MOD機体/イタリア

Last-modified: 2020-04-19 (日) 03:46:18

本ページは、イタリア製MOD機体のうち朝鮮戦争より前に計画・設計・製造された「1946本来の時代まで」のみのページです。それ以降の現代機MODについてはMOD機体/イタリア現代機に分けてあります

イタリア

Breda Ba.65

Breda Ba.65はブレダ社が単発多用途機Ba.64を改良して開発・生産した全金属製単発単葉の地上攻撃機である。
1935年から1939年にかけて製造され、イタリアのスペイン遠征軍の一員としてスペイン内戦のナショナリスト派
反乱軍に参加、WWIIにおいてもイタリア空軍の戦力として主にアフリカ戦線で戦った。

 

初期型はイタリアの自動車・発動機メーカーのIsotta Fraschini(イゾッタ・フラスキーニ)がライセンス生産
したノーム・ローヌ14Kエンジン(800馬力)を搭載していたが、非力で特に複座で性能低下が顕著だったため
後期型はフィアットA80 RC41エンジン(1000馬力)搭載とされた。
エンジンの違いでの別形式名はつけられておらず、
 Ba.65 - 単座型
 Ba.65bis - 複座型(後方防御銃座もしくは練習機型)
 Ba.65bisL - ブレダL型後方銃塔複座型
 Ba.65bisM - 潜水爆撃用途複座型
という区分がされていた。
単座型で生産され、後で複座型bisに改造された機体も多いとのこと。

 

IL-2 1946向けMODでは名称の付け方が誤っていると思われ、
 MOD名 TurretL → 史実ではただのbis
 MOD名 TurretM → 史実ではbisL
とするのが正しそう。

 

機体の抵抗が大きく飛行速度がとれず、安定性も悪い、爆撃精度が悪いと欠点の多い機体だったが、
スペイン内戦ではエブロ河の橋梁攻撃を成功させ落橋させるなど戦果も挙げた。
ダイブブレーキを持っていないが、急降下爆撃も行ったと書かれている。
Ba.88やCa.310といった本機の後継機となるべき新型機が失敗続きだったため、時代遅れの性能になっており
砂や高温での故障が多発もしていた北アフリカ戦線から引き上げられることがなく前線に居続け損耗し1941年
に稼働機が無くなった。

 

50kg小型爆弾4発を胴体内に縦収納し、それ以外に主翼に計4箇所の爆弾懸架可能ハードポイントを持つ。

 

対応本体バージョン: 4.09m , 4.10.1m , 4.11.1m , 4.12.2m , (おそらく4.13.4mも可) (4.09m向けは別トピックで配布)
収録済MODパック: B.A.T.- TGA、WAW
単体配布場所: SAS - Italian_Singles
動作に必要な他MOD: (Auto)DiffFM対応環境
単体配布は7サブタイプでアーカイブされているが、B.A.T.では "K14 Biposto" が省かれた6サブタイプ収録かな?

Ba.65 (Gnome Rhone K14)

Ba65_GR_ss.jpg
(スクリーンショットは単座型)

 

ノーム・ローヌ14Kエンジン搭載型で単座・複座bis(MODではTurretLと呼称)・複座bisL(MODではTurretMと呼称)
の3種類がMOD化されている。
エンジンの非力さを考慮しMODにおいては主翼のハードポイントを2箇所しか使っていない。
また空気抵抗が増大するbisLは史実のK14エンジン機にはごく少数しか造られなかったそうである。

Ba.65 (Fiat A80 RC41)

Ba65_FiatM_ss.jpg
(スクリーンショットはMOD内名称TurretMの史実bisL複座型)

 

フィアットA80 RC41エンジン搭載型。同じく3種類のサブタイプをMOD化。
主翼ハードポイント4箇所に50kg爆弾を吊るすLoadoutが増えている。

 

単体配布のパッチでフラップを下ろした時に前縁スラットも連動して下りる史実再現挙動が追加されたそうだが
B.A.T.の3.8.2時点ではパッチが適用されていないのか前縁スラット挙動が見られない。

Breda Ba.88

Breda Ba.88はブレダ社が試作した双発高速戦闘機が期待された高性能を実現していたことをうけ、爆装能力を
追加して戦闘爆撃機として仕立てたものである。
原型機は1936年に初飛行、戦闘爆撃機としての実戦配備は1939年。
愛称のLinceは山猫の意味。
イタリア空軍近代化の象徴として期待された本機だったが、前方固定機銃や背部防御銃座を載せ爆弾を搭載すると
速度低下が激しく、飛行安定性も著しく欠いたうえ整備性も悪く、1940年にリビア派遣が行われるもすぐにイタリア
に引き上げられ実質的に飛行停止扱いとされた。

