14-618 お題・リレー

Last-modified: 2012-10-03 (水) 20:13:02

概要

作品名作者発表日保管日(初)
お題「サムデイインザレインであいあい傘のハルヒとキョンはあのあとどうなったのかー!?」14-620氏、625氏、629氏06/08/1406/09/04

お題

てかみんなSSのネタ切れなのかもしれないね
ではここいらで話題を振ってみるテスト

 

サンデイインザレインであいあい傘のハルヒとキョンはあのあとどうなったのかー!?

作品・送ってあげる

「濡れて帰りたいならいれてあげないわよっ」
と傘をヒョイと俺の手から持ち去って走っていった。
まったく、せっかくストーブを持ってきてやったというのに労わりの言葉もなしか、この団長様は
「まてよ!」
ハルヒは少し走るとベーと舌を出しまるで子供のように振り返った。
やれやれ、さすがにこの雨の中傘なしで家まで帰るのはつらい。
職員の方には申し訳ないがここは生徒を助ける為だと思って目をつぶってくれ。
ところでいつまで俺を入れないつもりだ。風邪ひいちまうぞ、おい。
「まぁ文句を言わなければ入れてあげないこともないわよ!ハイ!」
傘はやたら大きく二人が肩を並べればすっぽり入る大きさだ。
ハルヒと相合傘をして下校するというこんな光景を谷口あたりに目撃されたらどんな言い訳をしようかと考えていたが、やめた。
別にあいつに見られて噂になっても俺もハルヒもそんなこと気にもしない。今まで散々注目の的だったからなれちまったよ。
まぁこれが朝比奈さんであれば話は別であって、もし付き合ってるなどの噂が広まればたちどころに
俺は全校生徒から敵意むき出しのオーラを一身に浴びることになるだろう。

 

そんなことを考えているといつのまにか踏み切りの辺りに差し掛かっていた。
ここで団員は散り散りにマイホームに向かうためここでハルヒと分かれて俺も仕方なしにこの冬の雨の中ダッシュで家に帰ることにした。
「じゃあな」
「あ、ちょっと待って!あんたの家まで送ってあげるわ、この寒い中びしょ濡れになったら風邪ひくわよ」
ハルヒ、お前熱でもあるんじゃないのか
「別にないわよ、団員の健康管理は団長しての勤めだし、ストーブのこともあるしね」
そうかい、ありがとよ。

 

作品・びしょびしょ

俺がストーブを取りに行って来て
ハルヒと二人で帰る途中の事である、
なんとは無しに二人で話していた
「なあハルヒ、そういや俺がストーブ取りに行ってた時どこ行ってたんだ?」
「え!?な!何でも無いわよ!?たまたま皆居なかっただけ!そう!そうなのよ!」
かなり嘘臭い、つうか嘘だろう
まあハルヒの事だ、どうせ朝比奈さんで遊んでたんだろう
「ちょっと、何?その目は!信用出来ないっての?だったらいいのよ?濡れて帰っても」
「うおっ(またか)!辞めろ!信じるから!」
と言ってハルヒを追い掛け…ちょ、いきなり止まるな!
どうなったかと言うと…振り向こうとしていたハルヒを俺が、
偶然…そうだ、他意は無い
これは事故だ、勢いで
…これは物理的な勢いであって、別に本能的な物ではない
要するに押し倒してしまったのだ。
「ちょ、エロキョン!何考えてんの?さっさと退きなさい!」
そう言うな、これは事故だ、あと退いて欲しいなら手を離してくれないか?
「へ?何?あ…」
そう言うと渋々手を離した
この名残惜しそうな仕草が何とも言えない
…イカンイカン、危うく理性が飛ぶところだった
「あ~もうびしょびしょじゃない、キョン!あんたのせい何だから責任取りなさい
つう訳で俺ん家まで行く事になっちまった…
わかってるよ
と言って俺はハルヒに手を差し出す
「ふん、まったくあんたは…」
とか言いながら
俺の手を掴むハルヒはアンドロメダ星雲がまとめて入りそうな笑顔になってるのは
俺の幻覚ですかね団長様?
まあ一部の隙もなく目に焼き付けてやったけどな

 
 

作品・サムデイインザレインその後

上の内容を踏まえ、なんとなく書いてみた。今は後悔していない。

サムデイインザレインその後
(相合い傘→キョンの家へ行く二人→その後の展開)

 

「ただいまー」
そういうと部屋の奥からドタバタと妹が走ってきた
「キョン君おかえり!…あれ!?ハルにゃんだー!どうしたのー?」
珍しく何も答えないで俺を見つめるハルヒ
ならここは俺が説明せねばなるまい。
「あーたまたま帰りに一緒になったんだ。雨が強くなったから雨宿りだ。…そうだよな?ハルヒ」
俺は当たり障りのないことを言った
「そ、そうよ!妹ちゃん、ちょっとお邪魔させてもらっても構わない?」
「モチロンいいよー!上がって上がって!」
嬉しそうに、ハルヒの腕を引っ張り我が家へと迎え入れる妹。
「ハルヒ、先に俺の部屋へ行っててくれ」
俺は風呂場へバスタオルを取りに行った

