500年後からの来訪者After Future4-15(163-39)

Last-modified: 2016-09-26 (月) 08:46:36

概要

作品名作者
500年後からの来訪者After Future4-15163-39氏

作品

試合の打ち上げも終わり、69階には既に酔っ払ってダウンしていたみくるを筆頭に青俺&青有希や異世界OG達まで姿を現した。異世界OGたちがヒロインの大胆下着に驚きながらも自分でも着てみたいと、一人につき数着ずつ部屋に持ち帰ることになった。またセクシーランジェリーや玩具が見たいと69階に来てもおかしくない。今日は青俺&青有希が指輪を買いに行き、俺と青みくるで69階に来るメンバー一人一人に合ったシャンプーやコンディショナー、トリートメントを選びに行くことになった。

 

 朝の会議も終わり、69階に向かったであろうみくるを追いかけてエレベーターで降りると、既に影分身にシャンプー&マッサージをしてもらっているみくるがいた。着ていた服とブラ、アンスコを脱ぎ、栓を抑えるためのTバックショーツだけ履いていた。昨日のハルヒ達のように髪を洗いながら責めてもよかったが、とりあえず全身マッサージまで全て堪能してから抱いてやることにしよう。今週は特に予定もないし、さほど大きなトラブルもない。あったらあったでそのときに対応すればいいだけの話だ。本社前には韓国での事件を聞きつけた報道陣が押し寄せてきていたが、当の本人がロシアで告知している最中だというのに、どうしてここにバカみたいに集まるのか不思議で仕方がない。昨日念のためストックしておいた発射された銃弾を使うにはいい機会だ。一人くらい怪我人が出た方がむやみに近づくこともできまい。ステルスモードで報道陣の背後を取り、機材を一つずつ破壊、カメラマンの脚に一発撃ちこんだが、誰も助けようとはせずに逃げていった。なんというか、ふがいない連中というか自分のことしか考えてない連中と言うか……本当に情けない。
 みくるも全身マッサージを終えて影分身と一緒に湯船に浸かっていた。当然、俺の分身はみくるの体内に影を潜め、後ろの栓は未だに銜えられたままになっていた。
「すごく気持ちがいいです。ずっとこのままいられたらいいのに……」
「好きなだけ居ていいんだぞ?のぼせない限りはな。影分身を使いこなせるようになって、たとえ七人妻がいたとしてもこうやって二人っきりの時間もたっぷりとれるようになった。いつぞやの青古泉の書き初めじゃないが、『一妻に一体影分身』ってところか。たった今、二体に増えたところだけどな」
「えっ?」
「青有希&青俺と話がついたんでこっちにきた。みくるが待っていると思っていたからな」
「でも、キョン君二人と何を話していたんですか?」
「ここで使用するシャンプーやコンディショナーについてだ。青有希を入れて八人の髪質に合ったものを買いに行こうと青みくると話をしていたんだよ」
「キョン君、じゃあわたしも行きたいです!」
「すまん、みくる。青みくると『二人で』って約束してしまったんだ。何かアイディアが浮かべば、真っ先にみくるに相談する。今回はそれで勘弁してくれないか?」
「……分かりました。じゃあ今日は、キョン君にいっぱい抱いてもらいたいです!」
 みくるのその発言を機に、影分身がみくると一緒に浴槽から上がると、余計な水をすべて吸着してベッドに横になった。みくるの頭を引き寄せてうつ伏せ状態にさせると、栓を抜いて代わりに俺の分身がみくるを貫く。括約筋も大分緩くなってきているようだ。もう少しすれば有希のようにすぐに入れても痛くない程度にまで仕上がるだろう。後ろだけでも声を上げるようになってきたみくるの体勢をひっくり返して、今度は秘部と豊満な胸を徹底的に責め立てる。身体が痙攣していても容赦なく続き、最後はみくるを浮かせて両方の穴を執拗に責めること数分。気を失ったみくるを横に寝かせて腕枕をしながら抱きしめる。丁度二体の影分身にサンドイッチされた状態。気絶も寝ている状態と大してかわりはないだろうと疲れと眠気を取ってみるとみくるが眼を覚ました。
「あ……わたし、気を失っていたんですか?キョン君が満足していないのに、ごめんなさい」
「気にするな。みくるが満足すれば俺はそれで十分だ。今日は仕事のことは忘れて、みくるの好きなことをすればいい」
「じゃあ、キョン君に抱かれたままがいいです!」
「分かった」
みくるにキスをして、少しキツめに抱きしめた。それでもみくるの表情は満面の笑みそのもの。胸も半分くらい押し潰されてしまっているが本当に大丈夫なのか?