 

胴体の爆弾倉も爆弾を完全に内部に収納できるものではなかったようで、100kg爆弾であっても半埋め込み状態で
爆弾が露出したままとなるので空気抵抗が大きそうに見える。

 

対応本体バージョン: 4.09m , 4.10.1m , 4.11.1m , 4.12.2m , (おそらく4.13.4mも可)
収録済MODパック: B.A.T.- WAW
単体配布場所: SAS - 4.09Rebels (4.09m以外向けも同じトピックの共通アーカイブで飛ぶみたい)
動作に必要な他MOD: (Auto)DiffFM対応環境

Ba.88 Lince

Ba88_ss.jpg

"Trop"は熱帯(Tropical)の意味でエンジン吸気に砂塵対応フィルター付きと思われるが、デフォルトスキンは違うが
3Dモデルとしての外見に変化はなさそう?
フィルターのぶんだけエンジン性能も低下しているのか?そこまで調査していないが。

FIAT BR.20

BR.20はフィアット社が開発・製造した双発爆撃機で、スペイン内戦からWWIIにおいて活躍した。
愛称はコウノトリを意味するチコーニャ(Cicogna)。
初飛行は1936年で、全金属製(胴体後部のみ羽布張り)、引き込み脚など当時としては近代的な機体であった。
胴体全体が角ばっており直方体形状なのが外見上の特徴。
スペイン内戦では敵対するスペイン人民戦線のI-15戦闘機より高速であるなど優位性を持っていたが、
イギリス空爆でハリケーンなどと対決することになると飛行性能や防御力が時代遅れで甚大な被害を出した。
胴体内の爆弾倉に最大1600kgの爆弾を搭載できる(MODでは爆弾倉扉の開閉に専用キーを用いず勝手に行われる)。

 

対応本体バージョン: 4.09m , 4.10.1m , 4.11.1m , 4.12.2m , (おそらく4.13.4mも可)
収録済MODパック: B.A.T.- WAW
単体配布場所: SAS - 4.09Rebels (4.09m以外向けはTwins?)
動作に必要な他MOD: (Auto)DiffFM対応環境

 

MODでは4サブタイプが収録されているが、エンジン型式・出力の違いと背面防御銃座の違い?
搭載できる爆弾の量や種類は共通なようだ。

BR.20 Early

BR20early_ss.jpg

基本タイプの初期型。
Earlyのつかない基本タイプとの差異は不明。

BR.20

基本タイプ。
Earlyを含め233機生産。

うち85機は日本陸軍から発注されたもので輸出され、イ式重爆撃機の呼称で日中戦争の長距離爆撃に使用された。
日本では援護の戦闘機無しの作戦投入によって中国側の迎撃が容易で大きな被害を出しつつも、九七式重爆撃機(キ21)
登場までのつなぎとして働いた。

BR.20M

機首を延長するなどの改良型(MODの3Dモデルで正確に再現されているかは不明)。
Late (bis)とあわせて264機が生産された。

BR.20M Late

BR20Mlate_ss.jpg
本MOD内ではBR.20M Lateと呼称されているが、一般にはBR.20bisと呼ばれているサブタイプと思われる。
機首を再整形し、またエンジンを強化した最終型。

FIAT CR.32

FIAT社がチェレスティーノ・ロザテッリ(Celestino Rosatelli)の設計で生産した複葉戦闘機。1933年初飛行、1935年から実戦配備。

この機体をさらに改良したものがstockゲームにも収録されているCR.42なので、下翼が短い複葉をW字型支柱で
固定している、スパッツつき固定脚など外見上の一致点も多い。
一方で本機は水冷V12エンジン(FIAT A.30 600hp)を採用し機首が円錐のように絞り込まれた下方に筒状の
ラジエターを抱えた形な一方で、CR.42は空冷星型14気筒エンジン(FIAT A.74 R.C.38 840hp)でエンジンが
露出した太い機首となった点は目立つ違いとなっている。

 

初期量産型と4番目の量産型が別個にMOD配布されている。

CR.32

初期量産型

 

対応本体バージョン: 4.09m , 4.10.1m , 4.11.1m , 4.12.2m , (おそらく4.13.4mも可)
収録済MODパック: 無?
単体配布場所: SAS - Italian_Singles
動作に必要な他MOD: (Auto)DiffFM対応環境?

