概要
作品名 | 作者 | 発表日 | 保管日 |
お題「ハルヒのギアス」 | 38-423~427氏 | 07/01/29 | 07/01/30 |
お題・スレの流れ
キョンはあたしのことが、すっ・・・好きになる・・・
その魔法はすでにかかってます。
ー重複魔法ー
かさねがけっ!!
きょん ふぃるた~ は はかい された!!
なんていう威力
これで落ちない人はいまい
「うっ」
あたしの目を見たキョンが呻く。
……かかったのかしら?モノは試しと使ってみたけど、まさか本当に?
「ねえキョン。あたし喉が渇いたの。ジュース買ってきて?」
「……ああ」といいながら、キョンは食堂に向かった。
うそ…ほんとにかかってる。そんな…冗談だったのに。どうしよう。大変なことしちゃった。
え、と。なんとか洗脳を解かないと。もう一度命令したらいけるかしら。
あたしがあたふたしていると、
「ハルヒ」
戻ってきたキョンがジュースを差し出した。
「あ、ありがと」
なんかキョンの顔を直視できない。うぅ…。
「他にないか?」
キョンの声が凄く優しく聞こえるような気がする。あぁもう!早くなんとかしないと。
「キョン、あたしの目を…」
「ん、なんだ?」
う。なんかやばい。この笑顔。正直、たまりません。
……解く前に、もう一回だけ。
「キョン!あたしに……ちゅーを、しろ」
うひゃ~言っちゃった言っちゃった。
するとキョンがすっと近づいてきて、あたしの左頬をやさしく撫でた。そして、あたしの顔に口を近づけて……。
──ッ!やっぱりダメ!こんなカタチでのキスなんて…。
あたしがキョンを押しのけようとした瞬間、
「ぷっくくく…」
キョンが口元に手を当てて、必死に笑いを堪えていた。
「な、あ、あんた。まさか…」
「俺には効かないよ。ハルヒ」
「~~~~っっ!!キョンのバカ!」
(ふぇ~、どうしてキョン君には効かないんですかぁ?)
(彼は初めから彼女のことが好き。だから効かなかった、と思われる)
(……しかし教室で試すなんてさすが涼宮さんですね。クラスメイトが眼中に入っていません)