 

 頃合いを見計らって青みくると二人で本社地下一階へ。拡大したバイクに備え付けていたヘルメットを青みくるにも被せて準備OK。
「キョン君、どうしてバイクなんですか?」
「この方が路片に止めやすいのと、青古泉やジョンが乗っているシーンを見て運転したくなったんだよ。たまにはこういうのも悪くないだろう?」
「バイクでキョン君とデートできるなんてわたしも楽しみです!」
勢いよく地下から抜けると、懲りもせず報道陣が舞い戻ってきていたがヘルメットをかぶっている以上、見られる心配はない。背中に柔らかいものが二つあたって俺も心地がいい。なるべく規模の大きな雑貨屋を狙って来てみたが、流石に種類豊富でどれを選べばいいのかさっぱりだ。本人たちを連れてくれば良かったかもしれん。特に有希なんてこだわりなんかあるのか?アイツ。青有希を含めたサイコメトリー情報を青みくるにも渡してシャンプーやコンディショナー、トリートメントが決定。決まってしまえば量産すればいいし、合わなければ変えるまで。周りからはまったくの別人に見えているが、青みくるが俺の腕にからみついて離そうとしない。シャンプーやコンディショナーのついでに頭皮やボディマッサージ用アロマオイルも見つけ、潤いや癒し、肩こり、むくみの解消、筋肉疲労回復、今後必要になってくるであろう保湿効果のあるもの、デトックス効果のあるもの等々、大人買いと言うよりはむしろ衝動買いと言った方がいいだろう。昼食に遅れてハルヒ達からも文句を言われたが、それぞれに合ったシャンプーやコンディショナー、ボディオイルを探してきたと説明すると、あっさり引き下がった。まぁ、今夜から実践してみればいいだろう。青俺にも青有希に合ったシャンプーやコンディショナーの情報を渡しておいた。夕食時、大胆下着を着けていると誤魔化すことができずにいたOGからテレパシーが届いた。
『黄キョン先輩、今日も69階に行ってもいいですか?』
『来るのは構わんが、今日一日履いてみて着け心地はどうだったんだ?』
『それはいくら黄キョン先輩でも……言えない…よねぇ?』
『なら、五人はランジェリーと玩具を選んだら自宅に戻るでいいな?』
『えぇ――――――――っ!!何で玩具のことまでバレてるんですか!?』
『もう一回69階に来たいなんて言いだす理由が他にあるか?ランジェリーだけとはとても思えないからな』
『黄キョン先輩お願いします!他の先輩たちには言わないでください!』
『俺が話題にしなくても、六人のその焦り様で、大体何のことか周りが気付いているぞ』
『ええっ!?そ、そんなぁ………』
「くっくっ、彼女たちなら69階に自由に出入りさせてあげていいんじゃないのかい?」
「ああ、条件を変えておこうかと思っていたところだ。使いたいものが無ければ作ればいいだけだからな」
「楽しみだよ。一人一人に合ったシャンプーやコンディショナーであの気持ちよさを体感できるなんてね。しかしキョン。シャンプーならまだしも、ボディオイルは匂いが混ざってしまうんじゃないかい?」
「心配いらん。遮臭膜で包むだけだ。隣にすら匂いが漏れることはない」
「いいなぁ……そんなマッサージ、私もしてもらいたいです!」
「別にいいわよ?キョンに自分の裸を見られても平気なら」
「黄ハルヒ先輩、それは流石に抵抗が……」
「問題ない。髪だけなら服を着たままでも可能」
『黄有希先輩本当ですか!?黄キョン先輩、わたしもお願いしてもいいですか!?』
「ああ、ランジェリー選びのついでにやっていくといい」
青OG達が黄色い歓声を上げていた。この内五人は帰ってしまうが、もうすぐだ。もうすぐこれが四人に増える。指輪もそうだが、青OGが全員揃うまでが待ちきれん。来シーズンは五人で挑むことになってしまう。

