涼宮ハルヒのリラックス (25-960)

Last-modified: 2007-01-31 (水) 22:50:06

概要

作品名作者発表日保管日(初)
涼宮ハルヒのリラックス25-960氏、967氏、976氏06/11/0906/11/12

作品

だんだんと季節が冬らしくなってきた今日この頃。俺は大学の推薦入試の面接を控えていた。
そもそも入学当初の俺の成績では、推薦枠に引っかかること自体が夢のまた夢であったわけだが、SOS団よりオチこぼれを出すことを極端に嫌う団長様によるご指導の甲斐もあって、気がついてみれば成績番付で上から数えた方がはやい位置を、キープするようになっていたのだった。

 

もっとも、ココまで来るにはハルヒ教官…もといハルヒ鬼軍曹によるスパルタ教育があったわけだが。

 
 

さて、推薦入試を来週に控えた放課後。俺は一つの懸案事項を抱えていた。

 

そう、俺は面接が苦手なのだ。

 

面接官という偉い人と閉鎖空間に閉じこめられ、じっと見つめられながら自分について語らなくてはならない時間。
いつぞやの件がトラウマになっているわけでもないんだが、どうしても緊張してしどろもどろになってしまう。

 

イメージトレーニングとか、温かいお茶を直前に飲むとか、いろいろ試してみたんだが、どうも俺にはあわないらしい。焦っていろいろ試せば試すほど、思ったように効果が出ないことに焦りを感じてしまう。

 
 

今日も不安を抱えたまま文芸部室にやってきた俺は、そこにいたメンバーにアドバイスを求めてみた。

 

古泉「人という文字を手のひらに書いて飲み込むといいよ言いますね」

 

定番だが、それで落ち着ける人はもはやあがり症とは言わない気がするぞ古泉。

 
 

長門「あなたは緊張しすぎ。もっと心拍数を下げるべき。3秒に一度、1秒間心停止すること推奨する。」

 

なるほど心拍数か。間違ってはない。間違ってはないんだが長門…

 
 

そして大学から遊びに来ていた朝比奈さんは、突然の質問に、「え~、あう、えーと~」とお約束どおりパニクったかと思うと、

 

みくる「痛いの痛いの、とんでけぇ~」

 

……

 

ありがとうございます。朝比奈さん。いまこの場では和むことができました。でも、面接直前に面接室の前であなたにそれをやっていただくわけには…

 

み古長「うーん…」

 

団員一同もいいアイデアが浮かばない模様である。

 
 

バン!!
ハルヒ「おっくれてごめーん!」

 

そこに掃除当番を終えた我らが団長、涼宮ハルヒ様がご登場遊ばされた。

 

ハルヒ「って、みんな、何深刻な顔してるのよ?」

 

みくる「実はキョン君、あがり症だそうなので、何かリラックスできるいい方法が無いか考えてたんです。」

 

古泉「そうなんですよ涼宮さん。何か良いご意見をお持ちではないですか?」

 

やれやれ…。古泉、おまえはやっぱりそこでハルヒに振るのか。

 
 

ハルヒは一瞬考える顔をしていたが、すぐに頭上に100ワット電球をピカーンと点灯させた。

 

ハルヒ「そうよ!いい方法があるわ!よくぞ聞いてくれたわ古泉君!」

 

鼻息も荒くしつつハルヒは、鞄の中からなにやら英語で書かれた雑誌を取り出した。

 

ハルヒ「イギリスのブリテン大学の心理学者、Stuart Brody氏がこのNew Scientist誌に発表した論文によると、被験者46人を集めて、一定の期間の後、あるストレスを与える実験をしたところ、情熱的なセックスを一定期間行っていた被験者は、セックスをしない被験者のグループと比べて、ストレスへの耐性が強くなって、血圧の上昇も抑えられたそうなのよ!」

 

…古泉。お前はまたこいつのスイッチを入れてしまったようだぞ。

 

ハルヒ「しかも、マスターベーション、これはオナニーの事よ有希! それをした被験者のグループと比較しても明確な効果が確認されているのよ!つまり、愛のある情熱的なセックスじゃないとダメってことなのよ!」

 

なにやら記事のグラフを指さしながら叫んでいる。

 

ハルヒ「さらに記事に書いてあったBrody氏の解説によると、オルガズムによって得られる性的行動の効果は、短期間しかつづかないわけじゃなくて、少なくとも1週間も持続したそうなのよ!
安心しなさいキョン!いまからでも十分間に合うし、しかも効果は面接まで万全に発揮できるわ!」

 

長門も古泉もフリーズしてしまった。朝比奈さんはぴんと来ていないのだろう、きょとんとして首をかしげていらっしゃる。

 

ハルヒ「そうと決まったらキョン!すぐいくわよ!」

 

ハルヒは雑誌を放り出して俺のネクタイをつかみ、俺を引きずりはじめた。
一応聞くが、何処に行く気だ?

 

ハルヒ「あんたん家に決まってるじゃない!そういうわけだからみんな、今日は解散!面接の日まで活動は休止とします!」

 

やれやれ。俺は家族になんと説明すればいいんだ?

 
 
 
 

面接の日。精根尽き果てた俺には、もはやドキドキするような体力は残っていなかった。
面接官には、今時の若者にはない落ち着きがあると、お褒めの言葉を頂いた。

 

こうして俺の大学受験は無事(?)、幕を閉じたのだった。

 
 

終わる。

スレの流れ

http://www.rda.co.jp/topics/topics1141.html

 

実在したwwwwwwwww

 

電波を受信した。

 

キョン「うぅハルヒの奴め、面接の前日だというのに結局一睡もできなかったじゃないか。
ハルヒは満足したのかグッスリ寝てるし、こんなことで俺今日の面接大丈夫かなぁ。」
ハルヒ「むにゃむにゃキョン頑張れ」
キョン「!!……やれやれ今日の面接は絶対成功させないとな。」