CR.32quater

CR32_ss.jpg
4番目の量産型

 

対応本体バージョン: 4.09m , 4.10.1m , 4.11.1m , 4.12.2m , (おそらく4.13.4mも可)
収録済MODパック: B.A.T. - TGA, WAW
単体配布場所: SAS - Italian_Singles
動作に必要な他MOD: (Auto)DiffFM対応環境?

FIAT G.12

G.12はフィアット社が製造した軍用輸送機・民間旅客機で、1940年に初飛行。
軍用・民間用あわせて30機が生産された(後述のG.212分を除く)。

全金属製で引き込み主脚を持った低翼単葉三発機で、機首・左右主翼にレシプロエンジンを1基ずつ持った
当時のイタリア航空機メーカーが大型機のレイアウトとして好みCANTやSavoia-Marchettiでも見られる
レイアウトとなっている。

民間旅客機型ではエンジン強化型の登場で14人乗り→18人乗り→22人乗りと輸送力が増えていった。
軍用では兵員と貨物のどちらにも対応できる構造だったようだ。

 

WWII終戦後の1947年から、アメリカ製の強力なエンジンを使用してG.12を全面的に大型化し30人以上の
乗客を輸送できるG.212に発展し、これが20機ほど生産された。

 

対応本体バージョン: 4.09m , 4.10.1m , 4.11.1m , 4.12.2m , (おそらく4.13.4mも可)
収録済MODパック: B.A.T.- WAW
単体配布場所: SAS - 4.09Rebels
動作に必要な他MOD: (Auto)DiffFM対応環境

 

G.12T

FIAT_G12T_ss.jpg
イタリア王立空軍で使用された軍用輸送機バージョン。

FIAT G.50 Freccia

G.50B

レジアーネ Re.2001

Re.2001 Ariete I

レジアーネ Re.2005

Re.2005

IMAM Ro.37

Ro.37はIndustrie Meccaniche e Aeronautiche Meridionali (南伊航空機械産業株式会社、IMAM)が設計・製造した
複葉二座単発の多目的(偵察・軽爆撃)機である。
IMAMはWWI特需に乗って会社を大きくし自動車や鉄道車両の製造に関わっていたニコラ・ロメオ (Nicola Romeo、
後に彼の自動車会社が合併を経てアルファ・ロメオとなる)が傘下の鉄道製作所でフォッカー C.V-Eのライセンス
生産で飛行機製造に乗り出し、部門を独立させて設立された会社である。その1号機であるC.V-EがRomeo Ro.1を
名乗ったことを引き継いでIMAM設立後の機種もRo.型番となっていた。

 

IMAMではRo.1の性能向上型としてRo.30を試作したが、イタリア王立軍からの受注が得られず量産に至らなかった。
そこでさらなる改良型として生み出されたのがRo.37で1933年に初飛行し、600機以上が生産された。
後にBa.88が受け継ぐことになるLince=山猫の愛称をつけられた。
前期型はフィアットA.30 R.A. 水冷V12エンジン(560hp)を採用していたが、後期型はピアッジョ・ステラP.IX R.C.40
空冷星型9気筒エンジン(600hp)に変更されたため機首の外見が大きく変わった。
第二次エチオピア戦争、スペイン内戦などにイタリア王立空軍の戦力として参戦したほか、性能や信頼性が十分な
後継機に恵まれなかったことからWWIIにおいても引き続き戦力扱いされていた。

 

対応本体バージョン: 4.09m , 4.10.1m , 4.11.1m , 4.12.2m , (おそらく4.13.4mも可)
収録済MODパック: B.A.T.- TGA, WAW
単体配布場所: SAS - Italian_Singles
動作に必要な他MOD: (Auto)DiffFM対応環境

 

Ro.37 bis

IMAM_Ro37bis_ss.jpg
空冷星型エンジンを持つ後期型。

IMAM Ro.57

Ro.57はIndustrie Meccaniche e Aeronautiche Meridionaliが試作した単葉単座双発の重戦闘機とそれから
派生して量産された戦闘爆撃機である。
当初は重戦闘機・長距離迎撃機として設計・試作され1939年に初飛行したが、エンジン出力(840hpのフィアットA.74)
が十分ではなく迎撃機に必要な上昇力や敵の大型爆撃機に対する破壊力が不足(兵装は12.7mm機銃が2門のみ)
していたこと等の理由でいったん量産は見送られた。
IMAMではRo.57にダイブブレーキや爆弾懸架装置、機首下面に20mm機関砲2門を追加する等の改設計を加えて
戦闘爆撃機にする案を提示し、この機体がRo.57bisとして1942年にイタリア王立空軍から発注された。
兵装追加により飛行速度は60km/hほど低下した。
しかし双発であることからコスト高なこと、戦争の推移・時局による優先的に生産すべき機種の変化などが
あり量産されたのは50機だった。

