500年後からの来訪者After Future4-11(163-39)

Last-modified: 2016-09-27 (火) 21:58:30

概要

作品名作者
500年後からの来訪者After Future4-11163-39氏

作品

空港、ホテル、各TV局に集まる報道陣から執拗にイタリアの事件のことばかり聞かれる始末。俺たちの会社の運営が滞りなく進んでいるせいだろうが、アホの谷口と同じ頭脳を持った奴ばかりのマフィアに頼むからこういうことになるんだ。フランスで映画の告知で訪れたTV局で事件のことを聞いてくる奴が出てきた。今は英語ではないからいいものの、この後、英語を母国語とする国に行ったときに間違いなく聞かれることになるだろう。マネージャーにその旨を伝え急遽マネージャーと会い、記憶から抹消した事件の全貌と今後の方針について話し合っていた。

 

 風呂から出ると、ヒロインはこれまでのベビードールとは違ったテディドールを身に着けていた。布地がほとんど無くほぼ裸体に近い。よくこんなもの買ったなと思えるほどのセクシーでは表しきれないほどセクシーなフロントクロステディ。クレイジー野郎がクレイジー過ぎるなんて話ではないけどな。
「まだ昼間だし、眠れないだろうから映画でも見ようぜ。ジョンが大好きな漫画の映画なんだ。俺も別の理由でこの映画を見て欲しかったんだよ」
「あなたに抱きつかせてくれなきゃ嫌!」
「そう来ると思っていた。ベッドに寝ながら見ることにしようぜ」
俺がベッドに横になると、腕と足にからみついて来て今日も離してくれそうにないな。
「その体制で見るとなると、ちょっと辛くないか?映画が終わったらこうしたらどうだ」
「このままがいい」
やれやれ、それじゃあさっさと上映開始といくか。巨大スクリーンに映像が映し出される。最初の段階で既に気付いたようだ。
「あっ、キョン、これ、スカ○ターよね?」
「そうだ。このアニメのタイトル、もう少ししたら出てくると思うけど、何だと思う?」
「あ~~~何だっけ……思い出せないわよ。あっ、これ神龍よね?ってことは……ドラ○ンボール!?」
「正解。何か連想するものがある度に、ジョンがこの漫画のセリフを入れてくるんだよ」
「どんな風に!?」
「そうだな、今の俺のバレーのサーブがあるだろ?あれは元はハルヒが白帯にわざと当てて相手コートに落ちるサーブから始まったんだが、それを俺がジャンプサーブでそれを真似するようになって、その究極技があのサーブだ。
ハルヒのサーブのことを周りが「理不尽サーブ」って呼ぶもんだから本人もあまり良くは思っていなかったんだが、それをジョンがあのマンガのあるシーンで例えたんだよ。『理不尽サーブを超えた理不尽サーブを更に超えた…』ってな。孫○空が超サ○ヤ人3になるときのセリフだ。有名でも何でもないがそんなマニアックなセリフまで覚えているくらい好きなんだよ。あと、粉々にすると言ったときには必ず『ク○リンのことか――――――――――――』なんて言うくらいだ」
「そんなに好きなんだ。ふふっ、披露試写会のときもそうだったけど、去年のパーティのときはかめ○め波を撃ったのはジョンの方でしょ?」
「正解。おっと、ようやくタイトルがでてきたな」
「復活の『F』?ドラ○ンボールでFって言えば……フ○ーザのこと?」
「そうだ。そのフ○―ザをよく見ててくれ。俺が何を言いたいか、すぐに分かるぞ」
「ふふっ、楽しみね」

 

 こっちはここまで話が進めば10%ほど意識を残しておくといい。本社では影分身の一人が99階へと出向いた。子供たちがまだ起きてハルヒと一緒にTVを見ていた。
『キョンパパ、おかえり!』
「ただいま。二人ともお風呂は?」
『ハルヒママと一緒に入った!さっきまでドラ○もん見てたの!』
「じゃあ、ドラ○もんの他の映画も見てみないか?」
『他の映画!?キョンパパ、映画見たい!』
「なら二人の部屋で見よう。前みたいにでっかい画面にするぞ」
見ていたTV番組も放り出し、子供部屋へと双子がやってくる。ベッドに二人で横になったところで巨大モニターに映像が映し出される。部屋の電気を消して、扉を閉めようとすると、
『キョンパパは見ないの?』
『俺がもう何回も見ているヤツだ。まぁ、それだけおススメって事なんだが、二人は初めてなんだ。どんな映画なのか先に説明すると面白くないだろ?だから今日は二人で見るといい』
『問題ない!』
「すまんハルヒ、待たせてしまったな。今日はどうする?ここで一緒に寝るか?それとも69階でみんなと一緒の方がいいか?別の衣装にでも着替えてみるか?」
「そうね……どんなものがあるのかまだ全部見たわけじゃないし、あたしもそっちに行こうかな」
「じゃあ、早く行こうぜ」

