崩壊3rdの舞台設定

Last-modified: 2023-12-09 (土) 16:19:19

注意! このページには崩壊シリーズの基本設定も含まれますが…。
この作品の根幹にかかわるネタバレが記載されており、閲覧する場合は自己責任でお願いします!

当然ですが掲示板等でネタバレは控えてください!
考察などをしたい場合は、このページのコメント欄でお願いします!
ゲーム内ストーリ以外にも、ビジュアルノベルや公式漫画のネタバレも多く含みます。

崩壊3rdについて

前作「崩壊学園」のシナリオを微改変、リメイクした作品との事。
各キャラの個別ページでの設定に関する記述は崩壊学園のものから流用した部分が多いため、本作の設定とは食い違っている場合があります。

あらすじ

崩壊…かつて人類の文明を幾度となく葬ってきた未知の力…今再びこの平和な世界に降臨した。
B.C2000年頃、天変地異によって突如崩壊した人類の文明。
その後も周期的な氾濫により、人々は文明を築いては崩壊するという歴史を繰り返し歩んできた。
長きに渡る「崩壊」との戦いは大地を疲弊させ、変異した「崩壊獣」が世界各地に現れ始めた。生き残った人々は、滅亡を回避する為の方法を探ろうと、「天命組織」を設立した。
その結果、生物の変異から滅亡に至る「崩壊現象」と、対抗する力を備えた「聖痕」の存在が確認された。
3年前、「第三次崩壊インパクト」と呼ばれる、崩壊史上最大級の災厄がキアナ・カスラナの住んでいる極東の地である長空市に降りかかった。
崩壊と深い因縁があるカスラナ家の血を継ぐキアナは感染を免れたが、被害は甚大で、人々の心に大きな傷を残すこととなった。
嘗ての戦いで母を亡くし、父にも失踪されたキアナは、「崩壊」に立ち向かうことを決意し、対崩壊実戦チーム「ヴァルキリー部隊」の戦艦・ハイペリオン号に乗り込んだ。
ーー立ち上がれ!美しい世界を守るために
miHoYoが贈る新世代の本格スマホアクションゲーム「崩壊3rd」、始動。
(原文ママ)

ゲームの舞台

そもそも「崩壊」とは

地球の免疫システム。地球本体に害を及ぼすほどに文明が発達した種に訪れる周期的な超自然災害で、宇宙の調整律動。
崩壊により発生するゾンビ、崩壊獣、律者もいわば地球の免疫システムが生み出す白血球のようなもの。
その目的はあくまで人類の文明を後退させることだが、人体の免疫と同様、地球にとっての病原体(人類の文明)が崩壊現象に逆らえば逆らうほど、崩壊はより強力な抗体を発生させる性質を持っているため、最終的には人類の存亡に関わる大災害に繋がる可能性は否定できない。
崩壊現象は、時に様々な形をとって現れ、疾病、自然災害、戦争などの要因と成りうる。
地球史上最初に確認された崩壊は今から約5万年前に遡り、当時の文明は現在より優れた技術や戦力のもと崩壊への抵抗を続けたが、僅かな生き残りをのぞいて滅亡した。
そして文明崩壊から5万年が経ち、本編である崩壊3rdは第三次崩壊後の世界が舞台となる。

  • 崩壊エネルギー
    虚数空間に存在するエネルギー。崩壊が始まると虚数空間から表層化し、神秘や災厄、または魔法と呼ばれるような事象を引き起こす。
    基本的に排除対象である知的生命体には有害である。崩壊エネルギーによる侵食が限界を越えると理性を失い、同種の生物を殺し回るゾンビと化す。
  • ゾンビ
    崩壊エネルギーに侵食された人間。女性の個体が多いのは、もともとの崩壊エネルギー耐性が男性よりも比較的高いことによるためである("戦乙女"も同様の理由)。さらにその中でも、崩壊エネルギー耐性が高く、より多くの崩壊エネルギーを身体に保有できる個体は特殊な能力を持つようになる。ゾンビ化した人間はもはや生命体としての特徴すら持ち合わせておらず、自我を失い崩壊の意志を実行するだけの傀儡となる。
  • 崩壊獣
    崩壊エネルギーに侵食された原生動物、または虚数空間に潜む崩壊の従者。
    崩壊エネルギーによって、遺伝子配列に不可逆的な影響を及ぼし、独自の進化を遂げている。
    外殻は珪素で出来ており、並みの兵器では打ち破ることができない。崩壊獣1体に対し大規模な兵器を必要とされるため、基本的には戦乙女の対崩壊武器によって駆逐される。
    崩壊獣には、それぞれランクが定められており、取り分け上位の者は「帝王級」「審判級」などと呼ばれ、ある程度の戦力の指標となっている。
  • 律者
    下記項目参照
    • 崩壊(G O D)
      上記のような崩壊獣や律者が起こす崩壊"現象"のこととは別に位置する謎の存在。崩壊の意志そのものであり、律者コアの生みの親。肉体を持たず、自我だけが高次元に存在し、上位の律者と彼女らに"渡世の羽"で精神干渉した者だけが意思疎通を図ることが出来る。その存在を知る律者やオットーからは「神」と呼ばれている。姿形は観測者とそっくりの容姿になる。
  • 大崩壊
    膨大な崩壊エネルギーが集まることにより発生する大規模な崩壊現象。
    もしくは律者が覚醒時に引き起こす天変地異にも匹敵する大災害。
    いずれも律者覚醒と深い結びつきがあり、律者顕現か異常な崩壊エネルギー濃度、どちらが起因となるかは状況による。
    具体的には「第○次崩壊」と呼称する。
  • 虚数空間
    四次元的な世界(実数空間)の裏側にあたる無限に広がる異空間のこと。
    崩壊が始まると実数空間に綻びが生じ、虚数空間内にあった崩壊エネルギーや崩壊獣などが実数空間に具現化する。これによって両世界を位置付けていた境界のバランスが崩れる。
    虚数空間内ではあらゆる事象の定義が曖昧で、虚数事象と呼ばれる物理法則などを超越した力が働くため、その空間に存在していた崩壊エネルギーなどが過度に漏洩すると、この世界の根本原理をも乱す要因となる。律者などによる超常の力は、この崩壊エネルギーの性質が源になって引き起こされる一端と言える。

現在分かっている律者と神の鍵について


ネタバレ注意・PCサイトで見ること推奨
序列称号コア能力媒体神の鍵神の鍵所持者
0人の律者
起源の律者
"人"として生きることエリシア(前文明)/雷電芽衣(現文明)
1理の律者三形態で存在構造原理を理解している物体を、無から創造ヴェルト・ジョイス

ヴェルト・ヨウ

ブローニャ・ザイチク
虚空万象オットー・アポカリプス
2空の律者虚数空間を操るシーリン

K-423
千界一乗スウ

オットー・アポカリプス
3雷の律者征服の雷(コンケストジェム)電磁場を操る雷電芽衣浄罪七雷ワタリガラス
4風の律者渇望の嵐(デザイアジェム)流体を操るウェンディ
5氷の律者冷気を操るアナ・シャニアテ万物休眠(前文明・改造前)
6死の律者静謐の死(セレニティジェム)再生・腐敗させる能力不明(前文明)/ゼーレ・フェレライ(現文明)黒淵白花デュランダル
7炎の律者疫病の炎(プレイグジェム)あらゆるものから熱や火をおこすヒメコ(前文明)/K-423(現文明)天火聖裁カスラナ家
8識の律者意識を操るフカ渡世の羽フカ
9星の律者
岩の律者(前文明)
重力を操るフクロウエデンの星ヴェルト・ヨウ

ブローニャ・ザイチク
10支配の律者
千人律者
多数のコアに似た結晶を持つ(下記項目参照)人形・烏合の衆(現文明)軒轅剣・太虚の拳複数人が所持
11約束の律者
反律者
あらゆるエネルギーを無効化する不明(前文明)/未誕(現文明)誓約の十字架テレサ・アポカリプス
12浸食の律者自分の意識をあらゆるものに投影し操るリン(前文明)/???(現文明)地蔵御魂
13第十三律者エリシアがついた最大で唯一の嘘---
13終焉の律者不明(前文明)

律者

  • 律者とは
    崩壊の代弁者。崩壊エネルギーを大量に蓄えられる体質を持った個体が崩壊した際になる形態。そのため律者は例外なく強大な崩壊エネルギーと人智を超えた能力を持つ。ゾンビと違い知性は保っているものの、律者となった際、体内に律者のコアが形成され、同時に強烈な破壊衝動を示す別人格(律者人格)が肉体を支配する、元来の人格が持つ復讐心が増長されるなどするため、基本的に人類とは相容れない存在として立ちはだかる。  
    また、律者のコアを体内に埋め込むことで、人為的に律者へと覚醒させることも可能。
    1人の律者に律者のコアを複数持ち合わせることも可能で、能力を分け与えた擬似律者を作り出したり、それぞれの能力を自在に使い分けることが出来る。第二律者シーリンがそれに当たる。
    律者は外見的特徴として、瞳孔の色や形が変異し、背中に翼(もしくはそれを象ったもの[武具・鎧・外套など])、頭上には天輪(もしくはそれを象ったもの)が現れる。それぞれの姿形は律者によって異なり、より上位の律者であるほどこれらの特徴を多く兼ね備え、崩壊の神に使える使者として、さながら"天使"に似た姿となる。
    基本的には律者は人類と敵対し、それを滅亡に追い込もうとすることが多いが、一部の個体は敵対はするものの人間のような感性を持ち(現文明のシーリン、フカ、第十律者、第十二律者など)、さらには人間の味方をしようとする個体も少なくない(前文明エリシア、現文明キアナ、芽衣、理の律者たちなど)。
    明らかに現文明では味方をする人間そのままのような律者が増えいるが、その理由は...
第零律者

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  • 前文明における第零律者はエリシア。
    • 人と同じ外見・品性・感情を持つ律者。他の律者のような超能力ではなく、生まれ持つ美しい人間性こそが、この律者の最大の特性。
    • 生まれながら律者であり、第一律者以前から存在する律者。人の律者や起源の律者とも自称する。
    • 彼女は生まれたときは律者だと自覚していなかったが、火を追う蛾や世界の動向を見る中で、自分が律者であるのではと疑問に思う。この事実を皆に伝えることを恐れ、メイ、エデン、ヴィルヴィにだけ伝え、そして自身が第十三律者であると嘘をつき、この事実をほとんどの人に知られないまま現実世界のエリシアは死亡した。
    • 古の楽園において、記憶体となった英傑の仲間たちに芽衣の力を借りながらカミングアウトをし、現文明の浸食の律者と戦う形で、古の楽園、永久の楽園の幕を下ろした。
    • ちなみに、普段の彼女(ピンクの妖精さん)衣装の時点で律者であるため、律者衣装になるにあたって身体的変化は起きていない。そのため、瞳の変化などは化粧であり、服もただ着替えただけである可能性が高い。
「ある日、それは空から落ちてきた。地上の人々は仰ぎ見、星空を目にする。」
「星と月が神のを送り、彼女は人の伴侶になろうと決めた。」
「長風は彼女の車となり、四海は彼女の田畑となる。鳥は全の種を銜えて、花たちは愛の頌歌を紡ぐ。」
彼女はそうやって生まれ、大地で育ってきた。人類とともに成長し、世界とともに芽を出す。」
「そして今、終焉がやってくる。」
「そして今、帰る時がやってきた。」
「ここで別れましょう、美しい世界。」
「これからは、群星が輝くでしょう。あたしが今ここにいるから。」
「これからは、百花が咲くでしょう。あたしが離れていないから。」
「どうか、あたしの矢を、花を、それからあたしの愛を、新生の種にして、枯れた大地に持って行って。」
「そして、永久に無瑕の・・・人間性の花を咲かせましょう。」
「私の名前はエリシア。」

