21-590 お題

Last-modified: 2007-02-07 (水) 23:42:15

概要

作品名作者発表日保管日(初)
お題「遊園地の入場者10万人記念」21-590氏、595氏、598氏、599氏、600(595)氏、602氏06/10/0506/10/07

お題

ハ『ハアハア、ちょっとキョン!あんたいくの早過ぎ!』
キ『すまん、つい』
ハ『子供じゃないんだから』
キ『久々に興奮しちゃて』
ハ『ココまで追いつくの大変だったんだから!たかが遊園地なのに』
キ『まあ、許せ、おかげで入場者10万人記念になれたぜ』
ハ『まあいいわ』
こんな電波を受信した落ちが思いつかなかったんで誰か変えて

作品・スレの流れ

10万組記念カップルとして、園内のパレードに引き回され
あげくその様をTV中継されちゃって…

 

と、いう機関のシナリオを入手した

 

『なあなあハルヒ!!』
『ハァ…ハァ…ちょ、ちょっとキョン、今度は何よ!?
 さっきからジェットコースターみたいなハードな乗り物ばっかり無理矢理連れ回して、あんたと違ってあたしは女なのよ!
 ただでさえ昨日は興奮して寝れなくて…と、とにかく疲れてるの!もうちょっと団長を労わりなさい!!』
『おいおい、まさかお前から疲れてるなんて言葉を聞くことになるとはな。それよりっ』
『それよりって何よ!まったく、いちいちデリカシーの無い男ね!』
 はぁ…ボソッ(お化け屋敷とかパレードだとか観覧車だとか、もっと夢のありそうなところにエスコートしてくれたっていいじゃない…)
『悪い悪い。……しっかし、よくわかったな。もしかして先に聞いてたのか?』
『!?な、なななに?あたし何か言った!? 観覧車だなんてそんなベタな…』
『パレードだよ、パレード。ほら、あそこ。あと30分で行進始めるんだと』
『へ? ……ああ、そうみたいね』
『…本当に聞いてたのか? ほら、行くぞ』
『あのねえ、アンタこそあたしの話聞いてたの? あたしは疲れてんの。パレードならここでも見れるから動く必要ないでしょ』
『……ほほう。では、お前は10万人に一組のチャンスを棒に振る、と。そういうつもりなんだな?』
『ええ、そうよ。あんたが何と言おうと梃子でも動きはしないわ。だからキョンはキョンらしくさっさとジュースでも…て、え?』
『俺は俺らしく……か、そうだな。今から配役になりきるのも悪くないかもしれん』
ヒョイッ『よっと』
『ひゃっ!?? ちょっまっ、ええええ!?ちょっとキョン!?あ、あんた何してんのよ!!?』
『何って、見ての通り「お姫様抱っこ」ってやつだ。
 お姫様が梃子でも動かないって仰るんだから、この手しかないだろう? ちょうど良いウォーミングアップにもなるしな』
『え?え!? 待って待って!!お姫様!?』
『そうだ。俺達は入場者10万人記念って事で、パレードに参加できる事が決まったんだ。
 俺がこの遊園地のお城の王子で、お前がどっかのお姫さん。面白いだろ?』
『……なんかアンタ、やけにイキイキしてるわね』
『わかるか? いやあ実は俺、ここのパレードが小っちゃい頃から大好きでな。いつか一緒に行進してみたいと思ってたんだ』
『へぇー、なんか意外ねえ』(なんていうか、そういう子供っぽいところはさすがあの妹ちゃんのお兄ちゃんね)
『ん? 何だ、お前は楽しみじゃないのか?』
『ふん、馬鹿言ってんじゃないわよ!!
 あたしはねえ、せっかく当たった宝くじをみすみす手放すほど愚かな人間じゃないの!
 さあ、行くわよキョン!パレードの壇上で、SOS団の名を天下に轟かせてやるのよ!!!』

 

『……ねえ、ところであたしはパレード中なにをしてればいいの?』
『なんだ、知らなかったのか? ずっとこのままだぞ』
『ええええええええ!?こ、こここの、おおおhmdrftgyふじこlp;@:』
『こ、こら暴れんな! ったく、安心しろっての。ちゃんと陰で支えだって当ててもらえるし、

 

 それに、俺がお前を手放すわけないだろ?』

 

『……ん?どうしたハルヒ。急にしおらしくなりやがって。TVにだって映るんだぞ? ああ、マジだって。
 …おーい、しっかりしろって。明日の朝のニュースで全国の視聴者にSOS団の名前を知らしめるチャンスなんだろ?
 そんな憮然面じゃ噂になるもんもなりゃしねえ。普段のお前ならお姫さんの衣装に負けしないくらい十分可愛いんだから、勿体無いぞ』

 

『……オイ、だから何でそこで顔を埋めるんだ。髪がくすぐったいし、カメラに顔が映んねえだろ。やれやれ…

 

そして朝のニュースで以下略

 

ワッフルワッフル

 

そして、次の日の朝
いつものようにハイキングコースかと思えるほどの通学路を歩く俺なんだが
どうにも異様な視線を感じる、自意識過剰ではないと思うんだが…

 

「おはようございます」

 

いつにも増してニヤニヤした笑顔を浮かべて古泉の登場だ

 

「見ましたよ、まさかあなたがあそこまで大胆な行動をとるとは予想できませんでしたが」

 

そりゃ、そうだろうな。俺でさえどうにかしてたんじゃあないかと思うくらいだ

 

「それにしてもサスガは凉宮さんです…」

 

昨日はしゃぎすぎていつもより寝すぎたせいで俺は知らなかったのだが
どうやら昨日のパレードの映像が朝のニュースで流れたらしい
しかも、日本中、いや世界的に事件らしい事件が奇跡的に起きなかったらしく
どのTV局でも「○○遊園地で10万人目のカップル」という見出しのニュースを大体的に取り扱ってたらしい

 

「…それで妙に視線を感じた訳か」

 

なんでも予想以上のニュースの効果で、今日は朝から遊園地に行列ができているそうだ。
オープン以来初の入場数を記録しそうな勢いらしい
広告費に換算すると数億円の効果なんじゃないだろうか……

 

「DVDに焼いて持って来ていますから、後で進呈しますよ」

 

「いらん、そんなもん」

 

「そうですか?凉宮さんの照れている姿はなかなか見る機会も無いので貴重だと思いますが
そうそう、世界的に事件が無かった事も、凉宮さんが世界中に幸せな自分たちの姿を
見てもらいたかったからではないか?と、我々は予想していることも付け加えておきます」

 

おまえ、笑いを堪えてるだろう?いつかツブス!

 

「おっと、朝から殴られたくはありませんし、早々に退散するとしましょう」

 

そう言いながら駆け足で去って行った。おまえ…肩が小刻みに揺れてるぞ……

 

教室に着いた俺は黄色い悲鳴と好奇の目に散々晒され、
何か言おうとする谷口にキャメルクラッチを喰らわせながら自分の席に向かう
ハルヒの鞄には、いつの間に買ったのか、遊園地のマスコットキャラクターのキーホルダーが揺れている。
照れてるとも怒ってるともとれる表情で外を見てるハルヒを次はどこの遊園地に誘えばいいか考えていた

 

ワッフルでマジに続きが出てきて感動した