 

「みくる、今からお腹に詰まっているものをテレポートで流していく。遮音膜を張って音は俺には聞こえなくなるから恥ずかしいなんてことにはならない」
みくるのお腹から下に遮音膜を張って、中にあるものを後ろの穴を通さずに次々とテレポートしていった。
ついでにウェストと二の腕、ふとももにモデルとしてふさわしい細さやくびれを維持するという条件で低周波トレーニングを備え付けた。影分身同士で同期するとWハルヒ、青みくる、青佐々木にも同じものを備え付け、妊娠しようとしている佐々木には二の腕と太腿のみ低周波を取り付けた。
「みくる、立ってみろ。お腹膨れてないだろ?」
「本当です!わたし太ったわけじゃなかったんですね!キョン君ありがとうございます!」
「でも、それだけじゃ解消したことにはならない。不要物は流して次のステップだ」
トイレの水を流してテレポートしたのは牛乳風呂。マットにみくるを寝かせて胸を愛撫しながら口づけを交わす。
「キョン君、次のステップってなにをするんですか?」
「今度はさっきまで詰まっていたところにそこの牛乳をテレポートさせる。要は体内の動きをスムーズにするんだ。さっきの状態のままだとまたお腹が膨れるだろう?そのためのマッサージだと思えばいい」
影分身をもう一体作って二人でみくるを責めながらお湯をテレポート。みくるのお腹が少しずつ膨れていく。
「キョン君もう無理です!出ちゃいそうです!!」
「別に我慢する必要はない。出していいんだぞ?」
「みんなに見られちゃいますぅ……」
「昨日だってみんなに見られてただろ?ここにいるメンバーにも、古泉や朝倉にも」
顔を真っ赤にして何も言えなくなったらしい。後ろの穴に触れるとみくるの身体がビクン!!と反応する。その瞬間体内に入っていた牛乳がピュッと外に出てきた。
「すぐ閉じない。我慢しなくても大丈夫だ」
「恥ずかしい………」
「じゃあまたトイレに行くか?」
コクンと頷くと、再度トイレにテレポート。遮音膜を確認するとお湯をすべて後ろの穴から噴き出した。トイレットペーパーで丁寧に拭いて、秘部を触りながら口づけをかわし、もう一体はみくるの豊満な胸を責めていた。ここまで来ればトイレにいる必要はない本日一番乗りでみくるが中央のベッドに横になった。

 

「あっ、この声!!」
「気付いたか?」
「やっと分かったわよ。あなたが聞かせたかったっていう意味が。科学者役の声優、この人だったんだ!」
「日本でアテレコした後の披露試写会が一月にある。どうせまたジョンとバトルして見せろって話になるだろうからジョンがコイツに見えるよう催眠をかけてこの声優さんにセリフをお願いするんだ。俺は声帯を変えて超サ○ヤ人に変身する」
「えっ、あなたそんなこともできるの?」
「年越しパーティまでのお楽しみだ。因みにこの漫画と同じで超サ○ヤ人になるとパワーアップするんだが、それで野球の球を投げたら、球速が一体いくつになったと思う?」
「もう!ちょっとくらい先に教えてよ!でもそうね……この前が118マイルだったから125マイルくらい?」
「138マイルも出たんだ。ハルヒが金属バットを持っていただけでバットに当てるつもりで投げたらバットが破壊された。俺も精々折れ曲がるくらいとしか思っていなかったから吃驚したよ」
「138マイル……?金属バットが破壊された……?ありえないわよ、そんなの!絶対嘘!」
「ハルヒと有希が証人だ。今は無理だが、そうだな、この映画が終わる頃なら見せられると思う。実際にやって見せるよ」
「嘘でしょ?でも、あなたがそうやって提案してきたときはいつも本当だった。今すぐに出来ない理由が何かあるの?」
「まぁ、この映画と同様、披露試写会でこんなバトルを見せようと思ってるっていうのを、まず見てもらいたいんだ。何事もステップを踏まないとな」