「最初の律者、の律者よ。」
  • 現文明の律者が人間のように意思を持ち、感情をもつ理由はエリシアのおかげである。
第一律者
第一律者.png
  • 第一律者はネゲントロピー盟主のヴェルト・ヨウ。理(ことわり)の律者。構造原理を理解している物体を、無から創造する。
    事物を解釈し、構造を整理し、物体を形成するその能力は、まさに人類文明を体現した律者といえる。ヴェルトは律者人格に乗っ取られておらず、第一次崩壊の犠牲者たちの意識が律者人格を押し退ける形で宿ったコアを自身に埋め込むことで、理性を保ったまま律者の力を扱える。その能力によって、銃器であろうと戦艦であろうと機甲の軍団であろうと、数や質量にとらわれず創り出すことが出来るが、その分急速に崩壊エネルギーに侵食されることになる(劇中のパラレルワールドにて、限界を超えて第二律者を倒したものの、自分が律者人格に乗っ取られる世界線がある)。「ヴェルト」とは、ドイツ語の「"Welt"(世界・宇宙)」の意で、名前というよりは受け継がれる称号のようなもの。現在のヴェルトはその2代目にあたり、本名はヨアヒム・ヨウ。
  • ヴェルト・ジョイス。元第一律者であり、初代ヴェルト。
    1953年にベルリンで起きた第一次崩壊において第一律者として覚醒。しかし、律者化に伴って生じる破壊衝動に抗い、律者の力を人類救済のために使うことを心に誓う。
    1955年の感謝祭事件の後、ヴェルトと天命北米支部の科学者たちは、天命組織から離反し、「ネゲントロピー(アンチエントロピー)」という組織を設立。
    のちのヴェルト・ヨウとなるヨアヒムに第一律者のコアを託した人物でもある。
    詳細は外部サイト「ビジュアルノベル」参照。
  • 2016年、ヴェルト・ヨウとアインシュタインは、異次元へと通ずる門である「海淵の目」の調査中、その先の「量子の海」と呼ばれる異世界に「蛇」の存在を発見した。「蛇」は強大な力を持っており、その力を危惧したヴェルト・ヨウはその身を犠牲にし、「蛇」を現実世界に蘇らないようにするため、量子の海と現実世界の境界線を遮断した。
    そして月日は経ち、デザイアジェムとゼーレの行方を追うために、量子の海の深層へと潜ったブローニャ・ザイチクは、そこでヴェルト・ヨウから第一律者のコアを譲り受け、新たなる"理の律者"として覚醒する。
    ブローニャは、X-10実験にて手に入れた「再構築の力」と、第一律者の「創造」の能力を合わせ、重装ウサギ19cと自身の姿を、思い描く限りの最強の姿へと変身させた。
第二律者
第二律者.png
  • 第二律者はシーリン。空の律者。虚数空間を掌握し、時空の狭間を生み出す。
    バビロンの塔の膨大な崩壊エネルギーを吸収し、月に封印されていた崩壊の意志によって複数の律者のコアとその能力を得た上位の律者。14年前にセシリア・シャニアテを含めた天命とネゲントロピーの総力との死闘の末、第二律者は消滅し、第二律者のコアと4つの律者コア(征服の雷・疫病の炎・渇望の嵐・静謐の死)に分散した。ゲーム中で使用される時空断裂はシーリンの能力を元にした技術。
    • 律者の欠片の行方について
      現時点で判明しているのはキアナ・芽衣・ウェンディの体内にそれぞれ、第二律者のコアと静謐の死(セレニティジェム)・征服の雷(コンケストジェム)・渇望の嵐(デザイアジェム)と、月蝕の装甲に疫病の炎(プレイグジェム)が埋め込まれている。キアナとウェンディは天命に、芽衣はネゲントロピーにそれぞれ律者覚醒の素体として欠片が移植された。
K-423.png
  • 第二次崩壊戦線にてシーリン討伐後、天命組織によって秘密裏に回収された第二律者のコアは、シャニアテ家とカスラナ家の優秀な崩壊耐性を併せ持つキアナのクローン体"K-423"を素体として掛け合わせることにより、再び現代に"空の律者"の復活を果たした。これこそが"シーリン計画"の全容であり、全てがオットーの思惑通りであった。
第三律者
第三律者.png
  • 第三律者は雷電芽衣。雷の律者。電磁場を操り、支配する。
    ネゲントロピーにコンケストジェム(征服の宝石)を埋め込まれ律者化しかけるが、キアナがそれを阻止する。覚醒自体は未遂に終わったが、断片的に律者の力を扱うことが可能になった。ただし依然としてコンケストジェムは埋め込まれたままであるため、再度覚醒する恐れがあるとして、体内には時限爆弾が埋め込まれている。
ベラ.jpg
  • 第二次崩壊戦線にて、第二律者シーリンが、審判型崩壊獣「ベナレス」に人格を与えて創り出した雷の擬似律者。
    雷の律者と同等の能力を持つが、そのコアは"理"の創造の能力で造り出された擬似的な物。
    元はシーリンと同じくバビロン実験室の犠牲者の一人であった「ベラ」。
    一介の崩壊獣に過ぎなかった自分に新たな生と名前を与えてくれたシーリンを敬拝しており絶対の服従を誓う。
    しかし第二次崩壊戦線の際、雪狼小隊との死闘により、その人格と自我を失い再び「ベナレス」として彷徨うことになった。だが今尚その想いは多少なりとも残り続けている。
  • 天穹市を去ったキアナを追って、全ての始まりの地である長空市に帰り着いた芽衣は、再び犠牲になろうとするキアナを救うため、ケビン主導のもと再度律者化することを決意。
    キアナが第二律者として覚醒した時にコンケスジェムを奪われた芽衣だったが、長空市に充満するかつて第三次崩壊の際に自身が放った分や第二神の鍵の起動実験の余波を含む莫大な崩壊エネルギーを吸収することで新たな律者コアを形成、キアナの中にあったコンケストジェムは付随していた雷の律者人格とともに消滅し、新生"雷の律者"として再覚醒した。
    人の道を外れ「雷電芽衣」という存在を捨て去ったその姿は夜叉と化し、そして自身がキアナを想うのと同じように、キアナの中に眠る第二律者シーリンを慕うベナレスの想いに呼応して、ベナレスを自身の従者「倶利伽羅」として迎え入れた。キアナやブローニャ、フカと異なり律者コアの支配権を完全に掌握しており、その力は支配の律者でもコアの力を奪えない程に達している。
第四律者
第四律者.png
  • 第四律者はウェンディ。風の律者。自由自在に流体を操る能力。
    いずれはS級戦乙女になることを期待されるほどの才能を持った戦乙女だったが、その優秀な崩壊耐性を見込まれ、人造律者の素体としてデザイアジェム(渇望の宝石)を体内に移植した結果、崩壊エネルギーに侵食され下半身不随となってしまった。劇中にて、派遣されてきたブローニャたちと打ち解けるも崩壊を止めることができず、第四律者として覚醒してしまう。最終的に、律者の力を兵器に転用しようとしたカカリアによってデザイアジェムを摘出され死亡する。
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  • 第二次崩壊戦線にて、第二律者シーリンが"死"と"理"の能力を合わせて創り出した風の擬似律者。
    風の律者と同等の能力を持つが、そのコアは"理"の創造の能力で造り出された擬似的な物。
    元はシーリンと同じくバビロン実験室の犠牲者の一人であった「アヴローラ」。
第五律者
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  • 第五律者はアナ・シャニアテ。氷の律者。冷気を操り、周囲を極寒地帯へと変貌させる。
    天命三大家の一角、「聖女」シャニアテ一族出身のA級戦乙女。
    2015年のマニラ崩壊で数十名の難民を救った功績から「雪蓮小隊」隊長を任されていたが、駐屯エリアである『珊瑚諸島』で突如律者として覚醒を遂げた。

    [添付]

    • フクロウにより星の律者コアを与えられ、氷の律者と星の律者が融合した「隕氷の律者」として融合進化を遂げるが、芽衣とデュランダルに倒され、フクロウと共に最期を遂げる。
第六律者
  • 第六律者は不明。死の律者。生物の細胞などあらゆるものの活動を活性化させ再生・腐敗させる能力。
    能力の本質として「魂」を創造する能力があるとされ、オットーはカレンを蘇らせる手段としてこの律者を利用しようと企んでいた。

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ゼーレの聖痕に宿る裏人格は、前文明に出現した第六律者と同じものとされている。聖痕の紋様も一致する。

第六律者.png
  • セレニティジェム(静謐の宝石)を取り込んだキアナ(K-423)が、一時的に死の律者の腐敗能力を発現させた。
ガリーナ.jpg
  • 第二次崩壊戦線にて、第二律者シーリンが"死"と"理"の能力を合わせて創り出した死の擬似律者。
    死の律者と同等の能力を持つが、そのコアは"理"の創造の能力で造り出された擬似的な物。
    元はシーリンと同じくバビロン実験室の犠牲者の一人であった「ガリーナ」。
第七律者
  • 第七律者は不明。炎の律者。分子運動を操作し、あらゆるものから熱や火を起こす能力。

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  • 前文明での第七律者は卑弥呼(ヒメコ)。
    「火を追う蛾」の第5部隊隊長で華の上司でもあったが律者化し、オーストラリア大陸を火の海に変えた。融合戦士になった直後のケビン・カスラナによって討伐される。
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  • 第二次崩壊戦線にて、第二律者シーリンが"死"と"理"の能力を合わせて創り出した炎の擬似律者。
    炎の律者と同等の能力を持つが、そのコアは"理"の創造の能力で造り出された擬似的な物。
    元はシーリンと同じくバビロン実験室の犠牲者の一人であった「アガタ」。

「薪炎の律者」

  • 空の律者であるキアナがプレイグジェムを取り込んだ姿。第十律者との戦いの中で覚醒し、引導を渡した。
第八律者

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  • 第八律者はフカ。識の律者。意識を操作する能力を持ち、律者の意のままになる精神世界『幻境』に対象を幽閉する。
  • 現文明ではフカの人格を侵食するのではなく、新たな律者人格が発現しフカの身体を乗っ取る形で発生した。やんちゃな子供のような性格をしており、フカの記憶を持った自身こそが本物のフカであると錯覚していた。フカやキアナとの戦いと説得により自身が律者ということを自覚し、身体をフカに返した。
    • 前文明ではインターネットを介して、指定した文字列を見た者を次々に人々を昏睡状態に陥れた。本体は精神世界に存在し、意識を掌握した人間を乗っ取り操る事で現実世界で活動していた。
      その後火を追う蛾に侵入したが、精神感知型の融合戦士達により居場所を特定され討伐された。
第九律者
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  • 第九律者はフクロウ。星の律者。超重力を操る能力。
    前文明では岩の律者と呼ばれていたが、能力と岩との関連性が小さいため、天命はこの律者を「星の律者」に改名した。
    また、前文明と現文明での律者の登場順は必ずしも一致しないことが判明している。(名称の数字は、現文明の登場順ではなく、前文明での呼称を参照とする)
    • フクロウはアナに命を救われて以降彼女の恋人となった後、体を機械化してヨルムンガンドのメンバーとなる。無気力な性格。
      律者として覚醒した直後に自身の律者コアをアナに与え融合。最期までアナと運命を共にした。
      • 氷の律者と星の律者が融合した融合律者は隕氷の律者と呼ばれる。
    • 初代ヴェルトのクローンが主に使用していた力でもある。第一律者の能力とミスリードしていたが、実際は第九の神の鍵の能力を、第一律者の創造の能力でコピーしていた。
      前文明では人口の1/6が集中していたムー大陸を擬似的なブラックホールでまるごと消滅させた。
第十律者
  • 支配の律者または"千人律者"。前文明の第十律者は無作為かつ突発的に多数発現し、個体によってその能力は異なる。いずれも既存の律者の極一部の能力に特化した能力を持ち、個々の力は弱いが、それぞれが意識と記憶を共有しており組織的な動きが可能。

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    • 現文明の支配の律者は、前文明の時とその能力や形態が一部変容し、人々の負の感情を増幅、伝播させて「支配劇場」の「人形」にする。「人形」化された人々は記憶や意識を共有し、律者として世界に更なる混乱と不安を広める。
      また、機甲や彫像などの無機物を生物のように操ることも可能。
      前文明のように最初から他の律者の能力は使えないが、代わりに他の律者に支配劇場内で律者の力を使わせる事で、その能力を奪うことが出来る。ただし、人形たち個々のコア以上の力を引き出すことはできないなど様々な制約があり、実態は律者コアの支配権を本来の持ち主と力比べしているだけなので持ち主のコアに対する支配力があまりにも強い場合は逆に人形側がダメージを受ける可能性もある。
      人形の他に巨大な手の形をした本体が存在し、全てを倒さない限り復活する。
第十一律者
  • 第十一律者は不明。約束の律者または"反律者"。半径100km圏内において、崩壊エネルギーを含む、あらゆるエネルギーを無効化する結界を創り出す。
    結界内では崩壊エネルギーや電気で駆動する兵器も使用不可能にし、さらには生命体に流れる微弱な電気信号すら停止させるため、結界の影響下にいる人間は機能不全に陥り死に至る。前文明の融合戦士は13人を除いてこの律者により全滅し、その被害は後に"約束の惨劇"と呼ばれた。
    前文明の人間は、崩壊と対抗するために日々成長する人類の目覚ましい文明発展に応じて、それに対抗するような能力を持つ律者の出現が相次ぐことから、これまで天災として捉えられていた崩壊現象に何らかの意図が働いているものとして感じるようになり、"崩壊の意思"の存在を提唱するようになった。
第十二律者

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  • 第十二律者は侵蝕の律者。自分の意識をあらゆるものに投影し操る能力を持つ。
  • 現文明での浸食の律者は、古の楽園に入り込み、英傑の記憶を浸食してエリシアの記憶を手に入れ、"エリシア"の立場に自らの身を置くことを目的とした。古の楽園に存在する英傑の記憶体は、自ら死ぬ(データを消去する)ことで、律者の計画を防ぎ、芽衣に希望を与えようとした。
    • 前文明での第十二律者は前文明の戦士サクラの妹であるリン。死後に律者として覚醒し、生物非生物を問わず侵食し主導権を奪う究極のウイルスをばらまく。
      当初は律者としての自覚がなく軍事施設に幽閉されていたが、恐怖に駆られた監視員によって殺された後律者として覚醒した。殺された恨みから軍事施設を壊滅させた後に核ミサイル発射の主導権を奪い、残された生存者の住まう都市部に落とした。姉のサクラを殺して動揺した隙を突かれ、崩壊の箱に封じられた。
第十三律者
  • 第十三律者は存在しない。
    • 古の楽園におけるエリシアにとって、最大であり唯一吐いた嘘であった。
    • ヴィルヴィがエリシアの正体を英傑たちからも隠すために編み出した嘘。
終焉の律者
  • 最後の律者は不明だが、終焉の律者とされる。その所以は、他の律者をも凌駕する力を持ち、覚醒すれば必ず世界が崩壊するため。
    その能力は「星を輪廻させ、文明を消し、あらゆるものをリセットする」というもの。いわば「終焉」は「時間」そのものなのだ。
    5万年前に月面にて人類との最終決戦が行われたが、その圧倒的な力に人類側は成す術がなく、未来に望みを託して一旦の最期を迎えた。

神の鍵

今から約5万年前に崩壊によって滅ぼされた文明が残した古代兵器。
「魂鋼」を素材として核に前文明に討伐された律者コアが埋め込まれており、手にした者は律者に匹敵する力を持つ。律者と対抗するための武器として製造された。
神の鍵には様々な形態や能力、及び「定格出力」が存在する。その中でも、最終的な力の解放を「第零定格出力」と呼称する。(天火聖裁の天火出鞘など)

  • 第一の神の鍵は、啓示の鍵 "虚空万象"。所有者はオットー・アポカリプス。事物を解析・再現することが可能であり、前文明の膨大な知識と技術が記録されている。一度解析し記録されたものであれば何にでも再現可能で、他の神の鍵すらも模造できるが、それらが有するのは本物のごく一部の能力のみに限られる。記録情報の多寡から第一律者よりも多くの種類の物を再現できるが、出力は律者のそれには遠く及ばない。
    定格出力
    • 「擬似・神の鍵」
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      他の神の鍵を模し、その神の鍵の能力までも再現して使用できる。
      ただし、使用できるのはその神の鍵の元来持つ能力のみに限られ、定格出力以上の能力は扱えない。形態変化や複数製造などは可能。

