MOD機体/イタリア現代機

Last-modified: 2020-03-24 (火) 23:03:15

本ページは、イタリア製MOD機体のうち朝鮮戦争以降に計画・設計・製造された現代機(ジェット機のほかプロペラ機も含む)のみのページです。それより古い機体はMOD機体/イタリアに分けてあります。

イタリア

AMX A-11 Ghibli

AMXは、イタリアとブラジルが国際共同開発したジェットエンジン単発の軽攻撃機で、1984年に試作機初飛行、1989年に実戦配備開始となった。
愛称のGhibli(ギブリ)はイタリア語でアフリカのサハラ砂漠から吹いてくる熱風を指す言葉。イタリア製航空機の愛称としてはWWII中の双発偵察機カプロニ Ca.309の次の二代目。
イタリア空軍の形式名がA-11、ブラジル空軍の形式名がA-1。
本機の開発・生産のためにイタリアのアエリタリア社とアエルマッキ社、ブラジルのエンブラエル社の3社でAMXインターナショナルが設立された(後にアエリタリア社とアエルマッキ社はイタリア国内企業の合併・統合が組み合わさった末にアレーニア・アエルマッキとなった)。
イタリア空軍が求めたG.91R/YやF-104Gの後継機とブラジル空軍が求めたMB-326(AT-26 Xavante)の後継機の要求性能が似通っていることから、両国の企業で国際共同開発することとなった。

 

対応本体バージョン: 4.10.1m , 4.12.2m
収録済MODパック: B.A.T.- JTW
単体配布場所: il2freemodding
動作に必要な他MOD: (Auto)DiffFM対応環境

 

コックピットはYP-80の流用? 照準器にHUDっぽい模様が焼き付けられているが、固定の画像でしかなく計器として稼働していない。

AMX A-11

AMX_A11_ss.jpg

Aermacchi MB-326

MB-326はアエルマッキ社がイタリア空軍向けに開発したジェットエンジン単発・縦列複座の練習機である。
高速性が求められず、操縦のしやすさが必要とされる用途なため、直線翼となっている。
爆弾やロケット弾を投下・発射できる爆撃練習用途から軽爆撃機に発展した。
またオーストラリアのCAC(後に買収されてホーカー)、ブラジルのエンブラエル、南アフリカのアトラスなど複数の国でライセンス生産されたのも特徴。
初飛行が1957年、量産は1961年から1975年にかけて。

 

対応本体バージョン: 4.12.2m
収録済MODパック: B.A.T.- JTW
単体配布場所: SAS - Jets
動作に必要な他MOD: (Auto)DiffFM対応環境、SAS Engine MOD、Vega's Weapon pack、Weapon pack Generation2016-iii

 

外見はスクラッチと思われる。コックピットはYP-80の流用っぽい。
単体配布版をそのままインストールすると、YP-80やF-80系、YP-80のコックピットを流用してるMODジェット機のコックピットのテクスチャがおかしくなる不都合があるかもしれない。B.A.T.では3.8までに修正されたが、その修正は単体配布のほうに反映されてない。

MB-326

MB326_ss.jpg

イタリア空軍に採用された最初の練習機型。
MODでは爆弾やロケット弾の装備も可能なことから提案のみのA型なども含むのであろう。

MB-326E

イタリア空軍向け爆撃練習機型。

Hawker CA-30

オーストラリアのCAC(Commonwealth Aircraft Corporation、後にホーカーに買収される)でライセンス生産されたオーストラリア空軍・海軍向けの機種。
アエルマッキの形式ではMB-326Hに相当。機体構造とエンジンを強化したG型ベース?

Embraer AT-26 Xavante

MB326_AT26_ss.jpg

AT-26シャバンチはブラジル空軍の形式でエンブラエル社でライセンス生産された機体で軽攻撃機としての性格が強調されている。アエルマッキの形式ではMB-326GC。
MODでは搭載できる兵装の種類が増えている。
少数ずつであるがアルゼンチン、トーゴ、パラグアイなどにも販売された。それらの国ではAT-26ではなくMB-326Gx形式を名乗ってるのかな。

Atlas Impala Mk.I

南アフリカ空軍のインパラMk.Iは同国のアトラスでライセンス生産された複座練習・軽爆撃機。アエルマッキの形式ではMB-326M。

Atlas Impala Mk.II

MB326_Impara2_ss.jpg

南アフリカ空軍のインパラMk.IIは単座とし軽爆撃機に専念させる形式。
アエルマッキの形式はMB-326Kで、少数ずつザイール、ガーナ、ドバイ、チュニジアなどにも販売された。

