オランダ

Last-modified: 2015-09-11 (金) 03:06:05

目次

オランダ(NL)

オランダ軍は本国と蘭印に分かれ、さらに陸軍航空隊と、水上機を含む海軍航空隊に分かれていた。各航空隊の規模は非常に小さく、ドイツ軍の侵攻を受けた1940年5月の時点で、本国で実用に耐える戦闘機はフォッカーD.XXI単座戦闘機が28機、フォッカーG.I双発複座戦闘機が23機しかなかった。その他の実戦機を合わせても百数十機であり、20倍以上のドイツ空軍に対して局地的には戦果をあげたものの、5日間の戦闘で壊滅した。

オランダ機キャンペーン

付属のダイナミックキャンペーンは蘭印空軍を扱ったもの。
ver4.09の公開を受けて、オランダ本国空軍のスタティックキャンペーン「Illusions, Incidents and Invasion」が有志により製作・公開された。またフィンランド空軍のフォッカーD.XXIキャンペーン「Fight for Survival」も公開されている。入手はMission4Today等から。

フォッカーD.XXI

D.XXI.jpg
1936年に初飛行した、固定脚の単葉戦闘機。鋼管羽布張り・木製主翼の混合構造で、当初は蘭印での使用が予定されていたが、後に発注が取り消されたため輸出にまわされ、フィンランドやデンマークが購入・ライセンス生産することになった。オランダ本国軍も西方電撃戦時に使用している。

フォッカーD.XXI SARJA3 初期型/後期型

(4.09より)
1936年夏、フィンランド空軍は、ごく安価であること、及びライセンス生産が可能であることから、フォッカーD.XXIの採用を決定した。 フィンランドのタンペレ工場はマーキュリーエンジンのライセンスを持っており、またスキーの装着が容易であることも決定に影響した。この機種は当時最高の戦闘機ではなかったが、ソ連の爆撃機に対しては十分に有効であると考えられた。
フィンランドでは「フォッケル」と呼ばれ、冬戦争では第24・26戦隊の35機のフォッケルが防空の主力となった。I-16と同等の飛行性能で操縦性に優れ(ただし機首上げ時に失速しやすい癖があり、着陸は難しかった)、スキーを装備しても性能が落ちなかったため、パイロットの錬度の差もあって、冬戦争では損失12機に対して121機を撃墜する戦果を上げた。

SARJA3は輸入した7機、限定ライセンス生産した14機に続いて、21機が生産された型。それまでの型とほぼ同一の機体である。初期型は冬戦争に使用された機体、後期型は継続戦争で使用された、防御を強化した機体を表わしている。

※一部のフィンランド軍パイロットは、右の機首機銃には曳光弾のみ、残りの機銃には曳光弾なしとしていた。これは曳光弾の一つの連続した流れを作って、照準を楽にするためであった。この武装はオプションで使用できる。
※通常は筒型照準器だが、デフォルトスキンを使う場合は40%の確率で、ユーザースキンを使う場合はスキンフォルダのCustomization.iniファイルで指定すれば、光学照準器を使用できる。

 離陸重量:1970/2060kg、全長:8.2m、翼幅:11.0m
 エンジン:ブリストル・マーキュリーVII、840hp
 最高速度:342km/h(海面)、418km/h(5000m)
 上昇限度:11000m、航続距離:950km
ゲーム内データ
 離陸重量:1970.01kg(Late:2060.01kg)、急降下限界速度:650km/h
 最適上昇率(海面高度):176km/hで11.25m/s(Late:10.53m/s)
 最適旋回時間(高度1000m):248km/hで19.1秒(Late:20.15秒)
武装
 武器1:ブローニング7.7mm機銃×4、各500発/25秒
その他
 プロペラピッチ:固定
 過給機切替:なし
 燃料混合比:高度5100mで80%、6800mで60%に切替
 着陸脚固定、ラジエータ操作なし、トリムはエレベータのみ
 マイナスGでエンジン停止、コクピット開閉あり(地上でのみ座席位置切り替え可能)

  • スロットルを閉じたときの沈み込みが激しく、また速度を落としすぎるとエレベータが効かなくなって機首が落ちる。着陸時のスロットル操作には注意が必要。 -- 2009-10-08 (木) 04:14:13
  • 冬マップで使用すると、着陸脚がスキーに変わる。 -- 2009-10-14 (水) 04:08:33
  • 急降下は570km/hでもフラッターを起こさないことを確認。ただしフルスロットルで500km/hを越えると過回転でエンジンが壊れる。高度3~4000mで2400~2500RPMぐらいが一番パワーが出るらしい。 -- 2009-12-22 (火) 00:11:18
  • 低速での運動性が悪く、旋回中にいきなり失速する癖もある。格闘戦にはまったく不向きか? -- 2009-12-22 (火) 04:21:23
  • 失速スピンの前兆が少なくて失速特性も良くないので気を使うが、旋回そのものは悪くない。但し同時代相手だと速度でも旋回でも負ける。 -- 2009-12-24 (木) 21:17:13
  • 地味に上昇力は同時代最高レベル。 -- 2010-09-21 (火) 00:26:07
 

フォッカーD.XXI SARJA4(AI)

(4.09より)
冬戦争の後、マーキュリーエンジンをブリストル・ブレニム爆撃機にまわすためにエンジンを換装した型。50機が生産され(FRw-118~167)「ワスピ」と称されたが、性能はマーキュリーエンジン搭載の「フォッケル」に比べかなり低下しており、第30戦隊で最初は戦闘機、後には偵察機として使用された。

 離陸重量:2400kg、全長:8.2m、翼幅:11.0m
 エンジン:プラット&ホイットニーR-1535ツインワスプジュニア、825hp
 最高速度:354km/h(海面)、361km/h(2500m)
 上昇限度:m、航続距離:800km
武装
 ブローニング7.7mm機銃×4、各300発

 

フォッカーD.XXI オランダ軍仕様(AI)

(4.09より)
1937年12月31日、オランダ空軍は2個飛行隊分・36機のD-XXIを発注した。1940年5月にドイツ軍がオランダに侵攻したとき、抵抗できたのは28機のフォッカーD.XXIと23機のフォッカーG.Iだけであった。
フォッカーD-XXIはかなりの戦果を上げたが、ほぼ全ての機体が戦闘で失われ、オランダは5日間の戦闘の後に降伏した。

 離陸重量:1940kg、全長:8.2m、翼幅:11.0m
 エンジン:ブリストル・マーキュリーVIII、850hp
 最高速度:342km/h(海面)、446km/h(5100m)
 上昇限度:11000m、航続距離:950km
武装
 ブローニング7.9mm機銃×4、各300発

 

フォッカーD.XXI デンマーク軍仕様(AI)

(4.09より)

デンマークは2機のD.XXIをオランダから購入し、更に10機をライセンス生産した。それらはマーキュリーVI-Sエンジンを装備し、翼下に20mmマドセン機関砲を懸下していた。デンマークのD.XXIは全て、1940年4月のドイツのデンマーク侵攻の際に地上で破壊された。

 離陸重量:1750kg、全長:8.2m、翼幅:11.0m
 エンジン:ブリストル・マーキュリーVI-S、645hp
 最高速度:332km/h(海面)、395km/h(4274m)
武装
 ブローニング7.7mm機銃×2、各500発
 ガンポッド:マドセン20mm機関砲×2、各60発