      (漫画「第二次崩壊編」にて、テレサに誓約の十字架の第零定格出力を発動して見せている場面があるが、それは第八の神の鍵を虚空万象で模造した"擬似・渡世の羽"の幻覚能力によって擬似体験させているだけで、本当に発動しているわけではない。)
  • 第二の神の鍵は、永劫の鍵 "千界一乗"。所有者はスウ→オットー・アポカリプス。
    アーサー王伝説に登場する聖剣こそが、その第二の神の鍵であるとされ、伝説によれば「空間を切り裂き、別次元への扉を開くことができる」。
    その他にもアーサー王伝説はケビン・カスラナとカスラナ一族に深く関わっているとされている。
    しかし実際には、聖剣とは何ら関係なく、ヨルムンガンドによってロンドン市内のテムズ川上空の歪曲した空間内に隠されていた。その実体は船のような巨大な装置。
    崩壊による人類絶滅を逃れるために、前文明がとった3つのうちの最終手段の一つ「恒沙計画」の要として、4500年もの間、"量子の海"にある無数の"並行世界"を観測する目的で稼働されてきた。
    定格出力
    • 第一定格出力「視界反演」
      対象が存在する「世界の泡」を丸ごと量子の海の底へ沈め封印するが、発動まで多少時間を要する。
  • 第三の神の鍵は、裁決の鍵"浄罪七雷" 所有者はワタリガラス。神の鍵自体に所有者との相性にこだわりがあり、ワタリガラスはこのこだわりのことを「機嫌」と呼んでいる。名前の七雷は開発の段階で7つの形態が確認されたことに由来する。ワタリガラスが所持していて鍵の機嫌がいい時は狙撃銃のような形を象っており、その銃口から打ち出される高エネルギー弾は、数キロメートル離れた相手にも命中し、被弾した対象を原子レベルまで電解し尽くす。
  • 第四の神の鍵は、不明。
    天命が存在を秘匿していたが、姫子の父・隆介によりネゲントロピーに情報が漏洩した。
    地球を周回する衛星の内部に存在していると思われるが、現時点で詳細は明らかになっていない。
  • 第五の神の鍵は、不明。
    前文明にて改造される前の名前は、停滞の鍵"万物休眠"。
  • 第六の神の鍵は、創世の鍵 "黒淵白花"。所有者は天命欧州本部、及びS級戦乙女デュランダル。能力は大きく分けて2つあり、周囲に黒い霧を発生させ、あらゆる対象を分解する"黒淵"と、極めて強力な治癒能力を発揮するが、代償に使用者の命を削る"白花"に分かれる。第二次崩壊にて戦死したセシリア・シャニアテを含め、今日に至るまで多くの人物の手に渡った。通常はランスだが、双槍(スピア)形態にもなる。
    前文明では「黒淵」と「白花」と能力ごと分割し、2つの武器に分けられて運用されていた。その内片方の所有者はエリシアだったが、後に返却している。
    定格出力
    • 「黒淵」
      [添付]
      どんな障害でも触れるもの全てを分解し貫通する能力。
    • 「白花」
      [添付]
      生物の細胞を活性化させる能力。傷を治すほか、生物に限らず植物を急成長させて意のままに操ることもできる。
  • 第七の神の鍵は、破壊の鍵 "天火聖裁"。所有者はカスラナ家が代々継承。不滅の炎を生み出す。その破壊力は神の鍵の中でも最強と誉れ高いが、力を解放すれば使用者ですらも炎に身を焼かれることになる。通常は双銃だが、力を解放すると燃え盛る大剣になる。メソポタミア平原で天命に発見され、当時崩壊に対抗できる最大の戦力として重宝されていた。その後1466年、崩壊の起きたバビロン城において、崩壊獣の討伐に向かった当時のカスラナ家の当主(カレンの父)が天火聖裁の第零定格出力"天火出鞘"を解放し、絶望的な状況を覆して崩壊獣を鎮圧。しかしそれによって使用者も命を落とす。以後、その功績を讃え天火聖裁は正式にカスラナ家代々へと引き継がれることになる。また、前文明における所有者はカスラナ一族の始祖となっている。
    定格出力
    • 第零定格出力 「天火出鞘」
      [添付]
      大剣形態にて使用可能。その斬撃はあらゆる物質を焼き切り、生み出される不滅の炎によって周囲一帯は焦土と化す程の破壊力があるが、使用者はその炎に身を焼かれることになる。
  • 第八の神の鍵は、意識の鍵 "渡世の羽"。所有者はフカ。大脳の信号を操作し、対象の意識を掌握する。本体と形態は謎に包まれている。能力発現の際に舞う"羽毛"を見た者を、所有者の創り出す幻覚に陥らせる。幻覚世界の中で対象が経験したことは、現実世界の対象にも少なからぬ影響を及ぼし、記憶や価値観を捻じ曲げたり、精神を崩壊させたりすることができる。記憶の一部を分割して、羽に具現化させることも可能。
    定格出力
    • 第一定格出力 「太虚剣神」
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      渡世の羽を燃やし、火の鳥と化す。その後、精神世界もろとも対象を切り裂く刃となる。その剣はいかなる物理的干渉も受けず、対象のあらゆる精神活動及び深層意識すらも破壊する絶対不回避の攻撃。対象を確実に再起不能にする強力な精神攻撃である代わりに、使用者は代償として過去の記憶を失うことになる。第二次崩壊戦線において、フカが行なったこの攻撃によって、第二律者は神との精神的なつながりを断ち切られた。
      • 太虚剣心
        崩壊エネルギーを操る術としてフカが編み出した独自の神仙術を、剣術に落とし込んだもの。「止水」「無塵」「明鏡」「太虚」と段階があり、煩悩を捨て解脱へ赴く悟りの過程において昇華し、力も増していくものとされる。フカの発言から、仏教や道教といった思想から着想を得ているものとみられる。
    • 第二定格出力 「???」
      渡世の羽で自身の記憶や意識を分けた分身を作り出す。
    • 第零定格出力 「???」
      自身の肉体を捨て、渡世の羽に自我そのものを移す。分身とは違い、他者の渡世の羽使用による影響を受けない。
  • 第九の神の鍵は、呑喰の鍵 "エデンの星"。所有者はヴェルト・ヨウ→ブローニャ・ザイチク。重力を操る力があり、第零定格出力では光すら吞み込むブラックホールを創り出す。イエローストーン遺跡から発掘され、20世紀に天命北米支部の科学者たちの手に渡り、ネゲントロピーが独立したきっかけの1つになったものでもある。元は手の平サイズの球体だったが1955年の事件で破壊されており、現在はアインシュタインとテスラによって重砲型の安定装置を付けた形に修復されている。
    外付けの安定器をつけることで力抑え、汎用性を高めた双銃形態"エデンの双星"の存在が確認されている。
    定格出力
    • 第零定格出力 「擬似黒洞」
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      光や時間すらも吞み込む巨大なブラックホールを生成する。
  • 第十の神の鍵は、支配の鍵 "軒轅剣"と"太虚の拳"。元素を司り、崩壊エネルギーを吸収して、火炎・雷電・氷霜などの自然エネルギーに変換し放出する能力。さらに、能力を引き継いだまま個体を無限に分裂させ量産することができる。姿形も自由に変形し、既存の武器に元素の力を付与させたり、使用者に合わせて様々な形態に変異したりする。"軒轅剣"と"太虚の拳"の2つがあるのは、これらの能力によるため。材料である律者コアが複数存在するため所有者も複数存在し、フカもその内の一人。
    定格出力
    • 「太虚剣形 化剣・雨燕」
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      第十の神の鍵の一つであり、水を操る強大な力を持つ「若水」とフカによる独自の神仙術が一体となった攻撃。
  • 第十一の神の鍵は、約束の鍵 "誓約の十字架"。所有者はテレサ・アポカリプス。天命史上最強の戦乙女と謳われたカレン・カスラナが用いていた神の鍵でもある。「封印」の能力を持ち、対象の崩壊エネルギーを無効化させることが出来る。他にも聖なる鎖や槍など様々な武器や道具に変化し、未だその能力の全容は明らかにされていない。
    定格出力
    • 第零定格出力 「神恩結界」
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      あらゆる崩壊エネルギーを中和する領域を発生させる能力。身体構造の安定化に崩壊獣の因子が含まれているテレサには扱えないとされている。
  • 第十二の神の鍵は、侵食の鍵 "地蔵御魂"。使用者の意識を投影し、生物・無機物問わず意のままに操る事ができる。
  • 番号を持たない神の鍵、"空白の鍵"。他の神の鍵とは異なり、律者のコア内部の崩壊エネルギーを使用する武器ではなく、使用者と律者のコア、虚数空間を直接接続するための装甲。この装甲に律者のコアを装着することで、使用者は意識を保ったまま、一時的にそのコアの律者となれる。コアとの接続中は、律者の能力を無制限に使うことができる反面、使用者に多大な負担をかけることになる。"真紅の騎士・月蝕"は、プレイグジェムによって形を変えた"空白の鍵"の形態の一つ。
  • 聖遺物
    律者のコアの類似物質で駆動する前文明の汎用武器の総称。現代の科学でもその構造は解析できていない。
  • 諸神座
    前文明の遺産「魂鋼」、またはそれを模造した人工金属を利用して新たに開発した武器の総称。
  • 第四代戦乙女神殺し装甲
    前文明の遺物の一つ"空白の鍵"を元に造られた対崩壊用最終兵器。
    各装甲に特殊な能力を持った武装が存在し、またいずれも「月」の名を冠するのが特徴。
    • 001「極騎士・月天」:試作型全領域作戦装甲。所有者なし。開発理念に欠陥が見られるため、ハンター計画によって極騎士・月燼に改造された。
    • 001J「極騎士・月燼」:高火力制圧型作戦装甲。所有者なし。
    • 002「白騎士・月光」:遠距離殲滅型作戦装甲。所有者なし。しかし、度々キアナに適合し窮地を救っている装甲。自動照準ガンマ線攻撃システム、通称「光翼展開」はこの装備に搭載された対軍用遠隔残滅武器。
    • 003「夜騎士・月骸」:ステルス型潜入作戦装甲。所有者不明。
    • 004「血騎士・月煌」:外装型崩壊エネルギーアクティブ化装甲。所有者はテレサ・アポカリプス。
    • 005「蒼騎士・月魂」:粒子流発散特化装甲。所有者はリタ。
    • 00X「戦騎士・月兎」:混合駆動型創造形成装甲。所有者不明。開発計画中止。
    • 006「影騎士・月輪」:高機動型接近戦特化装甲。所有者はフカ。
    • 007「輝騎士・月魄」:戦術独立駆動装甲。所有者はデュランダル。月光・月輪の推進システムの特徴を融合した光翼システムと、無人攻撃兵器「ファントム」を搭載。
    • ???
    • ???「真紅の騎士・月蝕」:神殺し装甲原型機。所有者は姫子。全ての天命戦乙女装甲の元になった装甲。オットーの改造により、疫病の炎(プレイグジェム)が埋め込まれている。

組織について

  • 天命組織
    崩壊による文明壊滅を遅らせるために紀元前2000年に結成された組織。
    聖痕から崩壊エネルギーの制御、対崩壊用の技術を4000年に渡り研究し続けた。
    作中では世界的な組織であり、天命本部のほか、各地に支部が存在し、キアナたちが所属している極東支部などがある。
    500年前にカレンの元婚約者であるオットーが組織のトップについてから内部腐敗が進んでおり、現在ではほぼオットーにより私物化されている。
    表向きは人々を崩壊から救う正義の組織としての体裁を保ちつつ、裏ではオットー最大の目的であるカレン蘇生を念頭として動いている。
    • 御三家
      天命組織を支える3つの一族。天命の創設者たち。
      「主教」を司るアポカリプス一族、「聖女」を司るシャニアテ一族、「騎士」を司るカスラナ一族から成る。
      この内シャニアテ家とカスラナ家は優れた崩壊耐性を有している。
      「主教」は第一の神の鍵"虚空万象"を、「聖女」は崩壊エネルギーを浄化させる聖血("ドラキュラ"、"バートリ・エリザベート"と同種)を、「騎士」は崩壊獣のDNA("パールヴァティー"と同種)を代々継承している。
      • アポカリプス一族
        天命の三大家系の一つで、階級は「主教」。
        主な役割は天命を管理し、対崩壊計画を制定すること。
        アポカリプス一族は天命組織を主導する家系として君臨してきたが、その歴史は神秘的なベールに覆われている。
      • シャニアテ一族
        天命の三大家系の一つで、階級は「聖女」。
        主な役割は崩壊を封印すること。
        シャニアテ一族の女性はみな聖女として崇められ、ある程度の崩壊エネルギーを制御し使役する聖血を持つ。
      • カスラナ一族
        天命の三大家系の一つで、階級は「騎士」。
        主な役割は武力で天命を守護し、崩壊に対抗すること。
        カスラナ一族は、崩壊エネルギーに強い適応性を持ち、元来身体能力に優れていることから、危険なエリアでの戦闘任務を多く担当する。
    • 各地支部について
      • 北米支部
        ニューヨークを拠点とする天命の中で最高の技術力を誇る支部。1947年エジソンが設立。しかし、第一次崩壊から2年後の1955年、天命本部に反旗を翻し独立。のちの「ネゲントロピー」となる。
      • オセアニア支部
        ニュージーランドのクイーンズタウンを拠点とする比較的新設の支部であり、ネゲントロピーの勢力を抑制する目的があった。のちの第四律者となるウェンディが在籍していた場所。第四律者覚醒と共に、甚大な被害を被り壊滅。
      • 極東支部
        極東の人工島に新人戦乙女のための教育・訓練機関としてテレサが設立した支部。詳細は下記の「聖フレイヤ学園」参照。
      • (他3つの支部は更新未定)
  • ネゲントロピー
    天命組織とは敵対関係にある組織。崩壊と徹底抗戦する天命とは違い、崩壊耐性を持つ人間を作り出し、意図的に崩壊を加速させることで、崩壊による人類への被害を最小限に抑えることを目的とする。
    盟主は第一律者ヴェルト・ヨウ
    もともとは天命組織の北米支部であったが、人命軽視の本部の方針に異を唱え1955年の感謝祭事件を機に離反・独立した。
    雷電龍馬のME社とカカリアの孤児院、ミコヤン中央設計製造局など、多くの工業・技術グループを吸収し傘下においている。
    機械技術に関しては天命組織を遥かに上回り、作中に登場する戦術機甲(タイタン機甲・ミサイル機甲など「機甲」と名のつくもの)はほぼネゲントロピー産。
    ネゲントロピー盟主率いるアインシュタインやニコラ・テスラなどの技術班と、カカリア率いる急進派はあくまで共闘関係であり、一枚岩というわけではない。
    • ME社
      MassiveElectric社の略称。表向きは世界最大手の電子企業。通常武器装備と情報通信設備の研究開発を主に行っており、宇宙開発も手がけている。前社長の雷電竜馬が経済スキャンダルで逮捕され、現在はカカリアが実権を引き継いでいる。
    • カカリア孤児院
      カカリアがソ連崩壊時に設立した孤児院。冷戦や第二次崩壊によって孤児となった子供を収容している。また、孤児院であることを隠れ蓑にして、極秘で崩壊エネルギーを制御できる人類を作り出すための実験に孤児を提供している。孤児たちは崩壊エネルギーで水銀を操作し、物体を形成する訓練を行った事以外は、ここでごく普通の生活を営んでいた。
      • X-10実験
        ネゲントロピーのカカリアが推進する、人体の崩壊エネルギー適応性改造実験。人体が完全に崩壊に適応できる方法を探し出し、崩壊した環境下でも生存できる新人類を作り出すのが目的。実験施設が海底にあることから「幻海実験」とも呼ばれる。
    • ミコヤン中央設計製造局
      ソ連を拠点とする主に武器製造を携わる機関。その実態は「ヨルムンガンド」の傘下にあたり、密かにネゲントロピーの技術を盗み出していた産業スパイ。
  • ヨルムンガンド
    天命やネゲントロピーとは中立の立場を保つ秘密組織。両者とはまた違った独自の理念と科学技術を持つ。
    これといった拠点は持たず、共通の理念を持った人間が素性を隠し、形を変えて世界中に散り、様々な団体・企業として暗躍している。
    天穹市を影で支配する情報屋「灰蛇」、ネゲントロピー傘下「ミコヤン中央設計製造局」がこれに当たる。
    「蛇」を崇拝し、「神」を倒すことが目的とあるが、それぞれが一体何を指している言葉なのかは現状詳細不明。
    • 「蛇」
      ネタバレ注意

      ヨルムンガンド尊主たる「蛇」の正体は、前文明の生き残りであるケビン・カスラナ。かつての対崩壊組織「火を追う蛾」の戦士であり、ヨルムンガンドに前文明の技術を伝え、時を超えた存在として崇められている。
      世界が崩壊する様を己の目で見たことから、人類救済について並々ならぬ執着を持っており、崩壊を打ち倒すことに徹底した決意を抱いている。