 

「そういえば、有希先輩、どんな刻印にしたんですか?」
「えっ!?」
「さっきから僕も気になっていたんだ。これで八人とも秘密にしておく必要はないだろう?僕はI will always be by your side. 『いつも傍にいる』にした」
「わたしはStay with me 『一緒に居て』」
「あたしは、My only love 『あたしの唯一愛する人』」
「わたしはYours forever 『永遠にキョン君のもの』です」
「わたしはNow and forever 『今もそしてこれからも』」
「僕はI ‘m really glad I met you. 『キミに出会えて本当に良かった』だよ」
「黄みくる先輩、本当に大胆!」
「二番目がハルヒ先輩だって言っていたのがようやく納得できました!」
「あたしは昨日言ったし、青有希ちゃんは?」
「わたしがeternity の単語を入れたいってキョンと話していて、I promise love of the eternity.『永遠(とわ)の愛を誓います』にした」
『いいなぁ~』
「これであとはキョンの都合次第になりそうね」
書き初めじゃないが、青有希らしいといえば青有希らしい。この場にW鶴屋さんがいないのが残念なくらいだ。
「とりあえず、シャンプー台も六台しかないんだ。ハルヒやW有希は来るのが遅くなりそうだから、早めに来い」
『問題ない』

 

 69階で待つこと数分。夕食に青古泉がいなくて本当に良かった。青ハルヒの刻印を聞いたらどうなっていたことやら。みくるが青OG全員を引き連れて69階に現れた。OGたちがシャンプー台を陣取った分、みくるは先に身体を洗ってアロマオイルでのマッサージを体験したいらしい。OGの髪質や悩みを基に、妻八人用に買ってきたシャンプー剤を選び、シャンプー&マッサージ。こちらのOG同様
『超気持ちいい!』
の一言と共にランジェリー&玩具選びへ。その間、アロマオイルでのマッサージをしていたみくるを見て青OGの一人が身体を洗う方もやって欲しいと服を脱ぎ始めた。他の五人は唖然としていたが、予想通り大胆下着にアンスコを履き、秘部を濡らしていた。うつ伏せになってお尻を晒したOGの背中を洗い始めると、どうやら昨日の青有希と同じらしい。みくるやOGのうっとりとした表情に我慢ができなくなったようだ。他の青OGもお風呂の前でも服を脱ぎ始め、服の下には当然大胆下着に濡れたアンスコ。内一人はあのほとんど布地が無かった下着を身につけていた。結局アロマオイルを使ったマッサージまで体験していったのは四人。残り二人はというと、玩具を幾つかチョイスすると、マッサージ中のOGの秘部に玩具をあてた。
「ちょっ、何してっ、変な声出るからダメぇ!」
「フフン!じゃあこっちはどう?」
「どっちも同じよ!やめてぇ!」
声が出るからと口を塞いだOGに対して更なる玩具が秘部に挿入された。口を塞ぐより玩具をどうにかする方が先だと思うんだが……しばらくもしないうちに身体が痙攣し、うっとりとした表情を見せた。味をしめた二人が、今度は別のOGの秘部を攻撃。
「ちょっ、二人とも調子に乗り過ぎ!!」
「嫌だったら別にいいんだよ?」
いい案が浮かんだときのWハルヒと同じ顔をしてやがる。ハルヒにとってはいい案でも、俺たちにとっていい案だったことなんて極僅かだけどな。大胆下着で一日過ごして欲求不満だったようだ。一人目と同様口を塞いで絶頂に達するまで玩具による刺激は止められることはなかった。反対側の浴室にいた二人にも同様に快感を与え続けた。他の玩具を一つずつ入念にチェックしていた二人にマッサージを終えた四人からの制裁が下る。