 

対応本体バージョン: 4.09m , 4.10.1m , 4.11.1m , 4.12.2m , (おそらく4.13.4mも可)
収録済MODパック: B.A.T.- WAW
単体配布場所: SAS - Twins
動作に必要な他MOD: (Auto)DiffFM対応環境

 

Ro.57 bis

IMAM_Ro57bis_ss.jpg
戦闘爆撃機として量産されたタイプである。
MODが携行できる爆弾は500kg爆弾を胴体下に1発か200kg爆弾を左右主翼下に1発ずつか。
実機の固定兵装は2x 12.7mm機関銃 + 2x 20mm機関砲のはずだが、MODでは2x 20mm機関砲がついていない。

Caproni Ca.133

Ca.133はカプロニ社が製造した単葉三発の輸送機・軽爆撃機。
初飛行は1934年で、1935年からの第二次エチオピア戦争に投入された。
民間旅客機向けのCa.101を大型化・強化・洗練した機体で、鋼管骨組みに羽布張りが基本だが金属外皮も
部分的に取り入れられている。
左右のエンジンと主脚は鋼管のみで胴体・主翼とつながっている。

 

まともな対抗戦力が無かったエチオピアでは活躍したCa.133だったが、つづくスペイン内戦ではスペイン
人民戦線のI-15など戦闘機に対して、また大口径の対空砲に対しても脆弱で被害を出した。
性能の限界が見えてきた爆撃機としてより、輸送機として後方支援に就くほうが効果的な活躍ができるとの
評価もあったが、WWIIが始まってからのアフリカ戦線では引き続き軽爆撃機としても使用され、連合軍側の
基地や輸送トラック部隊への空爆で成果を上げた。

 

また胴体を延長して乗客数を増やしたサブモデルはCa.148を名乗る。

 

対応本体バージョン: 4.09m , 4.10.1m , 4.11.1m , 4.12.2m , (おそらく4.13.4mも可)
収録済MODパック: B.A.T.- TGA, WAW
単体配布場所: SAS - Heavies
動作に必要な他MOD: (Auto)DiffFM対応環境

 

外見はスクラッチだが遠距離用負荷軽減モデルがついておらず描画負荷は高いかもしれない。
コックピットはSM.81のものを流用。

Ca.133

Ca133_ss.jpg
一番最初に登場した、輸送/軽爆撃機兼用型。
MODではパラシュート歩兵12人または貨物6個、爆装は合計1000kgまでが可能となっている。

Ca.133T

爆装能力や防御銃座を設けず輸送機専任として生産された機体。
280機以上がこのT型で最多生産型。
MODではパラシュート歩兵と貨物のみ搭載可能。

Ca.148

胴体をストレッチした輸送機型。

Caproni Ca.309

Ca309_ss.jpg
Ca.309はカプロニ社が設計・製造したイタリア植民地向けの偵察機・軽爆撃機で1937年初飛行。
それまで偵察任務に用いられていたIMAM Ro.1複葉機を置き換える目的で、民間航空会社向けに8機製造された
小型旅客機Ca.308 Boreaをベースにして生まれた。
愛称のギブリ(Ghibli)は砂漠に吹く熱風の意味で、後にジェット軽爆撃機AMX A-11がその2代目を名乗ったほか
日本のアニメーション制作スタジオ「スタジオジブリ」の語源でもある。

単葉双発で、鋼管骨格に、場所に応じて軽合金表皮あるいは木製合板に羽帆張り、動翼部は羽帆張りなどの
複合構造になっていた。当初から植民地向けであったため、高性能よりは単純構造や整備性の良さを設計の
主眼としており、スパッツ付き固定脚や倒立空冷直列6気筒のアルファ・ロメオ115-IIエンジン(390hp)が
採用された。

当初はイタリアの植民地であったリビアに配備され、WWII開戦によりリビアもアフリカ戦線の一部となった
ことで実戦参加となり、対抗対空戦力の無い場面で戦果をあげた。
イタリア軍がアフリカを失った際にイタリア本国に引き上げられた機体は後方の輸送任務に就いた。

 

ブルガリアでも同国空軍向けが24機が生産され、Kaproni-Bulgarski KB 6またはKB 309 Papagal(鳥のオウム)と呼ばれた。

 

対応本体バージョン: 4.09m , 4.10.1m , 4.11.1m , 4.12.2m , (おそらく4.13.4mも可)
収録済MODパック: B.A.T.- TGA, WAW
単体配布場所: SAS - Twins (Ca.310とまとめて配布)
動作に必要な他MOD: (Auto)DiffFM対応環境?