    • アカツキ計画
      前文明の技術に精通しているヨルムンガンドは、全人類を人格データに置き換え、崩壊に影響しない崩壊獣やゾンビに移し替えることで崩壊との共存を目指している。これをヨルムンガンドは"アカツキ計画"と呼称している。
      その一環として、前文明の融合戦士計画を基にした"人間を崩壊獣化させる"研究も行なっており、ロザリアとリリアがその一例にあたる。
    • 神城製薬
      第二次崩壊から、崩壊の被害地域の援助をおこなう企業として設立。
      第三次崩壊後には、極東と神州への支援をするまでに一大企業へと成長する。
      崩壊エネルギー感染者に無償でワクチンや治療を施す慈善活動の裏で、実際には大規模な人体実験を行なっていた。

戦乙女や聖痕などについて

  • 聖痕
    今から約5万年前に崩壊によって滅ぼされた文明が残した技術、対崩壊用の遺伝子。具体的には対崩壊エネルギーの耐性や崩壊エネルギーを操作する素質などが挙げられる。
    今の人類は百万人に1人の確率で対崩壊エネルギーの耐性を持っているが、その中で聖痕を持ち、崩壊エネルギーを操れる人間はほんの僅かしか存在しない。
    崩壊に立ち向かうため、天命組織は聖痕を解析し、人工聖痕の製造と移植技術を確立させたが、副作用として移植者の体に多大な負担がかかり、寿命が大きく縮むこととなった。
    聖痕内には、崩壊エネルギーに対して特殊な能力を持った人物たちの情報や記憶さらには魂のようなものが宿っており、解析することでその能力を手に入れたり、聖痕に宿る人物を蘇らせることも可能だが、現在の技術力ではいまだ解明されていない部分も多く、未知の存在となっている。
  • 戦乙女
    崩壊エネルギーを戦闘に転用できる天命の兵士。
    大部分の戦乙女は生まれ持っての対崩壊耐性を有していないため、人工聖痕を無理やり移植し、移植による副作用も相まって戦闘を重ねるごとに体が徐々に崩壊エネルギーに侵されていく。
    身体の限界を超えてしまった戦乙女の末路は、体内の崩壊エネルギーにより跡形もなく燃え尽きるか、ゾンビ化してしまうかの二択しかない。
    人工聖痕の他に、ある程度の崩壊エネルギーを遮断する戦乙女装甲と対崩壊用に開発された武器をもって、初めて崩壊に対抗できる唯一の存在「戦乙女」になりうる。
    ゲームでも使用できる時空断裂システムは、戦乙女装甲の機能の一部。武器も装甲からエネルギーを供給することで稼働する。ゲーム内の特定のクエストで装甲エネルギーゲージが0になると、攻撃力が格段に低くなるのはこの仕組みの為。
  • 聖フレイヤ学園
    天命組織極東支部の戦乙女育成学校。 創始者はテレサ。
    テレサの意向により、極東支部だけは戦乙女にも一般人と変わらない学校教育を施している。キアナを含む作中の主要キャラがこのような非人道的な戦いに身を投じているにも関わらず、年相応の感性を持ちえたのはこのためである。
    しかし、裏ではオットーにより第二律者を利用したシーリン計画が進められており、地下にはテレサすら知らされていない天命組織の最重要機密が眠っている。
    • シーリン計画
      2000年、第二律者であるシーリンの空間制御能力を研究して利用することを目的とした計画。
      この計画の産物として、虚数空間の構築や時空断裂を発生させる技術が確立された。
      しかし、その功績も計画の一部に過ぎず、本来の目的は別にある。
    • ハイペリオン
      天命組織聖フレイヤ学園直属の戦乙女部隊、第5小隊の指揮官である無量塔姫子の専用空中戦艦。
      元々の設計では輸送と支援を目的とした空中母艦だったが、反重力エンジンを搭載したことで、垂直離着陸が可能になった。その後も改装され、天命の中でも抜きん出た戦闘能力を持つ主力艦となり、世界各地の崩壊発生地域に赴いている。小型巡航飛行船「ヘリオス号」も、この艦に積載されている。また、テレサとネゲントロピーの同盟により崩壊エネルギー転換装置「ムーンライト・スローン」が搭載された。
  • ムーンライト・スローン
    ネゲントロピーに属する空中戦艦。
    カカリアの管轄にあったが、何者かによって天命の手に渡った。
    その最大出力は並みの律者が生み出すエネルギーよりも上回るものとされている。
    具体的な情報は極めて少なく、ネゲントロピーの他にも未知の技術によって構成されており、その真の姿は未だ謎を秘めている。
    キアナ・カスラナと深い関わりがあるようだが…。

    その実態は、第二次崩壊戦線にて月の神殿で発見された前文明の情報を元に、ネゲントロピーが50数年かけて復元した「崩壊エネルギー転換装置」。
    崩壊エネルギーを熱エネルギーに転換させることのできる唯一の兵器であり、実質崩壊エネルギーを消滅させることができる。
    戦艦はその器に過ぎず、ムーンライト・スローンとは兵器自体のことを指す。

    前文明にて、MEI博士が5つの平行真理の本源「神」の存在に迫ろうとした時、平行真理のうち4つまでを解き明かしたが、「神」を解明し得ることは出来なかった。
    しかし、その研究成果を通して、月に神殿を建造し、そこに神の力の一部を封印することに成功した。
    その封印された力こそ、ムーンライト・スローンの真なる力を引き出す鍵とされており、現在その力は「征服の雷・疫病の炎・渇望の嵐・静謐の死」として4つの律者コアに分けられている。

  • バビロン実験室
    通称"バビロンの塔"。シベリア高原にそびえ立つ天命の中でも二番目の規模を誇る崩壊エネルギーの総合研究施設。
    塔内部は50の階層に分かれ、最下層から20層目までは崩壊エネルギー反応炉が占め、上層の30階層は3つの部門が研究を行っていた。
    「聖痕」システムを生み出した、主に崩壊エネルギーと人体の合一について研究する「最先端システム部門」。
    崩壊エネルギーについての基礎研究及び他部門の開発支援を行う「エネルギー部門」。
    「諸神座」武器をはじめとした、崩壊エネルギーを武器に転用するための研究を行う「武器開発部門」。
    そのうち、「最先端システム部門」では多数の孤児を実験体とし、聖痕技術の礎として非人道的な実験の末に、犠牲としてきた。そして、その孤児達の中には、のちに第二次崩壊を引き起こし第二律者となるシーリンもいた。事の顛末は劇中にある通り。
    崩壊に対抗するべく建造されたこの塔は、罪のない人間を犠牲にし、律者を生み出す皮肉な結果に終わった。
  • 雪狼小隊
    1996年に設立された戦乙女精鋭部隊。構成メンバーはS級1名A級5名の計6人。設立目的は帝王級以上の崩壊獣の発生抑止及び防衛。
    当時は戦乙女等級認定が厳しかったこともあり、A級戦乙女は天命全体でも6名しかいなかった。そのうち、5名が雪狼小隊に編成されていた事実を見ても分かるように天命最大の武力を誇るチームであった。
    隊員の一人一人が多くの功績をあげた百戦錬磨の戦乙女であり、「天才」パトリック・ハイスミス、「霜の剣客」程立雪、「梳る者」サロメ・ヨカナーン、「混沌をもたらす者」ジュブ・ニグラス、「空に浮かぶ紅蓮の炎」時雨綺羅…そして、それらを率いたのが当時唯一のS級戦乙女であったセシリア・シャニアテ。
    しかし、そんな実力者達をもってしても2000年、第二次崩壊にて部隊は壊滅、隊員達も消息を絶った。
  • アラハト
    ネゲントロピーによって、1970年代に設立された「arahato Electronics」という機械設備・電子機器製造会社を隠れ蓑に製造された汎用人型兵器。
    天命の戦乙女のように、崩壊に対抗する術を持たなかった当時のネゲントロピーは、帝王級崩壊獣にも負けない戦力として、アインシュタイン博士設計のもと、テスラ博士がこの巨大ロボットを製造した。
    しかしその製造過程に関わった莫大な経費を回収するため、新たにアニメーション制作会社「E.T Studio」(アインシュタインとテスラの頭文字をとった)を設立、1985年アラハトを主体とした長期アニメーション作品「重装機甲アラハト」を制作した。(企画立案はテスラ、きっかけは雷電龍馬が見ていた日本のロボットアニメ)
    そのアニメはジークフリートを含む当時の欧洲とアメリカの子どもたちの大きな反響を呼び、1987年に続編である「魔剣神機アラハト」を発表するまでに至った。アニメ化は大成功を収め、テレビ放映のみならずアラハトをモデルにしたオモチャやビデオの販売などで、資金面に関しては大幅に黒字へと回復した。しかし当然、アニメ内に登場するアラハトが実在するものだという事実は今尚控えられている。

    後日談として、悩まされていた資金面の問題をクリアしたネゲントロピーは、1995年、ロッキー山脈基地にて当初の目的であった本格的なアラハト起動実験を開始。
    その後、同様の巨大機甲は5体製造され、「E.T Studio」は新たに「ME Pan-Entertainment Union」と名を改め、雷電龍馬主導ME社傘下のエンタメを扱う会社となった。

    また、本機は第二次崩壊戦線にて第二律者の逃げた月での船外活動用の搭乗型機甲としてや、一時的に「ムーンライト・スローン」を搭載し第二律者を追い詰めた。
  • 量子の海
    別名"ディラックの海"。
    無数にある並行世界の狭間。実空間を構成している要素の最小単位を"0"として位置付けた時、マイナスのエネルギーでのみ構成された空間のこと。
    • 海淵の目
      前文明の遺跡「海淵城(デ・モアナ・キノ)」の中央部にある量子の海へと通ずる門。
    • 世界の泡
      量子の海に漂う無数の世界の断片。
      量子の海では、過去や未来を問わず、当事者の"そう"なり得た可能性の姿を写す『無幻泡影』として観測できる。
    • 虚数の樹
      虚数の樹.png
      量子の海の深層に生えている樹。
      "世界の泡"と違い、量子の海を漂う断片ではなく現存する並行世界。
      あらゆる真理と法則が生まれる場所とされる。
  • 長空市
    読み方は「ちょうくうし」。
    芽衣がかつて通っていた『千羽学園』のあった大都市であり、キアナ・芽衣・ブローニャ・姫子たちがそれぞれの経緯を経て初めて出会った場所。
    「長空の壁」と呼ばれる巨大な防壁により、都市の東西を隔てられている。
    大崩壊によって壊滅してから現在は、崩壊エネルギーに汚染された雨が常に降り注いでいて都市の大部分は水没してしまっている。
    その異常気象が大崩壊による影響かは詳細不明。

ゲーム内年表

※年はあくまで目安です。信憑性のない事項も含まれている場合があります。

約5万年前神の鍵が制作される
緋獄丸が第十二律者に覚醒。崩壊の箱に封印される
聖痕技術が確立され、後世へと希望を託す
最終律者によって崩壊が発生。ほぼ全ての文明と人類が滅亡する。(「第◯次崩壊」や「第◯律者」という呼称は、これ以降1からにカウントがリセットされる)
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紀元前フカ、共に崩壊を免れた女カと伏義の想いを引き継ぎ、後世の人類発展を見届ける神州の守護者となる
紀元前2717年世界最古の審判型崩壊獣が発生。姫軒轅によって討伐
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1470年天命組織が世界侵略を開始。欧州にて崩壊獣を捕獲、天命本部に幽閉
同年崩壊の影響で黒死病が蔓延
1475年天命組織が神州に侵攻。しかし神州を守護していたフカにより天命軍は壊滅、撤退を余儀なくされる
1476年天命組織、神州侵略失敗により失墜し世界から孤立。損害の補填とさらなる軍の強化のため、民衆から金銭を巻き上げる圧政が始まる
カレンが天命組織から崩壊の箱を持ち出し極東へ逃走
八重桜が崩壊の箱によって擬似律者に覚醒。カレン・カスラナに封印される
カレン・カスラナが天命組織によって捕縛されるも、オットー・アポカリプスが街に崩壊獣を放ち混乱に乗じて救出。しかし、カレン・カスラナは人々を見捨てることが出来ず、街に放たれた崩壊獣と奮闘し戦死する
オットー・アポカリプスが天命の最高司令となる
1887年ロンド城にて、放浪中のフカがコナン・ドイル医師と出会う。
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1947年発明家エジソンが自費で天命の北米支部を設立。世界最高峰の科学者を集め、天命に技術革新をもたらす。
1953年ベルリンにて第一次崩壊発生
1955年天命北米支部が天命本部と決別、「ネゲントロピー」として活動を開始する。
1972年3/28オットー・アポカリプスがカレン・カスラナのDNAと融合型崩壊獣「ヴィシュヌ」の細胞を組み合わせ、実験体A-310を作成。テレサと名付け養孫とする
1973年12/23自らの意志で戦乙女となったテレサ、「パールヴァーティ作戦」に初出撃
1987年6/11無量塔姫子誕生
1995年3/1リタ・ロスヴァイセ誕生
1997年4/13雷電芽衣誕生
1998年12/7セシリア・シャニアテとジークフリート・カスラナとの間にキアナ・カスラナ誕生
2000年シベリアにて第二次崩壊発生、第二律者シーリン襲来、セシリアが応戦するも戦闘中に天命が核弾頭の投下を強行し、結果セシリア死亡。シーリンも混乱に乗じ秘密裏に回収される。キアナ1歳(12/7以前である為)
同年8/18ブローニャ・ザイチク誕生
時期不明セシリア死後、天命組織に不信を抱いたジークフリートはキアナ(実験体K-423)を連れて脱走。しかし、既に天命によってキアナに埋められていた第二律者のコアの欠片が暴走、人格を乗っとられる。ジークフリートがそれを抑えこむが、キアナは全ての記憶を喪失(とされている)。
2007(~2008)年以降ジークフリートはキアナを軟禁、父親として愛情を注がなくなる。(キアナ最低9歳である為2007/12/7以降か2008/12/7以前)
2年後の12/7キアナに名前すら教えていなかったジークフリートだったが、あるきっかけによりキアナが「誰かを守る為に戦う」カスラナ家の性質を垣間見せたことで、キアナの人格が本人のものだと確信し、キアナに名前を教え、何にかえても守ると誓う。
2010年キアナ、律者の力が暴走、ジークフリートたちの追っ手として来ていた天命突撃部隊はキアナによって全滅、隊長であったラグナ?も戦死。ジークフリートは左腕と引き換えにキアナの崩壊の意志を再び封印し、その後消息を断つ。
2012年1月ブローニャ、カカリアの暗殺に失敗、カカリアの孤児院へ引き取られ、シン・マール、ゼーレ・フェレライ、ロザリア・アリーン、リリア・アリーン達と出会う
同年3月ゼーレが反抗勢力に誘拐される。ブローニャが単身で救助に向かい、反抗勢力を全滅させる。ブローニャの殺し屋としての側面を垣間見たゼーレはブローニャを怖れたため、ブローニャは以降人を傷つけないことをゼーレに誓う
2013年8月ブローニャ、シンに階段から突き落とされ足を負傷
7月(おそらく公式間違い?)ゼーレ、崩壊エネルギーの耐性を持つ実験「X-10実験」に参加。実験は失敗しゼーレは体が量子レベルまで分解され消えてしまう。その後ブローニャが参加、感情と引き換えに崩壊耐性を得る
2014年長空市にて第三次崩壊発生、第三律者として覚醒しかける芽衣をキアナは自覚なしに崩壊の力を自らの欠片に吸収することで止める。その後3人は天命組織に回収、聖フレイヤ学園に入学
訓練生のキアナ・芽衣・ブローニャは、姫子とともに「九幽」を調査
ネゲントロピーが天命極東支部に侵入
2年後その後、戦乙女となったキアナ・芽衣・ブローニャは未確認無人艦の調査へと向かう(本編チャプター1)