 

「ほんの冗談だから、そんなに怒らないでよ。ねっ?」
『情け無用!!』
『ひ――――!!黄キョン先輩お助けを―――――!!』
「どう見ても、おまえらが悪い」
四人がかりで二人の服を脱がせると
『黄キョン先輩、この二人にも私たちと同じことしてください!!』
やれやれ、結局六人とも髪の毛も身体も洗うことになってしまったな。この二人も案の定大胆なランジェリーをつけてその上に履いたアンスコが濡れていた。マッサージを終えたみくるは中央のベッドで昨日と同じ状態で影分身と話をしていた。あとで同期すれば分かるだろう。用意しておいた玩具をすべて持ってきた四人の容赦ない責めが始まった。前後両方に玩具による刺激を開始。全部使ってしまいそうな勢いだな。前はいいとして、後ろの方は不要物を取り除いておくか。前後に刺さった玩具を勢いよく出し入れされ、全身が痙攣するまで大して時間がかかるようなことはなかった。
「ちょっ、も…もう勘弁してぇ!今、身体中敏感だから……また、っ!!」
「マッサージが終わるまでやめてあげない。黄キョン先輩、『ゆっくり』マッサージを堪能させてあげてください!」
「へいへい。それより六人ともあんな下着を家で洗うわけにもいかんだろう。同じものをつけて帰ってもいいし、別のものを履いて帰っても構わないからアンスコと一緒に全部置いていけ。まとめて洗っておく。それと、今使っていたオイルはむくみ防止やダイエット効果もある代物だ。もし気になるなら、またここに来い」
『黄キョン先輩、ありがとうございます!!』

 

刑罰の執行が終わっても肩で息をしていた二人を放置したまま、残り四人でランジェリーと玩具を見ていた。ランジェリーとアンスコを六人分まとめて前回と同じ現状を維持する閉鎖空間で囲ってベッドの下へ。たとえベッドで抱いていても、オートサイコメトリーでは読み取れない様にしておいたからバレることもあるまい。なんたって、第二シーズンでは俺の役はアンチサイコメトラーだからな。こっちのOGも含めて、ここに来る奴全員分揃えてやろうか。有希は色々と試しているみたいだし、Wハルヒにはこちらから提案すればいい。青みくると青佐々木は今日手に入る。
「あんたたち、そんな格好で何やってるのよ!?」
『ハルヒ先輩―――――――――――!?』
裸のまま玩具で遊んでいた青OG達の前にWハルヒ、青みくる、W佐々木がエレベーターから降りてきた。
「ちょっとあんた!この子たちシャンプー&マッサージだけじゃなかったの?」
「みくるをマッサージしているところを見て、自分も体験したくなったんだと。後はドミノ倒しのようなもんだ」
「ってことは、あんたたち、そこの道具まで持って帰るつもりだったのね!?」
『すっ、すみませ――――――ん!!』
「持っていかれたら困るものがあるわけじゃあるまいし、青OGたちが持ち帰った分はまた用意すればいい。こんな機会じゃなきゃ下着も玩具も恥ずかしくて買えないだろう。許してやれ」
「ったく、しょうがないわね。あんた達も早く服を着て、選ぶならさっさとしなさい。でないと、青キョンにも見られちゃうわよ?」
『はっ、はい!!』

 

