン…
キョン「ようやくニョロイ様に封印された事を突き止め、急行したんだがお前はもう脱け出した後だったんだ」
ハルヒ「そうだったんだ……///」ドキドキ
 
みくる「カン、リンシャンktkr、5200」
長門「くっ……」
古泉「……」
 
キョン「……ところがどうだ、自由になったお前は俺の事もSOS団の事も忘れ(ジロリ)こんな雑魚共と遊び呆けてやがる」
ハルヒ「うぅ」ショボン
 
長み古((( 雑 魚 ? )))カチン
 
キョン「まぁいい、俺は過去は問わん。お前がどんな奴と付き合っていようがどうでもいいことだ」
キョン「大事なのはこれからだ! そうだろハルヒ!」
ハルヒ「うん!」キャー
 
長門(完全に乙女モード)
みくる(うわぁ)
古泉(これはヒドい)
 
キョン「すでにハルヒの手となり足となる『新生SOS団』のメンツも揃えてある!」
長門「え」
みくる「え」
古泉「え」
 
キョン「いずれもお前好みのキャラ設定を備えた、粒ぞろいのエリート共だ!」
ハルヒ「キャッホーイ♪」
長門「おい」
みくる「こら」
古泉「待てや」
 
キョン「では紹介しよう……」
 
キョン「陰謀めぐらせ東奔西走。すっかりヘタレの烙印を押された空周りの不遇エスパーガール」
キョン「ツインテールの流れ星! 銀角“橘”!!」
「なのです!」
古泉「ブー!!」
 
キョン「冷笑を纏いし冷徹なるピカロ。 而してその実態は! 負け犬臭漂うシスコン未来人」
キョン「明日をイキロ! 金角“藤原”!!」
藤原「やあ、姉さん///」
みくる「ブブー!!」
 
キョン「無口無表情無感情の三拍子。彼方より飛来せしミステリアスガールはマック派か? モス派か?」
キョン「宇宙から来た暴れん坊! 玉面公主“九曜”!!」
周防「──くーちゃん……復、活──」
長門「ブブブー!!」
 
キョン「衝撃デビューから早幾歳。必然性があればやっちゃうよ。どっきり夕立ハプニングは故意か偶然か」
キョン「小悪魔僕っ娘! 羅刹女“佐々木”!!」
佐々木「やぁ、どうも」
長み古「「「ブブブブーーーー!!!」」」
 
キョン「どうだハルヒ? 俺の集めた新生SOS団は」(←ドヤ顔)
ハルヒ「……イイ……いいわ! キョン!」
キョン「お前が団長、おれが副団長。また世界を大いに騒がそうじゃないか」キリ
ハルヒ「キョーーーン!!」ズキューン
長門「こいつら……」
古泉「野郎……」
 
みくる「うぅ……ま、待ってくださーい!」
 
キョン「ん?」
ハルヒ「み、みくるちゃん?」
みくる「こ、このまま、キョンくんと行っちゃうんですかぁ?! あたし達とはお別れなんですか!」ウルウル
ハルヒ「あ……」キュン
みくる「せっかく仲良くなれたと思ってたのに……」
ハルヒ「みくるちゃん……」
 
古泉(GJ 流石僕の嫁)
長門(GJ 流石我が嫁)
 
みくる「ぐすん」
藤原「姉さん……可愛すぎる///」ポッ
「相変わらずキモいですね」
佐々木「うわぁ……話にはきいていたけど……」
周防「──ばかみたいだわ……はは──」
 
ハルヒ「み、みくるちゃん……泣かないで……あたしが悪かったわ」
みくる「うぅ」クスン
ハルヒ「キョンごめん」
キョン「ん?」
ハルヒ「あんたの誘いはとっても嬉しかったけど……もうあたしには最高の仲間ができちゃったの」
キョン「ほう」
ハルヒ「この親友達を置いて行くなんて事は……」
キョン「なんだそんな事か」
ハルヒ「え?」
 
キョン「お前がそいつらを気に入っているなら仕方が無い。いっしょに俺が面倒見てやろう!」
長み古「」
キョン「その三人もSOS団入団を許可しようじゃないか!」
ハルヒ「!!」
 
キョン「今、この時より新生SOS団再始動だ!」
ハルヒ「キョキョキョキョキョーン!」ズキューン!
 