以降は崩壊3rd本編物語ステージへ

キャラクターについて

キアナ

ネタバレ注意

正体は、キアナ・カスラナのクローン体である実験体K-423。
オットー・アポカリプスによって、カスラナとシャニアテ両家の性質を併せ持つキアナの遺伝子と第二律者のコアとを合成し、第二律者復活の素体として造り出された。
6年前、ジークフリート・カスラナと本物のキアナによって天命から救出されるが、輸送機に乗って脱走する際に暴走し、本物のキアナは行方不明となってしまった。
K-423本人はそのことを知らされず、本物のキアナとしてジークフリートによって育てられた。
しかしキアナの中の第二律者としての人格が暴走し、ジークフリートが左腕を失いながらも命からがらに押さえ込む。その後、ジークフリートは失踪。(その際のキアナは意識を持っていなかったため、その事実を忘れており、何も言われず父に置いていかれたと思っている。)
ストーリー上で語りかけてくる謎の声は、欠片に封じられた第二律者シーリンの意思。

芽衣

長空市にあるME社の社長令嬢であった芽衣は、同じく長空市にあるME社管轄の学園で、誰もが羨む高嶺の花として扱われていた。
幼くして母を亡くし、厳格な父のもとで育てられ、その期待に応えるためにも、通っていた学園内で文武両道全てにおいて一番になるため努力し続けた。
しかしある日、会社の違法取引で父が投獄されてからを境に、学園の人気者であった芽衣に向けられる視線も、羨望の眼差しから徐々に軽蔑や嘲笑の的へと変わっていった。
周囲の態度が一変し、天涯孤独の身となった芽衣は、他人に認められるために尽くしてきた今までの人生を否定されたことで自分を見失うのと同時に、人間の浅はかさに絶望して世界を呪った。
そして、そこへ眠っていた律者の別人格が付け入り、第三次崩壊を引き起こして第三律者として覚醒しかける。
(芽衣は一度、幼少期にネゲントロピーに誘拐されており、その時に律者の欠片(コンケストジェム)を体内に移植されていた。)
その時、崩壊反応を追って居合わせたキアナによって、芽衣体内に埋め込まれていた欠片の崩壊エネルギーを、キアナ側の欠片が吸収したことで第三律者への覚醒を免れた。
ただし、依然として欠片は埋め込まれたままであるため、再度覚醒する恐れがあるとして、自身の体内に時限爆弾を埋め込まれることとなる。

余談として、律者として覚醒しかけた際に、自暴自棄になっていた芽衣に対し、身を呈して助け出してくれたキアナのことを内心慕っている。

ブローニャ

第二次崩壊によって孤児となったブローニャは軍に拾われ少女兵として育てられた。日々暗殺任務をこなし「ウラルの銀狼」と呼ばれ畏れられる程の腕を持つようになる。
しかしある日、任務で軍の反逆者であったカカリアを暗殺しようとするも返り討ちに遭い拘束される。
ブローニャの境遇を哀れに思ったカカリアは自身の孤児院にてその身を引き取り、そこでブローニャはゼーレ、シン、ロザリアとリリアに出会う。
始めこそ馴染めなかったが、誘拐から救出したことでゼーレと親しくなり、戦場で殺伐としていた日々と比べて、徐々に孤児院を家として認識するようになる。
その裏で、カカリア孤児院はネゲントロピーと繋がっており、崩壊エネルギーに耐え得る人間を創り出す実験に孤児を提供していた。カカリアを始め、孤児たちはそれが未来への架け橋となることを信じて疑わなかった。
実験には適性の高かったシンとブローニャが選出されたが、シンが起こした故意の事故によりブローニャの代役としてゼーレが実験に参加することになる。しかし実験は失敗し、ゼーレは量子レベルまで身体が分解してしまった。
自分の身代わりとなったゼーレの意志を継ぐため、ブローニャは失敗を覚悟で実験に志願する。その本意はゼーレと運命を共にする事であったが、実験中発生した虚数空間内でゼーレに説き伏せられ生きることを決意。
結果、実験は成功。ブローニャは脳の一部を損傷し、人としての感情を犠牲にするも、崩壊耐性を手に入れ、さらに崩壊エネルギーを通して亜原始粒子を操る術「再構築の力」を手に入れた。重装ウサギ19cもこの時から創り出せるようになる。
そして、脳の欠損した箇所にバイオチップを埋め込み、第三律者の反応を追ってネゲントロピー機甲を引き連れた先で、キアナと芽衣に出会う。

姫子

21歳の時、カリフォルニア工科大学の博士号を取得。将来は父親の研究を手伝う科学者になることを志していた姫子だったが、崩壊の影響によって、その夢は両親とともに失われることになった。
天命組織の研究員だった亡き父の足跡を辿るため、当時、天命初の"戦乙女プログラム"の招集に応える。
しかし、既に戦乙女として適齢とされる年齢を過ぎていた姫子は、平均以下の対崩壊耐性しか有していなかったため、天命の開発した人工聖痕を無理やり身体に移植し"戦乙女"となった。(多くの戦乙女が若く短命なのは、年齢とともに崩壊耐性が失われていくのも要因の一つ)
ハンデを負いながらも、姫子は戦乙女として優秀な成績をおさめ、ラグナ率いる戦乙女部隊に配属されるも、2010年、ラグナ隊は任務で壊滅。姫子の師であり、親友であったラグナもその任務中戦死する。
その後、姫子は聖フレイヤ学園に身を移したものの、度重なる戦闘で身体を酷使し続けた結果、人工聖痕の副作用も相まって、すでに体内は崩壊エネルギーに蝕まれており、余命1年が宣告されている。

テレサ

オットー・アポカリプスの手によって造られたカレン・カスラナのクローン体。実験体としての名称はA-310。
数ある実験体の中で最もカレンに近しい存在としてオットーに認められ、以後オットーの養孫、テレサ・アポカリプスを名乗る。
不安定な肉体を維持するため融合型崩壊獣ヴィシュヌの細胞が体内に組み込まれており、その副産物として驚異的な肉体再生能力を持ち不老不死となる。
加えて戦闘能力も高く、自身の能力を人々を守るために使いたいと自ら戦乙女に志願する。
そして第二次崩壊後、間接的にセシリアを死に追いやったオットーと決別し、極東に戦乙女たちが使い捨ての兵士としてではなく、人間として戦闘訓練を学ぶための学園施設を建設。
名を「聖フレイヤ学園」とし、自らを学園長という立場に置いて、キアナや芽衣、ブローニャなどの戦乙女たちを導くことになる。

八重桜

八重桜は病弱であった妹を看病しながら暮らしていたが、妖(崩壊の影響を受けた原生生物)による脅威から村を守るため、村の祭祀に守り神の供物として妹が選ばれ捧げられた。(守り神の正体も、他と同じ狐の「妖」であったが、その力は他を寄せ付けない程に強大であったため、村人はただ自分たちが標的にならないように生贄を捧げ、化け物を守り神として讃えていた)
最期に村の安寧を願い死んだ妹の意志を汲むも、村の方針には納得出来ず、只々悔やみきれない想いと共に巫女としての務めを果たしつつ、妹の墓前に花を手向ける日々を送っていた。
ある日、村のはずれで行き倒れていた、キアナの祖先にあたるカレン・カスラナを介抱し、その時カレンの傍らにあった崩壊の箱を見つける。(崩壊の箱には崩壊の意志(緋獄丸)が宿っており擬似律者を生み出す能力を持っている)
八重桜はカレンを介抱していくうちに彼女に惹かれ、親密な関係を築きひと時の平穏な日々を過ごす。
しかし、村に命を奪われた妹の事を未だ悔やみきれない八重桜の心の隙間に崩壊の意志が付け込み復讐を促す。そして、崩壊の意志は八重桜の身体を乗っ取り擬似律者として覚醒してしまう。

輪廻にてその後の展開は別れる。

一次輪廻:崩壊の意志に呑み込まれた八重桜は擬似律者化、妹の命を奪った復讐として村を滅ぼそうとするも、最愛の人であったカレンの手によって封印されてしまう。500年前の現実世界での顛末と一致する。
二次輪廻:一次輪廻と同じく暴走した八重桜は、止めに入ったカレンをも殺し村を滅ぼす。聖痕空間でキアナが干渉に失敗した場合の顛末。
最終輪廻:八重桜は崩壊の意志を拒絶し、カレンと共に崩壊の意志を再び封印する。聖痕空間でキアナ達が干渉に成功した場合の顛末。

緋獄丸

崩壊前の文明での第十二律者。侵蝕の律者。自分の意識をあらゆるものに投影し操る能力を持つ。
劇中から約5万年前、崩壊によって滅ぼされた文明でのとある実験の管理下で律者として覚醒し、崩壊の箱に封じられた。
非人道的な実験と律者として覚醒する前に一方的に殺された事実から人間を恨むようになり、封じられた箱の中でさらにその憎悪を増していった。
そして前文明の崩壊後、巡り巡って八重桜と出会い、八重桜の中に自分と同じ復讐心を見出した緋獄丸は、八重桜を利用することで復活を遂げる。
しかし、聖痕空間で八重桜によって再び封印された緋獄丸は、力の大半と記憶を失い小型化。訳も分からず村人に妖怪だと迫害されていたところを八重桜に助けられ、新たに"緋玉丸"と名乗り、消えたカレンを追いつつ自身の記憶を取り戻すため八重桜と行動を共にする。

そして聖痕空間に突如現れた天守閣を調査していたところ、最上階で自身の律者としてのコアが埋め込まれた神の鍵"地蔵御魂"と融合し、かつての力と記憶を取り戻した緋玉丸は再度緋獄丸として八重桜と対立するも、八重桜の呼びかけによって善良であった頃の自分を取り戻し、改心して復讐をやめることを誓う。
以後、八重桜のことを"桜姉(さくらねえ)"と呼び慕うようになる。

なお、前文明での本名は「リン」とされる。

セシリア

キアナ・カスラナの母。天命の最高戦力「雪狼小隊」の隊長であり、神の鍵"黒淵白花"の使い手。
当時の戦乙女の中では唯一のS級であったが、2000年、第二律者との戦いの最中、天命が落とした崩壊核分裂ミサイルにより命を落とす。
テレサとは親友の仲で、テレサが創設した「聖フレイヤ学園」は、元々セシリアの悲願でもあった。

ジークフリート

キアナ・カスラナの父。カスラナ家の中でも200年に一人の天才と呼ばれていた。神の鍵"天火聖裁"の使い手。
第二律者との戦い以後、最愛の人であったセシリアを失い、天命組織に不信感を抱いたジークフリートは幼いキアナ(実際にはキアナではなく実験体K-423)を連れて、天命から脱退。その後消息を絶つ。

ネタバレ注意

代々カスラナ一族には、多かれ少なかれ帝王級崩壊獣パールヴァティーのDNAが混ざっており、カスラナ家が崩壊にある程度の耐性を持ち、元来怪力で戦闘に長けるとされているのもこれが要因。
ジークフリートは一族の中でもその血脈を色濃く受け継いでおり、覚醒すれば前文明の融合戦士さながらに律者に匹敵する力を発揮することができる。

カレン・カスラナ

1453年、カスラナ家第29代当主フランシスの長女として生まれる。祖父のアーサーから戦闘技術を学び、16歳で天命入隊試験に優れた成績で合格、天命対崩壊部隊ヴァルキリー部隊の隊長に就任。
その後は第一線で戦い続け、数多くの崩壊獣を討伐し、その功績を讃え「誓約の十字架」を扱える唯一の存在として天命組織からも認められる。
しかし1476年、天命組織による圧政が始まり、組織に疑問を抱いたカレンは、天命の重要研究物であった「崩壊の箱」を持ち出し極東へ逃走。
(それ以前の1475年、カレンは天命の世界侵略の際に同行し、神州にてフカと対決し敗北している。天命脱退当初は、崩壊の箱を封印する手がかりとしてフカを尋ねに神州へと再び足を運ぶが、そこにはもうフカの姿はなかったので予定を変更し極東へ)
その後の経緯は以下に記載。

カレン、オットーのストーリー

カレンが天命本部から崩壊の箱を持ち出し極東へ

八重桜と出会い親交を深めるも、崩壊の箱で八重桜が擬似律者に覚醒、カレンがそれを封印

天命の追っ手に捕らえられたカレンはヨーロッパの天命本部に連れ戻され、当時の主教オットーの父に処刑される流れに

オットーが天命本部で拘束されていた崩壊獣を街中に解き放ち、混乱に乗じカレンを救助するも
カレンは民間人を巻き込むやり方をとったオットーに激怒し、その後人々を守るため街へ向かうも崩壊獣との戦闘で命を落とす。

すべてに落胆したオットーは父を暗殺、天命を乗っ取り、カレン蘇生のために暗躍をはじめる

オットー・アポカリプス

アポカリプス家の末っ子として生まれる。幼少時、頭は良かったものの病弱で、後継ぎとしては出来損ないとして親や兄弟から邪険にされていた。
1465年カレンと出会い、窮屈であった屋敷内から抜け出しては共に遊ぶ仲となる。
しかし翌年の1466年、カレンの父が戦死。悲しむカレンを見たくなかった幼きオットーは、アポカリプス家に伝わる秘宝「金色の箱」を手にし、自身の命と引き換えに死んだカレンの父を蘇らせようとするも、それは間違いであるとカレンに諭される。

時を経て、大人になったオットーは第一の神の鍵「虚空万象」で前文明の存在を知り、以後崩壊の研究や知識の収集に没頭するようになる。
多くの知識を得るにつれ、カレン蘇生方法を探るなかで、反対に人間や生命に対しての価値観が希薄になっていった。
それからは生命の冒涜とも言える技術にも着手し、クローン体、人体改造、不老不死、他者の洗脳など、手段のためなら人を人とも思わなくなる。(第一の神の鍵に眠る律者人格の影響も関与している?もしくはトレースによる『魂(人間性)』の欠如の影響?)
自分の身体さえ魂の器としてしか見ておらず、若い身体を維持するために自身の複製体を造り、記憶をトレースすることで生き永らえている。