『まぁ、早く着替えたら、そこにある玩具を全部持って個室でゆっくり選ぶといい。気になる玩具を全部持っていけ。足りない分はテレパシーで連絡をくれれば作ってやるから』
『黄キョン先輩、ありがとうございます!!』
さっきと同じランジェリーを選ぶ青OGもいれば、他に気になっていたものを身につけている青OGもいた。とりあえず全員服に着替えたところで玩具を全部持って個室にこもった。
「みんなの髪質に合わせて青みくると二人で選んだシャンプーとコンディショナーだ。たった一日で効果は出ないだろうが、何かあれば頭にイメージしてくれれば、俺がそれをサイコメトリーするだけだ」
「あんたがあたし達のことを考えてくれているのはいいけど、ちょっとサービスが良すぎるんじゃないの?」
「影分身でここまでできるとは俺も思ってなかったからな。告知に行きながら、せめて何か家族サービスができないかと色々と考えていたんだ。ジョンからも影分身でのバトルは無理だと言われていたし、それ以外で出来ないかと思ってやってみたら出来てしまった。それだけだ」
「くっくっ、キミのその思いつきで僕たちがこうして夫婦としていられるんだ。指輪をつける日が待ち遠しいよ。全身マッサージまで終わったらそのまま個室に連れて行ってくれないかい?今日はキミと話したい気分なんだ」
「わたしも同じです。それにその後は、こうやって髪を洗ってもらいながら、わたし達の指輪をつけてくれているキョン君が見られるんですから。わたしも今日は甘えさせてください」
「じゃあ、今日はそういう日にしようか。最近ずっと抱き合っていたからな」
ハルヒもみくるも青佐々木も既に裸の状態。みくると青佐々木につけさせていたランジェリーとアンスコは回収済み。栓はベッドに横になるまではつけたままになりそうだ。ようやく青有希と青俺がここに来て残り一つのシャンプー台のところへと向かった。

 

 全身マッサージを終えたみくると青佐々木に影分身がそれぞれ二体つき、ベッドに横になって栓を抜くと前後両方に俺の分身が二人の体内に入りこむ。中央のベッドで横になったみくるが口火を切った。
「あの……キョン君、またバイクの後ろに乗せてくれませんか?」
「別に構わんが、どこか行きたいところでもあるのか?」
「そういうわけじゃなくて………えっと、ちょっと口で説明するのは恥ずかしいので、サイコメトリーしてもらってもいいですか?」
「ああ、問題ない」
みくるから伝わってきた情報によると、例のパールショーツをつけた状態でバイクに乗っていたから、その振動でアンスコが濡れてしまったようだ。つまり、パールショーツのようなランジェリーか玩具をつけてバイクに乗ってみたいらしい。
「じゃあ、今度は別の下着で試してみよう。何着か選んでアンスコも用意しておいてやる」
みくるが頬を染めておでこを俺の胸にあてた。髪を撫でていると、どうやら寝てしまったようだ。こんな毎日がこれからも続いていくと思うと、ヒロインが充実した日々を送っていると言っていた意味も分かる気がする。欲しい玩具が決まったOG五人を送り、おでん屋を終えた有希の身体を洗ってフロアの照明を切った。

 

 それから数日、ジョンの世界で青OGに事情を聞いたらしいOG六人が練習後にこっちに来たいと言い出し、ランジェリーや衣装、玩具をもう一セット情報結合して鏡部屋へと押し込んだ。これまで一緒に過ごしてきたせいか、躊躇することなく俺に裸体を見せ、シャンプーからオイルマッサージまで体験して満足していた。
「潤いと癒し、それに筋肉疲労回復効果のあるオイルを使ってみた。一度きりじゃ効果が感じられないかもしれん。疲れたらまた来るといい」
『キョン先輩、ありがとうございます!!毎日来たいです!!』
翌日、大胆下着とその上から履いていたアンスコを着たままこっちの世界のOG が69階を訪れ、シャンプーからオイルマッサージまで堪能していった。これでOGの分のランジェリーとアンスコが手に入った。
「ところであんた、水曜以降でいつ空いてるのよ!?もう皆ドレス決まったわよ!?」
「それなら、水曜の昼食でどうかと思っている。丁度イギリスでホテルに泊っているはずの時間だからな。リムジンには青俺と青有希が入ってくれ。俺と青みくるがバイクで追いかける」
「どうしてあんたと青みくるちゃんになるのよ!?」
「この前シャンプーやコンディショナーを買いに行ったときの爽快感がよかったから、機会があればまた一緒にと話していただけだ」
「でも、やっと指輪をはめてもらえるんですね。わたしも待ち遠しいです!」