 

69階に降りてきてランジェリーで悩んでいるハルヒを後ろから抱きしめた。
「そこまで悩むこともないんじゃないのか?」
「あんた、ポニーテール以外なにか好みとかないの?」
「俺の趣味に合わせることもないだろう。それに下着の趣味なんて着て見せてもらわんと、どういうもので興奮するのか俺にも分からん。みくるには似合ってもハルヒには似合わないものもある。当然その逆もだ」
「あんたの好みの格好にしたいのよね。みくるちゃんにあんたの影分身二体もついてるし。どんなのがいいのよ?」
「ああ、あれは他とは別のことをやってみたかったのと、マッサージしたときに伝わって来たんだよ」
「何がよ?」
「本人は太ったと感じていたようだが、お通じが無くてそれで腹が膨らんで見えていたんだ。だから腹に詰まっているものをトイレでテレポートさせていただけだ。今日たまたまみくるがそれに該当するって分かっただけだ。ハルヒだって今後はそういうこともあるかもしれん。まぁ、今日限りってわけじゃないんだから、色々試してけばいいだろ」
「じゃあ、今日はこれにするわ!」
ハルヒが選んだのは赤のベビードールに黒のOバックパンツ。着替えさせたところでみくるの隣にハルヒが横になる。みくるは影分身の上にまたがって分身を体内に隠しながら、潤滑液で濡らした後ろの穴にもう一体の影分身の二本指が出入りしていた。豊満なバストも含めて三ヶ所同時に攻撃されて、みくるの声がフロア中に響き渡る。もっとも俺とハルヒ以外聞こえてないがな。みくるとハルヒが中央のベッドに移動したのを見たからか、青みくるや青佐々木たちも中央のベッドに移動してきた。シャンプー台で喘いでいた青ハルヒも影分身とくっついたまま風呂から出て中央のベッドへ。みくるを抱きしめて髪を撫でていた影分身が口を開いた。
「みくる、これが最後のステップだ。力を抜いて」

 

「さい…ごのス……テッ…プ?」
潤滑液を垂らして準備が整った分身がみくるの後ろの穴を襲う。
「あぁ、キョン君らめれす。そんなの入ら……あっ……」
「大丈夫だ。それより、そろそろまた動くけどいいか?充分余韻に堪能できたか?」
「わらしおかしくなってしまいそうれす」
「じゃあ、他のみんなのこと見てやってくれないか?どれくらい恥ずかしいことやっているのか」
「そんなこと言わないでくれたまえ。もっと恥ずかしくなっちゃうじゃないか」
「なら、ここでやめるか?」
「ダメだよぉ。私をもっと苛めて……」
「佐々木さんが自分のこと『私』って言ったの久しぶりに聞きました」
「俺と二人っきりのときだけのはず……だったよな?」
「キミがそんなこと言いだすからだろう?つい、出てしまったじゃないか。責任をとってくれたまえ」
「分かった。おまえの満足いくまで付き合ってやる」
少しして個室から佐々木を抱えた影分身が出てきた。ようやく髪や体を洗うらしい。佐々木の秘部からはドロッとした液体が零れ落ちていた。

 

「みくる、そろそろ体勢を変えるぞ。ほら、起き上がって」
「ほぇ?」
既にみくるの秘部には影分身二体分の分身が二本突き刺さっていた。立っていた影分身と一緒にみくるが仰向けになり、豊満な胸を愛撫されながら秘部には容赦の無いピストン運動。みくるの声につられるかの様にほかの四人の声も大きくなっていく。シャンプー&マッサージを終えた佐々木はエアマットで全身マッサージに移っていた。五人が弛緩している頃に全身マッサージを終えた佐々木が中央のベッドにやってくる。みくるは分身二本を銜えたまま横になり、ハルヒはM字になった両足を直して腕枕。青みくるも力が抜けて、豊満なバストが布団に埋もれたままになっていた。姿勢を変えてこちらも分身をくわえたまま後ろから腕枕。青ハルヒも青みくると似た状態。佐々木はベッドで寝かされたまま影分身が傍に入って、こちらも腕枕をして抱きしめる。有希を除く六人全員にクールケットがかけられた。
「それで、黄僕はどんな感じなのか教えてくれたまえ」
「今日も子宮からこぼれてくるくらい注いでもらったんだけどね。そもそも卵子が卵管采にいるときを狙わないと意味が無いと今になってようやく気付いたよ。キミのサイコメトリーで僕の卵子が今どこにあるのか探ってくれないかい?」
「そんなことを言われても、サイコメトリーでそこまで読み取れるか分からんぞ……って、読み取れた!!」
『読み取れた!?』
「卵巣から出たばっかりだ。来週末まで似たようなこと繰り返していれば多分受精する」
「黄佐々木さんは子供の性別はどっちがいいとかってあるんですか?」
「そうだね。キョンに似た男の子がいいかな。何でも話し合える子がいいよ。パパは忙しいからね」
『だそうよ?パパはどうする気?』
「妻に任せるに決まっているだろ。それより男の子だったな。もしかしたら男の精子を卵管采にテレポートして待たせることができるかもしれん」