オットーの悲願である「完全なるカレン蘇生」には『肉体』『記憶』『魂』の3つが必要と考えており、現段階では『肉体』はクローン技術で、『記憶』はデータ化して補えるが、人を人たらしめている『魂』は旧文明の知識や技術をもってしても作り出すことが出来ず、死の律者および「崩壊」にその可能性を見出している。(作中で登場するカレンの「記憶体」とは、『肉体』と『記憶』の2つをトレースした存在のため、不完全としている。なお、それは自身の肉体と記憶をトレースして生きながらえている現オットーも同様のことが言える。)

僕のカレンシリーズ

カレン蘇生方法を模索する中で、オットーが様々な方法で作り出したカレンたち。

  • 『テレサ・アポカリプス』
    実験体A-310。カレンのDNAから培養したカレンのクローン体。
  • 『聖儀装・今様』
    オットーが制作したゲーム『KALLEN FANTASY』の主人公。
  • 『黒羽の夜想曲』
    八重桜の聖痕空間内にいたカレンを天命の技術により具現化したカレンの記憶体(?)。
  • 『原罪の狩人』
    カレンの死体を再利用し復活。そのクローン体である『月下の抱擁』とは一蓮托生で、その存在なしには生きられない。
  • 『琥珀(アンバー)』
    実験体A-303。オットーの秘書官として働くカレンを模したアンドロイド。

フカ

ネタバレ注意

テレサ管理下の聖フレイヤ学園にて、キアナとテレサを含めた極東支部の監視役というオットーの密命を帯びたスパイ。
その正体は前文明の融合戦士一人「華」であり、新生人類に崩壊と対抗するための知恵と助力を授けてきた。現在はその共通した目的からオットーに助力している。
不老不死であり、永い歳月を生きる神州の守護者と崇められ、伝説上の偉人「精衛」の元となった存在でもある。かつての友であった女カと伏義の想いを引き継ぎ、現代までの文明発展を支えてきた。
姫軒轅に女カとともに第十の神の鍵"軒轅剣"の分身を渡した仙人であり、雪狼小隊の一人"程立雪"の師でもあり、人類とともに歴史を歩む中で、その素性や肩書きも度々変えている。
第八の神の鍵"渡世の羽"の副作用によって、当の本人はその過去をほとんど忘れており、記憶を失う時の恐怖からか、はたまた周りが先倒れていく切なさからか、極力他人との交流を避け、人生の大半を神州の太虚山で孤独に過ごして来た過去がある。

AIちゃん

※この項目はエイプリルフールに公開された情報に基づいており真偽の程は不明です。

元は崩壊前の文明に造られた地下空間「19…K423収容所」を守護する自律型機動ユニット「A1」。
「19…K423収容所」には前文明で最終兵器として造られた神の鍵「世界最後の鍵」の断片が封印されており、強大な力を持つそれを悪用されぬようA1は管理していた。
以下経緯。

第二次崩壊がシベリアで発生した一年後、北極海の中心に突如として巨大な島が現れた。
天命組織はその島を調査するべく当時唯一のS級戦乙女テレサ・アポカリプスを派遣し、島の内部に前文明の遺跡と崩壊エネルギーで駆動する巨大な装置を発見。
遺跡深部に鎮座していたA1は調査に入ったテレサを侵入者とみなし衝突するも、あまりにも永い年月稼働していたA1は、すでに身体に限界をきたしており戦闘の最中行動不能に陥る。
最後の抵抗としてA1は自爆を試みるが、目の前で誰かが死ぬのをもう見たくない、とテレサがそれを阻止し一命をとりとめた。
その後、後続の天命部隊が調査に入るも、遺跡にあった巨大な装置の具体的な用途は解析できず、止むを得ずそのまま天命組織に回収された。
テレサはボロボロになったA1本体をハイペリオン号と連結、A1は故障により大部分の記憶と力を失うも「自律型戦艦AI:通称AIちゃん」として生まれ変わったのであった-------と、AIちゃん本人がのちにそう語っている。

ただしあくまでエイプリルフールネタなので、どこまでがAIちゃんの作り話なのか本当の話なのかは謎に包まれている。

リタ・ロスヴァイセ

天命に三人しかいないS級戦乙女の一人。
仕事以外の時でもオットーやテレサにメイドとして支えている。
かつては花屋を営んでいたごく普通の少女であったが、11歳の時に崩壊獣の襲撃からラグナに救われた事をきっかけに、戦乙女になることを志した。
彼女が常日頃メイドとして振る舞っているのは、メイド姿で喫茶店で働いていたラグナの影響が大きい。
2012年、オットーの主教付としての役目を終えた後、ビアンカの副官として「量子の海」の探索に赴く。

デュランダル

本名「ビアンカ・"デュランダル"・アタジナ」。
天命に三人しかいないS級戦乙女の一人で、その中でも最強の戦乙女と名高い。
精鋭部隊「不朽なる刃」の隊長を務めており、副官はリタ。
元は崩壊による孤児で、脳に崩壊エネルギー汚染による腫瘍が発生し、治療困難と認定される。その窮地を救ったのが、彼女の主治医を務めたオットーだった。
手術の副作用としてそれまでの記憶を失うが、悲観せずに事実を受け入れ、手術後に新たな名前であるビアンカと誕生日を選んだ。
その後は孤児院で暮らしていたが、ボランティアに来たラグナと知り合い、彼女の影響で10歳の若さで戦乙女となる。
崩壊エネルギーに対する耐性が図抜けており、初の実戦でも自分以外の全員が犠牲となるも生還している。

2012年2月28日、12歳の時、リタと出会い、彼女とともにオットーの勅命で「量子の海」と「世界の泡」の探索に赴く。
この頃は直情径行の負けず嫌いで、現在のデュランダル自身が省みてもかなりのお転婆娘であった。
デュランダルの名前は、探索の中で出会った聖剣デュランダルに由来している。
探索の中で滅びかけた世界の泡を救うため、自身の体内に世界の泡を移植しており、多くの命を背負っているという責任感がデュランダルを今の性格に育て上げた。
現在はオットーの配下として振る舞いながら体内の世界の泡を救う方法について模索している。

最強の戦乙女の真実

キアナ・カスラナのオリジナル。つまり本作の主人公であるキアナ(K-423)の原体であり、ジークフリートのK-423奪取計画の際に行方不明となったキアナ本人である。
上述の記憶喪失以前の情報はオットーの刷り込んだ偽の記録であり、カロスタンでオットーが仕掛けた「カスラナ家の聖痕空間の試練」に到達するまで気付かなかった。
オットーの手術は、魂鋼でデュランダルの全身をコーティングすることでメスを入れることなく腫瘍と崩壊汚染を除去することが可能であった。
この際、オットーは手術のアフターリスクとして手術以前の記憶の喪失を忠告していたが、実際にはデュランダル自身がキアナのオリジナルであることを思い出すことを防ぎ、彼女がやがて復活するであろうケビン・カスラナとそれに連なる聖痕空間による自らの計画への干渉を避ける狙いがあった。
同時に自身が計算したはずの「最強の血統」が無駄ではないことを予期し、敵対者への抑止力として働いてくれることも期待していた。
聖痕空間に到達後は、ケビン・カスラナが子孫に残した最古の聖痕を継承し、自身のアイデンティティを自覚した。

ヴェルト・ヨウ

極東支部聖フレイヤ学園に務めている教師。
その正体は、ネゲントロピー盟主であり、第一律者"理の律者"でもある。第九の神の鍵"エデンの星"の使い手。
「ヴェルト」という名は、ヨウが幼い頃、瀕死の初代、ヴェルト・ジョイスによって、第一律者のコアとともに託されたものであり、2代目ヴェルトとして"Welt(世界)"を守る使命を受け継いだ証。
律者でありながら、律者人格を克服し人間としての"理性"を保つ。それは"理の律者"たる所以なのか、その能力も「構造原理を理解している物体を創造する」という、文明を破壊する崩壊の使者としては相反する性質を持っている。
しかし律者の能力を使い続けると、そのぶん崩壊エネルギーに侵食され消耗も激しいので、第九の神の鍵"エデンの星"を主に使用する場面が多い。
第二次崩壊の際に第二律者シーリンと死闘を繰り広げたが、最後には律者のコアを抜き取られ消滅し、現在は消息不明となっている。(しかし、後年の話である漫画「ネゲントロピー侵入編」では普通に登場していることから、のちに回収された第一律者コアからの蘇生が成功したと思われる)
本名「ヨアヒム・ノキアンビルタネン」。「ヴェルト」の名を受け継ぐことは同時に元の名前と少年時代を捨て、ネゲントロピー盟主として初代を演じ続けるという残酷なことでもあった。
後崩壊書では赤い髪の妻がいるけど、ニコラ・テスラだと思われる。息子はジェフリー・ジョイス・ヨウ。

アインシュタイン

ネゲントロピーに所属する科学者の一人。
『相対性理論』を確立させたことに始まり、崩壊エネルギーや虚数空間、量子の海の存在を見つけた。
冷静で物事の分析に長け、自分が解釈したことを他者に噛み砕いて説明するのも上手いが、唯一「絵心」だけは皆無。

ニコラ・テスラ

ネゲントロピーに所属する科学者の一人。
趣味はエネルギー武器の研究。思った事は口に出すタイプでやや暴力的な傾向がある。
自分の気になる人にはよく怒る癖がある。流行に敏感で身なりには妥協しないが、整理整頓には無頓着で寝室はゴミ屋敷状態。
崩壊3rdの正統派ツインテール。
戦術機甲の生みの親であり、自分専用に特製の赤い戦術機甲を持っている。

カカリア

元ソ連軍所属、階級は大尉。当時、崩壊に対抗しうる力を持ち合わせていなかった軍は、その役割を失い内部腐敗していた。民を守ることを放棄し、保身のためにしか動かない軍にカカリアは反発するも、逆に反逆者として投獄されてしまう。しかし偶然にもその際、第二次崩壊が発生、軍事施設は崩壊獣の襲撃にあい、カカリアは脱獄の機会を得た。
カカリア自身も孤児として生まれ育ったためか、戦争や崩壊によって家族を失った孤児たちを庇護しては、援助を惜しまなかった。
軍の脱退後は、自らを母とする孤児院を開設し、ネゲントロピーの協力を得て、子供たちが崩壊を生き残るための技術を開発することに尽力する。
時を経て、ME社が失脚し、ネゲントロピー盟主も不在の今、カカリアがネゲントロピーの実権を握っている。

ゼーレ・フェレライ

幼い頃からカカリアの孤児院で暮らしていた。かつて傭兵部隊に誘拐されたことがあり、その窮地を救ったブローニャを姉と慕い、二人は姉妹同然の仲となった。
しかし、ネゲントロピーのX-10実験の失敗により、ゼーレは身体が量子レベルにまで分解し、一時的に自身の体を再構築し直すが維持することができず、量子の海と呼ばれる世界で、意識のみがただよう存在となった。
本来は臆病で弱気な性格だが、生まれつき身体に刻まれている聖痕の中の第二人格が、時折その冷酷で残忍な面を垣間見せることもある。

ゼーレの胸に刻まれている聖痕は、第六律者"死の律者"と同じ紋様。
そして、聖痕に宿る第二人格は、前文明で討伐された第六律者の意思だとされている。
(律者コアと意識の関係は必ずしも同期しているわけではなく、緋玉丸のようにコアから切り離されていても聖痕の中であれば意識のみでの存在は可能。現在、前文明の第六律者のコアは「黒淵白花」に使用されている。)

シン・マール

ロシアの貴族「マール家」の元お嬢様。相次ぐ奇怪な災難に見舞われ両親を亡くし没落。その出自から周囲の人間に「悪魔の子」と烙印を押され、最終的にカカリア孤児院にてその身を引き取られる。
性格は歪んでいて残忍で嫉妬深く、他人をいたぶることにも抵抗がない。孤児院時代からカカリアに気に入られているブローニャを目の敵にしており、その嫉妬心からブローニャの両脚に障害を負わせた張本人でもある。
現在は、カカリア直属のネゲントロピーの機甲部隊を率いて天命組織にいるブローニャと敵対している。が、気性の荒さに反して思考が稚拙なことから、ブローニャに手玉にされて相手にされていない。

ロザリア・アリーン&リリア・アリーン

ブローニャとともにカカリア孤児院にいた双子の孤児。
ブローニャが孤児院を抜けてからも、カカリアの側に寄り添い、X-10実験がゼーレの一件以来凍結されたことで、新たに崩壊と対抗する術としてヨルムンガンドが提供した、崩壊獣のDNAを身体に取り込むという超変異促進剤を(勝手に)使用した末、戦乙女とも異なる強力な戦士となる。
ロザリアは適応能力が高かったため反動は少ないが、適応性が低かったリリアは崩壊獣化の代償で、『ナルコレプシー(居眠り病)』に似た症状を持つようになる
その代わり、元々病弱であったリリアは崩壊獣化に伴う身体能力向上によって、以前よりも出来ることが増えたため結果的に良しとしている。
ちなみに、二人の合成素材となった崩壊獣は、第二次崩壊の際倒された「アシュヴィン」とされる。

灰蛇

ヨルムンガンドの情報屋。天穹市で暗躍する謎めいた人物で、常に黒い傘を差し素顔を仮面で隠している。
殺害されてもどこからともなくまた姿を現す等、不死身と思われる描写があるがその原理は明らかになっていない。

ワタリガラス

ヨルムンガンドに雇われた傭兵。本名はナターシャ・キオラ。
幼少期、第二次崩壊で放たれた崩壊核ミサイルの影響で崩壊に汚染されたところを、セシリアの聖血と白花の能力によって救われた過去を持つ。
そこへ着目したヨルムンガンドに貴重なサンプルとして招かれ、選ばれなかった兄とは生き別れることとなった。
白花の加護により得た崩壊耐性の高さを生かし、灰蛇のもとで戦闘技術を磨き、崩壊に対抗する戦士となる。

ネタバレ注意

第三次崩壊により荒廃した長空市に「巣(ネスト)」と呼ばれる居住空間を築き、そこに「空(くう)」をはじめとした孤児たちを匿っており、孤児たちからは"先生"と呼ばれ慕われている。
過去、子どもたちと平穏に暮らすための島を買い、そこへ孤児院を建てたが大崩壊の余波により島ごと海へと沈んでしまった。そのことから、律者を憎んでいる。

ジャッカル

ヨルムンガンドの科学者。エジプト風の装飾品を身に付け、アヌビスの仮面を被っている。
非人道的な研究に嬉々として手を染める、マッドサイエンティストな一面を持つ。
表向きには神城製薬の責任者で、医学界の権威。本名『クリオ』。

崩壊前の世界ついて

劇中より約5万年前、崩壊によって滅ぼされた古代文明。現代より遥かに優れた科学力を持った超文明で、崩壊に抗う手段として様々な技術を確立させた。その優れた技術をもって第十三律者まで倒してきたものの、崩壊が起きるごとに人類にかなりの損害が出てしまい、大局的には敗北も同然の結果になっている。
現代と似通った名前や姿の登場人物が多いが、現状詳細不明。