 

 そしていよいよイギリスに入り、ヒロインもようやくインタビュアーの言っていることが分かる国にやってくることができた。日本語と英語だけだとどれだけ時間を浪費していたかなんてヒロインと二人で話していたが、今後はそうも言ってはいられない国が続く。空港を出て逆遮音膜を俺だけ解いてみると、相変わらずイタリアや韓国の事件のことについてしか聞いて来ない。リムジンに閉鎖空間を張ってドアを開ける。運転手や車に異常はない。遮音膜を展開してヒロインと話し始めた。
「空港から出るたびに報道陣が何を言っているのか少し聞いていたんだが、他に何かないのかとこっちが聞きたいよ。どの国でも例の事件のことしか聞いて来ない。つくづく馬鹿だねぇ……」
「ハルヒさんにはちょっと申し訳ないけれど、何を言っているのか分からない方がいい場合もあったりするのよ?」
「報道陣に対してはそうありたいもんだ。またスタジオから抜け出すことになりそうだな。結局、告知が終わった後の記者会見はするつもりなのか?マネージャーは」
「今のところその予定でいるようだけれど……すべて告知が終わってからになりそう。今後も何があるか分からないし」
「それもそうだな…」
今日は三つTV局をまわってからホテルへ移動、俺たちが宿泊している間に日本では指輪を取りに行って昼に指輪交換会。ヒロインには悪いが、今回はこっちが影分身だ。一つ目のTV局に着いてインタビューが始まった。
「ようこそ我がイギリスに。ここまで告知でまわられた国々でいくつか事件に巻き込まれたそうですが、どうですか?今の心境は」
「映画の告知に関連する内容以外、応えるつもりはありません」
「分かりました。では質問を変えましょう。イタリアで起きた事件は何が原因だったと感じていらっしゃいますか?」
「同じことを二度も言わせるな」
「それは残念です。では、韓国を出発される前のあのトラックは一体何だったと思われますか?」
「ダメだ。言葉は分かっていても、話が通じない。行こう、時間の無駄だ」
「どうやら、そのようね」
「たかが一国の、たった一つのTV局で映画の告知出来なかったくらいで大した影響はない」
このセリフも何回目になるかな。やれやれ、結局、どの国でも変わらずか。本当に嫌気がする。
「待て、待ってくれ!」
後ろからインタビュアーがうるさいが俺たちにそれは通じない。

 

 他の人間が止めに入らなければ告知をせずに次に行くまで。その国での告知ができなくとも俺たちには関係ない。結局スタジオをでてしばらくしたところで他の人間の声が聞こえてようやく足を止めた。
「待ってください!先ほどは大変失礼を致しました。事件については一切触れませんので、なんとか戻っていただけないでしょうか?」
「いいですよ。社長を呼んであの男を解雇処分にしてくれたらね」
「解雇処分ですか?いくら社長をお呼びしてもいきなり解雇までは……」
「ダメだ。次に行こう」
「結局、こうなるのね」
「お待ちください。解雇処分までには時間がかかってしまいます。他の者を呼びますので、どうか、ご容赦いただけませんか?」
「どうする?」
「結局、あの人が解雇されたのか分からないんじゃちょっと……他のTV局もここと同じじゃ私たちがストレスを溜めるだけでこの国から出ることになりそうね」
「でっ、では、他のTV局すべてにその内容を伝えますので、どうか、お戻りいただけないでしょうか?」
「なら、もし他のTV局で映画の告知以外の話題が出てしまったら、彼とあなたの解雇処分と引き換えにインタビューに応じたと直接社長に伝えますが、構いませんよね?」
「私も?解雇、ですか?」
「じゃあ、俺たちは次のTV局に行きますので。失礼します」
「あ、あああ、お待ちください!必ず、必ずや連絡を致しますので、何卒、何卒ご容赦を……」
「では、それだけの覚悟があるということでよろしいですか?」
「かしこまりました。ささ、こちらでございます」

 