 

『ちょっとあんた!いつまで待たせる気よ!』
「数が多くて今仕分けている最中だ。女の精子だけ排除している。……ふう。とりあえず一億、卵管采に送っておいたぞ。明日また確認しよう」
『一億!?』
「くっくっ、驚くことほどのことじゃないさ。二億や三億が当たり前の世界なんだ。一億分の一……じゃなくてこういう場合どう言えばいいんだい?」
「とりあえず、一億の精子が受精しようと待っているんだから、女の子が生まれてくる確率が一億分の一以下ってことになるだろ」
「じゃあ生まれてくるのは10カ月後だから七月頃ですか?」
「やれやれ、まさかまた七夕だとか言わんだろうな?」
「まぁ、明日受精したかどうか確認してもらえばいい。もし受精していたら、キミに抱かれるのもいいけれど、こうやって話ができる時間をもっと作ってくれたまえ。キミが心配していたほどのことでもなさそうだからね。これだけ影分身しておいて卵子がどこにいるか読み取ることだって出来たんだ」
「それはいいが、おまえ野球の練習するんじゃないのか?」
『あ``―――――――――――――!!』
「キョン、照明消して!すぐジョンの世界に行きましょ!」
「そんなことしなくてもジョンの世界にテレポートするイメージを持てばすぐに行ける。服のイメージもしておけよ。裸で行くことになりかねん」
しばらくもしない間に寝息が聞こえてきた。これでもう残り五人についている影分身は1%でいい。エレベーター前とランジェリーや衣装があるところだけ照明をつけて有希が来るのを待つ。みくるの周りだけ遮音膜を展開して話を切り出した。
「みくるはジョンの世界に急ぐことは無い。こうやってしばらく抱かせてくれないか?」
「キョン君にそう言ってもらえるとわたしも嬉しいです。でも、この状態のまま寝るんですか?」
「前だけだが、青みくるや青ハルヒはこの状態で眠ったぞ?それにこの状態に慣れていた方がお通じも良くなるだろ。後ろの方も気持ち良かったってサイコメトリーで伝わってきたぞ。また余計なものは排除してやってみよう。二人がかりで一人を相手にしたのなんてみくるが初めてだ」
図星を疲れて下を向いてしまった。体温が上昇しているのが腕から伝わってくる。
「わたし、変態かもしれないです」
「心配いらん。みくるが変態なら今日これを強行した俺も変態ということになる。それに、他のメンバーにも同じことをやってみようと思っているんだ。青佐々木とかハルヒ辺りに」

 