 

「ふぅ…(トントン)…開けるぞ?」
自分の部屋ではあるが一応ノックはするべきだよな
「はーい」
(ガチャ)
「!」
そこにはポニテールの美少女が座っていた。あ、いやこれはだな…
「なによ」
俺の視線を悟ったのか、ハルヒが恥ずかしそうに言った。
「あぁ、いや…あ、そうだ。ほら、これ」
俺はとっさにハルヒの頭にバスタオルをかぶせる
「もう!手で渡しなさいよ」
そう言いつつも、濡れた髪を拭く姿のハルヒはいつもと違って…
「キョン!」
おおっと
「何ぼーっとしてんのよ。…あんたご両親は?」
「ん?あぁ、親父はいつも仕事で遅いんだ。お袋は…そういや珍しくいないな」
「お母さんなら、今日は町内会の旅行に行ってるよ」
妹が母恋しそうに言った。
「そうなの?じゃあ、ご飯もまだなのね」
「俺たち二人のために何か作ってくれるのか?」
少し期待を込めつつ、冗談半分で言った。
「…そうね。アンタの料理を食べなきゃいけないなんて、妹ちゃんが可愛そうだもん。いいわ、作ってあげる」
「やったあ♪ハルにゃんのごっはん~♪好き好きハルにゃ~ん♪」
ハルヒに抱きつく妹。やれやれ、こいつはホント世渡り上手なやつだぜ。
だが俺も正直ハルヒには感謝していた。俺の腹はストーブの運搬でペコペコだったしな。

 

台所からバターの溶けるいいにおいがする。
ハルヒは手際よく、せっせと料理に励んでいる。
自分家の台所で女の子、しかもタメが料理している光景を想像してくれ。
なんとも言えないものがあるだろう?俺は今その光景を目の当たりにしているんだぜ。
横にこいつがいなければもっと良かったんだろうが…
「えへへ♪」
リビングのソファーに反対向きにもたれつつ、ハルヒのエプロン姿を興味深げにまじまじと眺める妹。

 

「ねえキョン君?」
「なんだ」
「…可愛いね。ハルにゃん」
「お、おごっ」
飲んでいたお茶を吹き出しそうになった。
このシチュエーションでなんてことを言いやがる。
幸い、ハルヒの耳には届いていないようだ。
それを確認した俺はこっそり
「あ…そ、そうだな」
しまった。少し照れてしまったじゃないか。
「ふぅん」
…妹よ。そんな目で俺を見るんじゃありません。

 

「あ、キョン!」
「!!!!!!!!!な、なんの用だ!」
もっとマシな返答は無かったのか、俺。
「何よぉそれ。いいから、ちょっとこっち来て手伝ってちょうだい!」
「お、おう!まかせろ」
ダメだこりゃ。
「??」
不思議そうに俺を見つめるハルヒ。な、何も気にしなくていいぞ。詮索無用だ!

 

「…はいこれ。私は包丁使ってやるから」
俺はハルヒに言われた通り、ピーラーでにんじんの皮を向く。
その横でハルヒは器用に包丁で皮を向いている。
「…なあハルヒ。お前普段家で料理してんのか?」
「たまにだけどね。結構家庭的でしょ?」
ニコリと微笑むハルヒ。ハルヒが包丁を片手に持っていてくれてよかった。
でなきゃそのときの俺はハルヒを抱きしめていたかもしれないからな。
刃物で刺されるのはもうゴメンだぜ。

 

「キョン、あんたは料理とかするの?」
「あぁ…ほんとたまになら、な。今日みたいな日限定で」
「ふーん。あんたにしちゃ立派だわ」
「そうか。それはありがたいね」
…台所に立ち、一緒に料理する男女か……悪くはないな。
コイツさえいなけりゃな…そう言って妹の方をチラ見する。

 

そのとき
「ねぇ!ハルにゃん、キョン君!」
「『なーに?』『なんだ?』」

 
 
 

「二人はお付き合いさんなの?」

 

「ば、バカ!ハルヒはな、SOS団の団長!朝比奈さん、長門、古泉とか覚えてるだろ?あれのリーダなんだよ!
 で、俺はだな…そこのイチ団員なだけ。それ以上でもそれ以下でもないんだ。なぁ?ハルヒ」
俺、妹相手に何必死になってんだ。
「……」
あれ?ハルヒ?しまった…あそこまで言う必要はなかったかもな。こりゃ閉鎖空間ものかもしれないね。
古泉、スマン。全ては家の妹のせいってことで。

 