 

外見はスクラッチだが、遠距離負荷低減モデルが含まれておらず描画負荷は高いかもしれない。
コックピットはスクラッチか流用か不明。

Caproni Ca.310

Ca310_ss.jpg
Ca.310はカプロニ社が設計・製造した輸出向けの偵察機・軽爆撃機で1937年初飛行。
同時期のCa.309と共通した複合構造の単葉双発だが、より高性能を狙って引き込み主脚(引き込んでも
タイヤが半分ほど露出)やピアッジョ・ステラP.VII C.16/35空冷星型9気筒エンジン(470hp)などを採用。
愛称のリベッチオ(Libeccio)は南西の風の意味。

初実戦はスペイン内戦への派遣。
当初の輸出先としてノルウェーやハンガリーと契約していたが、実機を受け取ったそれぞれの国では
Ca.310の低性能に失望し、ノルウェーは第2陣以降のオプションを破棄し、ハンガリーは1940年に残存機
をイタリアに返却した。ペルーやユーゴスラビアには少数が売れたが、その他に大量の購入が期待された
国とはWWIIで枢軸国・連合国に対立して輸出が成立せず、結局最大ユーザーはイタリア王立空軍だった。
イタリアではWWIIのアフリカ戦線で不具合の多かったBa.65の代替も期待されたが、本機も性能の悪さ
や生存性の低さから、軽爆撃機として用いることは敵の脅威度が低い場所でしかできないと認識された。

 

対応本体バージョン: 4.09m , 4.10.1m , 4.11.1m , 4.12.2m , (おそらく4.13.4mも可)
収録済MODパック: B.A.T.- TGA, WAW
単体配布場所: SAS - Twins (Ca.309とまとめて配布)
動作に必要な他MOD: (Auto)DiffFM対応環境?

 

外見はスクラッチだが、遠距離負荷低減モデルが含まれておらず描画負荷は高いかもしれない。
コックピットはスクラッチか流用か不明。

Caproni Ca.311

Ca.311はカプロニ社が設計・製造した偵察機・軽爆撃機で、1939年に初飛行。
1940年から実戦部隊への配備が開始され、イタリア王立空軍が偵察・軽爆撃用途に用いてきた複葉機の
IMAM Ro.37を置き換えた。

ルーツをたどれば同社が民間旅客機向けに試作したCa.306にたどりつくが、Ca.306→308→310→311の
系譜であり、直接的にはCa.310の改良型である。
Ca.310と同じく単葉双発機で、タイヤが半分ほど残るが引き込み主脚を持つ。
当初のCa.311は、Ca.310において試作されたCa.310bisで採用された、弾頭のように滑らかで段のない
ガラス張りの機首を採用し、また側面も偵察員が周辺監視をしやすいようガラス面積を大きくとっていた。
しかしこの空力的に有利そうな構造は、被弾に対して脆弱であったほか、パイロットの視界が光線の
乱反射などによって奪われやすいといった欠点が発覚し、段差を復活させパイロット前面は長方形の
ガラスにする改設計が行われた。

 

対応本体バージョン: 4.09m , 4.10.1m , 4.11.1m , 4.12.2m , (おそらく4.13.4mも可)
収録済MODパック: B.A.T.- WAW
単体配布場所: SAS - Twins (2サブタイプまとめて配布)
動作に必要な他MOD: (Auto)DiffFM対応環境?

 

外見はスクラッチだが、遠距離負荷低減モデルが含まれておらず描画負荷は高いかもしれない。
コックピットはスクラッチか流用か不明。

Ca.311

Ca311_ss.jpg
段差のない丸みを帯びた機首が特徴の初期型。
爆装は小型爆弾を中心に合計300kg前後まで。

Ca.311M

Ca311M_ss.jpg
パイロットの視界改善のために段付き機首となった改良型。
兵装は初期型と共通。