みくると話していた最中にようやく有希が現れた。クリーム色のベビードール、ピンクのパールショーツを選んで俺たちのところに近づいてくる。影分身をさらに一体作って有希に話しかける。
「お疲れ様。今日はどうする?」
「あとは店のアルバイトに片付けを任せてきた。わたしがジョンの世界にいかないと青チームのあなたがナックルボールの練習ができない。でもそれは、わたしも同じこと。すぐ練習がしたい。でも朝比奈みくるや涼宮ハルヒのようにあなたと繋がっていたい。これに着替えさせて」
「キスすらせずに、いきなり繋がっても大丈夫なのか?」
「問題ない。店の仕事をしながらずっとあなたに抱かれることだけ考えていた。下着も濡れているから、早く履き替えたい」
「分かった。すぐ着替えさせてやる。それに今日は個室で寝よう。有希だけ特別だ」
着替えを終えると俺の左腕に両腕を絡めてきた。誰も使っていない鏡部屋で有希を抱くことにしよう。照明を全て消して、みくるとの会話を再開した。
「そっか、有希さんだけおでん屋の切り盛りがあるんでしたね。ハルヒさんも子供たちを寝かせるまでは来られませんし、何だか悪い気がします」
「青朝倉と話をしているから、決まった曜日は必ず来るさ。それより、みくるにはしばらく恥ずかしいことしてもらうからそのつもりでいろよ?」
「さっきよりまだ恥ずかしいことするんですか?」
「こんなこと」
みくるの頭に触れて情報を伝えた。先ほど有希が選んだパールショーツの白を履いて、後ろの穴が塞がってしまわない様に栓をつけること。アンダースコートを履くからチアガールのときも問題ない。
「さっきの有希さんの話じゃありませんけど、アンスコまで濡らしちゃいそうです」
「可愛いな、みくるは。濡らすかもしれないけどパールショーツや栓をするのはOKなのか」
両腕を俺の背中にまわして抱きついてきた。生のダイナマイトが腹筋にあたっている。
「わたし、キョン君の言う事なら恥ずかしくてもやります。その分、キョン君に甘えさせてください」
「いいぞ、いっぱい甘えさせてやる」
ジョンの世界にはテレポートせず自然と眠りについたらしい。これでこのフロアの影分身は全員1%ずつでいい。

 

「映画もこれで終わりのようね。なんだか色々なところを切り取って時間内に収めたって感じだったわ」
「俺も同じことを感じたよ。だからこそ、この映画をより具体的にするアニメが放送されているんだ」
「それで、あなたが超サ○ヤ人になれるってどういう事?」
衝撃吸収膜をフロア内に展開して、ハルヒの力を体中にかけ巡らせているイメージをした。90%以上がこっちに来たのなら超サ○ヤ人になっても影分身は消えないはず。
「じゃあ、まず普通の超サ○ヤ人からだ」
ハルヒの力を全開放、髪は金髪目は黄緑、金色のオーラを纏っていた。影分身も問題ない。勿論声も変えている。
「どうだ?見た感想は?」
「これでジョンがフ○―ザに化けたらさっきみたいなバトルができるわね!」
「ちなみに青い方にも成れるんだ。アメリカの新聞記事のクレイジーゴッドじゃないが、超サ○ヤ人ゴッドの超サ○ヤ人にな」
「是非見せてもらいたいわ!お願いしてもいいかしら?」
ご要望にお応えしましょう。少しでも恐怖心を緩和してくれるのならいくらでもやってやる。
「はっ!」
一度通常の状態に戻して催眠をかけ再度ハルヒのパワーを全開まで引き出した。
「さっきの映画とまったく同じだわ!これでゴールデンフ○―ザと闘うのもいいかもしれないわね!」
「できれば、ジョンは原作を優先したいと言い出す筈だ。年越しパーティのときにこれと同じものを見せるつもりだし、超サ○ヤ人ゴッドの超サ○ヤ人にはならなくてもいいだろう。それより野球見るんだろ?場所を変えたいんだがいいか?」
「ちょっと待って、それならわたし着替えなきゃ!」
「その必要はない。ステルスっていうんだけどな。俺にしか見えない様に条件を変えた。これから行く先にも今なら人はいないはずだ」
「それならいいわ!私も連れて行って」

 

 天空スタジアムへ二人でテレポートすると三体に影分身。本体はボールとグローブを持ち、一人はバット、一人はミットを持って配置についた。ヒロインにはマイルで数値が出るスピードガンを持たせ、キャッチャーの後ろに念のため閉鎖空間を張って準備OK。
「それじゃあ、いくぞ?」
「いつでもいいわよ!」
どストレートの球を1mmも狂わないようにミットに投げて、それを金属バットで撃つだけだ。先ほどのフ○ーザの技ではないが、リリースする瞬間ボールが光ったかと思うと、すでにミットに収まり、金属バットは破壊されていた。
「本当に金属バットがバラバラになった。キョンの投げたボールのせいで?」
「球速はどうだった?」
「球速……えっ!?139マイル!?もう二球ほど投げてもらってもいいかしら?」
ヒロインの要望に従い、二球続けて投げると、スピードガンを見て呆然の立ち尽くしている。
「二球目と三球目の球速はどうだったんだ?」
「137マイルと………140マイル!?」
それだけ確認できれば、超サ○ヤ人でいる必要もあるまい。影分身一体は81階に送って弁当三食分の弁当の支度。残りの一体を消して、金属バットの情報結合を解除。土を払ってヒロインと一緒に自宅へと戻った。

