報告ついでにエロキョン (82-482)

Last-modified: 2009-08-16 (日) 11:31:16

概要

作品名作者発表日保管日
報告ついでにエロキョン82-482氏、495氏08/02/2908/02/29

作品

「懐かしいな」
「たかだか4年でしょ」
久しぶりに実家に帰って来た。とりあえず潰れて無いのに一安心だ。まぁそんな連絡は受けてないからあり得ないって言えばあり得ないのだが、何せ隣にコイツがいるからな。
「なによ」
「なんでも」
ジト目で睨むハルヒ、だが今の俺には可愛いだけだぞ。
「ばか」
「そういや、先にお前の家に寄って行かなくていいのか?」
「いいわよ、後で。先にキョンのお義母さまとお義父さまに挨拶しましょ」
まだその字を使うのは少し早く無いか?
チャイムを押すと聞き慣れたピンポーンという音が響き、次にドタドタという音が聞こえてきた。
妹だな。
「はぁ~い」と言う声と共に玄関の戸が開かれ現れたのはやはり妹だった。
少し背が伸びただけで、後は目に映る変化が無いのはホッとするところなんだろうか。
「あ!キョンくんだぁ~!」
前言撤回。やっぱり心配しとおこう。
「よう」
「ハルにゃんも久しぶり~」
無視か、お兄ちゃん泣くぞ。
「久しぶりね、義妹ちゃん」
だからその字を使うのは早いだろ。
「いいじゃない、そのうちそうなるんだし」
…まぁそうだが。
「お母さ~ん、キョンくん帰って来たー」等と奥に向かって叫んでいる妹を見てふと思った。
「どうしてお前こんな朝っぱらからどっか出掛けるような格好なんだ?何処か行くのか?」
「えへへ~デートだよ」
「………は?」
待て待て待て、お前は今何て言った。詳細をわら半紙20枚に2000文字以内で…
「落ち着きなさいよバカキョン。妹ちゃんだってそういうお年頃でしょ」
いいや、まだ早い、早すぎるぞ。お兄ちゃんは許さ…
「あんたが許す必要が何処にあるのよ。それにあたしたちだっておんなじくらいだったじゃないの」
…それはそうだが。
納得出来ないまま、上がるのも忘れて玄関に突っ立ってると再びピンポーンという音が響いた。
「あ、来たかな?」
俺が開ける。
「え、ちょっとキョンくん」
無視してドアを開けた先にいたのは、
「あ、お久しぶりです。お兄さん」
そう言って律義に頭を下げた、
「涼宮お姉さんもお久しぶりです」
「あら、ハカセくんじゃない」
…何か複雑な気分だ。
「お兄さん、あの時は命を助けて下さってありがとうございました」
再び律義に頭を下げるハカセくん。
「いや、それはもういい。いいが、ホントに妹と、その付き合ってるなか?」
だぁ、何で俺はこんなしどろもどろなんだ。
しかも噛んだ。情けないことこの上ない。
「はい、良いお付き合いをさせて頂いています」
さいですか。
「じゃ、ハカセくん行こー」
いつの間にかハンドバッグを片手に妹が戻って来ていた。
そのまま、
「またね~キョンくん」
「失礼します」
と、仲良さそうに手を繋いで出て行く二人。
今なら子鳥が巣立つ時の親鳥の気持ちがはっきりと分かるような気がする。
「何バカな事言ってるのよ。あんたシスコンだったの?」
そんなわけあるか!
「良いじゃない。ハカセくんならその辺のくだらない男たちよりは全然マシよ」
まぁそれに異論は無いが。未来関係で色々あるんだよ。
しかし、随分と仲良さそうだったな、あいつら。
「ハルヒ」
「なによ」
耳元で囁くように言う、
「帰ったらしような」
「…エロキョン」
ハルヒの顔は真っ赤だった。
ん?…あれ?
今日は何しに帰って来たんだっけな?
 
 
 
 
 
…あぁそうだ忘れるとこだった。
俺たちの左手の薬指に光る対の指輪の報告をしに来たんだったな。
さて、さっさと終わらせて帰るとするか。
帰ったらハルヒとやらなければいけないことが出来たしな。

続き

イラスト (495氏)

触発されて描いてしもた
携帯から失礼
 
82-495.jpg
↑エロキョンの現場