 一つ目のTV局でのインタビューを終えて、リムジンの中で二人揃って笑っていた。
「実際に参加してみてどうだった?折半のヒントも出していたようだったけど」
「やってみると結構面白いわね。今までずっとあんなやりとりをしていたんだと思うと……やっぱり、ずるい」
「ハルヒの恩恵だよ。さっきの言葉、撤回した方がいいんじゃないか?」
「そのようね。でも、あなた達の関係が本当に羨ましいわ。嫉妬してばっかりよ」
「ハルヒが支えてくれるから俺もこうしていられるんだ。ハルヒがいなかったら………どうなっていただろうな。ところで、パーティ後の件、確認はできたのか?」
「彼、あなたのパフォーマンスなら絶対に間違いないって信じ込んでいたけど、本当に大丈夫なの?」
「異世界の自分にも言い聞かせていただろう?心配はいらない。壇上に上がった段階でカメラマンだけ別の光景が見えるように催眠をかける。カメラマンはハリウッドスターたちが部屋へと戻る様子が目に入るだろうが、実際はSPを呼び集めることになるだろう」
「でも、大丈夫なの?SPがいなくなったら報道じ……さっきまでそれをやっていたことを理解していなかったわ。SPの代わりにあなたが報道陣を押し出すのね?」
「そういうことになるな。さて、俺も後何回同じセリフを言わされるのやら……」
「賭けでもする?わたしは告知がすべて終わるまでに賭けるわよ?」
「それじゃあ賭けになりそうにない。俺も同じこと考えているんだからな。まったく、苦笑いしかできん」
「ホントね。ふふっ」

 

 トルコまでは機内での時間がそこまで取れないが、ホテルに泊っているとなれば話は別だ。ホテルに入った段階でヒロインの自宅へとテレポートすれば、影分身が料理を作って待っている。弁当も影分身に任せて、大胆なランジェリーに着替えたヒロインが本体に抱きついて寝る。それが俺たちの告知のルーティンワークになりつつあった。機内の短時間でもドレスチェンジが可能だからと、毎回違うランジェリーをつけて俺に抱きついていた。どれもセクシー過ぎるほどのセクシーランジェリーにも関わらず、一体いくつ持っているんだと疑いたくなるな。通販で購入したとしてもSPが中身をチェックするだろうし、どうやってSPの警戒網をかいくぐって購入しているんだか。もしくはSP達もヒロインの私生活を知っているのかもしれん。だが、今日はヒロインが抱きついているのも影分身の一体にしか過ぎん。本体は本社の99階でタキシードに着替え、妻七人の待つ81階へと降りていった。フロア内の状態を見てやれやれと言いたくなってしまう。99.99%有希が情報結合を弄ったに違いないがアイランドキッチンがあった側面がステンドグラス調のものに変わり、青新川さんに司教になってもらうつもりか?まったく。とりあえず、結婚式場のようなフロアに様変わりしているとだけ言っておこう。身内が座る席に料理が置いてあるのもどうかと思うけどな。結婚式なのか披露宴なのかわかりゃしない。因みに青みくるのランジェリーとアンスコは俺が預かり、今は違ったセクシーランジェリーとアンスコを身につけていた。
 トップを飾るのは勿論俺とハルヒ。結婚式のときと同じドレスにヴェールで顔を隠したハルヒに「鴛鴦之契」と綺麗に刻まれた指輪をはめ、ハルヒが俺に指輪をはめると、周りから拍手が沸き起こる。正直こんなことで周りのメンバーの食事を妨害しているようで俺としては申し訳ない気持ちでいっぱいなんだが、妻が食べる前にと主張するもんだから仕方がない。ハルヒとのツーショット写真も森さんがカメラに収めてくれた。誓いの口づけは、今回は無し。有希やWみくるが反論していたが、後でいくらでも要望に応じると応えてようやく承諾を得た。しかし、子供たちのいない昼食時でよかったと心底思う。俺がみくるや佐々木たちともキスしていたなんて保育園でバレるととんでもない騒ぎになってしまうからな。二番手は無論青俺と青有希。こちらも指輪の交換だけで終わり。今日の朝食後からずっともめていたのが、この後の順番について。俺としては指輪の刻印の内容だったり、有希や佐々木がデザインしているであろうタキシードに着替える必要がありそうなものは終わりの方にしたりとそこまで気にしなくてもいいだろうにと思うんだが、自分が三番手だと全員譲らず仕舞い。結局、SOS団らしい決め方で爪楊枝を引くことになったのだが、一番ズルをする可能性がある有希が最後に引くことになった。その結果、みくる、青佐々木、青ハルヒ、青みくる、有希、佐々木の順で決定。一人ずつ指輪をはめ、俺の方は一応薬指にはめられるのだが、どこぞの首長族みたいになっていく薬指に血流がちゃんと行くのか不安がよぎってしまう。W佐々木、有希のデザインしたタキシードも完成度が高く、これなら四月号に掲載しても人気が出るんじゃないかと周りのメンバーもそれぞれのデザインセンスに感嘆の声を上げていた。ツーショット写真は全ペアで撮影したものの、流石にウェディングドレスを着たまま昼食を摂るわけにもいかなかったが、左手の薬指にはめられた指輪に喜んでいた。かくいう俺の方もタキシードは99階にしまっておくとして、六人の指輪を通したネックレスを全員の前でつけて見せた。このネックレスも関係者以外には見えないと催眠をかけ、ヒロインも関係者外。一夫多妻制を申し出てきているにも関わらず、既に一夫多妻制になっているとバレてしまうとヒロインまで立候補しかねん。ハーレムフロアにいる影分身のみボタンを開けて、指輪が見られるようにしよう。