 

「ご感想は?」
「まだ、目の前で起こったことが信じられないわよ。でも、やっぱりあなたの言うことに嘘は無いのね!」
「嘘なら今朝も昼過ぎにも言っただろ?」
「あれは、私のことを考えてくれた嘘だから数には入らないわよ!」
「それで、どうだ?少しは不安は解消されたか?」
「うん……さっきマネージャーが言っていたけど、他のハリウッドスターたちだって世界を回ってて、あんなのあなた以外に止められないって考えたら、私よりそっちの方が怖いだろうなって。引退を考える人も多いんじゃないかしら?」
「パーティ会場に集まる全員とそのSPに今つけているものと同じものを付ければいい。それで万事解決だ。それまで何も起こらなければいいんだがな。それと、ジョンがさっき言っていた低周波トレーニングについてなんだが、全身をトレーニングするんじゃなくて、ウエストと二の腕、太腿の三ヶ所に絞ることにした。男性陣は全身になるけどな。条件はモデルや俳優としてふさわしいくびれや細さになるようにしておいたから、今後も安心して映画撮影や告知にいけるだろう」
「ホントに!?これで生活リズムがめちゃくちゃでもスタイルを維持することができそうだわ!」
おっ、引退から遠ざかる発言がようやく出てきたな。この調子で韓国もさっさと回ってしまおう。もしマフィアがいたとしても青俺たちが迎撃してアジトをぶっつぶしてくれるはず。
「そろそろ、お腹も空いてきた頃だろうし、夕食でも作ろう」
「私は夕食よりあなたに抱きついていたい」
「いつも作っている最中は抱きついていただろ?」
「ベッドであなたに抱きしめられたいの!」
「あれだけ待ち望んでいた食事をやめてまでそっちの方がいいってことか?」
「あなたに抱かれていないと私、怖くて仕方がないの。寝られるような時間じゃないけど……お願い!」
「じゃあ、韓国に着く時間まで、二人で話していよう」

 

 ハルヒたちと同じようにベッドに横になって二人で向き合った。腕枕で彼女を抱き寄せる。
「あぁ、もう私、あなたに抱きついていないと……」
「それにしては、大胆すぎるくらいの服装だな。今までのベビードールもそうだったが、今着ているテディドールもテディドールの中でも布地がほとんど無い。いつもこんな格好で寝てるのか?」
「ファッション会社の社長なだけあって女性のランジェリーにも詳しいのね。いつも気を張ってばかりだから、寝るときくらいは開放感のある格好にしたかっただけ。今来てる服も服って言えるようなものじゃないけど、家の中だけでも大胆な格好してみたかったのよ。通販ならどんな服が入っているか分からないようにできるし……あなただけよ。お風呂から裸のまま出てこられたのも、こんな格好でいられるのも」
「俺なんかより他のハリウッドスター達の方がよっぽどいいだろ?」
「他の人たちも確かに魅力的だけど、不倫騒動が絶えなくて。あなたみたいにちゃんと妻のことを考えている人なんていないわよ。私がこんな格好していても全然抱いてくれないんだから」
「俺にはハルヒがいるし、子供もいる。それでも俺に好意を抱いてくれる仲間がいる。その仲間との時間もほとんど取れないのにさらに別の人と……なんてみんなに申し訳なくてな」
「私もその中の一人に入れてもらえないかしら?」
「今だってこうやって抱きしめてるだろ。これじゃ不満か?」
「不満と言えばそうなるわね。あなたに抱かれて何もかも忘れたいくらいなのに」
「それでも、そうやって言われて仕方が無く抱いているんじゃ、満足できないだろ?」
「それでもいい。あなたに抱いてもらえるならそれで十分よ。お願いよ、キョン。私も……」
「たとえ忘れたとしても報道陣がまた記憶の底から呼び覚ましてくるだろう。まったく、デメリットの方が多すぎる連中だよ。こうなったら韓国に着く直前まで休み無しだ。途中でストップって言われても止めないからな?」
「そうね、告知以外邪魔で仕方が無いわ。でも嬉しい。ようやくあなたに抱いてもらえるのね」