「ふふふ…妹ちゃん?…面白いこと、言うわね(包丁を握りしめる)…」
「ひぇえ」
すまん、兄はお前をフォローできんぞ。
「こーらー待ーてー!悪い子はいねーかー!」
「きゃあぁあ!」
「なまはげか」
そう言って俺はハルヒの片手をつかんだ。
包丁を持って暴れられてはさすがに迷惑だからな。
「冗談よ!もう、あんたの妹ちゃんにはさっきから驚かされっぱなしだわ」
さっき?あぁ、先に俺の部屋へ行ってたときか。
「アイツ、お前に他になんか言ったのか?」
とりあえず聞いておく。兄としてな。
「べ、べつに!なんでアンタにそんなこと聞かれなくちゃいけないのよ!」
それもそうだが…そこまでハルヒを驚かせる内容を聞いたのか?妹は。あとで問いただしてやる。

 

…そうこうしている内に、料理は完成。

 

「さぁ、キョン、妹ちゃん!覚悟しなさい!びっくりして死んじゃうほどおいしいんだからね!」
どんな表現だよそれ。まぁ…確かに旨そうだが。
ハルヒが作ったのはこんがりと焼けたハンバーグだった。

 

「いっただきまーす!…んん!?ハルにゃん、これすっごくおいしいよ!お母さんのより!」
マジか?じゃあ俺も…
ううん?こ、これはマジ旨い。悔しいがこんなに旨いハンバーグは食ったことがない。
「ハルヒ、これはめちゃくちゃ旨い」
「あったり前でしょ!キョン、妹ちゃん。たくさん作ったからいっぱい食べなさいよ!」
「うん!ハルにゃん大好き!」
妹よ、兄ちゃんはお前のその臨機応変さが羨ましいぜ。

 

ん…?
「なぁハルヒ、そっちに作り置きしてるのはなんだ?」
「え?これ?キョンの親父さんの分!帰って来るんでしょ?」
なんてこった。どう説明すりゃいいんだよ。親父、おれ、ハンバーグに挑戦したんだ!どう?美味しい?
…ガラじゃないぜ。
「アンタ、親父さんにちゃんと感謝しなさいよね。こんなに夜遅くまで働いてるんでしょ」
「あぁ…ハ、ハルヒ…ありがとな」
そうして、俺たちは3人での夕食を楽しんだのであった。

 

「さてっと。じゃあ私そろそろ帰るわね」
「えぇー!?ハルにゃん、泊まっていけばいいのにい」
妹よ。親父が帰ってくるんだ。俺の身にもなってくれ。
「ははは。そうね、また今度ね」
いつか泊まるつもりなのか!?
ま、まて。その場合ハルヒはどの部屋で寝るつもりなんだ?妹の部屋か?それとも…いやまさか…それはないだろう…?
俺がそんなことを色々と考えていると、
「…アホ面。冗談に決まってるでしょ!キョンになにされるか分かったもんじゃないわ!」
この野郎
「あはは!だいじょーぶだよ。キョン君そんな勇気ないもん!」
「うおい、こら!」
「…うふふっ。まったく!アンタたち見てたら飽きないわ!ほっんといいコンビね!」

 

そんなときだった
「ピンポーン」

 

「キョン?、だれか来たみたいだけど…」
ん?こんな時間に?親父にしてはえらく早い帰りだな…

 

「はーい」

 

ガチャ

 

…「!!!!!!!!!!」

 
 

谷口「お~っす、キョン、借してたゲーム返せ~ってうおッ!す!涼宮!?」
谷口だ、どう贔屓目に見ても古泉には見えない
なんつうか…
長門の時といいこいつは自分からダメージを受けに来る本能的な自虐体質なのか?
とにかく今、谷口はハルヒの前に居る
後ろからなのでハルヒの表情は確認出来ない
まあ谷口が青ざめて見える所から大方の予想は出来るだろ?
谷口「す、すまん!ごゆっグボハッ!」
ハルヒの…どんなかは解らないし見たくも無いが…
多分凄い眼光で撃墜された谷口は、更にドアに顔面を叩き付けてから去っていった…
…哀れ谷口
何しに来たんだお前は…
ハルヒ「変な白昼夢見ちゃったわ…キョン、やっぱり泊まって言っていい?」
良いわけ無いだろ、親に何て説明すりゃ良いんだ?
あと今は時間的に白昼夢とは言わないんじゃないのか?
「良いのよ白昼夢だし、だいたい谷口と帰るくらいならアンタの部屋の押し入れで寝るわ!」
お前はドラ〇もんか!?
そしてそこまで言うか?
だがまあそれは確かに可哀想だな…谷口が
そんなこんなでハルヒは帰るタイミングを失い、まだ居間で妹と遊んでいる
まさか本当に泊まっていく事は無いと思うが…やれやれ…頼むから妙な事は言い出さないでくれよ…