 

 その日の夜、全身マッサージの後、青有希を含めた八人全員から「今日は抱いて欲しい」という発言が飛び出した。俺の方は妻一人につき影分身が二体就き、Wハルヒはベッドに四つん這いの状態で秘部を後ろから突かれ、もう一体の俺の分身を口にくわえさせていた。有希、Wみくる、青佐々木は前後両方に俺の分身が出入りを繰り返し、佐々木は後ろの方の開拓を進めていた。「今後は前の方はしばらく使えなくなるから」と適当にごまかしつつ、不要物を除去してクリーンになったところに俺の分身が身を潜めていた。本来なら七人全員のお腹に詰まった不要物をアホの谷口の胃にテレポートしてやりたいところだが、毎回アイツの位置を把握するのも面倒なのでやめた。何度達しても満足できないとばかりに催促してきたり、自分から動いたりして、その日は結局、フロア中央のベッドに全員で寝ることに。俺の分身はすべて妻の体内に身を隠したまま、妻たちが余韻に浸っているのを眺めていた。
「でも、これで、今日が、僕たちの、結婚、記念日、だと、言えそ、うだね」
「わたし、も、この日、のこと、は、絶対、に、忘れ、ません」
「まだ無理に喋らない方がいいわよ。でも、どういう形で記念日を祝おうか迷うわね。黄古泉君にお願いするとしても何で祝おうかしら?」
「ケーキでお祝いをするのはもう散々やっていますし、その日の夕食はいつもより豪華にして、またここでみんな一緒にキョン君に抱いてもらいたいです!」
「俺も、今のところそのくらいしか思いつかない。また指輪を買いに行ってもいいが、祝う度にネックレスが重くなるんじゃ仕方がない」
「じゃあキョン、僕たちの分だけで構わない。その代わり、刻印にする文面を今度はキミから僕たちに向けたメッセージにして貰えないかい?」
「あっ!わたしもそれが良いです!」
「あたしもそれがいいな!」
「キョン、わたしもそれがいい」
「朝倉風に言うなら、『どうやら、決まりのようね』ってヤツだな。一人一人にメッセージか。何かすぐに決まりそうで決まらなさそうな感じもするが、考えておくことにする。文面は指輪をはめた後のお楽しみってことで頼む。ちゃんと考えたんだから文句だけは言わないでくれよ?」
『問題ない』

 
 

…To be continued