概要
作品名 | 作者 | 発表日 | 保管日(初) |
無題(遠距離恋愛) | 21-104氏、108氏 | 06/10/01 | 06/10/01 |
104氏の補足によると本作品はカプール板の書き込みの改変作品とのことです。
作品
東京の大学に進学した俺は、ハルヒとは、世間で言うところのなんだ、
遠距離恋愛みないなことになっていたわけだ。
昨日の夜の話。
そのハルヒが誕生日だったんで、俺はとっておきのワイン飲みながら、
良い気分でお祝いメールの文面考えてた。どうせなら、読んだハルヒが感激して
泣いちゃう様なそんな内容が良い。
声を聞くと会いたくなるから禁止の方向でって約束した電話、
思わずかけたくなっちゃう様な内容が良い。
いつぞやの文芸部機関誌でも証明された文才ゼロの俺が、
さてどうしようかと考えてた時、届いたメールはハルヒからだった
『問題でーす。今あたしがみくるちゃんと有希と飲んでるお酒は何でしょ~?』
わざわざこの日に、それも敢えて俺に出す問題なんだから、ちょっと考えれば解る。
たぶん、ハルヒの二十歳の誕生日の夜、お祝いに初めて二人で乾杯したヤツだ。
俺はメールを打って、ついでに半分空になった目の前のボトルも撮って送った。
そう、お祝いのつもりでついさっきまで飲んでたそのボトルだ。
『楽勝過ぎだな。ディディエ・ダギュノー シレックスだろ?誕生日おめでとう』
でも、得意満面な良い気分でいつまで待っても、ハルヒからの返事が来ない。
外しちゃいないとは思うけど、実際のところどうなんだろなって不安になった頃、
ハルヒのアドレスから届いたメールは、でもハルヒからじゃなかった。
『みくるです。会いたいって泣いちゃってますよ、フォローしっかり頼みますね。彼氏さん♪』
結局、電話禁止の約束破ったのは、俺の方だったよ。
スレの流れ
●<最近、頻繁にこのスレに来る理由を考えてたんですが、これを読んでてようやく気付きましたよ。
自分はこういう、自然に人にやさしくなれるような二人みたいな関係が理想的なんだなって。
「という事で、そんな涼宮さん達の観察をこれからもずっと続けていければと思うのですが、どうでしょう?
もちろん、あなたと一緒に」
「……………いい」