キョン「さあハルヒ! 俺と一緒に世界を大いに盛り上げようぜ!」
ハルヒ「ふにゃ~~~ん///」メロメロ
 
『どういう事でしょう、佐々木さん』ボソボソ
佐々木『ふむ、どうやら私達はハルヒさんを誘う為のエサだったようだ』コショコショ
『ふざけた話ですね』コソコソ
藤原「まあ僕は姉さんと一緒ならどうでm」
周防「しゃらっぷ──」
 
古泉「くっ、このままでは」
みくる「どうしましょう」
長門「大丈夫……まだ策はある」
 
◆◆ 最終幕 光る宇宙 ◆◆
 
キョン「──じゃそろそろ行くか」
ハルヒ「うん!!」
 
長門「待って」
キョン「ん?」
長門「一つ聞きたい」
キョン「なんだ」
長門「その人物は貴方とどういう関係?」
キョン「ああ、佐々木か。こいつは俺の……」
 
佐々木「 本 妻 」
 
ハルヒ「ブフォッ!!」
キョン「なあぁっ!!」
 
佐々木「くっくっくっ(設定上はね……)」
古泉(ふむ成程)
みくる(どうやらあちらの方々も一枚岩では無さそうですね)
長門( 計 画 通 り )
 
キョン『さ、佐々木。お前……どういうつもr』
佐々木『キョン、僕にもちっぽけだがプライドというものがあるのだよ』
佐々木『──君の道具に甘んじる気は寸毫も無いと断言しておく』ククク
 
周防「──そして私が…… 第 二 夫 人 (設定上は)」
 
ハルヒ「……」プチン
キョン「が……」ガクガク
佐々木(ふふふ、いい仕事だよ。九曜さん)
 
ハルヒ「キョン。これはいったいどういうことかしら」ズイッ
キョン「い、いやこれは何かの間違い……」
佐々木「観念したまえキョン。君はいい友人であったが、君自身がいけないのだよ。フフフフ、ハハハハハ」
キョン「佐々木、謀ったな佐々木ィ!!」
 
ハルヒ「……」ズンッ
キョン「ま、まてハルヒっ! 如意棒は仕舞って話し合お」
 
バーサクハルヒ「この浮気者があああ!!」
 
ドガ!
キョン「ひでぶ!」
ガキン
キョン「あべし!」
ゴキョ!
キョン「たわば!」
 



【大変お見苦しいシーンが続いております。美しき若人の映像をご覧下さり、今しばらくお待ちください】
 
ミヨキチ「うふふ、こっちよ~。捕まえてごらんなさ~い」
キョン妹「あははは、ミヨキチ待って~」キャピキャピ
 
「あはは」
「うふふ」
 



ボキャ!
キョン「ごぶう!」
ドガン!
キョン「へぴい!」



【……今しばらくお待ちください】
 
田丸弟「あはは、にいさ~ん」
田丸兄「わっはっはっは、こっちだ~」キャピキャピ
 
「あはは」
「わはは」
 



 
ハルヒ「ぜーぜー」
キョン「──」ピクピク
 
みくる「……うわ」
佐々木「やり過ぎ……だったかな?」
藤原「肉塊だな」
長門「……ユッケ食べたい」
周防「──同意」
古・橘「「こら!」」
 
 
………
……

 
 
 そして
 
ハルヒ「さ、新生SOS団出発よ! みんな張り切って天竺に向かいましょー!」
 
全員「「「「「「「 おー!! 」」」」」」」
雑用「…………オー」
 
かくして孫“ハルヒ”悟空率いるSOS団は、新メンバー四人と雑用兼荷物持ち一人を加え、天竺への旅を再開させるのであった──
 
 
 
糸冬
 
ハルヒたちの冒険はまだまだ続きます!
呉“ながるん”承恩先生の次回作にご期待下さい!