 

 どうやらまた自分の記憶を操作することになりそうだ。彼女を抱いたことは覚えていてもその内容については一切忘れるように記憶を操作しよう。ところで、ジョン。済まないが明日の試合後の打ち上げは81階でやるとみんなに伝えてくれるか?ヒロインもVTRを見せた後、引退するとは言ってこなかったからな。天空スタジアムでやると我が社に来たがるようになりそうだ。それと、皆が起きる時間になったら教えてくれるか?
『分かった。キョンも時間に注意しろよ?』
ああ、心配いらん。ヒロインと口づけを交わすと、ヒロインの方から舌をからませてディープキス。パフォーマンスを見ていた頃から気付いてはいたが、有希やみくると同じく秘部の部分が濡れていた。胸を愛撫しながらもう一体用意した影分身で秘部を貫いた。ディープキスをしながら、ヒロインが声をあげる。
「さっきもあなたが三人に分かれたのは見ていたけど、こんな使い方があるなんて知らなかったわ。ねぇ、キョン」
あだ名で呼ばれた後人差し指で触られると、そのあと言いたかった内容が全て伝わってきた。一人のときはどんな格好でどんなことをしていたのかまですべて情報として流れてきた。ランジェリーだけでなく玩具も多数隠してあるらしい。どうやらこれがヒロインのストレス発散法だったようだ。俺以外のハリウッドスターと回っていたときもいくつかキャリーバックに詰めていたらしい。しかし、二人に影分身しただけで、すかさず応用してくるとはな。
「俺が二人になっただけですぐにこんな事を要求してくるとは思わなかったよ。それに今までどんなことをしていたのか全部伝わってきたが、いいのか?」
「あなたに私のこと全部知ってもらいたかったの。あなたなら、こうしている間にも、何かパフォーマンスのようなことをしてくれると思って」
「じゃあ、すぐに要望に応えることにしよう」
「あ、待って。トイレに行かせてもらえないかしら?」
「そんなことをする必要はない。中に詰まっているものを直接トイレにテレポートするまで。一欠片も残さずな」
「うふっ、もう私の予想を超えたことをしてくるなんて思わなかったわ」
みくると同様、中身をすべてテレポートさせると、水が流れる音が聞こえてきた。後ろの方でも何度も玩具で遊んでいたようだし、すぐに分身で串刺しにしても問題あるまい。双方を分身で満たした瞬間、ヒロインの叫び声があがる。

 

宣言通り、容赦なくヒロインを責め立て、韓国着一時間前には息を荒げながらも余韻を味合わせていた。こちらから抱き寄せるまでもなく、ヒロインの両手両足に巻きつかれ、頭は俺の腕に乗っていた。当然秘部にはみくると同じく俺の分身が二本突き刺さったままだ。このまま時間を気にしなくてもいいのなら眠ってしまいたいところだがそうもいかん。ヒロインの髪を撫で、最後のディープキス。
「さて、そろそろ時間だ。余韻に浸ったら身支度を整えて機内に戻るぞ。朝食はリムジンの中になるかな」
「嫌。あなたとこのまま眠りたい」
「そう言うな。早朝から異世界の俺が韓国の空港前で待ってくれているんだ。関係者外には別の人間に見えるように催眠をかけた状態でな」
「じゃあ、ギリギリまでこうやっていさせて」
「メイクとかしなくていいのか?」
「今までは、寝不足だったり疲れていたりしていたのを隠すためにメイクしていたけど、あなたと回り始めてからはメイク無しでもいいくらいだわ!」
「なら、俺がメイクを落としてやる」
「どうやって!?」
「テレポートの応用だ」
風呂桶に水を張るとヒロインのメイクが水面に浮いた。
「そんな、一瞬で……鏡見てくんっ……やめた。まだこのままがいい!」
「なら鏡をテレポートするまでだ」
風呂桶の情報結合を解除して、鏡をヒロインの前に見せた。
「着替えもメイク落としも一瞬だなんて……あなたばっかりずるいわよ!」
「顔を洗ったり、歯を磨いたりするのは俺も変わらん。そろそろ俺も動くぞ?」
「もう!仕方が無いわね……二、三日あなたと二人っきりになれる時間作れないかしら?」
「年末ならできるんじゃないか?」
「それもそうね。マネージャーに聞いてみることにするわ!」

 
 

…To be continued