火を追う蛾

前文明においての対崩壊組織。
崩壊と戦い、文明を守ることを目的とし設立。最新鋭兵器を扱う軍を保有し、当時の最先端技術の粋を集めた研究機関でもあった。

メイ博士

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前文明において対崩壊技術チームの第一人者にして、火を追う蛾の実質的な統治者。
類稀なる知性から聖痕技術の確立、神の鍵の制作、融合戦士計画など、崩壊に対して有効な手段を数多く構築し多大な貢献をもたらした。

ケビン・カスラナ

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前文明において最強の戦士として名を馳せたカスラナ家の祖先。
強大な力を持つ律者に対抗する為、自身に帝王級崩壊獣パールヴァティーのDNAを融合し、凍結能力を手に入れる。そして、使用者は身を焦がす為それまで使い手のいなかった神の鍵「天火聖裁」を自身の能力で中和させ、氷と炎を武器に第一線で戦い続けた。
メイとは旧知の仲であり、互いに恋心を抱いていた。

ネタバレ注意

前文明崩壊後、ケビンはメイが残したデザイナーベビーと共にコールドスリープによって生きながらえていた。二人の遺伝子で作った子供の名前はアダム。
アダムはカスラナ家の祖として繁栄するが、ケビンも現代まで存在し続けており、秘密組織ヨルムンガンドの「蛇(尊主)」として暗躍している。
また、メイが立案した「聖痕計画」の執行者で、今尚その計画の完遂に尽力している。

卑弥呼(HIMEKO)

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前文明時代、反崩壊レジスタンス「火を追う蛾」の第5部隊隊長。華(HUA)に戦い方を教えた人物。
誇り高き女性だったが、崩壊の意志に目覚め『第七律者』として覚醒。彼女が覚醒した7日間は、世界を火の地獄へと変えた。
最期はかつての仲間であるケビン・カスラナによって討伐されるという悲惨な死をとげる。

華(HUA)

崩壊前の世界において対崩壊作戦チーム第5部隊所属コードネームMSA-209。
第七次崩壊の際、第5部隊隊長HIMEKOが律者化し人類に対して甚大な被害を及ぼしたことから、第5部隊の唯一の生存者であったHUAは、第七律者が討伐されてからも他の隊員から忌み嫌われていた。
しかし、とある任務において審判型崩壊獣"ベナレス"の融合戦士として目覚めたHUAは、第十の神の鍵「軒轅剣」と呼応し、形を変え「太虚の拳」と適合した。
後の「フカ」と同一人物。

スウ

崩壊前の世界においてケビン・カスラナの学生時代からの親友。
元は医師として「崩壊病」に侵された患者の救命と治療薬の研究に尽力していた。
火を追う蛾に加入後、新たに出現した第八律者に対抗する為に感知タイプの融合戦士となる。
後にメイの下で「聖痕計画」の研究にも参加した。

ネタバレ注意

前文明崩壊後、コールドスリープから目覚めたケビンと行動を共にしていたが、人類に多大な代償を支払わせる「聖痕計画」を強行しようとする彼に反発、1500年前に第二の神の鍵を用いて彼を量子の海に封印した。

エリシア

メビウス

クライン

火を追う蛾においてメビウス率いる第一研究所の研究員。
メビウスの助手役として、膨大な量の雑務とメビウスの無茶振りにも二つ返事で眈々と応えるが、心身ともに常時疲労困憊している。

女カ・伏義

火を追う蛾においてメビウス率いる第一研究所の研究員。
のちに華(フカ)と共に「火種計画」のサポート役として携わることになる。
武装人形を生み出したメビウスのもとで働いていたとあって、自分たちの代わりとして、武装人形「伏義の書」を創り出しフカに託す。

融合戦士計画

[添付]
メイによって作成された、崩壊獣のDNAを人体に取り込むための超変異促進剤「Meta-Morph」を使い、人を超越した存在を作り出す計画。
ただ誰でもなれるという訳ではなく、加えて当時の最大戦力であった神の鍵は融合戦士にしか扱えなかった。
融合戦士となった人間は、総じて不老となり、強靭的な身体能力を得る。
しかし、その強大な力にはそれ相応の「代価」が存在するとも言われる。

人為的崩落

超変手術の限界を解放し、人の姿を捨て、崩壊獣と完全に同化する行為のこと。「過重超変」(又は過度超変)とも呼ばれる。

古の楽園及び火を追う十三英傑について

「古の楽園」とは、前文明の第十一律者の降臨から生き残った13人の融合戦士より結成された「十三英傑」の記憶体たちや、彼らの記憶から再現された環境が保存される場所であり、現在はヨルムンガンドの新しい幹部に"試練"を行う場として活用されている。

火を追う十三英傑

「約束の惨劇」の後、生き残った火を追う蛾の融合戦士十三人の総称。
序列は存在するが、殆どはエリシアの独断によるものなので、序列が高い=強いというわけでもない模様。
現文明では「古の楽園」内にて記憶体の彼等が生前と変わらぬ姿で存在している。

  • 第一位「救世」ケビン
    火を追う十三英傑第一位、「救世」の銘を持つ戦士。
    『この世界はもう救えないと それでも僕たちは ヒーローにならなければならない』
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    • メイの超変手術を最初に受けた人であり、十三英傑最強の融合戦士。
    • 「カスラナ」というファミリーネームは後世の後付けであると記憶体である彼は語るが、その血筋におけるモノは後世の彼女達がたしかに受け継いでいる。
    • 超変手術の影響により、体温が常に極低温となり、触るもの全てを氷漬けにしてしまう。
  • 第二位「真我」エリシア
    火を追う十三英傑第二位、「真我」の銘を持つ副首領。
    『これほど美しい花は 咲く前に枯れるべきじゃない』
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    • 気まぐれで自由奔放な性格の持ち主。自分に絶対的な自信を持ち、どんな人物にも友好的に、真摯に接する博愛主義者。
    • 火を追う十三英傑の創始者であり、順位付けも彼女が行った。
    • 最初英傑のトップであったが、速攻で飽きてケビンに押し付けた。
    • 自称「花のような美しい少女」。古の楽園で芽衣の前に初めて現れた英傑で、彼女に対し強い好奇心と情熱を抱いている。
    • 2番目に超変手術を受け、末法型崩壊獣「大自在天」の因子を持つ。とされているが...
      • 超変手術の影響により、耳の形状が変異。また、代謝異常により体型が変動しない(太らない)。ただし、メビウス曰く「大自在天」による副作用はその程度では済まないと言われている。
    • 十三英傑の中で特に謎に満ちた人物。英傑達からは彼女を「裏切り者」と呼ぶ者もいる。
      彼女の正体・重大なネタバレに注意
      • 本来の彼女は「第十三律者」として死亡した。
      • 古の楽園第三章にてエリシアは、自身が「第十三律者」であることを告白しているが、自分の正体と死因を隠すために使われた偽りの身分に過ぎない。
      • 本当の彼女は、最初の律者、すなわち第零律者であり、生まれながらにして律者であり、初めて誕生した律者である。その名を『人の律者』という。
      • 生まれながらにして律者であったエリシアは、自身が人間として生きることを望んだ。
  • 第三位「戒律」アポニア
    火を追う十三英傑第三位、「戒律」の銘を持つ精神感知型戦士。
    『私が 哀愁の城に入り』
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    • 優しくて大人しい女性。常に同情と憐れみの心を持っている。
    • 所見(未来視)と戒律(暗示)の能力を持つ。
      • 未来を視ることが出来ても、その未来を変えられる事は決して無いとしている。それは、過去に彼女が試した数多の失敗経験が物語っており、むしろ良かれと思ってしたことが、かえって事態の悪化に繋がることが多いことから、今では対象者が自分の未来を安らかに受け入れられるように手伝うことを第一としている。
      • 戒律は、ある特定の言葉による一種の催眠術で、彼女が「~ください」と言うと、対象者はその願いに無意識のうちに応えてしまう。それは、時に個人の潜在能力を引き出し、常人以上の身体能力を与えることもできる。(彼女が仮に「生きて」と言った場合、対象者は強い生存欲求と本来持ち得ないほどの回復能力を得る など)。他にも記憶、行動の制限や、性格、人格までも変えられる。彼女はその能力を利己的なことに使うことはなく、あくまで対象を守るために、もしくは相手の方から依頼された時のみに使用する。
    • 「黄昏の街」出身者。そこで崩壊による命に関わる病気(スウの研究していた崩壊病)を持った人たちを保護する療養所を営んでいた。また、無償で食べ物を配るなど慈善事業のようなことも行なっていた。
    • 「黄昏の街」による大災害を引き起こした張本人として「至深の処」に幽閉されていた過去を持つ。
    • 本人は無自覚だが、説教癖がある。加えて、観点のズレにより皮肉や冗談、中傷が通じず全て真摯に応対するので、結局のところ話が通じないことが多い。
  • 第四位「黄金」エデン
    火を追う十三英傑第四位、「黄金」の銘を持つ前文明のスーパースター。
    『時が残り続け 星々が永遠に輝きますように』
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    • 第七律者による崩壊の被害者で、火を追う蛾に保護されエリシアと知り合う。
    • 融合戦士になる前は世界的オペラ歌手で、巨万の名声と富を築いている。
    • 前文明では知らぬ者がいないほどのスターで、色々な広告塔にも起用されていたりと、その活躍ぶりは歌手にとどまらなかった。
    • お酒好きで、前文明に存在するお酒は、希少な銘酒も含め飲んだことのないものが無いほど。
    • 「古の楽園」の出資者兼、所有者。しかし、しばらくのちその所有権をメビウスに託す。
    • 戦闘センスは他の融合戦士より劣っていたが、高い適正を持っていた第九の神の鍵「星海の諧調」を主戦力としていた。(現文明における第九の神の鍵は「エデンの星」と名を変えているが、彼女の名前となにか関係があるのだろうか?)
    • 記憶のメカニズムが普通の人と異なり、記憶の「保存量」も膨大だという。
      前文明での最期

      自分たちが生きてきた時代の文化や歴史を重じる彼女は、次世代に自分の居場所はないと考え、前文明の終焉と運命をともにすることを決意。メビウスに見届けられたのを最期に、ひとり荒廃した世界の中へ消えていった。

  • 第五位「螺旋」ヴィルヴィ
    火を追う十三英傑第五位、「螺旋」の銘を持つ天才技師。
    『聞いて 噛み合う歯車の喝采を』
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    • 多重人格者であり、自他ともに認める「天才」でもある。性格や才能も個々それぞれで異なる。
    • 自身の思考を自由に分割することができ、今では8人分の人格を有している(詳細は以下に簡潔に並べる)。この分割により思考能力も各々に割り振られてしまうので、自身の「天才」と呼ばれる水準を保つために、それ以上の分割は行っていない。
    • また、他人の思考を自身の体内に拘束できる能力もその一種とされている。
      • 「指揮者」:名前の前になにもつかないヴィルヴィ。主人格であり、他の人格を束ねる役割を担っている。
      • 「魔術師」:エンターテイナーなヴィルヴィ。言動が奇想天外で、面白さのみを追求し、多少の危険性も厭わない性格だが、自由奔放で明るいため、他者とのコミュニケーションを主に担っている。
      • 「専門家」:研究や開発を担うヴィルヴィ。メイや他の十三英傑の依頼で、大小様々なモノを製造し、「古の楽園」、「至深の処」、「神の鍵」の製作者としても有名。ただし、専門家の生み出したモノには、たびたび他人格の邪魔が入る事もあり、本来予定していた性能とはかけ離れたモノが出来上がる事もしばしば。
      • 「学者」:危険な薬剤を研究していたヴィルヴィ。美味しい匂いがするらしい。
      • 「百味(コック)」:フェリスが薬剤をつまみ食いして、救急搬送されてしまうため、学者と分けられた人格。
      • 「悪人」:他の思考の悪念をまとめて引き受けてる人格、思考領域の半分が割り当てられて封印されている。
        ネタバレ注意

        本来、この人格が思考領域の半分を超えて、表人格として出てきた場合、それは誰よりも凶悪で周りに危害を加える危険性があるとして、他人格を含めた人格の消去を行うことに決めていた。
        しかし、「悪人」本人はそんな自分の宿命を認めておらず、自分の生まれてきた意味を模索していた。そこへ楽園内に入ってきた、似たような境遇である「侵食の律者」に助力。自分の思考領域に匿い、ヴィルヴィの身体の主導権を剥奪、「古の楽園」を混乱の渦へと陥れた。
        そんな「古の楽園」存亡の危機に立ち合った芽衣は、十三英傑たちの決死の協力のもと、「至深の処」がヴィルヴィの記憶空間と直結していることを突き止め、途中「詐欺師」の助力も得て、「悪人」を追い詰めた。
        戦闘を経て、生まれた瞬間から消えることを義務付けられていた「悪人」は、そこで自分の生まれた本当の意味を諭され、最後は芽衣と「詐欺師」によって葬られた。

      • 「対ケビン武装・タイプ5」人為的崩落をコントロールするための人格だが、理性が目覚めなかった失敗作。
      • 「講師」球体型ロボのAIとして搭載されているヴィルヴィ。
      • #region(???)
        「詐欺師」:元人格でありヴィルヴィ本人。表に出てくることはほとんどなく、分割した8人の人格のカウントには含まれていない。他の人格と比べ、穏やかな性格で、これといった才能を持ち合わせていない。本人はそんな何者にもなれない自分に嫌気が差し、思考分割という能力に目覚めた。元来優柔不断なため、自身の大半の意思決定を「指揮者」の人格に委ね、あとのことは生み出した人格たちに身体を明け渡し、自分は意識の深層へと潜った。
      • これらの人格を総称して、『「螺旋」のヴィルヴィ』と呼んでいる。
    • 火を追う蛾に所属する以前は、対立した立場におり、特に最強と名高かったケビンを仮想敵と定めた兵器を開発する事に尽力していた。それらの兵器を総称して「対ケビン武装」と呼ぶ。
  • 第六位「鏖滅」千劫
    火を追う十三英傑第六位、「鏖滅」の銘を持つ狂戦士。
    『全てを殺し尽くせ』
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    • 漆黒の仮面を被っている。火を追う蛾に入る前から仮面をつけており、火を追う蛾の暗部「毒蛹」に所属していた名残り。
    • 英傑の中ではケビン、エリシアに次ぐ戦闘力を持つ。
    • 融合している崩壊獣は帝王型崩壊獣「非天」。超変手術の副作用として「認識の異化」が現れたという。
    • 非常に攻撃的な性格で、口を開けば常に憤怒や憎悪を口にし、相手を煽るが、時折仲間想いな一面を垣間見せる。特にエリシアや同じ「毒蛹」に所属していたサクラなど、一部の人間には対応の仕方も少し変わる。
    • 「黄昏の街」出身者。彼はそこで療養所の運び屋として働いていた。
    • 融合戦士になる以前から尋常ならざる戦闘能力を有しており、融合戦士であったサクラとも渡り合える力があったとされる。
  • 第七位「天慧」スウ
    火を追う十三英傑第七位、「天慧」の銘を持つ医師。
    『心ひとつで存在し 意識ひとつで変わる』
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    • 常に目を瞑り、全てを悟っているかのように物を語る。
    • 精神感知型融合戦士の一人。融合している崩壊獣は帝王型崩壊獣「マーユーリー」。第八律者の眷属のような崩壊獣だったという。
    • スウが「人為的崩落」を起こした姿についてはサクラが「クジャク」と表現している。
  • 第八位「刹那」サクラ
    火を追う十三英傑第八位、「刹那」の銘を持つ剣士。
    『刹那 森羅断裂』
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    • 4番目に超変手術を受けた融合戦士。
    • 火を追う蛾の暗部、秘密行動部隊「毒蛹」に所属していた。
    • 超変手術の影響により、頭部に獣耳が生える。
    • 「黄昏の街」での任務を請け負い、そこで千劫やアポニアと出会う。
      前文明での最期