Aermacchi MB-339

MB-339はアエルマッキ社が同社MB-326の後継機としてイタリア空軍やMB-326導入国向けに開発したジェットエンジン単発・縦列複座の練習機である。
しかし他国でもライセンス生産されたMB-326ほどの大セールスとはならず、軽攻撃機としての需要も小さい。
初期型はMB-326Kをベースにし、教官が搭乗する後席を高くして視界を良くし、コックピットを与圧構造とする、それによる
安定性の欠如を防ぐために垂直尾翼を大型化し下部にベントラルフィンを追加するといった改善点はあったが主翼やエンジン
は引き継いだものだった。
初飛行が1976年、部隊運用は1979年から。

イタリア空軍では後継機としてM-345を発注しているが、M-345の数が揃うまでの今しばらくはMB-339が現役である。

 

対応本体バージョン: 4.12.2m
収録済MODパック: B.A.T.- JTW
単体配布場所: SAS - Jets
動作に必要な他MOD: (Auto)DiffFM対応環境、SAS Engine MOD、Vega's Weapon pack、Weapon pack Generation2016-iii、DreamK Argentina Weapon pack
         (ひょっとしたらMB-326も必要かも)

 

外見はスクラッチと思われる。コックピットはYP-80の流用っぽい。不都合はMB-326 MODと共通。

MB-339 PAN

MB339_PAN_ss.jpg

練習機型のMB-339は主翼のチップタンクは固定式だが、イタリア空軍の曲技飛行隊フレッチェ・トリコローリの専用機は
チップタンク無しとなっており、MB-339 PANという専用機種となっている。
MODも増槽以外の武装なし。

MB-339A

MB339A_ss.jpg
イタリア空軍に採用された最初の練習機型。

MB-339A(FAA)

アルゼンチン空軍(Fuerza Aérea Argentina、FAA)に採用されたMB-339。兵装が異なる。
フォークランド紛争でイギリス軍と戦った。

MB-339CD

アビオニクスを近代化したバージョン。翼端増槽が大型化されている。
F-16 MODのコックピットを一部流用しておりHUDなどが稼働する。

MB-339CB

エンジンを強化しアビオニクスを近代化したバージョン。翼端増槽が大型化されている。
F-16 MODのコックピットを一部流用しておりHUDなどが稼働する。

Fiat G.91

G.91はフィアット社(後に部門売却でアエリタリア社)が1953年にNATOの公募した軽量打撃戦闘機計画NBMR-1に提案した
ジェットエンジン単発の戦闘爆撃機である。この計画では芝生の前線飛行場で離着陸でき爆装して280km進出し攻撃を行う
能力等が求められていた。
他社の提案を勝ち抜いた本機だったが、フランス・ノルウェー・ギリシャ・トルコなどは本機を採用せず、新製導入した
のがイタリアと西ドイツ、中古購入がポルトガルだけだった。
1958年から実戦配備開始、イタリア国内だけでなく西ドイツでもライセンス生産された。
またベース機は単座の偵察・爆撃機だったが、縦列複座とした練習機型も生産された。
導入した各国ではAMXやアルファジェットに更新されて退役が済んでいる。

 

対応本体バージョン: 4.12.2m
収録済MODパック: B.A.T.- JTW
単体配布場所: SAS - Jets
動作に必要な他MOD: (Auto)DiffFM対応環境、SAS Engine MOD、Vega's Weapon pack、Weapon pack Generation2016-iii、US Weapon pack

 

外見はスクラッチと思われる。コックピットは前席がF-86 MODの流用で、T型の後席はYP-80の流用改造っぽい。

Fiat G.91 R/1

G91R1_ss.jpg
イタリア空軍向けの単座偵察・攻撃機型。
機首に偵察用カメラを搭載できる。
固定兵装は12.7mm M3機関銃4門。
爆弾等を懸架するハードポイントは2箇所。

Fiat G.91 R/3

G91R3_ss.jpg
西ドイツ空軍向けの単座偵察・攻撃機型。
固定兵装は30mm DEFA機関砲2門。
爆弾等を懸架するハードポイントは4箇所。

Fiat G.91 R/4

R/3の胴体に12.7mm M3機関銃4門装備とした機体。
もともとはギリシャ空軍およびトルコ空軍向けに計50機が生産された機体だったが、両国が導入を取りやめたため
西ドイツ空軍が購入し、後にポルトガル空軍が40機を中古購入することとなった。

Fiat G.91 R PAN

イタリア空軍の曲技飛行隊フレッチェ・トリコローリの専用機として前量産型を改修して再利用。
1964年から1981年まで使用され、MB-339 PANで更新された。

Fiat G.91 T/1

G91T1_ss.jpg
G.91を縦列複座としたイタリア空軍向け高等練習機型。
固定兵装は12.7mm M3機関銃2門。

Fiat G.91 T/3

同・西ドイツ空軍向け高等練習機型。
固定兵装は30mm DEFA機関砲2門。