      実の妹でもあった第十二律者と相打ちとなる形で死亡。自身の結末については一切知らない。この結末をサクラの記憶体が知ることでどのような影響をもたらすか不明のため暗黙のうちに伏せられている。

  • 第九位「旭光」コズマ
    火を追う十三英傑第九位、「旭光」の銘を持つ少年。
    『長い黒夜でも 旭光は常に明るい』
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    • 非常に口数が少なく、他者との対話においても一言二言あるいは無言で返すことが多い。しかしそれは、返答を頭の中で考えに考えている結果である。
    • 表向きにはクールで距離感があるように見えるが、実は正義感が強くヒーローに憧れる優しい少年。自身の持つヒーロー像に最も近いケビンを内心慕っている。
    • グレーシュと主に行動を共にしている。グレーシュ曰く「コズマは子供が好きだから」という誤解を招かれない理由で彼女本人は納得しているが、本当は彼女の出生と十三英傑が第九律者と対峙した際の出来事に関わる理由がある。
  • 第十位「無限」メビウス
    火を追う十三英傑第十位、「無限」の銘を持つ科学者。
    『蛇があなたを食べちゃうわよ~』
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    • 3番目の融合戦士。
    • メイと並び称されるほど秀才な科学者。しかし、自他を問わず犠牲を厭わない姿勢から周囲からは異常者として扱われている。
    • メイの発明した超変手術を改良し、自身も融合戦士の身となる。崩壊獣の因子は審判型崩壊獣「シェーシャ」第三律者に連なる崩壊獣で雷を操り、蘇える能力を持っていたという。
    • 超変手術の副作用として「蘇生」の能力を獲得するが、蘇るのに大量のエネルギーを消費する上、蘇るたびに肉体が徐々に幼く退行していく。
    • 自身の研究室で起きた第十律者に関するとある事件について記憶が曖昧だというが…
    • 彼女の理念をもとにヨルムンガンドが創設された。もともと「蛇」とは彼女を表す名。
    • 機械生命体「灰蛇」や「クライン(武装人形)」を創り出した張本人。
    • 第八律者の意識操作能力を研究し、その応用で「意識転移」技術を確立。自分の人格を元にしたデータ上の存在「記憶体」を創ることに成功。のちにそれはヨルムンガンドの理念の核となり、古の楽園や、聖痕技術にも転用されるようになる。
      前文明での最期

      誰よりも死を恐れていた彼女は、超変手術によって「不死」の能力を得たことに当初は歓喜していたが、何度も死を経験し、若返りを経る内、次第にこの能力の行く末が非常に残酷なものであることに気づき始めた。そしてその不信感は、エリシアの死によって決定的なものとなり、同時に「不死」であったはずの身体も徐々に衰弱するようになっていった。死期を悟った彼女は最期に、自分の研究によって生み出した存在“灰蛇”や自身の“記憶体”を、「メビウス」という存在の延長線上にあると位置付け、自分の“続き”を託して、永遠の眠りへとついた。

      真相 ※ネタバレ注意

      メビウスが「不死」の能力を失うことになったのは、エリシアの死を起因とした自身の能力の否定が要因ではなく、メビウスの記憶体による同期干渉が元凶。記憶体のメビウスは、本体とは裏腹に自身の「不死」の能力を肯定しており、弱腰になった本体を見限り間接的に殺すことで、記憶体である自らを「“唯一”にして“本物”のメビウス」として位置づけた。
      そして、より自身の存在を高位のものとするため、「古の楽園」を訪れる者に「贈りもの」と称した『意識転移』技術による身体の乗っ取りを行うことで現実世界へ赴こうと画策している。

  • 第十一位「群星」グレーシュ
    火を追う十三英傑第十一位、「群星」の銘を持つ小さな画家。
    『見て 私たちの色 ここに残ってるよ』
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    • 純粋無垢な女の子。
    • 絵の才能があり、よく一人で絵を描いている。
    • 非常に繊細な感性の持ち主で、その感受性の高さから、一定の時間以上接していた人物の性格や口調に影響されやすく、グレーシュ本人の人格までも変わってしまう。リセットするには、彼女が絵を一枚描き上げる必要がある。
    • 本人の自我、本来持ち合わせている性格はあるにはあるが、エリシア曰くそれは天使とも悪魔とも言えるほど無垢な存在だと云う。
    • エリシアを「お姉ちゃん」、アポニアを「お母さん」、それと本人に悪気はないのかメビウスを「おばさん」呼びする。
  • 第十二位「浮世」華
    火を追う十三英傑第十二位、「浮生」の銘を持つ若き戦士。
    『人生というものは 失敗を経て成功するものです』
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    • メビウス博士主導のMM配剤による実戦テストで融合戦士に覚醒した。
    • 崩壊獣の因子は「迦楼羅」
    • 融合戦士に覚醒した副作用として「完全記憶能力」を授かり、あらゆる出来事の一挙手一投足見たもの全てを記憶しすることになる。この完全な記憶における「経験」を反復習得することで非常に早く、練度も高い戦士として成長していったという。
    • 記憶体となった彼女もこの記憶能力を持っているが、5万年という時を過ごす中でこの副作用による膨大な記憶量に脳が耐えられず、一定の期間毎に一部の記憶を除いてリセットしている。
  • 第十三位「空夢」パルドフェリス
    『人生は結局「空夢」みたいなものだよ』
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    火を追う十三英傑第十三位、「空夢」の銘を持つ楽園商店の店主。
    • 自称「最弱」の英傑。戦闘能力に自信はなく、英傑たちの中でも、補給班として活動していることが多い。
    • 収集癖があり、色々なところから価値を問わず物を集めてきては、それを元に商売している。
    • 彼女の収集物は第三者が見れば一見ガラクタにしか見えなくとも、他の人が使わなくなったモノ、無くしたと思っていたモノ、忘れかけていたモノなど特定の人には価値ある品であることが多く重宝されている。
    • 危機察知能力や空間把握能力に優れ、脇道や獣道を含め誰も知らない通り道を自在に移動し、緊急時の避難先や逃げ道としている。
    • 「黄昏の街」出身者。日常的に物騒なその街で、彼女は自分なりの信念を持った義賊として、彼女なりの生き方で日々を生き抜いてきた。
    • 何よりも"自由"を愛し、楽観的で誰とも馴染みやすい。
    • お金やキラキラしたものに目がない。
    • 移り身が早く、すぐに下手にでて相手に媚を売る。そして、どうしようもなくなった時は自慢の逃げ足の速さで退散するのが、彼女なりの出世術としている。またその一環として、「旦那」など相手を敬うような呼び名をすることが多い。
    • 「缶ちゃん」と名付けられた猫の(一応)飼い主であり、傍にいることが多い。ただし、古の楽園の外でその猫を見た者はおらず、彼女の認識によって生まれた楽園の中のみの存在であるとされている。
      前文明での最期

      崩壊の神を打ち倒すための足掛かりとして、数多の並行世界の入り組む未知の虚数空間から、崩壊の神のいる空間へと通ずる崩壊の扉を見つけ、それを開く役割を担う。ただしそこは、高い対崩壊耐性を持つ融合戦士すらも耐えることの出来ない致死量の崩壊濃度で満たされた場所であり、それは当事者の死を意味するものであった。しかし、誰よりも生きることに執着していたはずの彼女は、それが救いの道と信じ、任務が言い渡されてからも明るく振る舞い、そしてそれを達成してみせた。

三つの計画

前文明崩壊後を考慮し、人類が崩壊に対抗する為MEIが考案した最終手段。

  • 『恒沙計画』
    第二の神の鍵を用い、虚数の樹にある無数の並行世界から崩壊に打ち勝つ方法を探る計画。
    スゥ主導。
  • 『火種計画』
    崩壊後の世界にて、前文明で培った知識や技術を新生人類に伝え、崩壊に再度対抗する計画。
    フカ主導。
  • 『聖痕計画』
    詳細不明。
    ケビン主導。

球体

[添付]
液体魂鋼で作られた量子コンピューター。前文明の知識と科学技術を多く記録している。
このような球体型金属量子コンピューターは数多く残されており、大部分はオットー大主教が所持している。
「伏義の書」の核にも使用されている。

箱.png
立方体の形をした謎の物体。
箱には二種類あり、一方の「崩壊の箱」は緋獄丸を封じ込めた箱であり、崩壊の意志が宿っている。触れたものを擬似律者として覚醒させる力がある。天命はこの箱の持つ崩壊を封印させる力に着目し解明しようとしていた。魂鋼で出来ており、内在する崩壊の意志が弱まった際に第十二神の鍵"地蔵御魂"に変形した。
もう一方の金色の箱は"舎利弗"と呼ばれ、手にしたものは無限の叡智を手に入れられるとされている。アポカリプス家が初代から代々受け継ぎ、現在はオットーの使用により第一神の鍵"虚空万象"であると判明している。

また、関係を示唆する描写はないが、両者は第二次崩壊にて第二律者の創り出した"無限回廊"に酷似している。無限回廊は、空間を歪曲させた壁で覆われた、本来脱出不可能の無限空間であり、セシリアとジークフリートを幽閉させるために使用された。

コメント

  • んん?ヴィルヴィの人格って「魔術師」「指揮者」「博士」「コック」「悪人」「講師」「タイプ5」で合ってる? -- 2022-07-21 (木) 15:39:36
  • ケビンはメイの言うことに絶対従う人類最強なだけであって、本人にリーダー適性はないって言ってなかった? -- 2022-07-24 (日) 20:04:01
  • この騒動のなか、生死不明のサクラと浄罪七雷の行方が気になる。間違いなく今後の展開に何かしら意味がある筈で、まさかガチャ回させるために登場した訳ではあるまい。あと、古の楽園にある神の鍵ってやっぱり持ち出せない設定なんだろうか。 -- 2022-07-26 (火) 05:07:20
    • 緋獄丸と一緒にいた八重桜と十三英傑のサクラは同一人物なんですか? -- 2023-01-21 (土) 20:42:07
  • チャプター28とチャプター29の間のストーリーってどこで読めますか?チャプター29序盤で回想シーンがあるけど知らないキャラクターが出てきて困惑してます。 -- 2022-08-29 (月) 12:43:15
    • 古の楽園で読めます ひたすら周回しないと行けないけど -- 2022-08-29 (月) 16:18:02
  • まだ最終章?残ってるけど、古の楽園編思った以上に重要な話だった。始まった当初は単純に前文明がどうやって失敗したかをなぞって現代に生かそうみたいな話になるかと思いきや現代キャラの成り立ちにガッツリ影響ある話だった。 -- 2022-09-06 (火) 22:32:47
  • エリシアって律者ナンバリング的に何が正解なんだろ 第零律者って本国版Wikiには書いてあるけど... 13でもないしなあ -- 2022-09-07 (水) 12:06:19
  • 地蔵御魂って今後ストーリー出るのかな、オットーの知らない神の鍵ということでかなり重要な役回りが期待されてたが肝心のオットーがもう死んじゃったし。 -- 2022-09-17 (土) 03:40:53
  • 古の楽園振り返り動画見るに、前文明の終焉の律者はやっぱキアナなのかね羽の形的に。でも、それだとフカは覚えてるだろうから違うのか、あえて反応してないだけなのか。 -- 2022-09-19 (月) 22:27:04
    • キアナが終焉の律者じゃなくてホヨバースの設定に深く関わるキャラはみんなキアナ顔なんじゃない?オットーやメイ博士なら何か知ってそうだが -- 2022-09-21 (水) 21:47:41
      • 原神を見るにその可能性もある。ただ、崩壊学園の流れから行くと前文明時代のキアナなのかなと。まあMEI博士も芽衣パイセンとの関連性特に言われてないから前文明は前文明で別物かもしれんけど。 -- 2022-09-21 (水) 22:16:13
  • 華の同級生にキャロルいたんだけど、あの子何歳なの? -- 2022-09-21 (水) 17:03:30
    • 前文明のキャロル的な人物であってキャロル本人ではないかと。不思議なことに、崩壊3rdでは「イヤどう見てもソックリじゃないですか」っていう人物に対し特別な反応をすることがないので、我々から見れば似ていても、ゲーム内の人物からすれば別人ということはあり得る。なので、華と同じ位の年齢かと。 -- 2022-09-23 (金) 15:23:35
      • メビウスの仕込みで前文明と現文明の律者が同じ能力になってるって最新章で判明したし、その余波じゃないかな。桜とか姫子もそうだし -- 2022-10-10 (月) 18:36:03
  • 現実のグレーシュのその後が気になるな…。確か宇宙(月?)に避難したかのような描写があったが、彼女の描く絵と後崩壊書のモンスターが酷似しているのと何か関係あるんだろうか -- 2022-09-25 (日) 04:37:52
    • 方舟計画についての記述とか書いとくべきか...?ちょくちょく触れられてるしHoYoが何かしら伏線張ってるのは分かるがどう言語化したらいいのかが分からないのがなんとも。表面的にどういう計画かだけなら至極簡単に、宇宙に希望を求めてロケットを飛ばす計画って説明できるんだけどなんか聖痕計画並みに裏がありそうで仕方がない。 -- 2022-11-24 (木) 04:06:11
  • なんか本編が最終章突入した感あるが、シン・マールの掘り下げが行われないまま本編完結しそうな予感がする。 -- 2022-12-20 (火) 22:44:18
    • まあこっちだとシンは操作キャラにもなってないしキャラも多いからしょうがない。孤児院組としてウォッカガールズ出しちゃったし。学園のほうでは結構出てくるから学園やろう。 -- 2022-12-23 (金) 11:07:20
  • 以前ここに書いたカールがジョイスって考察当たってた。やったね。 -- 2023-01-08 (日) 00:27:43
  • 芽衣はネゲントロピーにコンケストジェムを埋め込まれる手術を受けているけど、幼少時誘拐説や父親の釈放の取引き説や崩壊エネルギー耐性の高さから自発的に受けた説等、何故かいっぱいあって手術の経緯が判らなかったけど、母親の病気が遺伝した重篤の娘の命を救う為に、父親の竜馬の合意の元で手術した事がわかって、ようやく長年の疑問が解けてスッキリした。 -- 2023-01-24 (火) 05:23:01
  • 人の律者は自称だけど起源の律者は他称じゃないかな。起源の権能という言い方的に -- 2023-10-09 (月) 17:46:51
  • そろそろ第1.5部のこともまとめていくべきなのかな。 -- 2023-11-22 (水) 05:10:07